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2005年8月


2005/8/31(水)

 9月はイベントがたくさんあります。自分ですっかり忘れ去らないように、ここにスケジュールを記載しておきます。

日付 イベント コメント
8月31日 エルピーダメモリ株式売却(10%) 12月のMSCI買い?
9月5日 四季報直前-オール投資販売日
9月6日 日経平均入れ替え発表有力日
9月21日 三共(4501) 第一製薬(4505)上場廃止 日経平均-新規1銘柄補充必要
9月26日 UFJホールディングス(8307) 上場廃止 日経平均-新規1銘柄補充必要
9月26日 ヤフー(4689) 1:2 分割権利日 日経平均売り圧力
9月26日 日清製粉グループ本社(2002) 1:1.1 分割権利日 日経平均売り圧力
9月29日 9月一部昇格銘柄のTOPIX買い日
9月30日 ウィンドウドレッシング 引け際の買い
10月31日 TOPIX浮動株移行-第1弾


2005/8/30(火)

 今日は「TOPIX買い」より「REIT買い」の方が楽しめましたね(一瞬、ひやひやものでしたが)。つい2ヶ月前までは、引け際の急激な上昇は見られず、穏やかだったのですが、REIT投信が増えたせいでしょうか。一日チャートを確認してみましょう。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

プロスペクト・レジデンシャ投資法人(8969)


ジャパン・シングルレジデンス投資法人(8970)


ケネディクス不動産投資法人(8972)


ジョイント・リート投資法人(8973)



 また、TOPIX買い銘柄も確認してみましょう。サンエーインターナショナルは、先回りが過ぎたのか、最後は急降下していきました。四季報を見る限り、サンエーインターナショナルは浮動株が少ないため、それが影響しているかもしれません。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

サンエーインターナショナル(3605)


進和(7607)


 以前は浮動株が少ないことが、需給圧迫によって上昇したのですが、今後はTOPIXの浮動株調整が間近に控えていることもあり、浮動株が少ないと、TOPIX買いも少なくなる逆の展開になるため、注意が必要ですね。この件に関して、掲示板で福寿草さんのご指摘で気が付きました。お知らせ、ありがとうございます。


2005/8/29(月)

 明日(8/30)は月末のTOPIX系買い入れイベントがある日です。過去の経験上、時価総額があるものほど活発に売買される傾向にあります(上昇するかどうかは分かりません)。お楽しみあれ!

TOPIX買い対象銘柄
コード 銘柄 時価総額(億)
3605 サンエーインターナショナル 637
7607 進和 248

REIT買い対象銘柄
コード 銘柄 時価総額(億)
8969 プロスペクト・レジデンシャ投資法人 346
8970 ジャパン・シングルレジデンス投資法人 180
8972 ケネディクス不動産投資法人 474
8973 ジョイント・リート投資法人 312

 ちょっとびっくりしたのは、E*Tradeで、引成などの条件付発注が可能となりました。最後にどうしても手仕舞いしたいときには便利です。 但し、ザラバ引けする危険性もあります。E*Trade v.s. 楽天証券 の覇権争いは面白いですね。


2005/8/28(日)

 投資戦略で「日経平均の採用・除外銘柄」を取り上げるつもりなのですが、もう少し時間がかかりそうです。もう少々お待ち下さいね。

 調査過程で、この件に関するすばらしいレポートを見つけました。皆さん既にご存知かもしれませんが、コスモ証券の「タイムリーな投資情報」の中にある「2005/07/28 日経平均株価、定期入れ替えについて」です。ファーストリテイリングは見事に当てました。

 自分の調査結果が、結局はこのレポートと一緒になってしまうのではないかとの不安がありますが、それは、それで。


2005/8/26(金)

 また今日は派手にファーストリテイリング(9983)が下げましたね。前日比-820円でした。日経平均の除数が約24ですので、この1銘柄のみで日経平均を 820/24 = 32円 押し下げたことになります。

 常々思うのですが、日経平均やTOPIXのインデックス値は、こういった入れ替えイベントによる株価の乱高下で、少しずつ「ゆがみ」が出ていると思うのです。今回はセブンイレブン(8183)イトーヨーカ堂(8264)も下げて終了したので、日経平均は 50円ほど「ゆがみ」が出たかもしれません。

