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2005年9月


2005/9/30(金)

 今日は9月末のウィンドウドレッシング日でした。今年は違った傾向がでるか注目していたのですが、以前の投資戦略でご紹介しました「JASDAQ平均とドレッシング買い」そのまま、「日経平均はふらふら」、「JASDAQ平均は高値引け」の結果が出ました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

日経平均:


JASDAQ平均:


 これだけJASDAQ平均のウィンドウドレッシング日の傾向がはっきりしているのであれば、何かうまく利益に結びつく方法を、本格的に考えるべきかもしれませんね。JASDAQ平均先物とかあると、楽なんですけどね。


2005/9/29(木)

 本日のTOPIX買いは、市場全体の上昇傾向にも乗って、順調に上昇した銘柄が続出でした。やはり銘柄数が多くなると、先回り買いが分散され、安心感が出ますね。

コード 銘柄 始値 終値 当日比(%) 前日比(%)
2309 シミック(株) 41500 42000 1.20 1.2
4340 (株)シンプレクス・テクノロジー 298000 303000 1.68 2.02
4671 (株)ファルコバイオシステムズ 1451 1498 3.24 2.25
5949 ユニプレス(株) 1162 1197 3.01 4.09
6210 東洋機械金属(株) 953 977 2.52 2.63
6420 福島工業(株) 1744 1779 2.01 1.77
6485 前澤給装工業(株) 1895 2060 8.71 8.42
7508 (株)オートセブン 2020 2300 13.86 9.52
7637 白銅(株) 2135 2495 16.86 16.32
7947 (株)エフピコ 3130 3290 5.11 4.44
8425 興銀リース(株) 2230 2205 -1.12 -1.34

 ちょっと面白いと思ったのは、ユニチャームペットケア(2059)です。昇格銘柄ではあったのですが、株式分割による「発効日決済銘柄」になっているため、12月にTOPIX買いが発生します。

 東証のニュースにも掲載されており、事前に周知されていたはずですが、それでも勘違いしている人が多少いたためか、株価は下落していきました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 12月は逆に、TOPIX買い対象であることが忘れ去られている可能性もあるので、穴銘柄として面白いかもしれませんね。

 話変わって、今日は木曜日ですので、9月第3週(9/20-9/22)「投資部門別売買状況」が発表されました。実質3日間の取引しかなかったためか、外国人買い代金は東証一部の時価総額の3.97bps となり、先週よりも多少細りました。売り手は相変わらず、個人の現物です。



 26週平均の4.43bpsよりも下回っているため、単なる取引日数の影響なのか、それとも今週外国人が手を引きはじめているのか、来週の発表に関心が集まりそうです。


2005/9/28(水)

 明日は9月昇格銘柄の「TOPIX買い日」です。私はずっと「日経平均買い」を追っていたので、TOPIX買いについて、最近の動向が分かりません。過去の経験上では、昇格銘柄が多い今月などは、先回り買いが分散するため、素直に上昇する傾向が強いです。

 それにしても最近、個別銘柄で値を飛ばす銘柄が多いですよね。私が最近狙っていた東邦亜鉛(5707)、ほんのわずかの差で買えず、今日、サヨナラ状態になりました。ジム・ロジャースの「商品の時代」を読み返し、「鉛」を扱う企業として注目していました。ああ、くやしい。きっと皆さんにも、そんな銘柄が多くあるのでしょうね。

 「お金に焦点をあわせてはいけない、良い投資家になることに焦点をあわせるのだ」、「技術を磨けば、何度でもチャンスが目の前にやってくる」と金持ち父さんの言葉(正確ではないかも)を抱きしめて、今日は早く眠り、忘れることにします(笑)。おやすみなさい。


2005/9/27(火)

 久しぶりの「品貸料の最高料率10倍」規制が、阪神電鉄(9043)で発生しました。1日あたり20円の品貸料(逆日歩)です。タイミング良く(悪く?)、中間配当の権利日をまたいでいるため、4日分の負担が無条件で加算されています。合計80円なり。

