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リストマークいつまで続くか分かりませんが、こんな日記風のページを作ってみました。
リストマークくれぐれも、自己責任の上で判断してくださいね!

2005年4月


2005/4/29(金)

 今日は夏を思い出すようないい天気でした。たまにはということで、鎌倉七里ガ浜のアマルフィイまでランチを食べにいきました。風がやや強かったですが、群青色の海が見えるテラスで食べるには、丁度良い暑さでした。パスタが美味しかった。投資家として成功したら、こんなところで、ゆっくりと毎日暮らしたいものです。

 さて、今週はいろいろとありました。結果を振り返ってみます。最初に先々週から始まった株価の急落についてです。途中までは昨年と全く同じパターンでしたが、現在はどうなのかを見てみます。



 今週の月曜日に、思った程に株価が下げなかったことによって、昨年のパターンから離脱しました。参考までに昨年の株価推移を長期間グラフ化すると、しばらくは上昇傾向に入ったことが分かります。しかしながら、高値を更新することはできませんでした。

 では今年も昨年と同じように、上昇傾向に入るのでしょうか? 昨年は8/11日からの「オリンピック」という大イベントが控えていました。今年は「愛知万博」が該当するでしょうか。両者を同じように扱えるのであれば、7月上旬あたりまで、そこそこの上昇を期待してもいいのかも知れません。

 次にJR西の株価についてです。ようやく今日の段階で、被害の全容が見えたと言ってもいいでしょう。関西電力との株価の推移比較です。



 一旦株価を戻したのですが、次第に明らかになったJR西の体質、および事件への対応について繰り返し報道されことが影響してか、再び下げに転じ、4日目以降は、関西電力のコピー相場とはなりませんでした。

 私は関西電力のグラフを基に、水曜日にJR西の株を買ったのですが、報道を見るたびに嫌悪感を覚え、株価が予想した方向に向かわなかったので、さっさと木曜日に売りました。あらためて言うまでもありませんが、私の予想はよく外れるので気をつけてくださいね。

 最後に、5月のTOPIX買いについてです。結果から言えば、時価総額通りの上昇率となりました。しかしながら、毎月結果が変わるので、今後を予想するのは難しいです。

コード 銘柄 買い日前日 時価総額 買い日株価 前日比
3321 ミタチ産業(株) 1292 9496200000 1271 -1.63%
7630 (株)壱番屋 2205 35180775000 2210 0.23%
8888 (株)クリード 273000 45497088000 274000 0.37%

 皆様もご存知通り、来月からはTOPIX算入が、発表後の翌月末に変更になります。つまり、(優待)権利日の後にTOPIX買いがやってきます。うまく利用すれば、(優待)権利を得た後に、高値でTOPIX買い時に売却することもできるかもしれませんね。


2005/4/27(水)

 今日は引け際にかけて、JR西日本の「信用売り方」の買戻しと思える上昇が発生しました。前回の関西電力と同じパターンです。グラフにして比較してみます。



 TOPIXが今の水準で推移するとして、このままいけば 5/2日に 406,000-407,000円あたりをつけた後に反落する感じです。その時点で「信用売り」を仕掛けた方が、「気分がすっきりする」かもしれませんね。


2005/4/26(火)

 JR福知山線脱線事故について、時間が経つにつれ様々な事実が明らかになってきています。とても痛ましい事故です。犠牲者およびその関係者の方々には、心よりお悔やみ申し上げます。

 今回の事故は、昨年の8/9日に起きた「美浜発電所3号機」の配管破損事故を思い出させます。民間企業ながら、半分公的な役割をもつ関西電力によって起きた事故あり、人の命が犠牲となりました。

 そこで、この時の株価の推移を見ることで、今後のJR西日本の株価の展開を予測してみます。



 事故発生から2日目に一旦の安値をつけ、そこから3日間かけて戻し、それ以降はずるずると安くなっています。今回のJR西日本も同じ展開ならば、今日が安値となり、これから3日間かけて戻し、再び下落すると予想されます。