 これが毎年毎年積み重なると、10年で500円、100年で5,000円ずれます。そう考えると、日経平均値で過去の値と比較すると、レベルの判断を間違う可能性が高いです。

 また、この「ゆがみ」で損をするのは、インデックスファンドの購入者でしょう。得をしているのは... いろいろの方がいらっしゃいますね。

 話を元に戻しましょう。ファーストリテイリングの一日チャートみてみます。寄り付きからずるずると値下がりしました。昨年のパターンを探してみると、ソフトバンク(9984)も一緒のようなチャートでした。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

ファーストリテイリング(9983)


ソフトバンク(9984) 2004/10/01


 値幅は地味ですが、採用された銘柄の朝一番の売り(可能ならば前日の大引けからの売り継続)で、午前中に底を打ったあたりで買い戻しも有効かと思います。


2005/8/25(木)

 今日は本当にファーストリテイリング(9983)は強かったですね。ある程度の上昇は予想していたのですが、それ以上の伸びです。その結果、ファーストリテイリングは今日の段階で、日経平均寄与度No.1 までになってしまいました。この1銘柄で、約3%の影響度です。

 私は除外銘柄のセブンイレブン(8183)イトーヨーカ堂(8264)の売りにチャレンジしていました。こっちの方が確実だと思っていたのですが、ファーストリテイリングの上昇に比較したらものすごく地味でした(笑)。

 それではファーストリテイリング、セブンイレブン、 イトーヨーカ堂 の一日チャートを見てみましょう。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

ファーストリテイリング(9983)


セブンイレブン(8183)


イトーヨーカ堂(8264)


 昨年のソフトバンクもファーストリテイリング同様、日経平均寄与度が高く、日経平均買い日に、すごい出来高を伴いながら上昇していきました。そう考えると、採用時に「日経平均寄与度」が高くなるものについては、購入せざるを得ない人が増え、上昇しやすくなると考えることもできます。

 実はこの現象、TOPIX買い日にも同様な事が起こります。時価総額が大きい銘柄ほど出来高を伴う傾向があります(上昇するとは限りません)。今後は「日経平均寄与度」についてもチェックする必要がありそうです。

 もしこの仮定が正しいとすると、9月末に 1:2 で分割するヤフー(4689)は、実は日経平均に対して、大した影響力はありません。今日の株価比較では、ファーストリテイリングが 9000 に対して、ヤフーは 261 です。影響度も 225銘柄中 206番目です。

 意外な所で、日経平均採用銘柄の 日清製粉グループ本社(2002) も9月に株式分割します。分割比は 1:1.1 で小さいですが、株価は 1183 であり、1:1.1 の分割でも、ヤフーの分割と同じくらい、日経平均にインパクトがあります。こちらの「売り」を狙うのが面白いかも知れませんね。

 忘れちゃいけない今日の分売銘柄の山田債権回収管理総合事務所(4351)です。前日比でわずかならマイナスになったにせよ、分売に当選した人は利益を確保できる水準です。明日朝で確定ですが、またもや連勝記録が伸びそうです。

 ただ、今日は寄り天井で、分売に外れた人は利益を出すチャンスはほとんどなかったですね。最近は、分売価格近くまで値下がりすることがほとんどなくなってしまいました。やはり当選するのが一番です。それが難しいのですが...(出典: Yahoo Japan Corporation.)




2005/8/24(水)

 明日はいよいよ日経平均銘柄の入れ替え日です。ファーストリテイリングが明日の終値で新規採用されることから、日経平均買いが 1,000万株程度集まることが予想されます。

 今回の入れ替え時期は、相場が強いことと、偶然にも配当権利日と一致したことが影響してか、ファーストリテイリングの株価がすこぶる好調です。過去の採用銘柄の値動きと比較しても、10%近く飛びぬけて上昇しています。





 明日は、これまでの上昇率との違いがあるにせよ、それなりの上昇を見込めるのではないかと思っています。確実に利益を得るのであれば、過去のグラフから、多少無理してでも明日は売り切る方が良いようです。

 ただ、難しいのは、持ち越した場合は、「配当」を手に入れることができるのです。翌日の下落を我慢すれば、復活する傾向にありますので、そこで売ってしまう作戦を取ることも可能です。

