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2006年9月



2006/9/29(金)

 今日は半期のウィンドウドレッシング買い日であると共に、日経平均銘柄入れ替えの最終日でした。まずは2週間前ほどからの株価の推移を見てみましょう。市場の影響を排除するため、日経平均で差分調整してます。



 東急不動産(8815)が意外と伸びました。発表段階での日経平均寄与度は 0.27%程でしたが、昨日の段階で 0.28% と僅かですが大きくなっていました。そして前日時点での貸借倍率が1.05 と、採用銘柄には珍しく、売りと買いがほぼ拮抗していました。そういった影響もあったのかも知れません。



 売りは見事なまで例年通りの位置に収まりました。毎年こんな感じだと楽なんですけどねぇ。

 次に一日チャートです。東急不動産(8815)の伸びと、東映(9605)の下落が目に付きます。日本製粉(2001)は大引けが成立せず、ザラバ引けです。大引け10分前からは、それ以前の株価変動で一喜一憂していたのが馬鹿らしいくらいの空中戦でした。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

東急不動産(8815)


東宝(9602)


東映(9605)


日本製粉(2001)


 特に東映(9605)については、確か大引け10分前でも700万株程度と、最近の日経平均入れ替えの出来高1,500万株程度に対して全然足りていない状況でした。こういった場合は狙い目になりますね。

 最後にVWAPについて見てみます。見事に買い上げ、引き落としが成功したことが分かります。

コード 銘柄 前日終値 終値 VWAP 前日比上昇率 VWAP比
8815 東急不動産 1095 1120 1102 2.28% 1.63%
9602 東宝 2390 2400 2381 0.42% 0.81%
2001 日本製粉 497 497 501 0.00% -0.80%
9605 東映 834 816 824 -2.16% -0.97%

 最近VWAPを見るようになって、大引け10分程度前までは、インデックス買いや売りの逆方向にVWAPと乖離したら、そこか買いポイント、売りポイントとすると良さそうな気がしています。そして大引け近辺でVWAPに値が戻ったあたりで売ると。今日もそんな動きが見て取れました。サラリーマンにはちょっと出来ないですけど...

 日経平均入れ替えが終わると、祭りが終わったような爽快感と寂しさがあります。今日まで段階的にポジションを限界目一杯まで張っていました。今はほぼ0です。また一年後のお祭りを楽しみに、普段のポジションで頑張りましょうかね。

 話題変更して、昨日のTOPIX買いの結果も見ておきましょう。VWAPを保存していなかったのが悔やまれます...

コード 銘柄 算入額(億) 当日株価 上昇率
5727 東邦チタニウム 1302 7240 1.40%
6877 OBARA 211 4820 7.83%
8008 F&Aアクアホールディングス 151 1017 -5.31%
7212 エフテック 96 2305 1.32%
3341 日本調剤 92 4380 -0.68%
4282 イーピーエス 85 248000 0.00%
6333 帝国電機製作所 75 1745 -1.30%
6735 ディーアンドエムホールディングス 72 352 -0.28%
9368 キムラユニティー 53 1426 -2.40%
7524 マルシェ 49 1153 -0.43%
4799 アグレックス 46 1810 -4.23%
3227 MIDリート 938 511000 0.00%
3226 日本アコモデーションファンド 715 639000 1.43%
8963 東京グロースリート 203 360000 -4.51%
TOPIX 0.72%

 数が多いため期待したのですが、小粒の銘柄が多く並んだためなのか、F&Fアクア(8008)より時価総額が低い銘柄は、全く元気がありませんでした。

 一番きれいだったのはOBARA(6877)。時価総額もまあまあで、巨大な東邦チタニウム(5727)の陰で伸び伸びと動きました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

OBARA(6877)


 最も成績が悪かったF&Fアクア(8008)はザラバ引け。インデックス買いが入ったようには見えません。今日値上がりしたのは、その分の反発でしょうか。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