 これからは短期勝負でJR西を「買い」に出るのもありのようです。

 話が変わって、掲示板で「初心者」さんが今月の権利銘柄の逆日歩について触れられていましたが、本当にきつめの逆日歩が科されました。土日と祝日分も合わせて5日分を支払う必要がありました。前日の逆日歩から、これだけつくとは想像もしていませんでした。

コード 銘柄名 貸借値段 当日品貸料率 前日品貸料率 株価に対する割合
2301 学情 4,640 100 8 2.16%
2593 伊藤園 5,210 110 0.1 2.11%
2910 ロックフィル 1,719 40 0.05 2.33%
7968 田崎真珠 435 15 0.05 3.45%
8079 正栄食品工業 778 20 4 2.57%
8959 R野村OF 786,000 37500 5000 4.77%
9678 カナモト 681 2.75 ***** 0.40%

 多くの銘柄が、2-3%もの逆日歩です。実は私も優待を獲得するため、数日前からロックフィールドを「現物」と「信用売り」で持っていました。含み益がこの逆日歩で、ほぼ消え去りました。

 前月は、権利確定の注目銘柄となった「全日空」「日本航空」「オリエンタルランド」あたりの逆日歩が、思ったほどではなかったことと、昨年はこんなにつかなかったので油断をしていました。

 優待銘柄数が少なくなる月の(1,4,5,7,10,11)「信用売り」は気をつける必要がありそうです。特に土日が重なる場合は要注意です。


2005/4/23(土)

 日経平均採用銘柄のカネボウについて、現在、東証によって、上場基準を満たしているかどうかの調査が行われているところです。もしも「上場廃止」となれば、カネボウに代わる日経平均採用銘柄が急上昇することになるでしょう。

 ではいつ、上場廃止か否かの決定がなされるのでしょうか。こればかりは東証のみぞ知ることですが、昨年の西武鉄道の上場廃止までの日程を追い、それに当てはめることで、決定日を推測してみましょう。

西武鉄道の場合:
日付 動き
10/13日 虚偽記載公表
10/15日 東証本格調査開始
11/12日 整理ポスト入りが日経新聞にリークされる
11/16日 整理ポスト入り発表
11/17日 整理ポストへ

カネボウに日程を当てはめた場合:
日付 動き
4/12日 決算修正公表
4/13日 東証本格調査開始
5/10日 整理ポスト入りが日経新聞にリークされる??
5/13日 整理ポスト入り発表??
5/16日 整理ポストへ??

 「カネボウに西武鉄道の日程をそのまま当てはめることが出来るのか」や「ゴールデンウィークが入るがそれを無視すべきか」などの問題がありますが、大体の日程を把握する目的として利用することにします。

 過去の経験上、日経平均採用銘柄が整理ポストに入る場合、整理ポストに入る前日(整理ポスト入り発表日)に、これに代わる入れ替え銘柄の発表があります。

 となれば、採用候補銘柄を買うポイントは、2箇所あります。まず、「整理ポスト入りがリークされる」直前と、「整理ポスト入り発表日」の前日(リークされた記事によって確認します)です。今回も日経新聞にリークされるのかは分かりませんが。

 では、採用候補銘柄は何になるのでしょうか? いろいろと他のサイトを見る限り、三井化(4183)の指摘が多いようですね。ここは他力本願でいきましょうか。

 ということで、連休明けあたりに、三井化(4183) を仕込んでみるのが面白いかもしませんね... でもまだ、カネボウが上場廃止されることは正式決定していませんので、そこはリスクの一つです。


2005/4/22(金)

 今日もまた、結局は去年と全く同じペースのちょい上げで終了。10日連続で終値ベースでの「上昇・下落」の波は一致しました。このままであれば、月曜日が最後の一押しになるはずです。一応確認してみましょう。



