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リストマークいつまで続くか分かりませんが、こんな日記風のページを作ってみました。
リストマークくれぐれも、自己責任の上で判断してくださいね!

2005年2月



2005/2/28(月)

 今日は40銘柄のTOPIX買い日であり、3銘柄のMSCI買い日で、市場としてはとても忙しい日でした。まずはTOPIX買い対象銘柄についての結果を見てみましょう。昨日時点での時価総額上位の順で、並べています。

コード 社 名 前日比
上昇率
出来高率 時価総額(億円) 区分
7220 武蔵精密工業(株) 101.72% 2.08% 92,040,000,000 信用
1762 松建設(株) 100.22% 1.98% 89,229,600,000 信用
8895 (株)アーネストワン 102.15% 2.21% 91,100,766,000 信用
5726 住友チタニウム(株) 101.71% 3.83% 84,170,000,000 信用
3713 (株)ネットマークス 103.04% 2.25% 69,588,860,000 信用
3738 (株)テレパーク 98.48% 2.68% 63,749,320,000 -
4548 生化学工業(株) 107.50% 2.65% 67,176,426,640 信用
6883 日本電産コパル電子(株) 104.94% 1.65% 59,972,930,000 信用
3434 (株)アルファ 101.26% 2.26% 49,368,000,000 -
8432 住信リース(株) 104.33% 2.62% 46,837,931,000 貸借
9956 (株)バロー 105.35% 2.26% 46,899,234,060 貸借
4553 東和薬品(株) 103.44% 1.60% 43,284,120,000 貸借
3313 ブックオフコーポレーション(株) 103.94% 3.15% 42,826,000,000 -
7942 (株)JSP 100.98% 3.10% 40,611,164,347 貸借
3433 トーカロ(株) 100.66% 2.11% 36,340,000,000 信用
7595 (株)アルゴグラフィックス 101.80% 2.59% 35,302,104,000 信用
7414 小野建(株) 103.27% 2.63% 36,271,063,400 信用
5013 ユシロ化学工業(株) 105.75% 2.24% 34,960,149,500 信用
7245 大同メタル工業(株) 104.29% 3.10% 25,279,177,300 貸借
2753 (株)あみやき亭 108.16% 1.93% 26,706,912,000 信用
2715 高千穂電気(株) 102.99% 2.40% 24,657,480,000 貸借
9324 安田倉庫(株) 101.90% 1.90% 24,409,440,000 信用
6825 (株)パトライト 105.22% 2.04% 25,475,889,600 信用
8159 (株)立花エレテック 102.93% 2.32% 22,381,683,352 貸借
8860 フジ住宅(株) 106.53% 3.45% 22,125,439,720 貸借
4973 日本高純度化学(株) 98.98% 3.01% 20,944,000,000 信用
2674 (株)ハードオフコーポレーション 98.29% 2.09% 20,023,990,000 信用
8349 (株)東北銀行 104.76% 2.92% 21,564,400,000 貸借
9714 (株)SRA 104.17% 2.24% 20,916,900,000 信用
9993 (株)ヤマザワ 104.55% 1.87% 18,679,072,945 信用
9760 (株)進学会 98.55% 2.31% 17,687,373,000 貸借
7277 東京部品工業(株) 101.69% 2.90% 17,264,003,400 信用
9932 杉本商事(株) 102.78% 2.65% 17,507,512,900 -
5185 (株)フコク 101.84% 2.30% 16,552,582,200 貸借
6715 (株)ナカヨ通信機 102.95% 2.42% 16,710,446,752 貸借
2737 (株)トーメンデバイス 100.86% 2.40% 15,984,700,000 -
4231 タイガースポリマー(株) 102.58% 2.61% 13,595,440,248 信用
8137 サンワテクノス(株) 102.69% 2.12% 12,002,760,000 信用
2676 高千穂交易(株) 101.85% 2.85% 10,030,680,000 貸借
2599 ジャパンフーズ(株) 97.94% 3.85% 8,970,900,000 信用

 今月は見事に予想が外れ、「時価総額」と「上昇率」との間に、因果関係はありませんでした。今日の出来高率(今日の出来高/総株式発行数)も、平均2.5%程度と、これもまた、そんなに多くはありません。