F&Fアクア(8008)


 結局、いくら数が多くても、時価総額(ウエイト)がない銘柄は苦しいということを示しているのかもしれません。


2006/9/27(水)

 日経平均の銘柄入れ替えまであと2日ですが、その前日にあたる明日に、TOPIX買いとREIT買いがあります。全部で14銘柄と多いため、売買が分散されて多少は期待できるのではないかと思っています。

 今日現在の株価でのインデックス算入額(ウエイト)について、上位順に見てみましょう。最後の3銘柄はREIT銘柄です。

コード 銘柄 算入額(億)
5727 東邦チタニウム 1302
6877 OBARA 211
8008 F&Aアクアホールディングス 151
7212 エフテック 96
3341 日本調剤 92
4282 イーピーエス 85
6333 帝国電機製作所 75
6735 ディーアンドエムホールディングス 72
9368 キムラユニティー 53
7524 マルシェ 49
4799 アグレックス 46
3227 MIDリート 938
3226 日本アコモデーションファンド 715
8963 東京グロースリート 203

 東邦チタニウム(5727)が抜けています。ここまで大きいと機関投資家がTOPIX買いに売りをぶつけてくる可能性もあります。うーん、悩ましいですね。後は意外と小粒です。

 東京グロースリート(8963)は、その名前とは逆に、大証がメインで取引されています。大証と東証で、値段の乖離に要注意です。ただ、算入額(ウエイト)が少ないので、動きは小さいかもしれません。


2006/9/26(火)

 今日は9月優待銘柄の権利落ち日です。そして逆日歩の結果発表日でもあります。今月は月末最終営業日に土日が絡むため、優待タダ取りを実行するには4日分の逆日歩を覚悟する必要がある要注意の月でした。

 各銘柄、どれだけ逆日歩がついたのか興味がありましたので、記録も兼ねて、昨日の終値に対する逆日歩率を、上位から掲載してみます。

コード 銘柄 市場 逆日歩率
5916 ハルテック  大証 5.29%
9046 神戸電鉄   大証 4.95%
7494 コナカ 東証 3.69%
8136 サンリオ 東証 3.63%
8246 岩田屋 福証 3.33%
1978 アタカ工業  大証 3.21%
1978 アタカ工業 東証 3.21%
7412 アトム 東証 2.59%
9010 富士急行 東証 2.57%
9107 川崎汽船   大証 2.12%
7554 幸楽苑 東証 1.99%
2220 亀田製菓 東証 1.94%
8151 東陽テクニカ 東証 1.92%
7522 ワタミ 東証 1.92%
4837 シダックス JQ 1.90%
9828 元気寿司 東証 1.83%
9628 燦ホールディ 大証 1.82%
7898 ウッドワン 東証 1.81%
4337 ぴあ 東証 1.79%
4925 HABA JQ 1.75%
9202 ANA 東証 1.68%
5013 ユシロ化学 東証 1.64%
8742 小林洋行 東証 1.63%
2669 カネ美食品 JQ 1.61%
9405 朝日放送   大証 1.60%
7007 佐世保重工業 大証 1.24%
9411 テレビ東京 東証 1.05%
2211 不二家 東証 1.00%
9205 JAL 東証 0.95%

 第一位のハルテック(5916)は、東証がメインですが信用銘柄で、大証のみ貸借銘柄です。優待銘柄ではないのですが、なんでこんなに高率になるのかよく理解できていません。「大証」扱いが効いているのかも知れません。

 第二位の神戸電鉄(9046)は、毎度逆日歩の高い銘柄です。わずか17単位のみの貸株超過ですが、この高率です。やはり大証銘柄です。

 第三位、第四位のコナカ(7494)、サンリオ(8136)は、既に新規売り停止銘柄だったのですが、それでも高率でした。

 おそらく、今回多くの方が予想外の逆日歩を払うことになったのは、全日本航空(9202)ではないでしょうか。4日分8円(1000株あたり8,000円)の支払いが発生しました。優待券をそのままチケット屋さんに売っても赤字です。

