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2005年12月


2005/12/31(土)

 本年、本日までお付き合い頂き、誠にありがとうございます。皆様からのメールおよび掲示板にて、鋭いご指摘やアイデアの提供は、ものすごく助かりました。感謝いたします! お陰さまで、とても勉強になりました。

 皆様にとって、来年も良い年でありますように! ここを読んでいる勉強熱心なあなた様には、必ずや「すべての良き事が雪崩のごとく起きます」


2005/12/30(金)

 今日の大納会も活況で上昇するのだろうと予想していたのですが、そんな簡単ではなかったですね。最終日に益出しを構えていた機関投資家が多かったのか、日経先物主導でほぼ一直線に下落していきました。グラフは日経平均です。 (出典: Yahoo Japan Corporation.)



 それにつられて、JASDAQ平均も下げたのですが、10:00過ぎから、日経平均とのお付き合いを止めて、戻ってきました。成長株(グロース)中心の個人投資家物色系と、バリュー中心の機関投資家物色系の差が出たように思えます。 (出典: Yahoo Japan Corporation.)



 毎年、年初にこの現象(J高東低)が起きるので、今年は前倒しが起こったという見方も出来ます。おかげで年初の動きが読みにくくなりました。一筋縄ではいかな所が、投資の面白さですね。研究しがいがあります。

 さてと、1日遅れましたが、昨日(12/29)は東証一部新規上場銘柄と、東証一部昇格銘柄のTOPIX買い日でした。 (出典: Yahoo Japan Corporation.)

SUMCO(3436)


ユニ・チャームペットケア(2059)


クリエートメディック(5187)


キングジム(7962)


 TOPIX浮動株化途中で、新規銘柄のFFWの軽さが影響しているのか、どれもグッと盛り上がって上昇とはいきませんでした。ウェートが大きめのSUMCO(3436)はもうちょっと尻上がりになっても良さそうなものですが、それも叶わずです。

 TOPIX浮動株化が完全に移行する来年6月までは、なかなかTOPIX買いが目立たないかもしれませんね。


2005/12/29(木)

 いつもの通り、毎週木曜は「投資部門別売買状況」の発表日です。先週は株価が大幅に上昇したので、誰が買い主体になっているかと思ったら、個人投資家ではなく、外国人投資家でした。

 意外だったのは、外国人投資家の買い越し額が、東証一部時価総額に対して、ああまり大した割合ではない(13週平均程度)のに大幅上昇したことと、個人投資家が再び大幅売り越しに転じて、突出していたことです。

 つまり「外国人買いが復活し、法人の売り手は不在。売っているのは個人投資家だけ」という状況なのです(3市場1,2部合計。新興市場含まず)。

 この「個人投資家」には、創業者の個人大株主が入っているでしょうから、素直にそのまま「ネットで売買している個人投資家」と同一視していいのか分からないのですが、もしかしたら、株を買っている個人投資家は、割合として少ないのでしょうか?

 というのも、今日、ストップ高したソフトバング(9984)について、誰しもが「個人投資家の買いが極端に集まった」と思われるかもしれません。しかしながら、ネット証券評議会の売買高を見ると、買いが615億、売りが656億と、なんと「売り越し」なんです。

 もし個人投資家ではないとしたら、一体誰が買っているのか? ヘッジファンド? 外国人投資家? 大いなる謎です。 (出典: Yahoo Japan Corporation.)




2005/12/28(水)

 今日はまたすごかった。「アメリカ株式市場の大幅下落」「信用取引規制 強化」「量的緩和解除の現実味」といったマイナス材料さえも、次から次へと飲み込み、株式市場が雪だるま式に大きくなっていく、まるで塊魂(カタマリダマシイ)相場の様相です。 (出典: Yahoo Japan Corporation.)

