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2006年6月


2006/6/30(金)

 今日は6月最後の取引日ということで、半期のウインドウドレッシング日でした。しかしながらチャート上、典型的な高値引けというわけではありませんでしたので、どちらかと言うと、昨日のTOPIX浮動株調整日のアク抜け感でしょうか。

 ちょっと驚いたのは、昨日TOPIX買い候補だった銘柄が更に続伸していったことです。更にTOPIX売り候補銘柄も反発して上昇しました。グラフで見てみましょう。両方がTOPIXよりも成績が良かったです。



 そういえば、第2回目も時も移行終了後の数日間、伸びがありました。売りたい人は全て株を売ってしまったためでしょうかね... 面白いです。来週の前半も、 TOPIXより成績が良くなる傾向が続くかも知れません。



 ここで昨日の第3回目の浮動株調整日を振り返ると、順当に買い候補銘柄は上昇し、売り候補銘柄は下落する傾向にありましたが、その割合は予想よりも小さいものでした。銘柄選択も難しく、余裕の勝利はもらえませんでした。

 やっぱり面白いなーと思ったのは、東証と他の市場との重複上場銘柄です。東証の方を中心に引け際の売買が多く、その他の市場はあまり動きませんでした。京阪電鉄(9045) は大証よりも、東証に集中しました(ごめんなさい、東証の1日チャートは取り忘れました)。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

京阪電鉄(9045) - 大証


 この市場間の値段の差分をうまく利用する方法として、買い候補銘柄であれば、「東証ではない市場で現物株を調達し、東証で引け際に現物株売る」、売り候補であれば「東証ではない市場で空売りし、東証で引け際に現物株を買って、現渡する」のです。

 今回チャレンジしてみて、無事成功しましたが、実入りはほんの僅かでした (笑)。 今後、TOPIXや日経平均からみで、重複上場銘柄の場合は、狙ってみるのも面白いと思います。

 また、木曜日に発表があった「投資部門別売買状況」ですが、先週も「小動き」です。外国人投資家の売りと個人投資家の買いが多めになりましたが「様子見」段階のようです。本格復活はもうちょっと後かも。


2006/6/27(火)

 さてと、第3回目のTOPIX浮動株化への移行まであと2日です。最終日にはインパクト日数が影響する乱高下も発生するかも知れませんので、買いと売りのインパクト日数上位15銘柄を掲載します。データは、6/9日をベースとしたものです。

 公募増資や東証1部への昇格時のTOPIX買い傾向から、少なくとも100億くらいの移動額は欲しい所です。それ以下だと、インデックスファンドから無視される可能性が高いです。

買い:
コード 銘柄名 移動額(億) インパクト(日数)
8347 荘内銀行 57 5.16
7962 キングジム 25 4.81
7414 小野建 29 4.09
3349 コスモス薬品 126 3.59
6926 岡谷電 9 2.92
6309 巴工業 11 2.68
9902 日伝 32 2.48
2217 モロゾフ 6 2.37
5187 クリエート 9 2.36
6727 ワコム 99 2.22
9600 アイネット 9 2.05
8910 サンシティ 123 1.98
7609 ダイトエレク 67 1.96
9045 京阪電鉄 281 1.87
2053 中部飼料 19 1.86

売り:
コード 銘柄名 移動額(億) インパクト(日数)
8194 ライフコーポ -142 -9.96
5015 BPカストロール -23 -9.57
8182 いなげや -54 -8.37
7728 電産トーソク -41 -8.34
6340 渋谷工 -35 -8.25
8274 東武ストア -31 -7.95
5261 リゾートソリュ -51 -7.89
8201 さが美 -21 -7.71
7868 広済堂 -38 -7.60
1934 ユアテック -56 -7.47
8174 日瓦斯 -37 -7.25
1939 四電工 -27 -7.16
9014 新京成 -24 -6.95
9081 神奈中交 -50 -6.42
8211 相鉄ローゼ -16 -6.36


2006/6/26(月)

 6/29日は第3回目のTOPIX浮動株化による売買日なのですが、世の中的にはあまり注目されていないようです。ニュースでもあまり目にしません。その方がイベント投資もやりやすいというものです。外れてもあまり痛くないし、当たれば大きいし(となることを希望します)。

 さて今回は、TOPIX売買日に、どんなふうに値が動くのか、予想がつきにくい「番外銘柄」をピックアップしてみました。もしかしたら??