 また、このファーストリテイリングの高値安定により、今日の株価で日経平均に採用されるとすれば、日経平均寄与度トップ4に入る程です。このため、組み入れ資金が下記の式の分、410億円ほど不足します。
(ファーストリテイリング株価 - イトーヨーカ堂株価) X 1000万株
(注: セブンイレブンの株は1:1で新銘柄に引き継がれるため、イトーヨーカ堂の資金分が売られることになります)

 この資金はどこからか手に入れようとするならば、残り224銘柄を均等に売るか、日経平均先物を売るか、どちらかになるはずです。引け際には、ちょっとした波乱(スコーンと下落)が起きるかも知れませんね。

 また、隠れイベント?なのですが、立会外分売で、貸借銘柄が久々に登場します。そう、山田債権回収管理総合事務所(4351)です。信用売り残が全く無いのが気にかかりますが、私はとりあえず、分売には参加しようかと思います!


2005/8/22(月)

 個人投資家にとって「安定した勝ち」が約束された聖域とは、出来高がやや少なく、機関投資家が参加しずらい銘柄が、ひとつの有力候補なのでしょうね。

 最近「デイトレーダ徳山秀樹式 株の完全自動売買」を読みました。大抵の場合、株投資の本は、記述が抽象過ぎて、受け手がどうにでも解釈可能なように記載されているのですが、この本はちゃんと方法を示しています。

 以前、投資戦略 「陽の寄り付き坊主」の空売りは狙えるか? でもご紹介した方法がありましたが、それと同様に、詳細な内容が記載されています。これら2つの方法は共通に、「出来高がやや少ない」銘柄をターゲットにしています。

 更にもうひとつ、この本で目についたのは、「株を完全自動売買」している所です。今まで私はそんなことを考えたこともなかったのですが、確かに楽天証券の RSS と VBAマクロを利用すれば、プログラム売買できるような気がします。

 近いうちに、自分の投資戦略を自動的に売買してくれるプログラムを作ってみましょうかね。会社に行っている間に小金を自動的に稼いでくれる... なんて素晴らしい世界でしょう。でもあんまり私は VBA には詳しくないんですが...


2005/8/19(金)

 昨日もご紹介しました日経平均採用銘柄であるヤフー(4689)の株式分割について、日本経済新聞社がどのような対応をするのかが気になって直接電話をかけてみました。

 担当者の方は丁寧な対応で、結構長く話しました。結論から言えば、「まだ対応方法を決めていない」のだそうです。りそなホールディングスと日興コーディアルグループに対するみなし額面での対応は、「統合にからむ株式併合であったために行った」とのことでした。

 しかしながら、みなし額面で対応する場合のルールは「はっきりしているわけではない」のだそうで、「今回のヤフーの分割に対して、みなし額面で対応する場合は、ある程度の余裕をもって公表する」とのことでした。

 雰囲気から察するに、「今回のヤフーについて社内協議するが、恐らくみなし額面の変更はしない = イオンと同じパターンとする」のではないかと感じました

 ちょっと残念なのは、ヤフーは「信用銘柄」であり、空売りできません。松井証券でも、一般信用売りに規制が入りました。株式分割では、基本的に「売り」が戦略の中心となるので、ちょっと残念です。

 話が変わって、先週末にかけて、日経平均銘柄が買い進まれた理由について、以前ご紹介した小鬼さんの Webサイトに、興味深い説が載っていました。「衆議院解散の週の株価棒上げの怪に迫る!(笑)」

 小鬼さんも、最後に記載していますが、「投資はくれぐれも各人の判断でお願いします!」ね。


2005/8/18(木)

 楽天証券の売買手数料値下げは嬉しいニュースですね。今まではマーケットスピードを利用するためだけに、私は楽天証券にて、最小限度の取引しかしていませんでした。

 1回あたりの売買手数料よりも、信用で長く所持してもらって、信用利率で稼ぐ方が利にかなっているのでしょう。これだけ手数料が低くなると、長期目的の人も信用口座を開設すべきでしょうね。「信用買い」後にすぐ「現引」すれば、手数料が劇的に安くなります。

 E*Trade も同じ値段体系にすぐさま修正(フットワークが軽い会社ですね)しましたが、イベントまでの日程を利用した取引を多く使う私は、E*Tradeよりも楽天証券の方にメリットがあります。