日経平均株価20051228

 こうなると、一体どんなニュースがあれば株価が止まるのか、想像つきません。ビッグウェーブの可能性大です。新年早々に、恒例の株価下落が起きても、すぐに飲み込んでしまう可能性が大きいです。個人の貯蓄資金への導線に火がついたように思えます。

 株価を止めるとすれば、「きつめの信用取引規制」、「量的緩和の解除」といった資金の出所を締めるか、「日本の成長率の鈍化」といった投資の根拠を崩す大き目のニュースあたりでしょうか。

 バリュー投資家から見れは、もう既に株価が大きくなりすぎて「追加投資ができない」状況でしょう。これから市場に参加する人は、バリューでは買えないので、成長株(グロース)を選択することになるのではないかと想像します。

 私は「市場の熱気に踊らされている」という状況を覚悟の上で、これからも買い参加しようかと思っています。(といった翌日から株価が暴落したりして(笑)。気をつけてくださいね)

 そういえば、ソフトバンク(9984)の権利入札ですが、100株あたり約4200円で、前日比約1%程度のディスカウントと、そんなには安く手にはいらなかったようですね。


2005/12/27(火)

 今日の日本経済新聞の第一面に「信用取引規制 強化へ」とITバブル期でも実施されなかった規制が検討されていることが報道されました。「まさかこのタイミングで実施を検討しているなんて」というのが、私の正直な感想です。昨日心配していた点が、現実味を帯びてきました。

 報道の真偽はともかくとして、「個人投資家の動きを一旦止める」には十分効果ありの「口先介入」のような形になりました。それでも株価が下がらない所が強いですね。ただ、心理的な圧迫となるのも事実です。

 今日のソフトバンク(9984)の下落は、信用規制も影響したでしょうが、株式分割の最終権利日としての影響の方が大きかったと思います。株価は、ジェットコースター並みに上下しました。記録として残しておきます。 (出典: Yahoo Japan Corporation.)

ソフトバンク株価20051227

 明日の午前中に、信用で持ち越した分の「権利入札」があるため、その分の株は市場に出回りません。株数が少なくなり、売買単価が下がるため、今までの流れから言えば、株価は上昇しそうです。

 ただ「権利入札分」の株を売買可能となる時点(証券会社によって変わると思います。早い所では、明日の午後またはその翌日あたりでしょうか)からは不安定にはなると思います。研究材料として興味津々です。

 私はこの「権利入札」に参加しようかと思って、松井証券を覗いてみたのですが、取り扱ってないようですね。ソフトバンク株は個人信用の割合が多く、権利入札に参加するような人がいるとはあまり思えないので、随分と安く手に入るのではと期待していたのです。

 話を元に戻して、信用規制がもし実現したら影響が大きいなと思えるのが、委託保証金率の引き上げです。今は 30% ですが、もし、40-50% に引き上げられると、今まで資金の3倍程度まで買うことができた株が、今後2-2.5倍まで引き下げられます。もちろん最大そこまでですので、実効上はもっと低くなります。その分、信用で積み立てていた株を売る必要が出てきます。

 過去の規制を見る限りずっと50%を超えていました。今の状況はパラダイスです。歴史的に見れば、多少引き上げても「正常な値に近づけた」とも言えますね。


2005/12/26(月)

 ほとんど毎日、東証一部の売買代金トップはソフトバンク(9984)です。今日は約2667億円。すごいですねー。こんなに売買するのは機関投資家だろう... というのは違っていて、かなりの部分は個人投資家です。

 なぜそのことが分かるかと言えば、ネット証券評議会で、主なネット証券6社の売買代金を公表しているからです。

 今日の東証一部上位5銘柄について、ネット証券評議会で取り扱い代金が、どれだけのシェアを占めるか計算してみます。(注意: トヨタ自動車と三井住友は、ネット証券評議会に一部代金が掲載されていないため、10位の値を代用しています)

コード 銘柄 売買代金 ネット証券経由 ネット比率
9984 ソフトバンク 266,694,902 144,784,199 54%
6762 TDK 103,081,486 21,419,626 21%
8411 みずほ 71,523,845 21,123,774 30%
7203 トヨタ自動車 44,498,697 8,349,797 19%
8316 三井住友 31,678,640 9,293,993 29%

 すごいですよね。ソフトバンクは50%を超えてしまう(※1)のです。その他の銘柄はそこまではありません。

 ※1: (12/30 追記) 論理的な最大値です。ネット証券の売りと買いで売買が成立する場合もありますので、確率計算では、もう13%程低い値になります。

 更に言えば、ソフトバンクは日経平均採用銘柄でウェイトが最も高い部類です。インデックスに伴う自動売買も相当入っているはずです。となると、ほとんど個人投資家が値段をコントロールしていると言っても良いでしょう。

 つまり、ソフトバンクの株価の行方を左右するのは、個人投資家の心理状況ではないでしょうか。そうなると、PER とか PBR とかは実はあんまり関係なくて、成長が見込める分野で、株価が上昇しているうちは「それ行け!」となりやすいと。

 逆に株価が下落する時は、個人投資家が売りたい状況になる時。そう考えると「信用規制などのルールの変更」、「株式分割による追証発生」、「年始の税金対策売り」あたりかと思うのですが、どうでしょうか...