 実はもっと大事なことがありまして、昨年はこの時期が「潮目」になって、それ以降、株価上昇傾向が消え、軟調な展開になりました。そして12月のクリスマスの時期が近づくまで、それが続きました。

 今年はまだ確信が持てませんが、この時期が「潮目」となる可能性が大です。今後は「買い重視スタンス」から「売り重視スタンス」へ転向することを考えるのも良いかも知れません。


2005/4/21(木)

 去年と全く同じペースで、昨日が利益確定のチャンス日となりました。そして今日、日中は結構下落しましたが、終値ベースでは多少持ち直しました。株価の終値上のチャートから見れば、去年とほぼ同じ傾向を示しています。

 

 このまま昨年と同じペースが続けば、明日はちょい上げ、月曜日は「最後の下げ」が待っていることになります。今日の日中の下げで底値をつけたようにも思えますが、来週の月曜日まではご注意下さい。


2005/4/20(水)

 明日(実際には日が変わっているので今日ですが)、日経マネーの6月号に「2005年の株価はどうなる?」の内容が掲載されます。実はまだ中身を見ていないので、どのあたりのページにあるのか分からないのですが、最初の特集の、休憩コラムのような場所にあるようです。

 皆さん、さすがプロの方々で、インタビューでは様々な意見交換ができて楽しかったですし、紙面ではすごく綺麗にグラフを作成して頂きました。よろしければ中身をチェックして頂いて、もし気に入ったら購入して頂けたらと思います。


2005/4/19(火)

 今日は気分良く上昇しましたね。伝統市場銘柄も、新興市場銘柄も、午前中が一番低く買うことができました。参考までに、昨年度と比較した下落パターンをみてみましょう。



 下落幅は縮小されているものの、山谷のパターンは一緒です。明日は、昨年と同じならば、高く舞上がるはずです。それと同時に「利益確定」の場にもなります。

 今日せっかく底値近辺で仕入れたのに、明日売り出すの抵抗があるかもしれません。しかし、昨年のパターンを追従すると仮定すれば、少しだけでも売っておいた方が、精神安定上、良いかもしれません。

 参考までに、昨年の 5/13日の木曜日 (今年ならば、4/21(木)に該当)の一日チャートもご紹介します。昨年と同じパターンなら、明後日(4/21)の朝一番でも売りは間に合いそうですね。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

TOPIX


JASDAQ



2005/4/18(月)

 今日は、去年の5/10日と同じパターンとなりました。ある程度予想をしていたとはいえ、今日の下げは強烈でしたね。典型的なセリング・クライマックスのように思えます。もう少し高い所で始まるかと思ったのですが、問答無用の売りに押されて、遥か下の値段で始まりました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 問題は明日です。昨年の場合、午前中に最後の投げがあり、そこから復活していきました。これは伝統市場銘柄の傾向です。では、新興市場銘柄はどうだったかと言えば、実は一旦復活後、そこから下げ止まりませんでした。確認のために、一日チャートを見てみましょう。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

TOPIX


JASDAQ


 昨年の経験からは、伝統市場は午前中、新興市場は引け際が良いようです。今年も同じになるのでしょうかね。参考までに、翌12日のチャートを見ると、株価は急上昇でした。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

TOPIX


JASDAQ


 ここで気をつけて欲しいのは、この日から3日後に、更に安値へと株価は下落していきました。一旦戻りはするものの、数日後に再び下げることもあることを念頭に入れておいてください。


2005/4/15(金)

 これだけ連日株価が下がると、過去の似たようなパターンが頭をよぎります。それは去年の4月から5月に起った株価下落パターンです。連日高値更新から一転、奈落の底に落ちていったことを記憶している人は多いでしょう。

