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2006年4月


2006/4/28(金)

 私がよくお世話になっているブログ「地球の裏からまじめな話〜頑張れ日本」に、信用取引の規制強化の話が掲載されています。興味深い話ですので、どうぞご覧下あれ。あくまで参考までで、その結果は各自の責任でお願いしますね。

 信用取引自体は、どちらかと言えば「あまり資金を所持していない人が、積極的にリスクを背負うことで、お金持ちへの道を開く手段」といった面があり、現段階でのお金持ちの人には、あまり関係ない話でしょう。

 信用取引の規制強化は、ライブドアショックのような時でも大丈夫なようにする、投資家保護の観点もあるのでしょうが、逆に「お金持ちへの道を開く手段」をも同時に閉ざしてしまいます。皮肉なものですね。


2006/4/27(木)

 今日のTOPIX買い日の結果です。まずは新規上場組から。対象時価総額は、前日の株価から算出しています。結果はいずれも東証の株価です。

コード 銘柄 対象時価総額(億) 上昇率
9045 京阪電気鉄道 2037 -1.83%
3028 アルペン 458 1.79%
5310 東洋炭素 383 0.58%
2476 テンプスタッフ 259 -4.92%

 時価総額断然トップの京阪電気鉄道(9045)が、目立っている分だけ集中攻撃を受けます。昨年のMSCI採用時のKDDIが同じような状況でした。こういっった、ひとつだけ飛びぬけた銘柄がある場合は、トップより影に隠れた2番手、3番手が狙い目です。一日チャートを見てみます。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

京阪電気鉄道(9045) - 東証


京阪電気鉄道(9045) - 大証


アルペン(3028)


東洋炭素(5310)


テンプスタッフ(2476)


 以前であれば、テンプスタッフ程度の時価総額があれば、上昇しやすい傾向にあったのですが、先回り買いが増えたためなのか、段々時価総額のハードルが高くなっている気がします。

 次に、調整係数の解除組です。ほとんどの銘柄がFFWの1/4の数値調整ですが、それでも対象時価総額が大きいものがいくつかあります。

コード 銘柄 対象時価総額(億) 上昇率
3436 SUMCO 784 5.04%
8698 マネックス・ビーンズ・ホールディングス 328 4.29%
2466 パシフィックゴルフ 216 2.93%
8384 東京スター銀行 201 2.19%
7873 アーク 197 5.71%
6727 ワコム 193 1.28%
8924 リサ・パートナーズ 107 0.34%
5741 古河スカイ 83 -2.30%
9030 アートコーポレーション 70 1.17%
5218 オハラ 55 -3.08%
4310 ドリームインキュベータ 55 0.72%
4325 バンダイビジュアル 46 -0.44%
8911 創建ホームズ 38 4.25%
2059 ユニ・チャームペットケア 35 -0.89%
2317 システムプロ 27 -5.31%
2738 バルス 20 -1.17%
5187 クリエートメディック 16 -3.45%
8423 フィデック 9 2.14%
2687 シー・ヴイ・エス・ベイエリア 8 -2.03%

 200億近辺を超える上位銘柄が買い進まれ、それ以下は不安定です。私はSUMCO(3436)を狙って売買しました。京阪電気鉄道(9045)に売買が集中し、忘れられた存在になるだろうとの予測からです。この銘柄は、大型株の割に株価が大きく変動するので、タイミングを掴むとぐっと上昇します。一日チャートを見てみます。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

SUMCO(3436)


 最後にマイナスの調整を受けたファーストリテイリング(9983)です。1日を通して、意外と素直に株価が下落しました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

ファーストリテイリング(9983)



2006/4/25(火)

 GW休暇まであといくつと数えて過ごしていたら、あっという間にTOPIX調整の売買が発生する日が近づいてきました。そう、それは明後日の木曜日です。

 この日は信用取引で売買している人には少々やっかいな日でして、株を保持したままオーバーナイトすると、もれなくプラス5日分(3連休+土日)、信用利子が加算されます。

 株価の変動の方が、信用利子をはるかに凌駕することは頭の中で理解はしているのですが、それでもなんとなく損しているようで、あまりこの日に株を保持したままにしたくないのが心情です。