 そのメリットとは、「逆指値」「引成」「不成」など、会社勤めの人にはとても便利な注文方法が提供されているからです。どうしてもその日のうちに手仕舞いしたい場合の、「引成」「不成」は、とても魅力的です。E*Tradeの場合はこれが使えず、難儀します。

 でもちょっと残念なのが、信用利率です。今のままと仮定すれば、E*tradeが優位です。制度信用買の 0.7% の差は、信用のまま長い間保持する場合、住宅ローン同様、結構効いてきます。

制度買 制度売 一般信用買
楽天証券 2.6% 1.1% 2.9%
E*Trade 1.9% 1.15% 3.1%

 私はベースをE*Tradeに置いているのですが、10月以降は、もしかしたら楽天証券に引っ越すかも知れません。いずれによ、こういった企業間競争は大歓迎ですね。

 話題変わって、ヤフー(4689)が 1:2 の株式分割を発表しました。9月30日割当です。日経平均採用銘柄ですので、以前のイオン同様、順当ならば、インデックスの売り需要が発生します。

 そこで、2匹目のドジョウを狙いたい所なのですが、最近ではみなし額面の修正で対応する方向ですので、もしかしたら、ヤフーも同様になるかもしれません。

 その他にも9月末は、日経平均採用銘柄の定期入れ替えがあります。毎年そうなのですが、9月は楽しい季節ですね!?


2005/8/17(水)

 今朝方、MSCIの発表があったのですが、いつもの通り、FIFの変更については、具体的な会社名は公表されませんでした。

 JR東海(9022) については、寄り付きが軟調で、以前の武富士のような動きがなかったことから、恐らくFIF変更の対象銘柄ではなかったようです(本当の所はわかりません)。残念です。私は朝方、ばっさり切りました。

 いつものことなのですが、私の予想はよく外れます(笑)。本当に自己責任でご判断、お願いしますね!


2005/8/16(火)

 以前、ファーストリテイリング(9983)は、「信用売りできない」と記載しましたが、松井証券では、なんと一般信用売り可能な銘柄でした。従って、昨日の始値で売ることも可能でした。この件に関して、藤原さんからメールで教えて頂きました。ありがとうございます。

 てっきり私は、松井証券の信用売り可能銘柄は、貸借銘柄の一部だと思い込んでいました。これからはしっかりとチェックが必要ですね。それにしても普段、松井証券を使っていない人は、手数料の3,000円は結構大きいですねぇ。

 話変わって、明日の早朝に、MSCIの発表があります。でも残念ながら、FIFの変更については公には発表されず、MSCIのライセンスを持っている人にしか公開されません。JR東海(9022) が本当にFIF変更になったのかは、ニュース等による他人力か、寄付きが買い優勢かどうかで判断するしかありません。念のため。


2005/8/15(月)

 日経平均に新規採用されるファーストリテイリング(9983)は、やっぱりと言うべきか、過去の傾向と一緒で、ほぼ寄り天井の展開でした。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 この銘柄について、信用売り出来ないのが残念なのですが、よくよく考えると、除外される銘柄を「信用売り」する方法が残されていました。イトーヨーカ堂とセブン−イレブン・ジャパンのどちらかを信用売りするのです。両方とも貸借銘柄です。

 実は今年3月にも似たように日経平均を除外された銘柄がありました。東急百貨店と東京急行電鉄が合併するために、東急百貨店が除外されたのです。その時の株価の推移をチェックしてみましょう。



 見事に採用銘柄の逆パターンで、発表直後に下落しますが、その後復活し、除外前に急落しました。このパターンを踏襲するのであれば、除外3-4日前に「信用売り」するのが一番効果的です。

 今日も、イトーヨーカ堂とセブン−イレブン・ジャパンが、似たような感じで下落しました。明日以降、株価が上昇してくれると狙い通りの展開になるのですが...


2005/8/14(日)

 日経平均に新規採用されるファーストリテイリング(9983)についてですが、以前の投資戦略「定期銘柄入れ替えは蜜の味?」にても取り上げた通り、明日、6%を超える上昇があれば安心して「売り」側に回るのが良い気がします。

 ...が、残念ながらこの銘柄、「信用銘柄」であり「信用売り」ができません。もし買いを入れるのであれば、初日の上昇時は見逃しし、その反動で狼狽売りが出た所で買う方がまだ安全です。信用売り出来ないのは、痛いですね...


