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2006年7月


2006/7/31(月)

 今日で7月の売買が終了し、今月の月足が確定しました。そこで以前ご紹介しました1986-1987年のバブル上昇開始期と最近について、日経平均月足を再度比較してみましょう。

1986-1987年:


2005-2006年:


 どうですか? 似ているといえば、似ています。ここ数日間の株価連騰がなければ、更に似ていたグラフになっていたでしょう(タラレバですけれど)。

 このアノマリーに沿えば、今月から上昇エンジンが始動します。頭の片隅にでも入れておきましょうかね。


2006/7/30(日)

 7/28日、松井証券がPTSを利用した夜間取引に参入することを発表しました。この発表自体はそれほど驚きのあるものではありませんが、その中身の「即時決済取引」には正直ビックリしました。いろいろな所に影響を及ぼしそうです。

 通常の株売買では、売買成立(約定)したものは、当日も含め4日後に「現金」と「株」を交換することになっています。つまり「4日後に交換することを今日約束する」のが株取引です。

 更に優待や配当がある場合には「権利日最終日に、現金と株との交換はしない」のがルールとして存在しますので、カレンダー上の権利日5営業日前までには株を購入する必要があります。

 これが松井証券の夜間取引になれば、おそらくカレンダー上の権利日の当日までに株を購入すればOKになります。となると、カレンダー上の権利日1-4営業日前間は、一般市場では株価は権利落ち後の値段になっている一方で、松井証券の夜間取引では、その一般市場価格に「税引き後の配当と優待分」の価格が上乗せされた値段で"取引されるはず"です。

 この値段の格差を利用すると、いろいろと面白いことができそうです。

 私が一番初めに頭に浮かんだのは「株式売却益を節税できそう」ということでした。株式売却でわざと損を出して、その損を「配当」の形で受け取るのです。貸借銘柄である必要があります。

 具体的には、まずカレンダー上の権利日1-4営業日前に、一般市場で権利落ち価格になった銘柄を、大引け近辺で「空売り」します。そして松井証券の夜間取引で同じ銘柄を、寄り付き近辺で「現物買い」します。夜間取引では「税引き後の配当+優待分」の価格分、高い値段で買うことになります。

 そしてカレンダー上の権利日通過後、「空売り」した分を「現物株」を現渡します。これで「税引き後の配当+優待分」の「売却損」が確定します。この売却損は、他で出た株式売却益と相殺できます。一方で、その売却損分を「配当+優待」の形で受け取ることができます。

 ちょっと説明が難しいでしょうかね? ざっくり言ってしまえば「税引き後の配当分の損をわざと出して、その分を配当の形で手に入れる」技なのです

 これが実際に実現するにあたり「松井証券の夜間取引で十分な流動性が確保される」「夜間取引では、一般市場の終値近辺で取引される」ことが前提となります。

 今はまだ株式売却益に対する税率が10%なので、この技を実行するメリットはまだまだ少ないですが、再来年以降、税率が20%になれば、大きなメリットとして注目されるのではないでしょうか。

 でもみんな、この方式に気づくと「税引き後ではない価格分」のプレミアが、夜間取引価格にもついて、結局、妥当な値段に落ち着くかも知れませんね。はは。

 それから、松井証券の夜間取引の「即時決済取引」は、株主優待の権利取りにも多少影響を及ぼします。これも貸借銘柄なら確実ですが、そうでなくても構いません。「優待価格分高くても、それでも優待を手に入れたい人」には、権利日以降の株価急落や逆日歩分をスキップできて、とてもお得な技なのかも知れませんね。


2006/7/28(金)

 今日は、浮動株割合(FFW)の調整に伴うTOPIX買い日でした。ウエイト(調整時価総額)が大きいものは素直に買われました。大引けに集中買いではなく、一日中、まんべんなく買われたという感じです。

 ウエイト上位10銘柄の上昇率を掲載します。どれもそれなりに満足の結果です。第10位のサイボウズ(4776)は東証2部からの昇格採用です。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

コード 名称 調整時価総額(億) 上昇率
5108 ブリヂストン 837 4.37%
2502 アサヒビール 409 2.60%
6592 マブチモーター 336 5.61%
4704 トレンドマイクロ 250 2.47%
6136 オーエスジー 187 4.12%
4321 ケネディクス 184 4.42%
8060 キヤノンマーケティングJPN 173 6.97%
8804 東京建物 173 4.42%
5110 住友ゴム 137 1.63%
4776 サイボウズ 120 11.65%

ブリヂストン(5108)


アサヒビール(2502)


サイボウズ(4776)