 キリンビバレッジ(2595): 97.07% は既にキリンビール(2503)に保持されているも、TOPIXの算出対象であることには変わりなく、残りの数パーセントをファンドに保持されている可能性があります。もしかしたら当日放出されるかも(FFW は 0.05 に調整)。しかしながら買っても、出来高が薄く、売るに売れない可能性もアリ。

 阪神電気鉄道(9043): 63.71% は既に阪急ホールディングス(9042)に保持されているも、これもまた、TOPIXの算出対象であることには変わりありません。10月には、阪神1:阪急1.4 の割合で株式統合が予定されています。

 今日の株価では、阪神:830円 阪急:548円 で、統合比率から言えば、阪神株は762円のはずなのですが... なんでこんなに高いのでしょ?? 阪神株は信用売り禁止銘柄ですので、阪急との鞘が取れません。阪神は売り銘柄(FFW 0.4)、阪急は買い銘柄(FFW 0.85)です。多少鞘が縮まる程度ですかねぇ。

 フェニックス電気(6927): 新興市場ヘラクレスと東証一部の重複上場銘柄で、ヘラクレスの方が出来高が大きい銘柄です。フェニックス電気自体は、今回のFFWの調整対象ではありませんが、他の銘柄のほとんどが、FFWが減るため、相対的に買われます。出来高がやや薄めの東証一部に買いが集中し、大幅上昇する可能性もあります。但し、インパクトは0.27程度と、そんなに大きくありません。

 京阪電鉄(9045): 大証1部と東証1部の重複上場で、大証1部の方が出来高が大きい銘柄です。京阪電鉄だけに限りませんが、こういった銘柄は、大証も東証も同じように売買される可能性が高いです。面白い点は、大証の方が 15:10分まで売買できる所です。15:00までに急上昇、急下降した銘柄はその反対側に振れる可能性が高いです。

 他にMBOのすかいらーく(8180)も面白いかなーと思ったのですが、ほとんど売買インパクトがなく、株価は動きそうにありません。ちょっと残念。売買は自己責任でお願いしますね!


2006/6/22(木)

 先週火曜日の日経平均3%以上下落後の株価推移です。過去9回の平均と比べてもかなり回復が急です。個別に見ても過去2番目に良い結果です。どちらのグラフも、赤が今回の株価推移です。




 なんとなく底打ちの雰囲気がありますが、今日発表の「投資部門別売買状況」を見ると、誰も大きく買い越しせず、売り越しもせずです。個人投資家も、外国人投資家も、ほとんど動いていません。外国人投資家が買い始めない限りは、まだ波乱がありそうです。

 あと、TOPIX浮動株化の件についてですが、買いウエイト上位と売りウエイト上位の差分がなかなか開きません。正直誤差の範囲内です。もっと開いてほしいなぁ。



 私は自分の戦略通りにロングとショートを組み合わせています。よって今日みたいな上昇の時には大騒ぎの仲間に入れません。 逆に急落の時にも狼狽することはないのですが、市場の雰囲気と常に違う立場にいて、少々寂しい気もします。


2006/6/21(水)

 私は数あるイベント投資の中で、優待銘柄の売買は、かれこれ2年程ずっと行っています。今日発売された「日経マネー8月号」にも取り上げて頂きました。よろしかったらご覧下さいませ。

 最近の優待の中には、何期か連続で長く持ち続けていると、更に「優待追加」という銘柄が存在します。今月優待を迎えるレックス・ホールディングス(2688)もその1銘柄です。

 今月は、ずっとこの銘柄の反転のタイミングを追っかけていました。というのも、3月優待のラ・パルレ(4357)もそうなのですが、買い手の心境として、連続で持てば得るはずの優待権利を失うのが「もったいない」と思うはずです。

 そう考えると、優待後、一旦売却はするものの、優待が近づくと、どこかのタイミングで買い戻しをするのではないかと思ったのです。うまい具合に新興市場の上昇の波にも乗って、レックス・ホールディングス(2688)は、急上昇していきました。



 もちろん「今回がたまたま上手くいっただけ」なのかもしれません。しかしながら人間の心理を考えると、買い戻されやすいのは確かですよね。

 来月以降も、連続で長く持ち続けると優待追加がある銘柄があれば、イベント投資狙いとしては面白いんじゃないかと思うのです。


2006/6/20(火)

 アドウェイズ(2489)の誤発注が分かったのは随分早かったですね。前場のうちに東証から発表がありました。最後は比例配分ならずで引けました。

 今後どのような展開になるかですが、参考として、過去の誤発注銘柄、ジェイコム(2462)の株価推移を見てみましょう。僅かではありますが、比例配分しながら株価を上昇していきました。さらに全株約定後からも更に上昇しました。