 この現象を想像するに、「TOPIX買い日の上昇狙い」の人が少なくなり、その結果、ほぼ全ての銘柄が、引けにかけて素直に上昇したように思えます。このあたりを上手に予測できるための研究の余地が、まだまだありそうです。

 次に、MSCI対象銘柄について、1日チャートを見てみましょう。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

国際石油開発


武富士


三井住友フィナンシャルグループ


 国際石油開発は、予想の倍の 18,000 株程の出来高で、引け際に下落する場面がありましたが、厚い売り板をものともせず、大引けで一気に上昇しました。

 武富士、三井住友フィナンシャルグループは、1日を通して「しっかり」の値動きでした。FIFの変更による(と思われる)上昇率は地味ですが、多くの人が気づいていないため、おいしい結果をもたらすようです。

 因みに私は、「TOPIX買いで時価総額が低い、高千穂交易の売り」と、「先回り買いが過剰と見た国際石油開発の売り」でチャレンジしましたが、どちらも私の予想通りにはなってくれませんでした。まだまだですね。


2005/2/25(金)

 来週月曜日は、ご存知の通り、東証一部昇格銘柄のTOPIX買い日です。2/19日にもご説明しましたが、過去の傾向から、時価総額が重要なポイントとなります。今日時点での全40銘柄の時価総額を見てみましょう。

コード 社 名 発表日からの上昇率 時価総額(億円) 区分
7220 武蔵精密工業(株) 102.31% 897 信用
1762 松建設(株) 107.73% 894 信用
8895 (株)アーネストワン 99.11% 887 信用
5726 住友チタニウム(株) 117.25% 825 信用
3713 (株)ネットマークス 104.08% 655 信用
3738 (株)テレパーク 108.38% 636 -
4548 生化学工業(株) 105.50% 622 信用
6883 日本電産コパル電子(株) 105.92% 565 信用
3434 (株)アルファ 94.12% 457 -
8432 住信リース(株) 104.63% 449 貸借
9956 (株)バロー 106.57% 443 貸借
4553 東和薬品(株) 104.37% 420 貸借
3313 ブックオフコーポレーション(株) 109.22% 417 -
7942 (株)JSP 104.61% 406 貸借
3433 トーカロ(株) 107.62% 357 信用
7595 (株)アルゴグラフィックス 109.45% 350 信用
7414 小野建(株) 101.77% 347 信用
5013 ユシロ化学工業(株) 112.41% 321 信用
7245 大同メタル工業(株) 101.60% 241 貸借
2753 (株)あみやき亭 104.93% 241 信用
2715 高千穂電気(株) 101.88% 239 貸借
9324 安田倉庫(株) 112.86% 237 信用
6825 (株)パトライト 103.13% 234 信用
8159 (株)立花エレテック 98.84% 214 信用
8860 フジ住宅(株) 99.85% 209 貸借
4973 日本高純度化学(株) 105.48% 208 信用
2674 (株)ハードオフコーポレーション 107.78% 203 信用
8349 (株)東北銀行 123.83% 200 貸借
9714 (株)SRA 102.41% 194 信用
9993 (株)ヤマザワ 111.75% 178 信用
9760 (株)進学会 105.14% 176 貸借
7277 東京部品工業(株) 112.33% 168 信用
9932 杉本商事(株) 110.87% 166 -
5185 (株)フコク 105.21% 164 貸借
6715 (株)ナカヨ通信機 102.90% 162 貸借
2737 (株)トーメンデバイス 98.91% 154 -
4231 タイガースポリマー(株) 106.79% 133 信用
8137 サンワテクノス(株) 118.97% 111 信用
2676 高千穂交易(株) 107.29% 99 貸借
2599 ジャパンフーズ(株) 98.67% 91 信用

 今月の昇格銘柄は、時価総額が低いものが多いです。引け際に下落する確率が高そうですが、さていかに。


2005/2/24(木)

 楽天証券のマーケットスピードは、とても扱い易いため、多くの方が利用されていると思います。そこに付属して追加可能な「リアルタイムスプレッドシート」も、結構スグレモノです。マーケットスピードで表示されている数値のほぼ全てをエクセル内に取り込むことが出来ます。

 私の利用法として、自動的に日経平均を算出させたり、過去の時点の株価と比較させたりして、活用しています。日経平均を算出する自体には、あまり意味がありませんが、日経平均採用銘柄の入れ替えや、株式分割がある場合、指数への影響度を、すぐに把握できます。