 ウエイト下位5銘柄の上昇率も掲載します。減少ウエイトも小さいので、下げも限定的ですが、それでもあまりパッとしないことが分かります。

コード 名称 調整時価総額(億) 上昇率
2501 サッポロホールディングス -108 -2.54%
8268 西友 -90 0.50%
2466 パシフィックゴルフGRP -85 -1.37%
6474 不二越 -68 1.28%
7739 キヤノン電子 -51 1.61%

 浮動株割合(FFW)の調整に伴うTOPIX買い日は、銘柄数も多く、今後も狙えそうですね。


2006/7/27(木)

 木曜日恒例の「投資部門別売買状況」ですが、積極的な買い手も、売り手もいません。どの投資部門も様子見段階です。あえて言えば個人の信用分の売りが増えています。外国人投資家は微妙にマイナスですが、金額は大きくないので、ほぼチャラと見ていいでしょう。まだ我慢は継続です。

 面白い所では、あれだけの新興市場の下げの中、外国人投資家がわずかではありますが「東証2部(マザーズ含む)」で買い越しに転じています。個人の投売りが止まれば、下げ止る雰囲気があります。今日はそれが現れたのかも知れませんね。

 話が変わりますが、明日は日本航空(9205)の新株受け渡し日です。ということは、本日は日本航空の公募分のTOPIX買いでした。一日チャートを掲載します。巨大かつ1銘柄に集中したためか、最後は売りに押されてしまいました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 やはり、TOPIX買いは同日に複数銘柄があり、巨大銘柄に隠れた2番手、3番手を狙うのが効果的です。ということで、明日は「浮動株比率の定期見直し」が数多くあります。また「新株予約権の行使等に伴う上場株式数等の変更」もあります。規模は相当地味ですが、分散されているため、少しは効果が出るかなと期待しています。

 そしてもうひとつ、忘れちゃいけないエルピーダメモリ(6665)のFTSE買い日でした。みんな日本航空(9025)に注目していたためか、こちらは素直に上昇しました。FTSEもインデックスとして存在感があるという所を示しましたね。(出典: Yahoo Japan Corporation.)




2006/7/25(火)

 たまには、とても勉強になった経験の話題を(笑)。

 今日、純粋に「逆日歩」を取りに日本航空(9205)を「信用買い」しました。先週の火曜日に9円の逆日歩がついたので、今週も9円の逆日歩受け取りを期待しての買いです。昨日の分についても逆日歩2円がつきました。

 今日も株価が下がったので、貸株超過枚数の速報を楽しみにしていたのですが、結果は期待と全く逆で、貸株数が減っていました。これでは逆日歩には期待できません。

 あまり慣れないことをするものじゃないですね。でも何事も経験が必要です(笑)。貸株超過枚数の速報は、松井証券のQUICKや、楽天証券の Market Speed でも確認できます。


2006/7/23(日)

 本日、投資戦略 「売買単位を引き下げると、何が起こる?」を作成しました。売買単位を引き下げは、一番近くでは8/1日に10銘柄以上実施されます。今後もたくさんの銘柄が売買単位引き下げを予定していますので、よろしければ参考にしてくださいね。


2006/7/21(金)

 月曜日がお休みだったため、金曜日発表にずれ込んだ「投資部門別売買状況」ですが、外国人投資家が3週ぶりに、結構な額を売り越ししました。

 今週も買い越しであれば、上昇への転換点にもなりえたのですが、そう甘くありませんでした。いつものようにグラフにしてみます。いまだ底見えずの展開です。



 「売り」中心スタンスの方が、まだまだ成績が伸ばせそうですね。


2006/7/19(水)

 日本航空(9205)は、公募価格決定日候補日の初日の今日、引け際の2分間に、集中「叩き売り」に遭遇しました。引けは220円までの急落です。

 公募による株式取得を前提とした、投資信託などからのつなぎ売りも殺到したのではないでしょうか。「TOPIX買い」の反対の「公募売り」といっても良いかも知れません。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

日本航空(9205)


 実は新日鉱ホールディングス(5016)も同じように、公募価格決定日候補日の初日に、引け際に売られました。希薄化割合が大きい貸借銘柄については、公募日に向けた「信用売り」が有効のようです。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

新日鉱ホールディングス(5016)


 それにしても痛いのは逆日歩です。火曜日の日本航空(9205)の逆日歩は1日あたり3円でした。火曜日ですので、土日分の支払いが含まれ、3日分の計9円の支払いに達しました。

 日本航空(9205)は、この9円分よりもはるかに値下がりしたので、カバーできましたが、やっぱり火曜日は相当注意が必要ですね。

 さてもうひとつ、先日お知らせした斉藤さんの「株 勝率80%の逆張りシステムトレード術」ですが、今日も新興市場の値下がりが激しかったので、該当銘柄がたくさん出ています。その該当銘柄とは、5日平均移動線乖離率が-10%以下、かつ25日平均移動線乖離率が-25%以下のものです。これを翌日の寄り付きで買います。