 以前に日経マネー誌にても公開したことがあるのですが、権利日前に逆日歩がついた航空優待のタダ取り狙いは相当危険です。今回は全日本航空(9202)が該当し、その通りの結果になりました。

 今後しばらく、3月、9月共に月末最終営業日に土日が絡むため、4日分の逆日歩を覚悟する必要があります。今回の傾向を頭にいれつつ、対応したいものですね。


2006/9/24(日)

 以前にご紹介した投資戦略「落ちてくるナイフは計画的につかみ取れ!」に関連しまして、掲示板にていろいろと助言を頂きました SCENEさんから、とっておきのデータを提供して頂きました。ありがとうございます!

 そのデータとは、同一日に斉藤方式に合致した銘柄数による利益率についてです。期間は1990年以降で、信用銘柄に限っています。また、下落時の買い増しはしていません。早速みてみましょう。



 一番最初に目に付くのは、同時銘柄数に依存することなく、トータルした場合の負けが一切ありません。そして、同時銘柄数が多ければ多いほど、良い成績になっています。

 おおよそですが、同時銘柄数が1-5銘柄の場合は4-9%程度の「警戒ゾーン」6-10銘柄の場合は9-12%の「注意ゾーン」11銘柄を超えると11-18%の「安全ゾーン」と徐々に成績が良くなります。とはいえ、同時銘柄数が11を超えるような下落は、年に数回しかありません。

 統計上の話ですが、お金に余裕がある人は、毎回でも斉藤方式にチャレンジしてもいいと思います。しかしながらそんなに余裕がない人は、じっと年に何回かのチャンスを待って一気にチャレンジするのが良いと思います。あくまでも「信用銘柄」だけに絞っていますので、お間違いなく。

 さてと話題変更しまして、今週の金曜日は、日経平均入れ替え前最終日です。過去の平均と、今年の入れ替え銘柄の推移を見てみましょう。





 新規採用銘柄も除外銘柄も、過去の平均値と同じような感じで推移しています。今週が本勝負です。


2006/9/22(金)

 東証が発表した先月8月の「海外投資家地域別株券売買状況」ですが、予想通りに欧州の投資家の買い越し額が多くありました。ゆるやかなユーロ高が、日本への投資を活発化させた要因になったのだと思います(参考: 8/31日の夕凪通信)。

単位 千円
区分 売り 買い 差引き
北米 5,067,029,965 4,987,244,272 ▲ 79,785,693
欧州 9,478,704,222 9,796,244,584 317,540,362
アジア 3,956,074,845 4,140,541,048 184,466,203
その他地域 108,661,127 196,302,610 87,641,483
合計 18,610,470,159 19,120,332,514 509,862,355
(出所: 東京証券取引所)

 今月に入って、ユーロ/円はもみ合い中。更に日曜日からラマダン入り。ユーロからの流入が止まったために、今月は冴えない展開なのかも知れません。先週の「投資部門別売買状況」も、わずかながら外国人投資家は売り越し。なかなかエンジンがかからないですね...。


2006/9/21(木)

 今日は日本リテール(8953)のREIT買い日でした。インデックス買いがこの1銘柄のみに集中したためか、最後は下げて終わりました。最近は複数銘柄のインデックス買いが重ならないと、なかなか難しいですね。9/28日の TOPIX、REIT買いは銘柄数が多いため、期待したい所です。(出典: Yahoo Japan Corporation.)