 また、一般の株価表示ツールは、前日比で株価を表示することは出来ますが、2日前比、3日前比などは、用意されていません。これを簡単に作成できるのです(カット&ペーストでその日の株価を保存し、比較します)。例えば、今月の東証一部昇格銘柄について、発表日からの上昇率一覧といったものです。

 個人で銘柄研究を考えている方には、非常に有効なツールだ思います。


2005/2/23(水)

 正確な文言ではありませんが、「ライブドアの傘下では企業価値は大幅に損なう」「経営価値を高めるためにやっている」等、事実には基づかないと思われる単なる意見を、新株予約権を発行する正当な理由としている、フジテレビ・ニッポン放送側の記者会見を聞いて、私はあっけにとられていました。

 株式会社は株主のものではないのか? そんな単純な疑問が湧いてきます。 単なる意見に基づき、経営者が既存株主の意見を聞かず、不利になる方法を選んでも構わないのか?

 どうもニッポン放送側は、「会社は経営者のものである」という株式会社とは思えない認識を持っているような気がします。単に経営者が気に入らないとの理由だけで、既存株主無視で、他方が有利となることを許されるようであれば、株式会社の根本を揺るがす問題です。

 私は、ニッポン放送を、ライブドアが支配しようが、フジテレビ側が支配しようが、興味はありません。ただ、既存株主の存在を忘れている今回のような行動が、たまらなく残念に思うのです。


2005/2/22(火)

 「へえー、100万人に当たるキャンペーンか。私も応募したたら、簡単に当たりそう」というのが第一印象でした。応募はがきを一通だけ送付した所、予想通りに当たりました。それは、アサヒビールの「限定醸造本生」です。

 日本の人口を考えれば、当たる確率が高いことが概算できます。日本の人口は1億2000万人とみなして、そのうち、20歳以上で、缶ビールを飲んでいる人はどれくらいいるかと考えると、いい所 3,000万人程度ではないでしょうか。そのうち、キャンペーンに応募しようと思う人は、10人中1人いるかどうか。そうすれば、300万人まで絞り込まれます。

 キャンペーンの初回は 30万人に当たりました。概算で当選確率は 1/10 程度です。恐らくもっと当たる確率は良かったと思います。IPOの当選するよりはるかに楽な数値ですね。次回は 70万人に当たりますから、皆さんも応募してはいかがでしょうか。

 ビールは黒系で、とてもおいしいです。今飲みながら、この記事を書いています(笑)。売り出されたら、間違いなく買いそうです。

 株の話に戻しまして、「優待権利だけ獲得する方法」に関し、メールにて問い合わせを頂きました。それは、「朝の寄り付き前に、信用買いと信用売りを、同数、成り行きで注文する場合、買いと売りの値段が、そろわない場合があるのではないか?」というものです。

 実は私も、以前はこのあたりが疑問点だったのですが、東証開催のセミナー参加および、東証公式サポーター株式取引編を見ることによって、理解しました。

 寄り付きの「板寄せ方式」では、3つの条件を満たす値段で売買が成立します。

(1) 成行の売り注文と買い注文すべてについて約定すること
(2) 約定値段より高い買い注文と、約定値段より低い売り注文がすべて約定すること
(3) 約定値段について、売り注文または買い注文どちらか一方すべてについて約定し、他方は売買単位以上が約定すること

 従って、寄り付きで、「売り」と「買い」の成行が、違う値段で約定することはありません。恐らく大証も、JASDAQのMM銘柄以外も、一緒のはずです。

 優待銘柄を「売り」「買い」両建てで購入する場合、目一杯資金を使うこともあるかと思います。その場合、ネット証券での成行注文で行うと、ストップ高分の前受け金をロックされてしまうので、さらに余分に資金を用意する必要があります。

 そこで (2) の法則も利用して、約定するであろう価格よりも、多少高い値段での買い注文指値と、多少安い値段での売り注文指値を出すことによって、同じ価格で約定させることができます。この方式を使うことで、資金を最小限に抑えることができます。

 株式を長期保有するのであれば、こういった約定の仕組みを知る必要はありませんが、短期保有になればなるほど、約定の仕組みの細かい点まで知っていると、いろいろと選択肢が広がります。書籍は500円と手頃な値段ですので、一読することをお勧めします。