2005/8/12(金)

 チューリッヒ在住の現役証券マンの方が、MSCBに関する裏と表について、しっかりと解説している良質サイトを発見しました。「地球の裏からまじめな話〜頑張れ日本」です。

 このサイトは、発信者の小鬼さんご自身からのメールで知りました。内容を読んでみたら、私がいろいろと疑問に思っていたことに対する回答が、しっかりと書いてあるではありませんか。

 なぜか主幹事ではない「みずほ証券」や「UBS」がMSCBの割当先に名を連ねているのか不思議だったのですが、このサイトを読んで、合点がいきました。

 今日は「サンシティ」について取り上げています。ここまで解説がしっかり入っていると、「貴重な情報どうもありがとうございます」と言う他ありません。是非ご覧になってください。

 話題変更して、今日の引け後、ファーストリテイリングが、日経平均に採用されることが発表されました。イトーヨーカ堂とセブン−イレブン・ジャパンが共同持株会社設立することによって、1社減るためです。すっかり私はこのことを忘れていました。

 過去に何度か、日経平均採用発表銘柄の株価推移を、投資戦略で解説してきましたが、その例に従えば、月曜日は寄り天井に近い株価推移になるはずです。日曜日あたりでも、再度解説できたらと思っています。


2005/8/11(木)

 いつの間にか、8月のMSCIの定期見直しスケジュールが発表になりました。8/16日に発表、8/31日の引けで算入です。発表日まであと3営業日ですね。

 私が知る限りでは、この四半期で大きなIPOはなかったはずですので、新規採用はなしと思います。FIFの修正は、JR東海(9022)が入るはずです。今日の株価)823,000)ベースで算入すると、総額で5,000億円規模と、新規採用以上のインパクトがあります。

 これと似たようなパターンは、2月の武富士(8564)の例があります。その時の株価の推移をみてみましょう。株価は市場の影響を排除するため、TOPIXで差分調整しています。



 このグラフからは、「公表日の前日に株価を買って、公表日の翌日に売り」、「MSCI買い日の前日に買って、MSCI日の当日に売る」パターンが良さそうですが、さて今年はいかに。くれぐれも、自己責任の上で、判断してくださいね!


2005/8/10(水)

 以前、「2005年の株価はどうなる?」でも取り上げたように、いつもの年であれば、春先で株価は天井を打ち、7月中旬あたりを境に、じわじわ下落するパターンなのですが、今年はそこから外れつつあります。

 こういった、年の後半にも年初来高値を更新した年は、1991年以降、過去に3度程ほどあります、1999年の ITバブル と、2003年の大底からの脱却そして、1993年の細川内閣誕生の年(7/18投票日、8/9誕生)です。



 1993年の政界改革の年のパターンに入るのであれば、「期待感が保たれているうちは上昇」ですが、その後は下落していきます。

 1999年や2003年の経済的な大変革の年のパターンに入るのであれば、今後も上昇が見込めます。

 私は、今年が「経済的な大変革の年」となるには、材料が乏しく、どちらかと言えば、「政界改革の年」と思えます(恐らく小泉内閣は継続し、郵政法案が通る)ので、1993年パターンで身構えようかと思っています。株価推移も1993年の推移に結構似ているように思えるのです。


2005/8/8(月)

 郵政法案否決後の株価の動きは面白かったですね。否決直後は下落しましたが、それを待っていましたの如く、上昇に転じました。掲示板で 大旦那になりたい さんがご指摘した通り、「知ったら、終い(しまい)」の展開でした。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 ある出来事について、一般的に良い方向へと決定した場合は、「上昇による天井を待って、売り」、悪い方向へと決定した場合は、「下落による底を待って、買い」というのが、最も安全な方法の一つですね。今回の法案で言えば、否決された場合であれば、下落しきった所で「買い」、可決されれば、上昇しきった所で「売り」です。

 こういったはっきりとした動きには、先物やオプションが便利ですね。安い手数料でレバレッジを効かせることができます。きっと今日はデイトレーダが随分活躍したんだろうなと想像します。

 私は、午前中の投売り対抗のための「売りヘッジ」に先物を利用したのですが、効果抜群でした。午後は残念ながら用事があり、参加できず。うーん残念。

 話題変更して、顧客情報の大量流出が判明した「楽天」についてですが、過去にYahoo BB の顧客情報が大量に流出していたと判明した時(2004.02.25)のソフトバンクの値動きと比較してみました。