2006/9/16(土)

 今年は例年より日経平均の入れ替え発表から、実際の入れ替え日までが長いです。そのためしばらく、入れ替え日に向けた過去の株価の推移と比較することが出来なかったのですが、ようやくグラフに掲載することができるまでに近づいてきました。それでは早速見てみましょう。

 グラフは、2001年秋以降に、合併等を除く採用銘柄と除外銘柄の平均推移を日経平均寄与度(ウエイト)別に掲載しています。唯一昨年のスカパー(4795)だけは特異例として除外しました。



 今年の採用銘柄は共に、日経平均寄与度が0.3%未満で、実需の面では厳しいです。採用買い期待による上昇(この場合は株価は元に戻ります)または、銘柄の個別要因で上昇することはあるかも知れませんけれども。



 除外銘柄については、日経平均寄与度によってそう違いはありません。今年の除外銘柄は、どちらも貸借銘柄で、松井証券の「無期限信用売建銘柄」にも採用されています。

 もちろん今年も同じ傾向を示すとは限りませんので念のため。


2006/9/15(金)

 早速本日のFTSE買い日結果を見てみましょう。京阪電鉄(9045)、森精機製作所(6141)、関西アーバン銀行(8545) は、大証の値を利用しています。(9/16補足: 三井トラストHLDGS はウエイトの変更でしたのでカテゴリを「W変」としました)

コード 銘柄名 前日比 終値VWAP乖離率 時価総額(億) カテゴリ
3436 SUMCO 5.52% 1.77% 3988 L直
9045 京阪電鉄 0.32% 0.80% 3526 M直
1808 長谷工コーポレーシヨン 0.48% 0.91% 3325 M昇
8309 三井トラストHLDGS 0.39% 0.64% 2675 W変
5631 日本製鋼所 1.61% 1.77% 2248 M昇
7936 アシックス 2.21% 0.92% 2176 M昇
5726 住友チタニウム -0.51% 1.42% 1888 M昇
5727 東邦チタニウム 0.00% 2.11% 1779 M昇
6141 森精機製作所 0.00% 1.33% 1633 M昇
8571 ニッシン 6.76% 2.29% 1611 M昇
2730 エディオン 0.99% 0.83% 1609 M昇
6845 山武 1.04% 0.65% 1592 M昇
4540 ツムラ 2.15% 0.89% 1484 M昇
4680 ラウンドワン 1.97% 1.25% 1426 M昇
8609 岡三ホールディングス 1.75% 0.84% 1129 M昇
8698 マネックスビーンズHLDGS 3.95% 1.61% 1128 M直
8384 東京スター銀行 3.42% 1.01% 1064 M直
7966 リンテック -0.72% 0.23% 1060 M昇
4756 カルチュア・コンビニエンス 0.26% 0.80% 889 M昇
8870 住友不動産販売 1.59% 0.65% 866 M昇
8545 関西アーバン銀行 0.21% 0.39% 686 M昇

 SUMCO(3436)が急騰しています。これはFTSEの影響というよりはセクターや個別銘柄によるものでしょう。あとは低位株のニッシン(8571)を除けば前日比の上昇率に派手さはありません。それでもTOPIXが前日比 -0.29% に対して、21銘柄中19銘柄がアウトパフォームしました。

 そして注目すべき所は、全銘柄がVWAP(出来高加重平均)よりも終値の方が株価が高く、引け際に買われたことが分かります。特に日本製綱所(5631)からニッシン(8571)までの中位ゾーンが比較的良い成績です。

 終値VWAP乖離率の大きい、日本製鋼所(5631)東邦チタニウム(5727)を見てみましょう。後場の急落が大きく、ここで投げてしまった人が多かったかも知れません。本日最後まで所持していた人の多くは勝てたでしょうが、そう簡単には勝たせてくれませんね。 (出典: Yahoo Japan Corporation.)

日本製鋼所(5631)


東邦チタニウム(5727)


 最後に京阪電鉄(9045)の東証と大証の1日チャートです。森精機製作所 (6141)、関西アーバン銀行(8545)もそうなのですが、主戦場の大証で買われました。 (出典: Yahoo Japan Corporation.)