 ただ、今回のアドウェイズ(2489)が、ジェイコム(2462)と違う点は、スタート地点が公募価格に近い(ジェイコムは公募価格の2倍程の地点)ことと、誤発注の買戻しが済んでいない点です。

 しばらくは「比例配分すらない」時期が続くかもしれませんが、宝くじ感覚で買いに並んでみるのもいいかもしれませんね。


2006/6/18(日)

 私は、土曜日の11時からBSJapanのマーケットウィナーズは欠かさず見ています。フィスコの岡崎さんの視点が鋭く、今後の相場のヒントをたくさん与えてくれるからです。

 その番組の中で、「バブル直前のブラックマンデーの頃の株価推移と、最近の株価推移が良く似ている」との話題がありました。その頃も日本の金利を引き上げる話題があったそうですが、このブラックマンデーによってタイミングが遅れたとのことです。

 私は自分で確かめてみないと気が済まないので、日経平均について、1986年7月以降の月足の株価推移と、2005年1月以降の月足の株価推移を比べてみました。




 確かに「似ている」と言えなくもないですね。高値から20%程の調整があったのも一緒です。同じ経過を辿るとすれば、「もう1ヶ月の我慢。最悪期は脱しているがもう一押しの可能性があり。8月から陽転する」といった所でしょうか。ここ1-2ヶ月が大きなキーポイントになりそうです。


2006/6/16(金)

 TOPIX浮動株移行による株価への影響を今週ずっと追いかけていたのですが、今日の後場でようやく差が出てきました。TOPIX浮動株化でプラスの影響を受ける銘柄の多くは高値をキープしつづけていました。



 TOPIX浮動株化の影響を受ける銘柄は「TOPIX浮動株化移行はSQから始まる」をご覧下さい。今後もこの差が大きくなって欲しい所ですが、さていかに。


2006/6/15(木)

 本日注目の「投資部門別売買状況」について、先週分は外国人投資家は売り越しでした。先週分の買い越し額がそのまま売られた形です。先週買い越しの個人投資家、投資信託共に動きが止まり、自己売買部門だけが大きく買い越しです。

 ちょっと目を引いたのは、東証二部について、外国人投資家は買い越ししていました。いつものように、グラフにしてみます。



 見事に外国人投資家の動きは、相場の先行指数的な役割を果たしています。ここまで外国人投資家の26週平均の買い越し割合が低下したのは、2003年のバブル崩壊後の安値形成あたり以来です。

 山高ければ谷深し。またその逆も真なり。気長に相場とつきあっていきましょうか。


2006/6/14(水)

 今日、日経平均株価が前日比プラスで終わるのか、マイナスで終わるのかを、私はとても注目していました。

 その理由は、いつもお世話になってる「日本証券新聞」の記事に掲載されたのですが、バブル崩壊後の安値形成後、日経平均が3%以上下落した翌日の株価の上昇は、昨日の段階まで9連勝だったとのことです。

 そして今日、見事に株価が上昇し10連勝を達成しました。もし今日マイナスで、10連勝にならなかった場合は、相当相場が変調をきたして、常識が通用しなくなっている段階に達していると判断しようかと思っていました。

 ついでなので、過去9回の日経平均が3%以上下落した翌日以降の株価の推移を調べてみました。平均値をグラフにしてみます。オレンジ色の線が今回の推移です。



 なかなか元には戻らないけれど、上昇基調のグラフですね。じゃあこのまま上昇を信じてもいいのかといえば、それはちょっと待って頂き、各回の個別の推移を見てみます。



 正直ばらばらです。ただ言えることは、このまま一直線に上昇する確率は低くて、もう一度下押しする可能性が高いです。そこからは復活が望めそうな雰囲気はあります。

 それもこれも、明日の「投資部門別売買状況」次第かも知れません。外国人投資家が売り越しに転じていたら、金曜日は大騒ぎになりそうな気がします。


2006/6/12(月)

 昨日ご紹介した投資戦略「TOPIX浮動株化移行はSQから始まる」について、本日のウェイト増加上位20銘柄とウェイト減少上位20銘柄の成績を見てみましょう。



 ほんの僅か(0.3%)ではありますが、逆側に動きました。まあ勝負はこれからですので、私は今後を期待したい所ですが、さていかに。

 話は変わりますが、今日、日本がサッカーワールドカップに敗れたことによって、スポーツ用具メーカの株価は下がるのでしょうかね。興味津々。


2006/6/8(木)