 前日の終値が847円だったため、売り方は、1日ポジションを取っただけで、株価の 9.4% に相当する額(80円)を支払うことになってしまいました。1売買単位は1000株ですので、1売買単位で8万円の負担です。中間配当分負担も必要です。怖すぎます。

 まだそれだけでは終わりません。今日の株価は午前にはストップ高に張り付きました。このため、売り方が午後、逆日歩の額を知ったとしても、買い戻すに戻せない震え上がる状況に陥ってしまいました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 大引けで、1500万株弱もの買い残りがあります。大引けで買い戻せなかった売り方は今日、眠れないかもしれません。

 あらためて、空売りの怖さを思い知らされた銘柄です。空売り時には、曜日に対しても十分配慮する必要があります。

 本当は、今日は呑気に、過去の阪神優勝日付と阪神電鉄の株価推移から、売り時を探る企画を考えていたのですが、そんな「かわいい話」では済まなくなってしまいましたね...


2005/9/26(月)

 本日は「日経平均買い日」の第二弾、T&D(8795)の買い、UFJ(8307)東京三菱(8306)の売り そして、株式分割による日清製粉G(2002)の売りでした。

 第一弾と違って、大引けに、とても素直なインデックス売買が出現しました。第一弾で痛い目にあった人が、今回は参加を見送ったためなのかもしれません。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

T&D(8795)


UFJ(8307)


東京三菱(8306)


日清製粉G(2002)


 特に目立ったのは、日清製粉G(2002)でした。終値は前日比 -4.53%の1,210円まで下落しました。今日のインデックス売りでは、9/6日の夕凪通信で記載した通り、91万株を予想していましたが、板が薄い影響もあってか、前場の段階で 27万2千株の出来高で、まだまだ売り足りない情勢が見えていました。

 以前、カネボウが株式併合による日経平均買いの時にも、約9000万株の買いを予想していた日に、前場で2000万株程度の出来高でした。その時も大引けにかけて、ものすごい勢いで急騰しました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 インデックス売買の出来高を事前に予想し、前場に出来高が不足気味であれば、全力を挙げて参加するのが一番効率が良いのかも知れませんね。年に一度あるかないかの機会ですけれども。

 また、本日、東証から9月第2週(9/12-9/16)の投資部門別売買状況が発表されました。今回の投資戦略の続きとして、3市場合計の外国人買いの規模は、 355,257(百万円)と、東証一部に対する時価総額の 8.09bps となり、13週平均移動は 8.23bps 、26週平均移動は 4.27bps と、相変わらず力強い買い継続です。



 それと反対なのは、個人の「現物売り」です。ここの所ずっと売り越しが続いています(信用はちょっとだけ買い越し)。これは一体何を意味するのでしょうかね? 塩漬け株のやれやれ売りが続出しているのかもしれません。興味深いです。


2005/9/23(金)

 次の月曜日は9月優待銘柄の権利日です。皆さんの多くも優待銘柄を所持しているのではないでしょうか。「優待銘柄のタダ取り」を狙って、信用売りで現物との両建てする方も多いかと思います。

 しかしながら、問題なのは、今月末には「土日」が絡むため、逆日歩がつくと、無条件に4日分を支払う必要が出てきます。今年の3月の逆日歩が多くついた銘柄は、9月もその可能性が高いと思って良いでしょう。

 そこで、逆日歩注意銘柄リストとして、今年の3月に逆日歩が目立ったものをいくつか抜き出してみました。表中「4日分」とあるのは、3月の逆日歩がそのまま9月についた場合の、株価に対する4日分の逆日歩の割合です。

コード 銘柄 取引所 3月逆日歩 9/22株価 4日分 9/21逆日歩
2220 亀田製菓 東証 6 1015 2.36% 0
2378 ルネサンス 東証 8 1750 1.83% 0
4643 コナミスポーツ 東証 8 1899 1.69% 0.55
8160 木曽路 東証 8 1966 1.63% 0.45
8255 原信 東証 6 1230 1.95% 0
2669 カネ美食品 JQ 14 3200 1.75% 0
9046 神戸電鉄 大証 6 476 5.04% 6
9818 大丸エナウィン 大証 4 675 2.37% 4
9936 王将フード 大証 12 1500 3.20% 12