2005/2/21(月)

 先ほど、テレビ東京のWBSを見ていたら、今日のライブドアの株価上昇のコメントとして「売りが一巡したと見て、上昇しました」のような感じのことを言っていました。誰が草稿を書いているのか分かりませんが、結構危険なコメントですね。もう売りが発生しないようにも受け取れてしまいます。

 もしこの「売り」が、堀江氏から借りた株数分のリーマンの「売り」を意味するのであれば、MSCBの仕組みを理解していないことになります。仮にリーマンが堀江氏から借りた分を全部売ったとしても、そこから手持ちのMSCBを株式に転換し、その株を再度売ればよいのです。これを800億円分繰り返すだけです。

 それを理解した上で、ライブドア株を売買するのは、止めはしませんが、株価はリーマンの手の内にあることだけは忘れないで下さい。WBSのコメントとして、私が草稿を書くのであれば、「次のリーマンの売りが来る前の晴れ間として、上昇した」とでもしましょうかね(笑)。

 と、カッコよく? さらに続けたいのですが、ここでひとつ訂正があります。2/7日のこの夕凪通信で、「UBS AG London Branch は聞かない企業だ」と述べました。しかしながら、とんでもない、証券コード 8567 のスイスが本部の会社で、国際的な大企業でした。ごめんなさい、訂正します。メールで教えていただいた山下さん、ありがとうございます。

P.S. 今週の「投資戦略」について、多少追記しました。よろしかったら、再度ご覧下さい。


2005/2/20(日)

 ホリエモンこと、ライブドアの堀江氏が仕掛けた、ニッポン放送株をめぐる争奪戦と、ライブドア株の下落によって、MSCB(ムービング・ストライク転換社債)の仕組みが、広く知れ渡りました。経済紙ばかりではなく、一般紙の朝日新聞でも、かなり詳しく解説されています。これは間違いないく「ホリエモン効果」です。

 この効果は、一般投資家にとって朗報です。MSCBの恐ろしい仕組みが理解され、今まで知らず知らずのうちに、投資家の財布からお金を抜き取られていた事実を目の当たりにしたのですから。今後は、MSCBを発行する企業に対して、企業倫理を問い、警戒心を持つことでしょう。

 政治家も、企業を保護する「市場外取引の法的規制」よりも、一般投資家を保護する「MSCBの発行の制限」に重点を置いて欲しいものです。このままでは「株式市場は怖い」イメージがついて、一般投資家が増えず、株式市場が活性化しません。

 ここからは全くの想像ですのが、そもそもフジテレビがTOBを行う目的は、村上ファンド対策ではなく、初めからライブドア対策だったのではないでしょうか。

 私は放送関係者から、「ライブドアが放送局を狙っている」という話を、12月の段階で聞いていました。その脅威にされされたフジテレビが、MSCBを発行してまで資金調達を行い、TOBを画策し、実行したのではないかと。

 ライブドアはこのTOBに驚き、急いで対策を練り、こちらもMSCBを発行してニッポン放送株の取得に走ったのではないかと。

 つまり、フジテレビ側が「寝耳に水」「全く聞いていない」と言っているのは、本当かもしれませんが、ライブドアがやってきたことを驚いてはいないと。戦いは既に昨年の段階から始まっていたのではないでしょうか。

 そういった裏側の事情まで想像し、「ニッポン放送株を買っていれば」と、今となればそう思います。しかしながら、所有株が上昇した時の心境と同様に、「あの時にもっと買っていれば良かった」と、いつも思うものですよね。


2005/2/19(土)

 3月の東証一部昇格銘柄は、なんと40銘柄にもなりました。いつものように、TOPIX買い日の上昇を計るために、各銘柄の時価総額を見てみます。以前の結果から、時価総額800億以上であれば、TOPIX買い日に上昇する確率が高く、240億以下なら、下落する確率が高くなることが分かっています。