 ふと、そういえば昨年は「掉尾の一振(とうびのいっしん)は存在する?」といった投資戦略を調査していたことを思い出しました。その時のグラフを表示します。




 ITバブル1999-2000年のJASDAQ平均の推移は、山がきつくなっています。その他の年は上昇が多いです。やっぱり上昇基調の翌年の年始は慎重になった方がよさそうな...


2005/12/25(日)

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2005/12/24(土)

 最近「チャート上で売りサインが出っぱなし。とても買えない」「PERが高すぎて買えない。株価が早く下がって欲しい」といった声を聞きます。ふと私は過去にも同じことを聞いたことがあるなぁと、デジャブ感覚に陥りました。

 それはアメリカITバブルが本格的に始動した1999年1月頃で、Nasdaq指数が2300を超えたあたりだったと記憶しています。その後、2000年3月には Nasdaq指数が5000を超えるまでになりました。そしてその後は、1500あたりまで下落しました。

 彼らの「PERが高すぎて買えない」というのは、恐らく正しい認識でした。しかしながら、それが証明されるまでは2年近くかかりました。また、株価の高騰のおいしい時期を逃すことになりました。一方で、株価の急落という痛みにも逢うことはありませんでした。

 投資戦略で調べた、過去数年間に起きた上昇グラフと、今の金利政策の状況を考えると、「踊るあほうに見るあほう、同じあほなら....」リスクをしっかりとコントロールしつつ踊ってみたい。そんな気もします。

 私が目標としている「あんくるケン」さんのページで、最近「日々の労働」と「日々のリスク」となるコラムが書き加えられました。「日々のリスク」を背負う代わりに、理想的な老後とも言える時間を過ごすことが出来るのあれば、私も絶対そっちに行きたいです。

さて今日はクリスマスイブ。
素敵なクリスマスをお過ごしくださいね!

I wish you a Merry Christmas!


2005/12/22(木)

 いつもの通り、毎週木曜は「投資部門別売買状況」の発表日です。とうとう、外国人買いはマイナスに突入です。逃げ体制なのか、クリスマスで動きが止まったのか? 金の暴落の影響による円高で、一旦売りに回ったのか? 完全にデットクロス状態に突入しました。



 その代わりとして、株価を支えているのは個人投資家です。先々週、先週と、外国人投資家と個人投資家の立場が反対になりました。一旦、主役交代です。

 これをどう読むべきでしょうか? 個人投資家のお金は、長続きしない勢いに乗じた一時的なお金なのか? それとも、貯蓄から投資への流れで入ってきた、足腰のしっかりした資金なのか? この判断で、その後の投資シナリオが変わります。

 「投資部門別売買状況」の個人の欄を眺めてみると、今まで「現金」は売り越しだったのですが、先々週から買い越しに転じました(信用はずっと買い越し)。つまり、市場に「個人の現金が流入してきた」ように思えます。

 最近、明らかに書店の投資コーナーの客層が変わりました。以前は若者もしくは主婦層だったのですが、今はご年配の男性の方が、圧倒的に目立ちます。ご存知の通り、日本で一番お金持ちの方々の年齢層です。

 ちょうど今は個人投資家の資金が市場に本格的に入るかどうかの境目の時期なのでしょうね。長期金利がこのままであり続けるのであれば、株式市場の今の状況に心揺れるでしょうから、じわじわと資金が移動してきてもおかしくありません。

 この「投資部門別売買状況」は、今後の株価の研究材料として、いろいろと使い勝手がありそうです。

 話は変わって、今月の日経マネー2月号に、優待投資に関する私のコメントが掲載されています。この投資法は、私の投資の中でもコアを占めています。地味な戦略なので、爆発力には欠けるのですが、こつこつと利益を生み出しています。よろしかったら、ご覧なってください。


2005/12/20(火)

 もうすぐソフトバンク(9984)の株式分割権利日(12/27)がやってきます。私はてっきり分割権利日の翌日(12/28)から新株を売ることができるものと思っていたのですが、証券会社によってはそうとも言えないようです。