京阪電鉄(9045) - 東証


京阪電鉄(9045) - 大証



2006/9/14(木)

 いよいよ明日はFTSE買い日です。もともとFTSEの買いインパクトは小さいのであまり急激な上昇は期待できません。昨年の結果(2005/9/17)を見てもらうと雰囲気がお分かりになるかと。そのあたりを考慮に入れて、売買を楽しんでくださいね。上昇し過ぎは、売りチャンスにもなりえます。

 本日の株価から算出した浮動株考慮後の時価総額です。FTSEの算出ベースとなる株式数は一般のサイトには掲示されていませんでしたので、東証が発表している発行済み株数を代用しました。

 買うにせよ、売るにせよ、時価総額が大きい SUMCO(3436)、京阪電鉄(3520)あたりが面白そうです。特に京阪電鉄(3520)は、東証と大証の重複上場で、大引け間際の市場間の乖離が見られるかも知れません。最終結果としては、その陰にある目立たぬ銘柄の方が良かったりします。

コード 銘柄名 浮動株考慮後の
時価総額(億)
カテゴリ
3436 SUMCO 3988 L直
9045 京阪電鉄 3520 M直
1808 長谷工コーポレーシヨン 3325 M昇
8309 三井トラストHLDGS 2675 M昇
5631 日本製鋼所 2248 M昇
7936 アシックス 2176 M昇
5726 住友チタニウム 1888 M昇
5727 東邦チタニウム 1779 M昇
6141 森精機製作所 1633 M昇
8571 ニッシン 1611 M昇
2730 エディオン 1609 M昇
6845 山武 1592 M昇
4540 ツムラ 1484 M昇
4680 ラウンドワン 1426 M昇
8609 岡三ホールディングス 1129 M昇
8698 マネックスビーンズHLDGS 1128 M直
8384 東京スター銀行 1064 M直
7966 リンテック 1060 M昇
4756 カルチュア・コンビニエンス 889 M昇
8870 住友不動産販売 866 M昇
8545 関西アーバン銀行 689 M昇

 表中のカテゴリ欄「L直」「M直」「M昇」は、FTSE ALL World にどのように採用されたかを示しています。FTSE ALL World は、LargeCap と MediumCap から構成されていて、SmallCap は、それよりも小規模な銘柄群です。

 「L直」「M直」は、LargeCap や MediumCap に SmallCap を経ずに直接採用されたことを示しています。「M昇」は、SmallCap からの昇格組です。ほんのちょっとですが、直接採用銘柄の方が買いを多く集める可能性が高いです。

 さてと、木曜日恒例の「投資部門別売買状況」ですが、引き続き弱いながらも外国人投資家が買い越し。チャートを見る限り、ダウントレンドは脱したようです。ただし、大証発表の「先物売買」は売り越しで、この代金も考慮に入れると、今週はほぼチャラです。レンジ相場がまだまだ続きそうな気配です。




2006/9/13(水)

 9月6日の夕凪通信で、東宝(9602)のみなし額面「500円」は、日本経済新聞社の妥協による決断だったのでは? との記載をしましたが、東宝は無額面になる以前、本当に額面「500円」でした。

 この件につきましては、野中さんからのメールでのご指摘と調査結果により判明しました。EDINETにある、東宝(9602)の有価証券報告書の定款の部分をメールで頂きました。本当にありがとうございます。

 これで日本経済新聞社は、みなし額面をあからさまに操作はしていないことが分かりました。ということは今後、日経平均寄与度(ウエイト)が大きい銘柄の採用に期待が持てますね! 来年こそ、ヤマダ電機(9831)、待っています!

 日経平均銘柄入れ替えの話題ついでに、本日の日本証券新聞に掲載した表の最新版を、ここに掲載します。表中の値は、発表日の株価をベースに、日経平均で差分調整しています。どれくらい日経平均をアウトパフォームしているかの値です。

 スカパー(4795)であれば、採用直前最終日に、前日比で-13.71%の強烈な下げでしたが、それでも発表日からは、5.77%のアウトパフォームで終了したことを記しています。ちょっと表現が紛らわしいですかね...