コード 社 名 時価総額(億円) 区分
8895 (株)アーネストワン 895 信用
7220 武蔵精密工業(株) 877 信用
1762 松建設(株) 830 信用
5726 住友チタニウム(株) 703 信用
3713 (株)ネットマークス 629 信用
4548 生化学工業(株) 590 信用
3738 (株)テレパーク 587 -
6883 日本電産コパル電子(株) 533 信用
3434 (株)アルファ 486 -
8432 住信リース(株) 429 貸借
9956 (株)バロー 416 貸借
4553 東和薬品(株) 402 貸借
7942 (株)JSP 389 貸借
3313 ブックオフコーポレーション(株) 381 -
7414 小野建(株) 341 信用
3433 トーカロ(株) 332 信用
7595 (株)アルゴグラフィックス 320 信用
5013 ユシロ化学工業(株) 285 信用
7245 大同メタル工業(株) 238 貸借
2715 高千穂電気(株) 235 貸借
2753 (株)あみやき亭 230 信用
6825 (株)パトライト 226 信用
8159 (株)立花エレテック 217 信用
9324 安田倉庫(株) 210 信用
8860 フジ住宅(株) 209 貸借
4973 日本高純度化学(株) 197 信用
9714 (株)SRA 190 信用
2674 (株)ハードオフコーポレーション 188 信用
9760 (株)進学会 168 貸借
8349 (株)東北銀行 161 貸借
9993 (株)ヤマザワ 159 信用
6715 (株)ナカヨ通信機 157 貸借
2737 (株)トーメンデバイス 156 -
5185 (株)フコク 155 貸借
9932 杉本商事(株) 150 -
7277 東京部品工業(株) 149 信用
4231 タイガースポリマー(株) 124 信用
8137 サンワテクノス(株) 94 信用
2676 高千穂交易(株) 93 貸借
2599 ジャパンフーズ(株) 92 信用

 今月は「信用売り」が面白そうな銘柄が多いですね。TOPIX買い日までに多少時価総額が上昇するため、240億以下に該当する銘柄は少なくなるとは思いますが。

 ついでにですが、掲示板を見ていると、東証一部昇格銘柄を当てた人も多いようですので、ご参考として、先月の昇格銘柄の値動きをみてみましょう。以下は発表日翌日の1日チャートです。(出典: Yahoo Japan Corporation.)










 寄り付きは警戒心が強いのか、低く始まり、徐々に上昇した銘柄が多くありました。更にその後の各銘柄の推移を確認してみましょう。



 全体的に慎重に買い進まれた印象ですね。結果的に全銘柄、発表日からプラスで終わっています。さて、今月はいかに。


2005/2/17(木)

 掲示板にも掲載されていますが、コスモ証券からの無料情報で、3月東証一部昇格銘柄候補がWebに掲載されています。また、日経平均採用銘柄候補まで載っています。太っ腹ですねえ。ページ右上にある「投資関連情報のご案内」からたどってみてください。

 先月分は、10銘柄の候補を挙げ、うち5銘柄がヒットしました。今月は全部で89銘柄も候補があります。選択は大変ですね。また、ほぼ採用確実の銘柄を見つけたとしても、毎度のごとく、2ヶ月遅れで昇格の可能性もあるのでその危険性も考える必要があります。

 今月は、明日(2/18)の引け後が昇格銘柄の発表日となりますので、明日が購入最後のチャンスです。「まさひったん」 さん、情報提供ありがとうございます。


2005/2/16(水)

 国際石油開発は、MSCI新規採用が決まった後に続落しています。その理由として買いインパクトが1日分しかないとか、4日分しかないとか、の報道にも大きく影響を受けているようです。このインパクト日数の根拠が分からないと、報道に、いいように振り回されるだけです。そこで、いくつかの仮定に基づいて、この数値をしっかりと計算してみます。

 まずは、MSCI浮動株調整の割合(FIF)を算出します。このFIFは、5%刻みの切り上げがルールとしています。IPO時に販売した株数を浮動株とみなせば、浮動株は、発行株式全体の 343,725/1,919,832 = 17.9% 存在することになります。従って、MSCI浮動株調整によって、FIFは20%となり、 383,966.4株がMSCI算入対象株式となります。

 昨年5月のMSCI買いインパクトは、平均で、浮動株調整後の株式数の 2.4% でした。今回も同じと仮定すれば、当日は 383,966.4 * 0.024 = 9,215株の出来高が予想されます。最近の25日平均出来高は、3,605株ですので、約2.5日分の買いインパクトがあることがわかります。

 実はこの買いインパクト日数が多い、少ないの議論は、最近の東証一部昇格によるTOPIX算入銘柄を見てお分かりのように、ほとんど意味をなしません。インパクトよりも、時価総額で見るほうが傾向を捕まえることができます。