 私が調べた限りにおいて、松井証券は、12/28日から新株が代用評価となり売却可能と記載されていますので、問題はないのですが、E*Trade については、効力発生日(1/5)から代用評価および売却可能と記載されています。楽天証券についはまだ記載がなされていません。

 これで困るのは、株式を現物で所持している場合です。E*Trade で所持している場合、12/28 - 1/4 の間、新株が市場で売買できないのと同時に、代用評価からも外れてしまうので、信用余力が急激に下がり、追証が発生する可能性があります。

 また、翌日に新株が交付されるとは言え、信用の場合、E*Trade のヘルプを読む限り、今まで通りの権利入札となるようです。ただし、日証金には、その入札に関るリリースは出ていませんので、確実とは言えません。

 ソフトバンク(9984)株を権利日をまたいで所持する予定がある場合、ご利用の証券会社に、どんな扱いになるのか、事前に問い合わせておいた方が良さそうです。制度が変わった後の、最初に適用される銘柄ですので、多少混乱が発生しそうです。


2005/12/19(月)

 金の値段がようやく下げ止まりました。お昼を境に前日比プラスへ推移しました。そのちょっと前から円安に進み、それを受けて株は午後から大幅高。

 今回の投資戦略の結論である「金の暴落がひと段落すれば、円高も止まり、株安も止まる」がとりあえず当たった(ように思える)ので、ちょっとした快感に浸っています。もちろん単なる偶然なのかも知れませんが。

 全く話は変わりますが、第二回カブロボコンテストの案内が到着しました。開催日時を見たら、なんと今日からです。「もっと早く知らせてくれれば準備が出来たのに」と思いながら調べると、途中参加も可能なようですね。

 お楽しみの賞金は、前回100万円だから今回も同じと思ったら、5000円、10000円の図書券ですか。それじゃあ、ちょっと参加意欲が湧かないですよ。上昇相場中なんだから、100万円もらえるとしても、リアルの方が楽しいのに。もうちょっとなんとかならないのかな?


2005/12/18(日)

 ちょっと告知をさせてください。

 エンジュクさん主催による"超簡単! ホンの5分から始める「イベント株式投資」"のセミナーの開催が決定しました。

 期日は 2/18日(土)で、場所は新宿です。詳細および申し込みは、エンジュクさんのサイトをご覧下さいませ。早期割引もあります。

 講義内容としては、今まで投資戦略で取り上げた内容のうち、特に効果があったものを、私の実例を基に解説しようかと考えています。文章だけではなかなか伝わりにくい部分を、余すところなくたっぷりお伝えしたいと思っています。

 また、セミナー終了後、可能であれば「懇親会」を開きたいと思っています。せっかくお越し頂いたのも何かの縁ですので、お互いを知る機会になればと思っています。

 ここで少々お願いがあるのは、このセミナーにて、具体的な銘柄を推奨することはしません。「お金を払ったんだから、それくらい手取り足取り教えてくれてもいいでしょ」と考えている方は、申し込みをご遠慮くださいませ。私では十分ご満足頂けないと思います。

 ですが、このセミナーを通じて「投資戦略からの具体的なヒント得て、それを参考に、更に自分の投資能力を磨きたい」そういう強い意欲を持っている方であれば大歓迎です。

 よくよく考えると、このページをご覧になっている方は、間違いなくそういう意欲を持っている方(意欲がなければ、このページも読んでいませんよね(笑))ですので、大丈夫ですね。


2005/12/16(金)

 指数はここ数日下げているますが、一体どの銘柄が下げているのでしょうかね...。いつものパターンでは、売りが売りを呼び、全銘柄もろとも下げるのですが、今回はそのような状況にはなさそうです。

 私はイベントを狙って投資を続けている関係からか、東証一部の大型銘柄とは、ほとんど縁がありません。そのためか、私のチェックしている銘柄群は、指数との連動が薄いです。それどころか反対に上昇基調です。

 指数が急落した理由として、「外国人投資家がクリスマス休暇に入るための手仕舞いした」との報道がされていますが、それもありそうで、なさそうで。

 これで思い出したのは、1999-2000年のITバブルの時期も、アメリカで、全く同じ事を言われていました。ファンドマネージャーは大量のボーナスを得て、早々にバハマやナッソー(カリブ海の島々です)にバカンスが出かけていたと記事に出ていた記憶があります。その時のチャートはこんな感じです。(出典: MarketWatch, Inc)