 こうみると分かるのは、大証銘柄の逆日歩の高さです。21日現在でも、既にかなり高い逆日歩がついています。特に「神戸電鉄」は異様な高さです。優待分の価格を簡単に吹き飛ばしてくれます。株を貸してくれる人が少ないためでしょうね。

 信用売りで現物との両建てをする場合は、過去の権利日の逆日歩がどうだったか、ちょっと確かめてみたほうが良さそうです。因みに、木曽路(8160)は、信用新規売りが停止されてしまいました。

 ちょっとカンが働く方は、「信用買い」の逆日歩狙いを考えるかと思います。ただ、今回は「4日分」ということで、売り方も警戒しているでしょうし、逆日歩狙いの人が増えると、逆日歩が緩くなり、権利日落ちの株価下落をもろに被る可能性があります。お気をつけあれ!


2005/9/21(水)

 今日発売の日経マネー11月号に「株ネット投資の必勝法」として、このサイトが紹介されました。よろしかったら本屋さんででもご覧なってください。普段、私が行っていることを、上手に紹介しています。

 立て続けに、今期の会社四季報 机上版 にも紹介されたのですが、こういった取材インタビューを受けるなんて、1年前には全く想像していませんでした。

 私はサラリーマンとしての本業があるのですが、そちら方面で雑誌のインタビューを受けたりしたことは一度もありません(笑)。本業のために使っている時間と、投資研究のために使っている時間を比べたら、はるかに本業の方が多いのです。

 やっぱり自分で「楽しい」と思ってやっている事の方が、結果的には「目立つ」のでしょうかね。仕事で使っている時間と、投資研究に使っている時間のどちらがより楽しいかと言われたら、投資研究の方なんですよね。

 いつか投資生活を本業にできたら人生より楽しいだろうなぁと、最近本気で思ったりしています。まだまだ現実的には難しいですが。


2005/9/20(火)

 今日は「日経平均買い日」の第一弾でした。日経平均寄与度の小ささによるインデックス売買の少なさが、記録的な売買高の中に飲み込まれてしまった格好です。私は、ここまで出来高が大きくなるとは想定しておらず、株価は私の予想から大きくそれました。

コード 銘柄 終値 前日比 出来高
4501 三共 2230 1.36% 13,671,700
4505 第一製薬 2550 0.39% 8,379,500
4795 スカパー 92700 -10.00% 53,749
8303 新生銀行 670 1.36% 67,024,000
998407 日経平均 13,148.57 1.47% -

一日チャートも見てみましょう。売りと買いが逆転したような値動きです。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

三共(4501)


スカパー(4795)


新生銀行(8303)


 今日まで日経平均採用銘柄である三共(4501)第一製薬(4505)は、巨大な波として押し寄せた日経平均の上昇に対して連れ高となり、逆に明日から採用されるスカパー(4795)は、インデックス売買の少なさの中に沈み、新生銀行(8303)は、銀行セクターの勢いそのまま出た格好です。

 今回は「日経平均入れ替えイベントあったの? スカパーは単に買われ過ぎだから自滅しただけだよね?」と言われても不思議ではないくらい、相場の波に飲まれました。

 もう少し採用銘柄の日経平均寄与度が高ければ、状況は多少違ったかもしれないとは思いますが、相場が大きな流れとなって、先週のFTSE買いもそうでしたが、多少のイベントは吹き飛ばすくらいの規模にあるようです。

 こんなときは、イベントに参加するよりは、日経平均先物あたりを買う方が効率が良さそうですね。今日の始値で買って、終値で売れば、手数料は別として、先物1枚あたり(40万円あれば参加できます)13万円獲得できました。

 しばらくは、「売り」ではなく「買い」に軸足を置いて、「イベント買いが追加であれば更に良し」くらいで、相場の波に乗ってしまうのもいいのかも知れません。


2005/9/17(土)