 それよりも影響が大きいのは逆日歩です。東証一部の大型株であれば、まあ問題ありませんが、それ以外の銘柄について、この日にバッドニュースが出て空売りが殺到した場合、5x逆日歩費用が発生することが予想されます。

 昨年の9/26日(月)に、阪神電鉄(9043)が、優勝のご祝儀上昇のように見えた所を空売りした人が、土日と権利日をまたいでいたため、4日分の逆日歩(株価に対して約9.4%)を支払い、更に翌日にストップ高を食らうといった、過酷な状況に追い込まれたことがあります。

 まあ、こんなことは「めったにない」ことでしょうけれども、それでもちょっと頭の片隅に入れておいても損はないかと。


2006/4/24(月)

 GWが近づく季節の株価は、レジャー資金の用立てとして、株を売却するためなのか(そんなわけはないと思いますが)、昨年、一昨年と、ずいぶんと下落しました。

 今日の下落で「また今年もか?」となるわけで、今年の株価グラフを、昨年、一昨年の流れに合うように重ねてみました。今日の下落は、まだまだ甘い! と言えます。



 1月のライブドアショックによって一旦調整が入ったので、このままずるずると下落するかと言われると、相当疑問です。それでも心の準備として想定しておけば、いざという時に狼狽せずに済むんじゃないかと。


2006/4/22(土)

 今月販売の「日経マネー」に掲載されている投資検定で、どうやら私の得点が1位を確保したようです(やったね!)。皆様を代表して、個人投資家の知識レベルは低くないことを証明したようで、嬉しいです。それにしても、超忙しいはずの森永卓郎さんが91点とは、タダモノではないですね。

 4/18日の夕凪通信でも少々記載しましたが、ゴルフのルールを詳しく知っている人が、必ずしもゴルフが上手いわけでもないと同様に、得点と利益が必ずしも一致はしないでしょう。

 それでも、その知識の差分が「単なるペナルティと失格の分かれ目」となることもあるように、ライブドアショックのようなことがやってきた時に「市場に残ることができるか否か」の分かれ目にもなる可能性も大いにあります。

 そういた意味でも、自分の知らない部分を気づかせてくれる投資検定は、一度受けてみることをオススメします(私は BPR が実績ベースで算出されることを知りませんでした。ははは)。


2006/4/21(金)

 最近は、大型株中心に上昇し、中小株は結構しんどい相場ですね。数値上からこの傾向を確かめるために、浮動株化を考慮したTOPIX と、以前の時価総額だけを見たTOPIXとの差分をみてみました。グラフが上に向かうほど、相対的に大型株が上昇(浮動株化を考慮したTOPIXが優位)していることになります。



 今年2月末の、第2回目OPIX浮動株化移行の後は、大型株と中小株のバランスは落ち着いていたのですが、4月に入ってからは、衆議院選挙直後のようなイメージで大型株が伸び始めました。

 この傾向を代表しているのはキリンビール(2503)でしょうか。今日もまた強かった。年初来高値を更新し続けています。中小株が苦戦状態にあるので、流れに沿って、大型株にシフトしようかとも思ったりします。(出典: Yahoo Japan Corporation.)