 先週の「投資部門別売買動向」を見ると、「買い手」と「売り手」がはっきり分かれました。「買い手は」なんと「外国人投資家」と、更に意外感のある「投資信託」です。今までそんなに目立たなかった投資信託が、結構な額を買い越しています。さわかみファンドが頑張ってくれているのでしょうか。

 そして「売り手」は「自己売買部門」と「個人投資家」です。自己売買部門の売り越し額が結構な値ですので、相場下落をリードしたのは「自己売買部門」で、「個人投資家」の売りを誘発していたのかも知れません。

 以前に「外国人投資家が売っている」ことに不安を覚えて下落していた相場が、「実は逆」のパターンで公表された時には、株価が上昇していった記憶がありますので、明日は少しは安心感が生まれそうです。

 まあ、相場の神様は粋な試験をしてくれますね。昨年の秋から年初にかけての上昇相場でご褒美を振りまいたかと思えば、そのすぐ後に、この相場の試練を解決できるかどうかを試しています。この試験をパスして、またご褒美を頂きたいものですね(空売り専門の人は逆に、今がご褒美を頂いている時期ですね)。


2006/6/6(火)

 本屋さんでまたちょっと面白い本を発見しました。それは「ルールNo1.投資法」(週15分の株式投資で大金持ちになる)です。

 「ルールNo.1」とは何かと言えば、かの有名なウォーレン・バフェットが実行してきた単純なルールからやってきています。

ルールNo.1 : お金をなくさないこと
ルールNo.2 : ルールNo.1 を忘れないこと

 このルールを実行するのが、いかに難しいかは、皆さんがご承知の通り(笑)。

 本の内容については「企業の本来の価値を計算し、割安の時に買って、割高の時に売る」といったファンダメンタルズの部分を多く占めていますが、更に売買のタイミングを「チャートで決断」します。チャートは、移動平均、ストキャスティクス、MACD の3つを利用しています。

 つまり「ファンダメンタルズではあっても、更に株価の下落による我慢はしたくないので、チャートの買いサインを利用する」ということです。その時期がやってくるまで徹底して「待つ」のです。

 ファンダメンタルズとチャートは、思想のベースが違うので、一冊の書籍にとして成立しにくいのですが、この本ではそれをさらりとやってのけています。

 この考えは「イベント投資」にも応用できるのではないかと思っています。つまり「イベント投資」+「チャート」です。「イベント投資の時期がやってきても、チャートが買いサインを出さなければ買わない」といった戦略です。

 実は私も、イベント買い時の銘柄選択に、平均移動、ストキャスティクス、MACD といった指標もチェックしている(まだ使いこなせていませんが)ので、「全く同じだ」と少々驚いています。

 今の相場は「ルールNo1.投資法」を実行する人にとっては、買いサインが出るのをじっくり待つような、チャンスが巡ってきつつある場面なんでしょうね。


2006/6/5(月)

 今日、事実上「村上ファンド」が消滅した格好になりました。インサイダー取引の内容については各メディアに任せるとして、この引き金を引いたのは、株価の高騰だったのではないでしょうか。

 昨年は、半年で指数が40%も上昇しました。そうすると優良な割安株が激減し、村上ファンドが得意技としていた「割安株を株主要求によって上昇させる」手法が使いづらくなります。その一方で、ファンドの出資者は当然の如く指数と同じか、それ以上の成績を期待します。このプレッシャーの中、禁じ手を行ってしまったのではないかと。

 同じようなことが、2000年のアメリカでも起きました。超有名ファンドであった「タイガーファンド」「クォンタムファンド」の両方が、株価高騰の波に乗り遅れ、そして急落の憂き目に逢い、資金流出が止まらずどちらも解散したのです。

 今、相場の転換期にいるのでしょうね。ベア相場で使えた手法が今は使いづらい状況になってしまいました。そして新興市場の急落が追ってきています。

 そう考えると、もうひとつの日本の巨大ファンド「タワー投信」は大丈夫なんだろうかと思ってしまいます。彼らが大量に保持している株は、どうしても敬遠してしまいます。

 さてと、今日はひとつ重要なリリースが日本経済新聞社からありました。それはキヤノンの1.5株式分割も、みなし額面で対応するとのアナウンスです。

 正直な話、キヤノンの1.5株式分割は「みなし額面で対応する」確率は低いと思っていましたので、今月末の株式分割による「日経平均売りイベント」をとても楽しみにしていたのですが、それがなくなってしまいました。日経平均寄与度が高い銘柄だっただけに、ちょっと残念です。