 昨日はFTSE買い日でした。とりあえずは結果を見ていましょう。時価総額、(発行株数に対する)出来高割合共に、浮動株調整後の値です。上昇率は東証での値です。

コード 企業名 時価総額 前日比上昇率 出来高割合
9513 電源開発 4969 -1.10% 1.08%
2433 博報堂DYHLDGS 2244 0.52% 0.62%
8367 南都銀行 2074 4.99% 0.41%
6975 NEOMAX 1958 -0.90% 1.05%
8583 日本信販 1865 -0.49% 4.23%
6665 エルピーダメモリ 1707 0.57% 1.39%
8868 アーバンコーポレイション 1610 1.55% 1.16%
3116 トヨタ紡織 1543 1.48% 0.81%
8933 エヌ・ティ・ティ都市開発 1553 0.68% 1.26%
7729 東京精密 1393 2.48% 0.93%
9009 京成電鉄 1385 3.58% 2.12%
1722 ミサワホームホールディングス 1116 0.26% 0.98%
1720 東急建設 1083 0.87% 1.21%
7276 小糸製作所 1035 0.23% 0.86%
8544 京葉銀行 1024 2.33% 1.12%
8703 カブドットコム証券 696 0.00% 1.47%
7599 ガリバーインターナショナル 659 0.24% 1.51%
6869 シスメックス 600 0.76% 0.94%
平均 1.00% 1.29%

 出来高割合が、やはりTOPIX買いやMSCI買いに対して見劣りするものの、全般的に下落せず終了しました。またもや私の予想はハズレです(泣)。

 これは恐らく、先回り買いしていた人も、強烈な上昇相場の中で含み益を抱えており、「どうしても今日中に売る必要はない」と判断したため、売り手が存在せず、FTSE買いの分だけ素直に上昇したのではないでしょうか。

 発表日からの株価推移をみると、TOPIX上昇分を差し引いても、順調に上昇していることが分かります。



 このまま上昇相場が続けば、今月のTOPIX買いも同じような兆候で値上がりする確率が大きいのではないかと想像してしまいます。

 FTSE買いは、各銘柄の一日チャートを見てみると、出来高は少ないものの、大引けでしっかりと入ったことが分かります。特に面白いのは、東証よりも大証の方が取引が活発な南都銀行(8367)NEOMAX(6975)です。大証側の一日チャートです。(出典: Yahoo Japan Corporation.)





 大証はご存知の通り、15:10まで取引が可能です。チャートから15:00ぴったり近辺で最高値を記録し(FTSE買いが入っている)、その後はどんどん下落していることが分かります。なぜこんなことが起きたのでしょうか。

 あくまで想像ですが、「FTSEの株価基準は原則東証にあり、東証の株価の終値を基準としている」であれば、この値段の推移の説明はできます。この仮定が正しいかは、ガイドラインで確かめたい所ですが、ここには記載されていません。

 また、この仮定が正しいのであれば、もうひとつクリアしなければならない謎があります。証券会社は「大証」ではなく、「東証」だけで株を購入して、株価を吊り上げることも可能なのですが、そうはしていません。

 いずれにせよ、FTSEで採用予定の銘柄で、東証と大証で重複上場している大証メインの銘柄があれば、15:00以降の値下がりが期待できそうです。もしかして、TOPIX や MSCI も同じかも...


2005/9/15(木)

 前日の米国株式が右肩下がりの厳しい終わり方だったにもかかわらず、相場は相変わらず強かったですね。もしかして2003年の大底からの大復活と同じ道を歩む可能性もあるのではないかと思い、その当時と株価の推移を比べてみました。

 2003年は大底の4/28日、2005年は郵政法案が否決された8/8日(上昇トレンドはもう少し前から始まっていました)をベースとした日経平均の推移をみてみます。



 まだ今年の上昇は、2003年に比べたら、生ぬるいことが分かります。そうとは言え、この状況では、買うのも、売るのも怖いですよね。前回と同様に、もう1ヶ月程度上昇し続けるのか、注目です。

 話題変更して、今日発売の会社四季報 机上版 2005年4集秋号に、私のインタビュー記事が載っていました。最後のページの方です。自分が自分でないみたいで、なんか恥ずかしさを感じます。