 今日の株価による、浮動株調整後の時価総額は、383,966.4 * 537,000 = 約 2,062億円です。昨年5月の時と比較すれば、中くらいの規模であり、微妙ですが、無視はできない時価総額です。

 前回の電源開発が新規採用された時は、あまりにも注目されすぎて買い日に下落しましたが、今回のように、期待されずに安値になれば、チャンス到来のように思えます。


2005/2/15(火)

 今朝方、国際石油開発(1604)がMSCI Starnd Index に新規採用となることが発表されました。また、掲示板に投稿頂きました、まさひったん さんによれば、武富士(8564)も無事、浮動株調整となったようです。よかった、よかった。武富士に対する朝方の機関投資家からとしか思えない注文単位の大きさから、大丈夫でしょうとは思っていました。

 更に三井住友フィナンシャルグループ (8316)もとのこと。情報のご提供、ありがとうございます。私はまだ、国際石油開発以外のMSCIのニュースにお目にかかっていません。掲示板のパワーはすごいですね。

 それでは本日のMSCI関連3銘柄の1日チャートを参考までに掲載します。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

国際石油開発(1604)


武富士(8564)


三井住友フィナンシャルグループ (8316)


 見事に朝高後にじり安傾向。国際石油開発は材料出尽くしという感じでしょうか。東証一部昇格銘柄と同じようなパターンとなっていますので、これから安くなれば、「MSCI買い日の4日前の買い」パターンが使えるかもしれません。買い日当日は、以前に電源開発の時には下落したので、慎重になる必要があります。

 武富士と、三井住友フィナンシャルグループは、機関投資家だけが買い、その後続かずといったあたりでしょうか。この件を知っている一般投資家の人が、どれくらいいるのかがわかりません。今後の展開が読みづらいです。 このまま誰にも騒がれずにいれば、MSCI買い日に、そっと購入するのも面白かと思います。


2005/2/14(月)

 今日はMSCI狙いで武富士(8564)を買いに行くも、朝高後に一向に株価が下落せず、何度か指値を変更するも、結局買うことができませんでした。明日の早朝に発表がありますが、組み入れ率の変更銘柄については、恐らくWeb上では公表されません。

 かなりの高い確率で武富士の組み入れ率が変更されるとは思いますが、予想が外れたのか、当たったのかが、しばらく分からない可能性があります。報道機関からのニュースや証券会社からの発表が頼りです。

 さっき「虎年の獅子座」さんのページを見ていたら、国際石油開発(1604)が新規採用候補とありました。この銘柄のIPO公募株数を浮動株と仮定すると、今日の株価で算出すれば、浮動株調整後の時価総額は、343,725株 * 545,000円 = 1873億円です。

 MSCIに四半期で算入されるボーダーラインは 浮動株調整後の時価総額が、1,500USミリオン= 1,575億円ですので、採用される確率が高いです。前回の四半期算入で、ぎりぎり期間が間に合わなかったこの銘柄をすっかり忘れていました。ごめんなさい。

 話が変わって、掲示板設置したら予想以上の大盛況で、びっくりです。みなさんとワイワイできるのがとっても楽しいですね。設置して本当に良かったと思っています。投稿して頂き、どうもありがとうございます。今後もよろしくお願いしますね。


2005/2/12(土)

 皆様のお陰様で、Webページ開設から1年を迎えることができました。ありがとうございます。様々な方からの応援によって支えられていることを感謝しています。そこで、一周年記念というわけではないのですが、「みんなの掲示板」を作成しました。

 もともと掲示板を設置する予定はなかったのですが、私の調査・知識だけでは未熟な部分も多く、それを補足するように、メールにて鋭いご指摘、有用な情報、様々なご意見を頂き、これだけの情報を、私だけのものにしておくのは、あまりにももったいない。と思ったからです。

 「みんなの掲示板」を気軽にご利用して頂けたらと思います。「掲示板ポリシー」も同時に作成しましたので、投稿する場合は、お読みくださいね。もちろん、今まで通り、直接のメールも歓迎致します。

 ここで、感謝の意味を込めまして、メールにて支えてくれた方々をご紹介します(順不同)。「雨竜」さん、「山下」さん、「かけ流し」さん、「栗林」さん、「KODAMA」さん、「B R」さん、「Shige」さん、「discharge」さん、「ALOHA」さん、「大下」さん、「許斐」さん、「shintakahashi」さん、「三宅」さん、「相野谷」さん、「宮崎」さん、「篠原」さん、「SILENCE」さん、みんなありがとうございます! 今後もよろしくお願いします。