 そこで去年の下落パターンと株価の推移を比較してみました。


 昨年と似ているようで、似ていないようで....。 もし去年と全く同じパターンになるのであれば、来週の月曜日は最大級の下落をする日になります。昨年も5/10日の月曜日に該当し、その日はパニック売り状態になりました。一日チャートを見てみましょう。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 前日比でやや低めで寄り付きますが、それからは下がる一方です。そして翌日にクライマックスを迎えます。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 朝の早い段階で、信用の追証売りと思われる最安値をつけ、そこからは復活します。

 去年のパターンを踏襲すれば、火曜日の朝に底値をつける可能性が高いようです。しかしながら、安心はできません。グラフを見てお分かりのように、さらに4日後に、最安値を更新しています。

 とにかく、月曜日は、ご用心、ご用心。


2005/4/14(木)

 関東地方は久々に良い天気でした。こんな時は仕事を忘れて、ディズニーリゾートあたりでのんびり遊びたいと思ってしまいます。でも現実には、花粉が飛びまくっているので、5月の連休までは無理ですが(笑)。

 そんなディズニーリゾートから「シルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場開設」のニュースがありました。2008年度からの営業予定とのことですが、これはまた楽しみです。日本ではアレグリア2を公演していますが、そのサーカス団です。

 以前にもちょっと話したことがありますが、私は「シルク・ドゥ・ソレイユ」フリークで、ラスベガスに行くと、必ず公演を見ることにしています。特に「O」「KA」はとても人気があるので、3ヶ月前から、すぐに予約しないと席を確保するのが難しいと思います。

 チケットの値段が高いのがやや難点ですが、見る価値は十分あると思います。本物の芸術作品に触れることができます。ディズニーリゾートで開始したら、絶対すぐに見に行きます。2008年度に近づいたら、オリエンタルランドの株も、また上がるかな?


2005/4/12(火)

 今日もそうだったのですが、火曜日は大抵調子が悪いです。以前にも投資戦略「株は何曜日に買うのがお得?」でお知らせしたことがあるのですが、信用買い残高が膨らむ上昇期には、2日分の信用利子を嫌がって、売却する人が多いためではないかと思っています。

 この3月、4月の火曜日の日経平均株価の成績を見てみましょう。
日付 始値 高値 安値 終値 前日比 当日比
2005/3/1 11,734.14 11,780.53 11,719.77 11,780.53 39.93 46.39
2005/3/8 11,936.84 11,936.84 11,878.89 11,886.91 -38.45 -49.93
2005/3/15 11,899.20 11,912.81 11,785.16 11,821.09 -29.16 -78.11
2005/3/22 11,867.34 11,889.13 11,830.96 11,841.97 -37.84 -25.37
2005/3/29 11,809.66 11,809.66 11,563.12 11,599.82 -192.48 -209.84
2005/4/5 11,695.97 11,786.65 11,695.97 11,774.31 106.77 78.34
2005/4/12 11,739.05 11,764.01 11,657.66 11,670.30 -75.34 -68.75
3月、4月の火曜日平均値     -32.37 -43.90
3月、4月の全曜日平均値     -2.34 2.37

 3月、4月の全曜日平均では、前日比、当日比、どちらもプラスマイナス0近辺にも関らず、火曜日は突出してマイナスが目立っています。特に終値にかけて下落する(当日比のマイナスが大きい)ことが多いです。

 どうせ株を買うなら、火曜日の終値近辺が良さそうです。火曜日の朝に買って、夕方に売るパターンにはまらぬよう、気をつけてくださいね。


2005/4/11(月)

 今日、「55ステーション」が会社更生手続きに入ったことで、55ステーションの株式が、ほぼ無価値となってしまいました。「55ステーション」の時価総額が低いので、大株主の損失は限られていますが、しかしながらひとつ、ものすごく気の毒な団体がありました。それは、「従業員持株会」です。

大株主 株数(千株) 割合(%) 損失額(万円)
株式会社ダイエー 1,695 28.9 73902
株式会社日本流通リース 1,321 22.5 57595.6
富士写真フイルム株式会社 650 11 28340
ノーリツ鋼機株式会社 600 10.2 26160
コニカミノルタフォトイメージング株式会社 500 8.5 21800
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 410 6.9 17876
55ステーション従業員持株会 197 3.3 8589.2