 記事の内容に偽りはありません。ただ、あまり力説していなかった部分がとりあげられて、ちょっとびっくりしました。

 でもこれは仕方のないことです。取材者は「私自身」そのものではないのですから、どうしても解釈は、その人の経験のバイアスがかかります。

 以前、竹田和平さんにインタビューした時にも、竹田和平さんに関する他人が書いた書籍に対して、「自分が書いたものでないので、やっぱりニュアンスが異なる」とおっしゃっていました。私もそれを実感しました。

 つまり、インタビューによって、他人の手を経由して記載されたものが、全てその人の意思が100%正確に伝わっているかと言われると、必ずしもそうではないのです。

 ということで、インタビュー記事や、本人が記載されていない書籍については、多少、途中の人のバイアスがかかっていることをしっかりと把握して置いてください。くれぐれも、そのまま真に受けて投資しないようにお願いしますね(そんな人はいないと思いますが、念のため)。


2005/9/14(水)

 いよいよ今週末の金曜日に入れ替えが発生するFTSEインデックスについて、新規採用銘柄の、浮動株調整後の時価総額をチェックしてみました。時価総額が高ければ高いほど、「FTSE買い」が入る可能性が高いからです。

L=Large直接採用、M=Midium直接採用、M*=Smallからの昇格
コード 企業名 カテゴリ 株価 時価総額(億) 区分
9513 電源開発 L 3690 5122 信用
2433 博報堂DYHLDGS M 7620 2221 貸借
8367 南都銀行 M* 674 1899 貸借
6975 NEOMAX M* 3120 1840 貸借
8583 日本信販 M* 769 1749 貸借
6665 エルピーダメモリ M 3440 1659 信用
8868 アーバンコーポレイション M* 5100 1567 貸借
3116 トヨタ紡織 M* 2040 1531 貸借
8933 エヌ・ティ・ティ都市開発 M 579000 1524 信用
7729 東京精密 M* 4810 1353 貸借
9009 京成電鉄 M* 574 1307 貸借
1722 ミサワホームホールディングス M* 3810 1107 貸借
1720 東急建設 M 224 1050 貸借
7276 小糸製作所 M* 1280 1029 貸借
8544 京葉銀行 M* 694 1009 貸借
8703 カブドットコム証券 M 183000 696 貸借
7599 ガリバーインターナショナル M* 12520 669 貸借
6869 シスメックス M* 7680 576 貸借

 多分私は、浮動株調整後の時価総額が低く、FTSE買いが過度に期待されている銘柄の「売り」にチャレンジしてみようかと思います。ただ、相場は上昇トレンド中なので、ビビって様子見するかも知れませんが(笑)。

 話題変更して、明日、四季報が発売されます。東洋経済新報社から発売される、関東版の机上四季報に、おそらく「四季報を利用している一般投資家」の特集で、私が掲載されると思います。他にも4名ほどいらっしゃるようです。

 四季報の机上版は、各地方で違うなんて初めて知りました。もしよろしければ、関東地方の方、机上版を本屋さんででもご覧なってくださいな。取材は随分前のことで、事前に記事を見せてもらっていないので、どんな風に掲載されているのかは不明です(笑)。


2005/9/13(火)

 今週の金曜日で入れ替えが発生するFTSEインデックスについて、いろいろと調べているのですが、意外とノーマークのようで、ひっそりと引け際に上昇していたりします。

 JR東海(9022)について、FTSEでは 8/23日に、浮動株調整をおこないました。その前日には、ひっそりと引け際に上昇し、FTSE買いが発生していました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 引け際の出来高が目立ちますが、株数はそれほどではありません。他の日と比べてみても、「多い日の出来高」程度です。値上がりもそんなに派手ではありません。地道にFTSEのページをチェックし、確実にGETするのも面白いかも知れませんね。

 話題変更して、TAKUさんから鋭いご指摘を受けました。ありがとうございます。8/31日の「夕凪通信」にて、「エルピーダメモリ(6665)、12月にMSCI買い?」と記載しましたが、FIFを変更するには 0.15% または $USD 500mil のどちらかを満たす必要がありますが、そのどちらにも達していません。12月にFIFの変更はない可能性が高いです。