2006/4/20(木)

 恒例の「投資部門別売買状況」ですが、先週「売り手」と「買い手」が交代して、外国人投資家が近年最大級の売り越し、個人投資家が現物買いも含め、大幅な買い越しです。

 外国人投資家の売り越し額は、私がデータを持っている2002年の夏以降で、過去最高です。ただ、あまり「額」で大騒ぎするのは意味がなくて、市場の時価総額との相対割合で見たら、2005年6月第2週の方が上回っています。

 もうちょっと言えば、確かに近年最大級の売り越し額なのですが、その前の週がそれを上回る買い越し額でした。傾向はしっかりと見守る必要はありますが、まだそんなに慌てる必要はないかと。

 さっきから神奈川県、地震で揺れまくりです。明日は地震関連銘柄は買われるのだろうか。そんな中、結果の知っている「ミラン-バルサ」を最後まで見てしまった。


2006/4/19(水)

 さすが投資先進国アメリカ、投資情報提供サイトの充実には驚くものがあります。最近、Google Finance のサイトが開設され、マウスでグリグリ操作できるチャート(例: スターバックス)が話題です。

 それ以上に驚いたのは、Market Watch のリアルタイム株価提供です。アメリカの市場が開いている時間帯であれば、記事の中にある株価が勝手に更新されます。銘柄にマウスを当てると、チャートが画面にポップアップします。

 日本の夜中に、Market Watch の Markets にある記事を適当にクリックして中身を見てもらえると、その様子が分かります。

 こんなサイトに出逢うと、日本の投資情報提供サイトは、まだまだ進化する余地があるなぁと思うのです。


2006/4/18(火)

 「ケセラの掲示板」で Lloyd さんの投稿にもあったのですが、「日経マネー」のサイトで「投資力検定」を行っています。問題レベルが揃っていて、基礎力を問う素直な問題が多いです。意外と面白いですので、お試しあれ。

 実は私、サイトオープン前に受けていまして、その結果は、もしかしたら今月21日発売の「日経マネー」本誌に掲載されているかも知れません。

 得点が高いからと言って、それが利益に直結するかと言えば、決してそうではありませんから、正確な中身を知らなくても、調べ方や影響範囲を知っていれば、それでいいんじゃないかと。


2006/4/17(月)

 ユニクロでおなじみのファーストリテイリング(9983)は、TOPIX浮動化移行により「売れられる」銘柄です。この4月末の調整では、FFW0.6から0.56に引き下げられ、更に6月末には0.35まで引き下げられます。

 これでちょっと問題なのが、ファーストリテイリングの日経平均寄与度がトップクラスであり、ちょっと売られるだけで、日経平均を押し下げるのです。今の日経平均の除数が 24.290 ですので、ファーストリテイリングの株価が5%近く(約500円)下げると、日経平均は約20円(500/24.290)も下がります。

 要するに「ファーストリテイリングのTOPIX調整売りが出ると、日経平均を押し下げる」現象が起こりえるのです。

 これに引き連れられ、日経平均先物も下がるのであれば、狙うのに面白そうでうす。そこで脳トレーニングも兼ねて、このFFWの変更によって、どれくらい売りインパクトが発生するのかを計算してみました。

 FFWの加重平均値と、個別銘柄のFFWが一致する銘柄であれば、TOPIXのインデックスファンドは、発行済み株式数の2%を所持していると仮定します。

 現在 TOPIXのFFWの加重平均が確か0.72(だったはず)です。現在のファーストリテイリング(9983)のFFWは 0.60 ですので、インデックスファンドは1.66%(0.6*2/0.72)の株式を所有しているはずです。

 これが今月末に FFW0.56へ変更されると、1.55%まで減らす必要があります。その差分は0.11% です。とうことは、発行済み株式数の0.11%が売りに出されます。116,681株が該当します。

 現在のファーストリテイリングの25日出来高平均は、約400,000株ですので、約0.3日分の売りインパクトが発生します。これくらいでは株価が下がらず、日経平均を押し下げるまではいかないかも知れませんね。ちょっと残念。

 それでもこのイベントの「売り」に参加したい方は、松井証券の一般信用を利用すれば空売りできます。松井証券の一般信用では、ヤフー(4689)さえも空売りできます。いざという時は便利です。

 因みに6月末では、1.55% から 1.16% まで更に下がります。約413,687株が売りに出されますので、約1日分の売りインパクトです(注:加重平均も0.6まで下がります)。