2006/6/2(金)

 今日は、あまりにも見事なV字チャートを見ることが出来ましたので、記念に掲載しておきましょう。JASDAQ平均の一日チャートです。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 そういば、こんな「行って来い!」チャートを一度見たことがあったな... と思って調べてみましたら、ありました。2000年4月4日の NASDAQです。下記のグラフの丁度真ん中あたりの、出来高が多く、長い下ひげが出ている日です。(出典 MarketWatch, Inc.)



日付 始値 高値 安値 終値 始値からの
最大下落率
2000/4/4 NASDAQ 4,283.45 4,283.45 3,649.11 4,148.89 -14.8%
2006/6/2 JASDAQ 99.06 99.52 94.06 99.52 -5.0%

 2000/4/4日のNASDAQの下げは、いかに「ものすごかった」かが分かりますね。この日私は、ある銘柄の20株の売り注文を出していて、朝方に10株売却の約定した後、「行って来い!」を経験して、夕方に同じ値段で10株売却の約定したので、良く覚えています。

 こんな「行って来い!」を経験しても、数日後その株価をあっさり割っています。その時の状況と、今日の状況は違うのは確かなのですが、今日で一旦底値をつけたように見えるけれども「慎重にね!」というのがこのグラフからのメッセージです。

 その当時も、今も「これは一時的な調整で、将来の見通しは明るい」との意見が大勢なのは同じです。2000年は、そういわれ続け、下落し続けました。そして量的緩和が引き締めに向かった時期であるのも一緒ですね。

 今回の世界同時株安の原因のひとつが、「日本の量的緩和の解除」であったというのは考えすぎでしょうかね。


2006/6/1(木)

 先週の投資部門別売買状況ですが、やっぱり外国人投資家は「売り越し」で、個人投資家が買い継続です。外国人投資家の買いは、過去4年間でも最低レベルまで下がりました。



 逆に言えば、ここまで下がれば今後の上昇期待が持てそうです。だから「買いに出る」というのは、まだまだ早くて、底を確認して、確実に「買い越し」基調に戻ってからでも十分間に合います。その間にゆっくりと銘柄選びをして、割安な有望株を見つけましょう。

 それから昨日のMSCI買い日の結果です。FTSEの場合であれば、大引けに集中することなく、まんべんなく買い進まれる傾向にあるのですが、MSCIは意外にも大引けに集中しました。その結果、大引けが成立せず、ザラバ引けの銘柄も多く存在しました。

 また、新規採用銘柄と除外銘柄については、先回り買いが多すぎて、どっちが新規採用なのか分からないようなグラフです。ウェイト調整銘柄の方が効果ありました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

新規採用ウェイト増加上位(と思われる銘柄)
札幌北洋(8328)


長谷工(1808)


日本製鋼所(5631)


除外ウェイト減少上位
アンリツ(6754)


石原産業(4028)


サンデン(6444)


調整ウェイト増加上位(と思われる銘柄)
エルピーダメモリ(6665)


イー・トレード(8701)


新生銀行(8303)


調整ウェイト減少上位(と思われる銘柄)
日立キャピタル(8586)


三菱UFJ証券(8615)


イオン(8267)


 実は私、エルピーダメモリ(6665) を大引けで売却するために、「引指」していました。出来高が多い銘柄なので、ザラバ引けはないだろうと思っていたのですが、大引けが成立せず、売れ残って困っていたのです。

 今日の寄り付きはかなり下がるだろうと予想していたのですが、全く逆で、寄り付きは続伸でした。なぜ続伸したのかと不思議だったのですが、日足チャートを見れば、長い下ひげをつけた陽線で、底を打ったようにも見えます。チャーチストが飛びつき買いをしたのかも知れません。

 もちろん、MSCIを知ってる人や、一日チャートを見れば、それは買い進まれたのではなく、買わざるを得なかった人たちが買ったと分かります。こういった人為的にできた買いサインは注意しましょうね(と自戒を込めて)。

 逆に言えば、イベント買いを行う場合に、チャートもいい感じな銘柄に狙いを定めると、思わぬボーナスを得ることができる可能性があります。

 ということで、逆に昨日売却できずにラッキーでした。神様からのプレゼントですね。しっかりと受け取りました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

エルピーダメモリ(6665)



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