コード 名称 寄与度 採用日までの上昇率 採用日の上昇率
4795 スカパー 0.03% 5.77% -13.71%
9602 東宝 0.06% -1.33% -
4689 ヤフー 0.09% 5.51% 2.07%
9201 日本航空 0.19% -0.82% 0.81%
8795 T&D 0.21% 1.66% -0.75%
8303 新生銀行 0.21% -5.25% -0.18%
8815 東急不動産 0.27% -0.97% -
9021 西日本旅客鉄道 0.32% 11.55% 0.05%
8233 高島屋 0.33% 7.19% 0.81%
1963 日揮 0.39% 14.27% 5.76%
1928 積水ハウス 0.45% 2.26% 1.09%
8238 伊勢丹 0.53% 4.60% 0.88%
4519 中外製薬 0.58% 2.79% 1.79%
2282 日本ハム 0.58% 16.73% 1.65%
7733 オリンパス光学工業 0.86% 8.67% 1.09%
8253 クレディセゾン 0.88% 9.76% 11.68%
9064 ヤマト運輸 0.89% 10.86% 11.71%
4324 電通 1.14% 11.09% 3.65%
4511 藤沢薬品工業 1.29% 13.20% 0.83%
9766 コナミ 1.35% 34.16% 15.12%
4704 トレンドマイクロ 1.62% 7.68% 0.45%
9737 CSK 1.85% -11.06% 0.29%
9984 ソフトバンク 1.93% 8.07% 6.17%
9983 ファーストリテーリング 2.75% 30.99% 12.54%

コード 名称 寄与度 除外日までの上昇率 除外日の上昇率
1805 飛島建設 0.02% -17.21% -29.75%
6310 井関農機 0.03% -15.74% -3.36%
1301 極洋 0.05% -6.49% 0.61%
1885 東亜建設工業 0.07% -1.41% -7.09%
2536 メルシャン 0.09% -3.34% 3.44%
2201 森永製菓 0.10% 2.99% 1.77%
7102 日本車両製造 0.10% -12.29% 0.34%
6474 不二越 0.11% -14.74% -0.04%
2001 日本製粉 0.14% -0.30% -
9605 東映 0.23% 0.92% -
9006 京浜急行電鉄 0.24% -9.07% -4.74%

 今年は採用銘柄のウエイトが低いため、今後は除外銘柄の方の値動きが面白いのではないかと思っています。

 話し変わって、今日軽井沢から横浜に戻りました。軽井沢も寒かったけれど、横浜も寒いです。季節の変わり目ですね。皆様お体にはお気をつけあれ!


2006/9/10(日)

 日本証券新聞金曜日の紙面に面白いアノマリーが掲載されていました。それは、「2005年以降、ビッグSQ日(3,6,9,12月の第2金曜日)のSQ値よりも終値の方が高くなる」というものです。この金曜日も、結局は終値が高くなり、これで7連勝です。

 これを戦略に結びつけるのであれば、ビッグSQ日に「寄付で日経平均先物を買い、大引けで売る」ということになるでしょう。

日付 始値 高値 安値 終値 差分
2005/3/11 11870 11930 11840 11890 20
2005/6/10 11220 11330 11190 11300 80
2005/9/9 12490 12680 12490 12670 180
2005/12/9 15240 15440 15130 15430 190
2006/3/10 15930 16210 15900 16010 80
2006/6/9 14680 14850 14380 14800 120
2006/9/8 15900 16130 15780 15990 90

 このアノマリーの確認中に、もうひとつアノマリーを見つけました。それは「前日比でダウが値下がりすれば、翌日のビッグSQ日の前日の値動きは、始値よりも終値が低くなる」というものです。