 また、同じくTAKUさんから、8/31日にJR東海(9022)のFIF変更があったのでは? とのご指摘も受けました。チェックしてみたところ、5/12日の浮動株数が約100万株だったのですが、今日の時点では、約157万株になっていました。どこかで調整が行われたようです。

 MSCIは、FIFの変更について一般に公開してていません。従って、本当に 8/31日に変更があったのかは、確かめる術はなく、MSCIのライセンシーのみぞ知る情報です。私は、JR東海(9022)について、12月のMSCI四半期見直し時の FIF の変更を期待していたのですが、それはなくなってしまったようです。残念!


2005/9/8(木)

 日経平均定期入れ替えレースの序盤段階ですが、現段階では、発表後に、採用銘柄を素直に買うよりも、除外銘柄を素直に売る方が勝っています。

銘柄 入替 発表翌日始値 9/8終値 上昇率 TOPIX調整後
三共(4501) 除外 2270 2225 -1.98% -0.49%
第一製薬(4505) 除外 2610 2560 -1.92% -0.42%
スカパー(4795) 採用 94400 93700 -0.74% 0.75%
新生銀行(8303) 採用 682 670 -1.76% -0.26%
UFJ(8307) 除外 690000 677000 -1.88% -0.39%
T&D(8795) 採用 6490 6250 -3.70% -2.20%
森永製菓(2201) 除外 286 275 -3.85% -2.35%

 昨年もそうだったのですが、日経平均定期入れ替え発表後は除外銘柄の「売り」に賭けた方がおいしいようです。今のところ、森永製菓(2201)が、一番良い結果を生んでいます。

 採用銘柄も除外銘柄も、スカパー以外はある程度は予想されていたので、「採用銘柄の買い」と「除外銘柄の売り」が上下対称的な値動きになりそうなものですが、今のところは違います。

 「買い」と「売り」では、心理的に与える影響が違うのでしょうかね。私は心理学を学ぼうかと本気で思っています。


2005/9/7(水)

 日経平均定期入れ替えの騒ぎの中、ひっそりと貸借銘柄神鋼環境ソリューション(6299)の立会外分売がありました。

 立会外分売前日には逆日歩までついていたため、上昇必須かと思ったのですが、期待したほどは上昇しませんでした。それでも立会外分売当選者は、十分プラスを確保できる値です。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 立会外分売前日の板状況を見る限り、結構スカスカで、売り逃げが難しいかなと思っていたのですが、今日の板状況を見る限り、売り板も買い板も見違えるほど厚く、全くそんな心配はありませんね。

 これでまた、貸借銘柄の立会外分売、連勝記録が25へと伸びると思います。今回も私は応募しましたが、当選しませんでした。段々当選ハードルが高くなってきましたね....。


2005/9/6(火)

 昨日は入れ替え銘柄の整理で終わってしまったのですが、今日は買いインパクトと売りインパクトについて見てみましょう。前提として、昨日(8/5)時点での25日平均出来高を参考に、みなし額面50円で、1000万株の売買があるとします(最近、買いの場合はもっと株数が多いです)。また、合併・吸収銘柄は比率に合わせて売買されるとします。更に、今回の入れ替えによる資金の余剰分の購入を考慮しないことにします。

日付 銘柄 圧力 株数 25DVMA インパクト
9月20日 三共(4501) 売り 580万 135万 4.30日
9月20日 第一製薬(4505) 売り 500万 60万 8.33日
9月20日 スカパー(4795) 買い 1万 3016 3.31日
9月20日 新生銀行(8303) 買い 1000万 1761万 0.57日
9月26日 UFJ(8307) 売り 5000 33131 0.15日
9月26日 東京三菱(8306) 売り 3100 43071 0.07日
9月26日 日清製粉G(2002) 売り 91万 85.7万 1.06日
9月26日 T&D(8795) 買い 100万 52.3万 1.91日
10月3日 森永製菓(2201) 売り 1000万 108万 9.26日

 面白みがありそうなのは、「森永製菓(2201)」と「三共(4501)」「第一製薬(4505)」の合併コンビです。金融系はいまいちですね。みなし額面がインパクトに随分と影響することが分かります。ご参考まで。

 ついでに、明日、貸借銘柄の立会外分売がありますよ! お忘れなく!