 このまま株式が無価値となってしまえば、ダイエーだけで約7億4000万円の損失です。ダイエーは数千億円単位の資金援助を受けますので、それに比べたら微々たるものでしょうが、「従業員持株会」の8500万円は、個人持ちですから、かなりのダメージです。

 もともと、会社からの補助等で、多少株を安く買えたかも知れませんが、無価値になればそれも意味はありません。その一方、私の知っている人の中に、シスコ株の自社株買い(個人で購入)とストックオプションのダブルで大金持ちになっている人もいます。職と資産の一点賭けは、ものすごい大金持ちになる可能性がある一方で、その逆もありえます。

 だから「資産分散」とか「卵をひとつのバスケットに入れるな」とか、月並みなことを言うつもりはありません。どちらかといえば、私は「卵をひとつのバスケットに入れてもいいけど、しっかり見張っておけ」という信念です。一点賭けの大金持ちを狙うのも人生ですが、その場合は、よほど慎重にならないといかんですね。


2005/4/8(金)

 毎年のことなのですが、NTT(9432)は、大量の自己株式を取得し、年度末の3月に一括消却するのが常でした。その結果、4月末に、TOPIX売りで株価が急落します。詳しい内容は、J_Coffeeさんのサイト「4月末の前日、NTTは恒例バーゲンセール」を参考にご覧下さい。

 今年も 80万株余りの自己株式を取得しているので、TOPIX売りの下げを狙えるも知れないと思い、念のため、IR担当に電話をかけてきいてみたら、「前年度は株式消却していません」との回答をもらいました(私のように狙っている方がいらっしゃいましたら、直接IR担当に聞いてみて確かめてください)。となると、TOPIX売りは全く狙えません。残念。

 その代わり、NTTドコモ(9437)は、148万株の自己消却(全株式の約2.9%)を発表済みです。昨年度は消却していませんでした。TOPIXのインパクトが 2.5% とすれば、4月末の前日に、3万7000千株のTOPIX売りが発生します。おおよそ 0.37日分の売り物です。

 もし株価が下がるとすれば、東証から正式発表がある20日の翌日か、4月末の前日のTOPIX売り日だと思います。去年、この現象が有名になっただけに、今年も同じ現象が起るのか、わかりませんが、安全策として、下げた所を拾うのが良いかと。

 因みに、昨年3月末消却したことで、株価の下落が激しかった銘柄を掲載します。見事に下げています。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

静岡銀行(8355): 全株式の約4%を3月に消却


山武(6845): 全株式の約13%を3月に消却


NTT(9432): 全株式の約2%を3月に消却



2005/4/5(火)

 一ヶ月ほど前の記事なのですが、「公認会計士協会、ITサービス企業の会計監査を厳格に」というニュースは地味なのですが、意外と影響がありそうです。私の会社内でも注意がありました。

 この「公認会計士協会」は、「弁護士会」に似て、「公認会計士を呼称し、開業するためには、日本公認会計士協会に入会することが義務づけられています」とのことですので、ここからの通達を無視するようなことはできません。

 通達内容の原文が、公認会計士協会のページに記載されています。ばっさり言えば、IT企業に対して、「Uターン取引」や「クロス取引」のように、商製品を元に戻したり、お互いが持ち合うような取引は、”売り上げ帳消し”、「スルー取引」や「一括外注取引」など、単に商製品が通過するだけの場合、”売り上げは差額分だけ加算”となります。

 つまり、売り上げと利益が順調に見える企業だったのに、「実は中身がからっぽだった」ことが、判明する可能性があります。売り上げと同時に在庫が増えていたり、営業キャッシュフローが赤字だったり、売り上げの割には、利益率が少なかったりするIT企業の株を取引する場合には、決算発表日にお気をつけあれ!