日付 始値 高値 安値 終値 差分 ダウ前日比
2005/3/10 11900 11970 11840 11840 -60 -0.98%
2005/6/9 11280 11290 11140 11140 -140 -0.06%
2005/9/8 12610 12620 12490 12510 -100 0.42%
2005/12/8 15480 15520 15150 15200 -280 -0.42%
2006/3/9 15660 16070 15660 16040 380 0.23%
2006/6/8 14960 14980 14490 14570 -390 -0.65%
2006/9/7 16130 16140 15930 15970 -160 -0.55%

 サンプル数があまりにも少ないので、「偶然」という面が否定できませんが、過去7回中5回の機会があり、すべてあてはまっています。

 ビッグSQ日の前日と、当日は、アノマリーにかけてみますか? でもこういったアノマリーって、気がついた次回からは反対になったりするんですよねぇ(笑)。

 今日は静養先の軽井沢からの投稿です。今日はここも暑かった。13:30 頃の気温は31度ありました。残暑が厳しいですね。



 何度か泊まったことのあるホテルなので、今年もインターネットはADSLで楽勝と思ったのですが、これがうまく接続できず、今日はダイヤルアップ接続でなんとか投稿しています。明日はプチ・デイトレーダーのようなことを楽しみにしていたのに、ちょっと残念。


2006/9/7(木)

 今日はいつもの「投資部門別売買状況」の発表日です。外国人投資家の買いはわずかにプラスです。どの部門部門も、突出した買い越しや、売り越しをしていません。小動きです。

 それでも先週は、先物主導の上げ相場が見られたので、同じページの下の方にある「株価指数先物取引・株価指数オプション取引・株券オプション取引」の先物のページを見ると、外国人投資家が1,000億円近く買い側に回っています。やっぱり外国人投資家なのですねぇ。

 売買比率を見ると、先物は「外国人投資家」と「証券会社」との一騎打ちであることが良くわかります。個人投資家は1%以下のノイズレベルでしかありません。

 ちょっと面白いのは、この所、投資信託が先物を着実に買い越していることです。「投信残高がバブル期を越えた」との記事を見ましたが、その現れかも知れませんね。

 もうひとつの話題として、本日、貸借銘柄の立会外分売がありました。ハイマックス(4299)です。相場が土砂降りにもかかわらず、株価が上昇していきました。徐々にイベント投資しやすい環境が戻ってきたようで、嬉しい限りです。 (出典: Yahoo Japan Corporation.)



 立会外分売で、最近変わった点として、証券会社から当選通知が、9:00の開始時刻近辺に早まったことです。以前にE*Tradeで当たった時には、当選通知が 9:15分頃だったのですが、今日は 9:06分に来ました。前回、松井証券で当たったときの正確な時刻はわからなかったのですが、かなり早かった記憶があります。

 この結果、以前なら9:20分頃の時間帯が谷(最安値)になることが多かった記憶があるのですが、最近だと、もう5-10分くらい早まっています。買いを入れるなら、このあたりが一番怪我が少ないように思えます。


2006/9/6(水)

 年に一度の大イベント、日経平均の入れ替えの発表が昨日ありました。昨年はちょっと意地悪に月曜日発表だったのですが、今年は順当に火曜日発表でした。

 今更述べるまでもないのですが、確認のため、採用銘柄と除外銘柄についてここに記載しておきます。日経平均寄与度等については、本日の終値で計算しています。新規採用銘柄については、今採用されていると仮定した場合の数値です。

採用銘柄
コード 銘柄 みなし額面 みなし株価 寄与度順位 寄与度
8815 東急不動産 50 1083 104位 0.28%
9602 東宝 500 250.5 216位 0.06%

除外銘柄
コード 銘柄 みなし額面 みなし株価 寄与度順位 寄与度
9605 東映 50 903 120位 0.23%
2001 日本製粉 50 536 175位 0.14%

 しかし、なぜに東宝(9602)はみなし額面「500円」なんでしょうかね。この影響で、日経平均への寄与度順位が大幅に低下して、下から10番目以内に入ってしまいます。これでは、採用最終日の盛り上がりに欠ける可能性大です。