2005/9/5(月)

 まさか今日、日経平均採用銘柄の発表があるとは、かなりのサプライズです。今までの発表日の法則には従っていません。何があったのでしょうかね? とりあえず、発表された入れ替え銘柄について、チェックしてみましょう。

除外銘柄:
除外日 コード 銘柄 みなし額面 セクター 理由
9月21日 4501 三共 50 技術 合併
9月21日 4505 第一製薬 50 技術 合併
9月27日 4010 三菱化学 50 素材 合併
9月27日 8307 UFJ 50000 金融 吸収
10月4日 2201 森永製菓 50 消費 流動性

採用銘柄:
採用日 コード 銘柄 みなし額面 セクター 理由
9月21日 4795 スカパー 50000 消費 流動性&セクター
9月21日 8303 新生銀行 50 金融 流動性&セクター
9月27日 8795 T&Dホールディングス 500 金融 流動性&セクター
9月29日 4568 第一三共 50 技術 継続採用
10月4日 4188 三菱ケミカル 100 素材 継続採用

 いやー、私の予想はものの見事に外れました。申し訳ない。ここまで外れると、「来年こそは頑張ろう!」と言うしかありません(笑)。日経500と最近の売買だけで推定するには、無理があるようです。

 それにしてもこの表の中に、いろいろとサプライズがあります。セクターバランスとしては、技術がひとつ減って、金融がひとつ増えました。不足感があった消費は追加なしです。

 技術セクターは、減った分をそのまま技術セクターを採用すると思われたのですが、それがなく、採用の声が高かった日東電工(6988)が外された格好です。

 スカパー(4795)は、私が知る限り、あまり予想していなかった銘柄です。私の計算の中でも、消費の内では下位でした。そのため、明日は暴騰の可能性もありますが、みなし額面が50,000円であるため、日経平均の影響度は極小です。今日の順位でも225位中、224番目で、インデックス運用者は「買わない」という選択肢さえ与えられるような程です。

 また、ヤフー(4689)の株式分割および三菱化学(4010)の合併は、みなし額面で対応することも同時に発表しました。従って、これらの銘柄について、インデックスの売買は発生しません。

 この結果、発生する日経平均イベントは下記のようになります。
日付 銘柄 発生イベント
9月20日 三共(4501) 第一製薬(4505) 売り圧力
9月20日 スカパー(4795) 買い圧力
9月20日 新生銀行(8303) 買い圧力
9月26日 UFJホールディングス(8307) 東京三菱(8306) 売り圧力
9月26日 日清製粉グループ本社(2002) 売り圧力
9月26日 T&Dホールディングス(8795) 買い圧力
10月3日 森永製菓(2201) 売り圧力

 ところで、明日の対策なのですが、基本通りであれば、新規採用で暴騰したところを「売り」(貸借銘柄の新生銀行(8303)だけ可能)です。但し、その日のうちか、翌日の早めに買戻しといった素早い行動を要求されます。

 また、合併が伴わない単なる除外銘柄は、昨年であれば、すぐに「売る」のが正しい選択でした。それ以前は、一旦株価が上昇するのを待って、「売る」のが正解でした。今年は先回り売り(森永製菓(2201))が多いので、後者の方が安全のように思えます。

 以前調査しました結果を参考にして頂ければと思います。


2005/9/4(日)

 かけ流しさんからのメールでのご指摘で気が付いたのですが、セブン&アイ・ホールディングス(3382)の上場日初日(9/1)の大引けに急落現象が起きました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 日経平均が9/2日からセブン&アイ・ホールディングス(3382)を採用することになっていたことから、日経平均買いを期待した人が多かったのかも知れません。

 また、合併元のセブンイレブンとイトーヨーカ堂が、上場廃止日の引け際に急落したことからも、インデックス運用者が一旦株をここで処分し、9/1日に再び購入すると推測したのでしょう。