 この当時、相場全体の調子が良く、TOPIXと差分調整するとマイナスですが、実際には株価はプラスに転じています。

 この結果を見る限り、「あと数日は低迷するが、そこから多少反発し、後は徐々に値段が切り下がる展開」といった所でしょうか。派手な値動きはなさそうですね。


2005/8/7(日)

 毎週土曜日、11:00からは大抵、BS Japan(テレビ東京系)のマーケットウィナーズを見ています。番組前半の「マーケット1週間振り返り」が、全体概要を把握できて、なかなか便利なのです。

 その番組中、「今週は水産・農林、倉庫運輸などの個人投資家が興味をもたない業種の値下がりが激しかった。外国人投資家が売りに出ているのではないか?」というようなことを言っていたと思います。

 もしこの推理が合っているのであれば、明日も政局混迷による、外国人投資家からの売りが膨らんでも不思議ではないなぁと思うのです。それに対して、しっかりと準備だけはしておこうかと思います。大抵の人も解散は想定外だったと思いますが、外国人投資家は、もっと想定外だったでしょう。

 この「特定業種の動き」と「外国人投資家の動き」が本当に一致するかどうか調べたいところですが、この「業種別」の値動きについて、時系列の情報を提供している所を、皆さんご存知ないでしょうかね??


2005/8/5(金)

 今日は新興市場の反発を期待していたのですが、逆に「衆院解散一直線」の話題で午後からは激下げでした。これだけ下げると、押し目買いをしたつもりの人の投売りと、信用の手仕舞いが発生し易くなり、どこで止まるか分からなくなってきました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 今のタイミングで、あまり売りたくない信用銘柄を保持している私は、日経平均先物による「売りヘッジ(保険)」にチャレンジしてみようかと思います(実は先物初挑戦)。松井証券では、日経平均先物の手数料無料キャンペーン中ということもありますし。さて、どうなることやら。


2005/8/4(木)

 ここ2-3日、新興市場銘柄はちょっと嫌な(売り手にとっては嬉しい)値下がりですね。「ブル(強気)は階段を登り、ベア(弱気)は窓から飛び降りる」がそのまま当てはまりそうな動きです。

 特に私が見ていた範囲では、ずっと右肩上がりだったエン・ジャパン(4849)の急転換は強烈でした。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 相場全体については、毎度のことですが、過去の急落パターンと重ね合わせて見ます。過去のJasdaqとのチャートの形が似ているのは、2004.05.06日から及び、2005.05.13日からの推移です。



 随分と下がったように思えますが、過去の下落に比べたらまだまだ甘いことが分かります。

 傾向から言えば、明日は寄り付き後に最後の投げ売りが出て、そこから急反発する日です。しかしながら、それも1日しか続かず、翌日の後半には反転します。

 このパターンに今回も「はまる」か否かは分かりません。ただ、明日の反発局面で買いに走る場合は、その後に下落がすぐにやってくるかも知れないことを、念頭においてくださいね。


2005/8/1(月)

 書店にてローバート・キヨサキ氏の最新日本語版と思われる書籍を発見。早速買って見ました。「金持ち父さんのパワー投資術」という本です。毎度、毎度、彼の書籍は、物事を見る視点が面白く、参考になります。一気に読んでしまいました。

 面白いなと思ったのは、「20-10-5」のサイクルについてです。この意味の要旨は「株式市場は20年間花形で、その後に10年間商品が花形となる。5年毎に何らかの大きな災いが起こる」というものです。機会があれば、この法則が正しいか、検証してみたいと思っています。

 今ようやく、石油を中心とした商品が花形になりつつあります。ジム・ロジャースも、ウォーレン・バフェットも商品の世界に参加しています。ここ2年で石油価格が上昇し始めたので、このサイクルに従えば、あと8年程度は上昇基調にあるということでしょうか。

 もう一つ、書籍で目についた記述は、「キャピタルゲイン(譲渡益)」よりも「キャッシュフロー(配当等)」を優先させるということです。竹田和平さん型の投資です。私の「投資戦略」とは正反対ですね(笑)。

 いいのです。私は「キャピタルゲイン」を中心として資産を大きくし、徐々に「キャッシュプロー」を取り入れて、早めに引退するつもりですから。でもいつになることやら(笑)。

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