2005/4/4(月)

 個人保護法については、限られた企業だけが対処する問題だとタカをくくっていたのですが、私の周りにも影響が及んできました。暗号化アプリケーションをできるだけ早く導入するようにと、会社の指令が下ったのです。

 デスクトップコンピュータには、ファイルの暗号化アプリケーションを、ノート型コンピュータには、ハードディスク全部を暗号化するアプリケーションを導入しました。また、USBメモリなどの媒体にも、ファイルを暗号化しないと持ち出せないようにしました。

 個人保護法の法制化前は、「とりあえず謝ったらなんとかなる」から、法制化後は、「会社として努力しないと、社会的責任を問われかねない」に変わりました。特に大企業ほど、この問題には神経質になります。

 そういえば、トヨタ系の企業は、昨年の夏以前から、暗号化アプリケーションを導入していた記憶があります。さすが早いですね...

 話を元に戻して、こういった暗号化アプリケーションを全社に一斉導入ですから、代金として一体いくら払ったんだろうかと想像してしまいます。今後はウイルスワクチンソフトと並んで、暗号化ソフトが必須な時代になろうとしています。メンテナンス費もそれなりにかかるでしょう。

 ファイルの暗号化ソフトを販売している企業(日立ソフト(9694) や マクニカ(7631))は、3月末の駆け込み購入により、大きく潤った可能性が高いのではないかと思います。今後もメンテナンス費として、それなりに料金が入るのではないかと思います。

 だから、「ファイルの暗号化ソフトを販売している企業を買いましょう」なんてことは言いませんが、もし購入を考えている銘柄が、「ファイルの暗号化ソフト」を販売しているのであれば、期待値を一つ上げてもいいのかもしれません。


2005/4/2(土)

 Googleデスクトップ は、Webページの検索同様に、自分のコンピュータのデスクトップ上のファイルを検索してくれるものです。最初は興味本位で、どんなものかと思ってインストールしてみたのですが、いまやすっかり頼りきりとなってしまいました。

 仕事を進める上で、過去の資料を参照したり、一部だけ変更し、再利用することはよくあります。特に「パワーポイント」の登場以来、どれだけ再利用可能なものをすぐに取り出せるかによって、作業効率に差が出ます。

 今までの検索は、Windows付属の検索ツールを利用してたのですが、とても遅く、検索条件をしっかり指定しないと、うまくヒットできませんでした。それが Googleデスクトップ ならあっという間です。しかも一度見たものの全ての履歴を取っているため、削除してしまったものさえ、取り出せることができます。

 以前、「超整理法」で有名な野口悠紀雄氏は、コンピュータ内の検索には「grepが便利」と述べていた記憶がありますが、その「gerp」に該当します。

 ホーム利用にはオーバースペックですが、仕事利用にはとても便利なツールです。作業のスタイルがまるで変わってしまいます。是非お試しあれ!


2005/4/1(金)

 4月の新年度にあわせるように、株投資関連の書籍がたくさん発売されていますね。何冊か手に取ってみた中に、久々に投資全体の大局観を捉えた本を発見しました。その表題は、「今井澂の複合的投資戦略 3年後に笑う!」-ビジネス社 です。

 なんと言っても、その視点が独特です。普通の人が見ていないところを見ています。論理展開もしっかりしています。特に面白いと思ったのは、こんな感じのことを述べている箇所です。
・アメリカで「本国投資法」が制定され、今年はかなりの確率で円安(120円程度)になる
・ロシアとウクライナが原油と天然ガスが発見され、外貨を取得するとして鉄鋼のダンピング輸出をする必要がなくなった。

 この本の意見を全て鵜呑みにするのは考え物ですが、今後の大局観を占う上で、とても参考になると思います。まだ発売して間もないため、今なら本屋さんに平積みにされていると思いますので、本を買う前に、手にとって内容をチェックしてみてください。

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