2005/2/9(水)

 ライブドアのニュースとワールドカップサッカーの影ですっかり忘れ去られそうですが、事実上の国際標準インデックスとなっているMSCIの四半期定期入れ替えの発表が 2/14日(日本時間では2/15日早朝)に行われるとのアナウンスがありました。

 以前にも取り上げましたが、MSCIの四半期での入れ替え条件は厳しく、この2月での新規採用および除外に該当する銘柄はないと思います。ただし、浮動株の比率が変わり、組み入れ比率の増加が予想される銘柄があります。それは「武富士」です。

 この件に関する詳細については、こちらの後半をご覧下さい。結構なインパクト有りです。私が知る限りにおいて、まだ世の中の話題となっていないようですので、2/14日に、こっそりと買うのが面白いかもしれません。仮に予想が外れ、組み入れ比率の変更がなくても、誰も騒がないでしょうから。

 ちなみに、この変更は、MSCIのニュースリリースでは詳細が記載されません。MSCIとの契約を結んでいる所だけが、当日に対象銘柄と正確な比率を知ることが出来ます。従って、「武富士」が該当銘柄か否かは、どこかのメディアが発表してくれないと分かりません。高騰するか否かは、メディアの取り上げ方次第です。


2005/2/8(火)

 ライブドアが放送メディアを本気で狙っているという噂は、去年末あたりから、放送業界の中で語られていたようです。今日、このニュースを報じた各局のアナウンサーも「ついにやって来たか!」と心の中で思っていたことでしょう。私もこの噂を知っていて、1/18日の夕凪通信で、ちらっと書いたりしました。

 狙うとしたらフジテレビ株かなと思っていたのですが、ニッポン放送株をターゲットにしていましたね。結局、ニッポン放送の大株主となった大和証券は、フジテレビの味方の顔をしながら、実はライブドアの使者だったのでしょうか?

 しかしま、今朝発表のライブドアの「800億のMSCB」とは、すごい額です。引き受け先は Lehman Brothers Commercial Corporation Asia Limited。しかも、堀江貴文氏からの貸借合意済み。とても恐ろしくて近づけません。つくづく、堀江貴文氏(とそのブレーン)は、株式の仕組みを良く知っています。

 堀江さんとは、1年ほど前に、仕事の関係で、ほんの少しだけ会話を交わしたことがあります。あの印象的な「顔」(近くで見ると、超BIGです)は、誰しもが一発で覚えますから、超お得な顔つきですね。


2005/2/7(月)

 株式100分割中のシーマ(7368)が監理ポストに割り当てられました。このリリースを見る限り、シーマを監理ポストに割り当てなければならない程の理由なのか? と首を傾げたくなります。これはジャスダック証券取引所からの、株式100分割時の株式転換やストックオプション行使に対する「警告」ではないかと感じました。

 今回の出来事はルールには反してはいないため、処罰の対象とはなりません。よって今後も同じようなことを繰り返す企業が出てもおかしくありません。そこで別の手段で「警告」を発したのではないかと。

 そんな中、今後100分割を実施するのではないかと思える企業が一つあります。それはアイ・シー・エフ(4797)です。昨年9月に10億のMSCBを発行を発表し、さらに今年の1/31日に、2度目となる30億のMSCBを発表しました。

 前回の引き受け企業は Merrill Lynch International でしたが、今度は UBS AG London Branch です。双日HDのMSCBも引き受けていますが、あまり聞かない企業です。現在100分割中の モスインスティテュート(2316)もシーマ(7638)も、あまり聞かないMSCBの引き受け企業でした。

 この銘柄が本当に株式100分割する確率は、分割率と同じ1/100 (1%)程度かと思います(笑)が、巻き込まれないようにお気をつけあれ。


2005/2/6(日)

 私は普段、テレビ東京のWBS以外、あまりテレビを見ないのですが、今日はたまたま21:00からのNHKスペシャル 「巨大マネーが東京をねらう 〜オフィスビル投資の舞台裏〜」を見てしまいました。