 ただし、この時は他の日経平均224銘柄もTOPIX調整が入りますので、6月末のTOPIX調整が、日経平均に対して上昇圧力になるのか、下落圧力になるのかは、全部計算しないと答えが出ません。ここを計算すると意外なお宝に当たるかも。


2006/4/16(日)

 久々に、90分ですぐ話せる! 奇跡の英会話テクニック!!(第8回) を更新しました。今回は「ロケット学習」についてです。このシリーズを書くたびに、「テストによる英語」と「実践における英語」の違いを感じます。実践では「何度でも聞き返せるし、何度でも言い直せる」のです。とても重要なテクニックです。


2006/4/13(木)

 久々に読み応えある書籍に出会いました。「ウェブ進化論」です。先日、WBSでも紹介されたのでご存知の方も多いと思います。インターネット界の状況について、過去・現在・未来 と、しっかりとまとめています。



 この本の中にも記載されていますが、今、インターネットの世界では、 ものすごい早いスピードで低価格化(デフレ)が進んでいます。ほんの2-3年前であれば、自前でサイトを構築し、物品を販売するとなると、最低でも構築に30万、維持費に5-10万といった世界でしたが、今や、その1/10に近い値段でもやっていけます。

 「GMOインターネット証券」はまさしくその流れに沿っています。ちょっと驚いたのは「APIを公開する」とのことで、もしかしたら自動発注プログラムを自分で作成できるかも知れません。こういった、インターネットの低価格化、オープン化をメインとした新興企業が、今後次々と生まれてくることでしょう。

 私のサイトでも、そんな時流に沿ったことを、試しにやってみたい気がするのですが、なかなかよいアイデアが思い浮かばないのです。ウキペディアのように、誰にでも書き込めて作成できる「ネット四季報」とか「ネット株主優待情報」あたりも面白いですかねぇ??

 さて今週もいつもの投資部門別売買状況ですが、先週と同程度の「個人投資家が大量に売り、外国人投資家が大量に買う」パターンです。今回の上昇期には、意外と個人投資家は取り残されているのかも知れません。

 外国人投資家が強気に出たのは、長期的には上昇が期待できるサインですね。順調ならばあと2週程でクロスします。




2006/4/10(月)

 掲示板で多少話題になりました商品先物のETFについてですが、今まで商品に縁がなかった人からの資金流量が入るために金の価格が高騰しているのではないかとの分析があります。

 今からの購入が、まだいける時期なのか、それとも、もうブームが終わりかけているのかは、私には分かりませんが、米国に証券口座を持っていれば、気軽に売買できます。証券コード(Ticker) は、GLD です。

 私は、Ameritrade に口座を持っているのですが、もうすでに100%現物株式として所持していることと、信用取引はやっていませんので、買うことも、空売りすることもできません。ちょっと残念。

 日本で、誰かが金のETFを売り出したら、ものすごい勢いで資金が流入するかもしれませんね。ETFなら、他の株と損益通算ができますし、まだ税金は10%ですし、限月を気にしなくてもよいですから。でもまあその分、維持手数料が多めに取られるのでしょうけれども。

 参考までに半年間の金ETFとTOPIXの上昇率の比較をしてみます。TOPIXの方が上昇率が上ですが、1月からは、金の方が頑張っています。(出典 MarketWatch, Inc.)




2006/4/7(金)

 最近、株価が上がるか下がるか、どちらか一方方向に大きく振れる「モメンタム相場」の様相です。「ボックス相場」という言葉がなつかしくなるくらいです。

 TOPIXについて5日平均移動線を見てみます。以前からお話していますが、この5日平均移動線のどちら側にいるかで、相場が全く違ってきています。(出典 MarketWatch, Inc.)