 なんと今年と一緒のタイミングで一旦下落(12/14-15)していますね。この時と一緒の状況であれば、これから上昇、そして年明けに下落すると。その時とは状況が違いますので、そんなに単純ではないでしょうけれども。

 そう言えば、ジェイコム株で、個人投資家が20億の儲けを得ていたことがニュースになっていますが、私は利益よりも、その元手を、あの短い時間で、一体どのように用意できたのかが興味あります。もともと自由投資の信用枠があったのかもしれませんが、それにしても... 鋭い方ですね。


2005/12/15(木)

 毎週木曜は「投資部門別売買状況」の発表日です。とうとう、外国人買いの長期と短期の平均移動線がデットクロスしました。



 三市場合計では、わずかながら外国人は買い越しですが、東証一部だけに限れば、なんと売り越しです。いつもは動きが静かな「東証二部」に外国人買いが集まっています。

 もちろん、その分をカバーしたのは「個人投資家」です。東証一部の買い越し額は先週の外国人買いに匹敵する規模です。やはり金曜日の高騰時に、ボーナス資金が流入したのでしょうか?

 外国人投資家が、日本の給与事情を知りつくして、高値に誘導して手を引き始めたのであれば、これは「ヤラレタ」と言うしかありませんね。単なる偶然なのかも知れませんが。

 デットクロスしたから、すぐに「株価下落」という訳ではありませんが、過去の状況からは「売り」姿勢も考慮に入れ、買いは慎重に行う必要がありそうです。


2005/12/13(火)

 今日の夕方から突然、あの話題のジェイコム(2462)株が立会外分売されるとのアナウンスがありました。

 一体また何が起きているのかと思えば、当日に株を売り出した人の分も含めて、みずほ証券が全部買い取ってしまったため、1073株を買い過ぎたようです。

 当日の売り出し株数は3000株でした。もし既存株主の売りがなかったと仮定すれば、流通している株の 1/3 を「みずほ証券」が買い取ったことになります。

 この裏事情を考慮すると、「IPO公募で見事当選した人」が高値を期待していたのに、突然の大量売り注文で「あせって安い値段で売りに出した」のではないでしょうか。それが当選株数のうちの 1073株に達したと。中には公募価格以下で売った人もいたかもしれません。

 この人たちも大変な痛手でしょうね。きっと「みずほ証券のミスがなければ、今頃は...」と、とてもくやしい思いをしていることでしょう。

 一方で、みずほ証券がこの人たちの株を「安く買って、高く売る」ことに成功していますから、その分は利益が出ています。皮肉なものです。

 話を戻して、立会外分売の株価は、現金決済額と同じの割引率0ですので、割引率の観点からは旨みは低いですが、この価格自体が高いのか、安いのか、なかなか判断がつかないです。

 私の予想としては、当選が確定する9:15分頃まではあまり動けず、もしかしたら公募価格をも割り込む可能性があるが、当選者が確定し、ハズレが多いと分かった瞬間から高騰する気がするのですが、どうでしょうかね...

 あ、自己責任でお願いしますね。お昼の勤め人の方は、予想外の方向に振れた時に対応ができないので、参加が難しいですねぇ...


2005/12/12(月)

 今週の投資戦略で、「課税による株価の下げ」について言及しました。これでふと思い出したのですが、日本とアメリカでは、1年の課税の締切日が違っています。

 日本では、日本経済新聞を読む限り、実際の売買日ではなく、株券の受け渡し日が課税タイミングとなるようです。つまり、今年であれば、12/28日以降の売買は翌年の課税対象になります(最終確認は皆様でおねがいしますね!)。

 私がアメリカに在住していた頃のルールが変わっていなければ、アメリカは実際の売買日が課税対象です。従って12/30日までの売買が前年の課税対象となります。

 投資戦略で予想した通り、本当に年初に値下がりするのであれば、12/28日から12/30日までは、日本人だけの翌年利益出しパラダイスとなります。アメリカの会社、個人は年を越えないと前年課税になってしまいますから、売りにくいのは確かです。

 また、アメリカでは、クロス取引での益出し、損出しは認められません。前回の売買から30日以上期間が開かないと、課税上、売買したことにはなりません。

 日本は結構、キャピタルゲイン課税の点では優遇されているように思えます。


2005/12/11(日)

 私の実体験をベースに作成した英会話術は、「90分ですぐ話せる! 奇跡の英会話テクニック!」として別ページに掲載しました。どうぞご覧あれ!