 いくつか印象に残ったことがあるのですが、そのうちで一番印象的だったのが、アメリカの年金運用機関のカルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)の運用方針です。年16%の利回りを望み、それが達成できなくなると、他の投資先へ資金を移動する。

 投資家からの、こういった厳しいの目にさらされているため、米国のヘッジファンドは成長するのかも知れませんね。日本の年金運用機関に見せてあげたい。あれだけの資金と運用期間がありながら、マイナスの運用益というのは、どうにかしている。

 もうひとつ気になったのが、外資のヘッジファンドが、十分利益を乗せた値段で J-REITへビルを売却するとの話が出たことです。もしこの話が本当であれば、J-REITの中には、自分たちでビルを調達できずに、低い利回りの物件を譲り受け、運用している銘柄も出てくるということです。

 つまり、あまり儲からなくても、「J-REITの名前を使えば、資金が集まり、株式上場益を得られる」ような展開ですね。過去にもIT企業でも同じようなことがあった気が....


2005/2/5(土)

 今日の朝日新聞の経済欄に「資源高で業績好調」の見出しで、石油や鉄鋼原料などの値上がりにより、大手商社の業績が好調との記事がありました。

 以前、東京都に訴えられた商社の方と話す機会があり、「訴えられて、社内の雰囲気はピリピリ最悪だけど、ホント、石油サマ様だよ」と語っていました。原料高で儲かるのは、石油発掘、鉄鋼原料発掘関連企業ばかりでなく、それらを取り扱う「商社」も儲かるのだと認識を改めました。

 短期取引では、商社の株の値動きが穏やかであるため、物足りないことも多いと思いますが、長期的に原料が上がり続けると仮定するならば、スキャンダル等で安くなった所で、商社の株を長く持ち続ける方法も、面白いのかもしれません。

 ついでの話として、先ほどの商社の方と一緒に仕事をする機会がありまして、「頭が切れる」というのは、こういう人を指すのでしょう。自分の手の内のカードを見ながら、相手の出方を予想し、その時に切るカードを切り替えます。もし障害にぶつかっても、脇にある、ほんの小さな穴を見つけ出し、そこから何度も突破を図ります。普通だったら諦めるような事態になっても、自在に形を変えながら、最後には目的を果たします。

 そんな人を多く抱えている商社は、世の中から「もう役目は終わった」と言われようが、「バッシング」でマスコミに叩かれようが、ターミネータのように、We will be back! どこからでも這い上がってくるのだろうなぁ。と肌で感じるのでした。


2005/2/3(木)

 今日は節分ですが、これだけ市場が静かだと、誰も「節分天井、彼岸底」とはいわないですねぇ。カブロボコンテストも 1/21日から始まっているのですが、全参加者が2,500名程で、ランキング1位でも、6%の利益まで届いていません。

 購入条件が、1日1度だけで、日経225のうちの選択された銘柄の中でしか売買できないため、なかなか上昇しにくい面もありますが、それにしても静かです。今の段階では、誰でも1位になれる可能性があります。

 因みに私の順位は、今日時点で700番台後半です。ほんのちょっとだけプラス状態です。昨日まで、400番台後半 -> 300番台後半と順調に順位を伸ばしていたのですが、今日はダウンしました。最終日に1位で賞金ゲットできればよいので、今の順位でも、まあいいでしょう(笑)。


2005/2/2(水)

 MSCB銘柄が急上昇を始めています。きっかけは、1/4日に発表の五洋建設(1893)や1/14日発表のシーフォーテクノロジ(2355)の全額株式転換のアナウンスによる急上昇だと思うのですが、全株式が転換していない銘柄にも波及しています。

 ここ数日では、関東つくば(8338)を筆頭に、西日本シティ(8327)、シナネン(8132)、吉野家(9861)、富士通コンポーネント(6719) あたりが入れ替わりで上昇しています。今日は福島銀行(8562)が爆裂しかかりました。

 この傾向を考えると、乗り遅れ銘柄も上昇するかもしれません。その乗り遅れ気味なのは、シダックス(4837)、松尾橋梁(5913)、双日HD(2768) あたりでしょうか。福島銀行(8562)も、まだいけそうです。

 とはいえ、MSCB銘柄については、私は未だに良い印象は持ちません。株主総会での議決を経ないで発行するのは、既存株主を軽視していると思うからです。長期では絶対保持したくない銘柄です。

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