 単なるアノマリーと言ってしまえばそれまでですが、これほど続くとつい調子に乗って、5日線を割るまでは、そのまま買いポジションはキープしようかと思ってしまいます。

 特にライブドアショック以降は、3月16日だけを除いて(虎年の獅子座さんのサイトで知ったのですが、この日はフジテレビが銀行株を大量処分した日でした)、5日線を基準にした売買が有効でした。

 強い投資家であれば、相場の転換点(5日線をまたぐ前兆)を察知して売買するのでしょうが、残念ながら私はそこまで到達していません。5日線をまたいでから、どうしようかと考えて行動してしまいます。まだまだ勉強不足です。

 しかし、今日の引け間際のスルスル上昇して終了したのには驚きました。株価が高値圏にある時は、利益を確定し、週末はポジションをクローズしようと意志が働き、株価が下がる傾向にあるのですが、その逆側に動きました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 週末を控えて株価が下がる所を待ち構えていた買い手が、大引け間際に集中して買ったのか、それとも売り手が退散したのか分からないですが、強いですねぇ。


2006/4/6(木)

 毎週いつもの「投資部門別売買状況」ですが、かなりの外国人買いが発生していました。昨年の11月末以来、約4ヶ月ぶりの大型買い越しです。そして、信託銀行の売りも細り、自己売買部門も珍しくプラス継続です。

 唯一売りまくっていたのが「個人投資家」です。優待や配当権利確定後に売った影響でしょうね。外国人はその売りを待っていたのかも。

 久々の外国人買いグラフです。もう2-3週でゴールデンクロスしそうです。底打ちしましたね。買いがボックス圏で移動する可能性もありますが、本物の勢いならば、ここから更に株価は伸びが期待できます。



 話題変更して、昨日、共和証券が誤発注したニッシン債券回収(8426)のチャートです。ニッシン(8571)と間違って4千株の売りを出したとのことで、ニッシン(8571)であれば、100万円以下ですが、ニッシン債券回収(8426)だと4億近く。えらい違いです。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 テレビで、証券会社の人が顧客からの電話連絡で発注しているシーンを見たことがありますが、紙や電話を片手に素早く打ち込む前近代的な風景でした。あれで「全て間違うな」というのも無理なような...。


2006/4/4(火)

 ソフトバンク(9984)は、ボーダフォン株を313,456円でTOB(公開買付け)によって全株取得するとの発表しました。

 これは昨年7月29日、上場廃止日の終値249,000円より26%ほど高い株価です。この時に売らず、そのまま株券で持ち続けたら、年率52%程の上々な投資結果になります。

 そう考えると、カネボウ、西武鉄道、ライブドア(4753) なども、いつ再上場やTOBとして買われるか分かりませんが、宝くじを買う気分で、辛抱強く持ち続ける選択肢もありますね。私は上場廃止株を持ち続ける資金も気力もないので、やりません。

 ひとつのアイデアとして、ライブドア株を最低単位だけ買って、株券を受け取ったら、それを額縁に入れてオークションで高く売れませんかね? みんな考えていることが一緒かも知れないので、値崩れが起きるかも(笑)。

 因みに、ボーダフォン株の上場廃止近辺の株価推移はどうだったかチェックするには、ヤフーファイナンスの株価・投信時系列データページで、銘柄コードに 9434.T と打ち込んで、日付を2005年7月頃に設定すると出てきます。

 コツは、9434 の銘柄コードだけでなく、市場コードも一緒に入力する点です。私は上場廃止銘柄の株価の推移を見る時に、この技を使っています。


2006/4/3(月)

 本日、年に一度のTOPIX FFW調整係数の見直し発表がありました。意外だったのは、本来のFFWは修正しても、浮動株移行途中のFFWはそのまま据え置いたことです。これによって月末の調整で影響があるのは、昨年10月以降にTOPIX採用銘柄に採用された銘柄で、FFW調整係数の見直しが解除された銘柄に限られます。

 ということで、浮動株移行途中の今年は、小規模のTOPIX買いで終わりそうです。本格化するのは来年からですね。ちょっと残念。

 話題変更して、ここ最近、商品指数が高値を更新しつつあるので、昨年12月にも投資戦略で取り上げましたが、貴金属商品の指数とTOPIXとの関連を調査してみました。

 下記チャートは貴金属指数がケイ線で、TOPIXは線で重ね合わせられています。下部のチャートは、TOPIXと貴金属指数の%差分です(出典 MarketWatch, Inc.)。