 想像するに、日本経済新聞社は、採用銘柄と除外銘柄のバランスを取るために、この額としたのでしょう。日本を代表する指標であるため、あまり独断的な変更はできないけれど、急激に値を変化させるような入れ替えは、批判の的となるため、いろいろと妥協しながらの苦渋の決断だったのではないでしょうか。

 それでは、本日の採用銘柄と除外銘柄の値動きをチェックしてみましょう。まずは採用銘柄から。毎年、ほぼ寄り天井になります。今年も一緒でした。年に1度なので、みんな忘れてしまうのでしょうかね? (出典: Yahoo Japan Corporation.)

東急不動産(8815)


東宝(9602)


 採用銘柄の今後の展開についてですが、2年前のグラフで申し訳ないのですが、もう数日間は値下がりし、底値をつけた後にじわじわ上昇すると思っています。寄与度がそれなりにある東急不動産(8815)は、最終日も買われると思いますが、東宝(9602)はかなり危ういです。



 次に除外銘柄です。こちらも大本命だったためか、寄り底に近い動きです。採用銘柄も除外銘柄も、当たったら翌日の寄り付き近辺で一旦処分するのが賢明のようです。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

東映(9605)


日本製粉(2001)


 除外銘柄の今後の展開についてですが、全く違う2つのパターンが存在します。2004年の3銘柄に見られたように、一方的にずるずる下がるパターンと、昨年度の森永製菓(2201)のように、一旦反発してから、下がるパターンです。

 今年は、どちらになるかは、もう数日様子を見ないとわかりません。今回は除外本命銘柄だったため、後者になるのではないかと思っています。ただし、寄与度が意外と大きいので、早めに下がり始めるかも知れません。



 ついでに、採用有力候補の外れ銘柄と、除外有力候補の外れ銘柄のチャートを見てみましょう。まずは採用有力候補の外れ銘柄から。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

SBI(8473)


ヤマダ電機(9831)


セガサミーホールディングス(6460)


 いずれも下げがきついです。有力候補は、発表前に売り切る方が安全ですね。当たっても上昇率は低いですし。

 次に、除外有力候補の外れ銘柄です。なんと熊谷組(1861)は、前日比で16%もの上昇です。除外されない銘柄を当てる方が、実は効率が良さそうです。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

熊谷組(1861)


明電舎(6508)



2006/9/3(日)

 どうもここ数日、伝統市場の上昇率に比べ、新興市場がいまいちな展開が続いています。数ヶ月間、同じパターンを何度か繰り返ししているため、今回も特段変わったことではないように思えますが、私はあることが原因なのではないかと思っています。それはミクシィのIPOです。

 ミクシィはここ最近の一番の注目IPOでしょう。誰しもが知っている銘柄です。今回のブックビルディングでは、最高155万円の値がついています。

 ここまで条件が揃うと、是が非でもIPOを当てたいと思う人が多いのではないでしょうか。ブックビルディングで100万円を超える銘柄はなかなかありません。IPOに当たって「仮に」株価が2倍になれば、155万円の利益です。

 7月からIPO抽選ルールが多くの証券会社で変更し、一般の個人投資家が当たりやすくなりました。となれば、現金155万円を確保し、応募しようとする人が増えていても不思議ではありません。

 E*Trade のように、応募株数が増えると当たる確率が高くなる場合、更に現金を確保したい人も増えるでしょう。そのためには、新規に現金を追加するか、手持ちの株を売る必要があります。ほとんどの人は株を売って手当てをすることでしょう。特に個人投資家が好む新興市場の株は売り対象になりやすいです。

 まあ、ここ数日の新興市場の弱さの全てを、ミクシィのIPOに押し付けるのはちょっと無理があるかも知れませんが、一因にはなっているような気がしています。楽天のXDay(9/4日?)が無事通過し、ミクシィのIPO抽選が終わったら、また相場が戻ってくることを期待しています。


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