2005/12/10(土)

 最近「ミリオネアの教え、僕の気づき」という本を読む機会があったのですが、その内容は私にとって衝撃でした。何が衝撃かって、「金持ち父さん、貧乏父さん」はフィクションである。ということです。

 あまりにも「金持ち父さん、貧乏父さん」の両者ともキャラが立っているので、私は真実だと思っていましたが、ボードゲームの宣伝用だったとは。イヤミではなく、本当にロバート・キヨサキさんは、すごい作家ですね。ハリーポッターの J. K. Rowling と並みだと思ってしまいます。

 もうひとつ衝撃だったのは、みずほ証券のジェイコム誤発注で、モルガン・スタンレーが 4,500株余り(発行済み株式の 31.1%)、野村證券が1,000株(発行済み株式の 6.9%)と、チャールズ・エリスの「敗者のゲーム」(市場に勝つ唯一の方法は、他の投資家のミスを利用すること) そのままのノリです。

 いやぁ、我々はすごい人たちと同じ土俵の上に乗っているのですね。あらためて思い知らされます。




2005/12/9(金)

 今日は多くのサラリーマンの方の「ボーナス日」です。実際にお金が銀行に振り込まれる時間帯は9時ちょっと過ぎくらいでしょうか。となると、普通のサラリーマンであれば、そのお金を利用してトレード参戦できるのは、「お昼休み」のタイミングになります。

 今日のTOPIXの一日チャートを見ると、まさしく「お昼休み」をきっかけに上昇を始めました。もしかして、本当にボーナスを思いっきり株式購入にあてたのでしょうか? (出典: Yahoo Japan Corporation.)



 となると、日曜日にじっくり考えて、月曜日から参戦者も多いんじゃないでしょうか。彼らと共に行動すべきか、それとも彼らに道を譲るべきか... 悩ましい。


2005/12/8(木)

 今日はこの話題を避けては通れないみずほ証券によるジェイコム(2462)の誤発注問題。わずか1株を61万円で売り指値をするつもりが、61万株を1円で売り発注とか。誤発注した当の本人は、人生崖っぷちな気分でしょうね。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 人間である限り、間違う可能性が常にあるもの。「発注時に警告が出たのを無視した」らしいですが、発行済み株数よりも大きい注文を、本当に発注できてしまう仕組みになっているのが驚きです。東証側も明らかな間違い注文を受け付けてしまうのもどうか。

 また日本には「ストップ高」「ストップ安」の値幅制度があるために、誤発注した分が、その日のうちに買い戻しできなかったのも、みずほ証券にとって痛かったですね。

 因みにアメリカは、個別の銘柄に値幅制限はありません。需要があるかぎり、どこまでも株価は動きます。値幅制限は、投資家のために儲けられた制度だとは思うのですが、逆に、早期清算の機会を奪う制度でもあります。

 さてと、話題を変更して、今日発表された「投資部門別売買状況」ですが、前の週をカバーするような勢いで外国人買いが復活していました。市場全体の値上がりは「外国人投資家の買い」の色が大きいことが分かります。

 そうとはいえ、一時期のピークを通り過ぎているのも確か。今週または来週で、長期と短期の平均移動線がデットクロスするのは、ほぼ間違いありません。黄色信号が点滅し始めました。




2005/12/7(水)

 なんだ、やっぱり火曜日じゃないですか。と思ったのは、昨日、日本経済新聞社が、日経平均採用銘柄であるソフトバンク(9984)の株式3分割に対して、みなし額面で対応するとの発表をしたからです。

 この「みなし額面での対応」は予想されていたものですが、ニュースの発表日が第2「火曜日」と、いつもの時期に戻りました。今年9月の定期入れ替え発表日は、いつもの前日の第2「月曜日」でした。

 このままだと、3月の合併による新規採用銘柄の発表日も、3/7日の第2「火曜日」が濃厚です。前日になる可能性もあるため、油断はできませんが、この時の「帝国石油(1601)」と「トーメン(8003)」の合併に関る日経平均採用銘柄には注目です。