 全く一緒とは言えませんが、ペアトレードする対象としての組み合わせとしては面白いですね。今なら貴金属指数売りのTOPIX買いです。

 なんでこんなに類似しているのでしょうか? もしかしたら分散投資の対象として、貴金属先物と日本株が同じ立場にあり、ファンドがバランスを取っているのかも知れません。ちょっと不思議。


2006/4/2(日)

 今年の2月中旬に行われました、私が講師を勤めた「イベント投資セミナー」のDVD、ビデオがエンジュクさんから発売されました。

 基本的にはこのサイトに記載した投資方法の解説です。途中にQ&Aを多くはさんでいますので、より詳細に投資方法を理解したい方へオススメです。DVD、ビデオで解説した内容について不明点がありましたら、いつでもご質問ください!

 本当は今日、投資戦略をひとつ公開するはずだったのですが、考慮すべきことが多くて、とうとう週末だけでは終わりませんでした。来週末には完了予定です。もうちょっと待っててくださいね!


2006/4/1(土)

 桜がきれいに咲いていますね。この季節は花粉症の私にとって、外出がきつい時期ではあるのですが、せっかくなので鎌倉まで出かけて、桜とたわむれていました(写真は鎌倉大通りの桜並木)。

 毎年思うのですが、来年、また桜を見る時期に、自分はまだこの世に存在するのだろうか、ちゃんと日々充実した一年を過ごせたのだろうか、自分は一体どういった環境にあるのだろうかと感傷的になったりします。

 さて、本題に戻って、掲示板にて福寿草さんから、メールにて龍さんからご指摘がありました4月のTOPIX FFW の修正について、ここでまとめてみます。元資料は「浮動株指数の導入に伴う参考東証株価指数等の公表方法等について」です。

事実:
  • 昨年の3月以降から、合併等を除き新規でTOPIXに組み入れられた銘柄(以降、新規銘柄と記載)については、一律に本来のFFWに0.75の調整係数を掛けた数値にしている。
  • 更に昨年の10月以降からの新規銘柄は、浮動株移行の段階適用を受けず、組み入れ時から本来のFFW(に調整係数を掛けた数値)としている。
  • 新規銘柄でなくても、時価総額に対して流動性が低い銘柄に対しても調整係数が掛けられている。
  • 毎年2月末までのTOPIX構成全銘柄について、4月末に調整係数を掛ける銘柄の見直しを行う。
ここからは推定:
  • 新規銘柄のほとんどは調整係数が解除される。従って、4月末の前日にTOPIX買いが生じる。その規模は、新規採用時の 1/3 程度である。
  • 新規銘柄よりもインパクトが大きくなると思われるのは、昨年3月以前からTOPIX構成銘柄であり、調整係数が解除される銘柄、および新規に調整係数が設定される銘柄である。
  • 特に整係数が設定される銘柄については、流動性が低いにも関らず売る必要があるため、インパクトが多めに出る。
更に勝手な想像:
  • 4月末のTOPIXのFFW調整では、調整係数を解除される銘柄が多くなると予想されるため、新たな資金需要が発生する。従って、そのために従来のTOPIX銘柄全体が売られる可能性がある。
  • 発表日は4/3日の引けに行われるため、翌日に発表銘柄について動きが出る可能性がある。ただし、事前にニュースで今回の件は取り上げられているため、需要とは反対側に株価が動く可能性がある。
  • 全般的に、今年の4月末の前日のTOPIX買い日は地味な値動き。
 ニュースで取り上げられていない銘柄について明日、仕込んでみるのが面白いかも知れませんね。銀行株が狙い目かな??

 因みに見直しが行われるのは「2月末までのTOPIX構成全銘柄」ですので、この3月末に組み入れられた銘柄については、今回の調整には影響しません。来年の4月にようやく見直し対象となります。


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