 しかしながら、そういった純粋な運用を行う所もあるかもしれませんが、大抵の場合は、上場廃止時の株をそのまま5日間ほど保持して、そのまま移行し、新たに株式を買うようなことはしない傾向にあります。

 ではなぜセブンイレブンとイトーヨーカ堂が、上場廃止日の引け際に急落したかといえば、新会社との合併比率の関係で売られました。

 セブン&アイ・ホールディングス(3382) と セブンイレブン、イトーヨーカ堂の合併比率は以下の通りです。
 セブンイレブン : セブン&アイ・ホールディングス = 1:1
 イトーヨーカ堂 : セブン&アイ・ホールディングス = 1:1.2

 日経平均の性格上、インデックス運用者は、225銘柄の「株数」を均等に所持しています。セブンイレブンもイトーヨーカ堂も日経平均採用銘柄でした。例えば、インデックス運用者が両方とも100株ずつ所持していたとすると、セブン&アイ・ホールディングスでは合併比率から 220株持つことになります。

 そうすると、120株余計に持つことになりますので、この株数に該当する分だけ処分する必要があります。その結果、上場廃止日の引け際の急落につながりました。

 インデックス運用者は、そんな理由で売らなければならないことが、ばかばかしいと思っていても、インデックス値に合致させるために売らなければなりません。私たちは、この「売り」による暴落を防止するため、それをありがたく受け取るわけです。

 このルールは、下記の合併銘柄にも通用します。
日付 イベント コメント
9月21日 三共(4501) 第一製薬(4505)上場廃止 売り圧力
9月26日 UFJホールディングス(8307) 上場廃止 売り圧力
9月26日 三菱化学(4010) 2:1 株式併合権利日 買い圧力

 三共: 三共第一 = 1:1
 第一製薬 : 三共第一 = 1:1.159

 UFJ : 三菱東京UFJ = 1:0.62
 三菱東京 : 三菱東京UFJ = 1:1
 (恐らく三菱東京株も売られます)

 三菱化学: 三菱ケミカルホールディングス = 2:1

 ポイントは、新会社移行で「株数」が増えてしまうと「売り」が発生し、減ってしまうと「買い」が発生します。それを把握するには、合併比率を見る必要があります。

 話題変更して、2つほど告知があります。ひとつ目は、9月24日に竹田和平さんの講演会があります。場所は名古屋ですので、都心からちょいと行くには遠いですが、ご興味ある方はご参加あれ!

 ふたつ目は、アメリカ在住の友人(日本人)が帰郷していまして、久々の帰国ついでに、ネットワークマーケティングのプレゼンを行っています。ご興味のある方は、彼のページをご覧になって、連絡してみてください。経済的自由を求めて、ネットワークマーケティングで何をやれば良いか分からない場合は、彼に聞いてみるのも良いと思います。


2005/9/2(金)

 今朝の朝日新聞に「企業年金、TOIPIX離れ 算出法修正で損失懸念」の記事が大きく掲載されていました。TOPIX浮動株化に伴う投機的な投資によって、年金基金を減らす恐れがあるからとのことです。

 この「投機的な投資」を、「誰が」行っているかと考えると、いわゆる「ジンベイザメ」であり、「コバンザメ」ではないでしょう。逆にコバンザメがいなかったら、ジンベイザメが好きなように値段を吊り上げることができ、そっちの方が損害が大きいと思うのです。

 今回の場合は「野村ラッセルプライム指数」に移るとのことですので、運用を指数に頼っているうちは、「TOPIX買いが細り、野村ラッセルプライム指数買いが増える」といったことになり、結局は同じになってしまうかもしれませんね。

 さて、9月のイベントにもうひとつ追加です。この「三菱化学」の場合、他企業との合併によるものですので、もしかすると「みなし額面」の変更で対応する可能性があり、その場合は「日経平均買い圧力」はなくなります。

日付 イベント コメント
9月26日 三菱化学(4010) 2:1 株式併合権利日 日経平均買い圧力。

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