2005/12/6(火)

 どう考えても値動きは重そうに感じる、直近の東証一部、二部上場銘柄の、SUMCO(3436)、アース製薬(4985)、古河スカイ(5741) の高騰には驚かされます。昨日東証二部に上場したサーラ住宅(1405)も上向き調子です。そして今日もデリカフーズ(3392)はストップ高。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 新興市場銘柄なら、なんとなく理解できますが、東証一部、二部上場銘柄が買われるのが、今の流行なんでしょうか。それにしても、こういった重そうな銘柄がポンポンと上昇する所に、相場の波のすごさを感じます。

 おかげで、SUMCO(3436) は、浮動株調整後の時価総額が、$1,800mil を突破し、2月のMSCIの採用がほぼ確実のラインまで到達しました。このままの株価であれば、2月にはうまく狙いたいものですね。


2005/12/5(月)

 今日もまた元気な相場ですね。あちこちで噂されている、12月の清算日までに「日経平均15,000円に達しない」に賭けていた人たちが一斉に買い戻しているためなのでしょうかね。

 12月の清算日は、ご存知の通り、12月の第2金曜日。つまり今週末です。そしてその日の「朝の寄り付き」が勝負です。そこから株価が巻き戻されるのか、それとも、そのまま調子に乗って飛んでいくのか、注目点になるとは思います。

 昨日たまたま「真相報道 バンキシャ!」を見ていたら、主婦のデイトレーダーについて取り上げていました。

 その方は、1円抜きを何度も積み上げて、儲けを出す手法を取っていましたが、一方で損失方向に振れた時には、なかなか損切りが決断出来ず、ずるずると2円、3円と下がるのを眺めていました。

 そんな方法でも儲けが出るのであれば、もう相場の末期症状かと思いましたが、さすがにトータルでは負けていると聞いて、ちょっとホッとしました。

 テレビ番組では、話題性を確保するために、極端な人を取り上げることが多いでしょうから、全ての人がそんなことをやっているとは思わないのですが、それでもある程度の出来高急増は、こういった人に支えられているのですね。

 私の持ち株で、最近2銘柄ほど突然の下方修正発表を受けましたが、翌日はあまり株価が下がりませんでした。これもまた、こういった方々が下支えしてくれているのか、とても逃げ易い、ありがたや相場です。 だんだん相場感覚が麻痺してきそうです。


2005/12/4(日)

 私の実体験をベースに作成した英会話術は、「90分ですぐ話せる! 奇跡の英会話テクニック!」として別ページに掲載しました。どうぞご覧あれ!


2005/12/3(土)

 最近お店で見つけたスグレモノに「湯たんぽ」があります。最近の「湯たんぽ」は、お湯を入れません。「電子レンジでチン」で完了です。超お手軽。ジェル状の保温剤が中に入っていて、それがほんわか、暖かいのです。

 ちょっと難点なのは、「ちょっと重い」ことです。もう少し軽くなるといいのですが。そして暖めrるため、電子レンジを利用している1-2分間は、無線LANが使えなくなる(周波数が一致するようで、妨害されてしまう)所でしょうか。

 無線LANと電子レンジの周波数が近いということで、無線LANは体に悪くないかなぁと、素人的な考えになったりします。全然株と関係ないですね。はは。


2005/12/1(木)

 今日発表された「投資部門別売買状況」ですが、感謝祭(Thanks giving)の影響があってか、極端に外国人買いが減少しました。その代わり多くなったのが個人投資家の買いです。

 確かに感謝祭はクリスマスと並んで、アメリカでは見事なくらい全ての店が閉まり、外出する人もほとんどいません。道路もガラガラです。私は当初このことを全く知らず、外食が全くできなくて、腹ペコの一日を過ごした覚えがあります。

 でも外国人投資家って、アメリカ人だけでしょうか? そんなことはないですよね。東証の同じページ下の方にある「海外投資家地域別株券売買状況」を見ると、欧州とアジアも多いです。

 ということは、この減少は、ちょっと危険な香りがします。来週発表の段階では外国人買いがマイナスにでもならない限り、短期と長期の平均移動線はクロスしませんが、「外国人は半分逃げ体制」かも知れません。いつでも逃げることができるように、ダンスはドアの近くで踊っていましょうね!



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