 松井証券の銘柄スクリーニング等で検索するとすぐ出てきます。100銘柄以上ヒットします。チャートだけを見ると、とても恐ろしくて買えそうにありません。

 山田債券(4351)、サンエー・インターナショナル(3605) といった、下落の原因が分かりやすいものもあれば、アウンコンサルティング(2459)、ソフトブレーン(4779)のように、はっきりとした原因がわからないものまで、様々です。

 しかしながら、データ上では負けた年はなく、相当の利回りを獲得できる方法です。人の本能に反する方法なので、逆に尋常ではない利回りを獲得できるのでしょうね。

 実行する場合は、必ず本を読んでからにしてくださいね! いろいろと注意する点が記載されていますから。


2006/7/17(月)

 「デイトレード」の次にキーワードとして流行しそうなのは「システムトレード」かも知れません。土曜日のセミナー以降(正確にはもう少し前からですけれど)、自分の投資戦略をうまくシステムトレード化して、毎日売買サインを自動で出すことができたら、なんて素晴らしいのだろうかと考え始めました。

 将来、短期相場に限った話をすれば、職人技を持ったほんの一握りの人だけが相場観のみで利益を上げ、残りは、優秀な実績を誇る方法論に沿った「システムの指示」によって、着実に利益を上げる人たちになるのではないかと。

 そこで参考図書として、土曜日の講演者でもあった斉藤正章さんの本「株 勝率80%の逆張りシステムトレード術」を早速買ってしまいました。ZAIの8月号にも掲載されていた方です。内容は正直、数学的な話が多く、やや難しい本ではあります。しかしながら自分がぼんやりと想っていたことが見事に文章になっていて、改めて「システムトレード」の威力を思い知りました。

 実は土曜日に、斉藤正章さんと直接、随分とお話しをさせて頂きました。私が感じた彼のすごい所は「デイトレードではない方式論」であり、そして「資金配分と利回りについて深い知識を有している」ことです。もう既に投資家専業なのに、ザラバもあまり見ずに、更に新聞もテレビも殆ど見ないとのことです。感情を排するということなんでしょうね。

 もし自分が納得のいくような「システムトレード」システムを作成して、世の中に提供できれば、机上計算では「使った投資家全員が得をする」ことになります。「早速このネタで会社を興して...」と勝手に妄想が走り出しました(笑)。ようやく自分のライフワークが見つかったような気がします。



2006/7/16(日)

 昨日は「エンジュク投資家祭り2006夏」の講演を聞いてきました。主催者の方からご招待を頂いたものです。今回の話題の中心は「システムトレード」で、私のイベント投資との相性がとても良く、ご招待頂いたからという理由ではなく、本当に大当たりの講演会でした。

 今回のメインゲストは「ブレイクアウト」で有名なタートルズのラッセル・サンズさんです。このブレイクアウトについては、成功率を上げる要素を加えて研究をされている「はぐれ雲」さんの影響もあって、内容はそれなりに知っていたのですが、あらためてその方法論と実例について、とても参考になりました。

 その他にも、今井雅人さん、斉藤正章さん、野川徹さん それぞれの方が、短い時間に関らず、エッセンスをぎっしり詰めこんだ講演で「そうなんだよねー!」と思わずうなずくことが何度もありました。特に野川さんは、百戦錬磨の雰囲気があり、こんな方もいらっしゃるのだと、少々驚きました。

 印象に残った発言をいくつかご紹介しておきます。ラッセル・サンズさん:「私はファンダメンタルズを一切信じない」「上がった理由、下がった理由はどうでもよいことだ。サインに従うだけ。理由は遅れて明らかになることが多い」

 今井雅人さん:「レンジ相場の場合、トレンド相場時よりもリスク量を減らすこと」「トレンドの始まりと終わりの時期を勝手に予想しない。トレンドが反転してから閉じよ」

 斉藤正章さん:「システムトレードでは、利益率ではなく、利回りを重視した手法を採用する。利益率が良い方法は、なかなか起きないことも多く、利回りが低下する」「どんな相場でも通用システムトレードはなかなか存在しない」

 野川徹さん:「大きなトレンドを取るには、そこまでに相場で生き延びる必要がある」「損切りは、自分の考えや狙いが通じないと感じた時点。利食いは優位性が消えた時点」

 会場には、相変わらずチャーミングな「幸せな投資家」さん、今回初めてお逢いした「DAIBOUCHOU」さん、それから今後講師をされる「池田悟」さんと「invester」さんもいらっしゃって、しばしお話しをさせて頂きました。

 恐らく今回のDVDがエンジュクさんから発売されると思いますので「システムトレード」について興味があり、試したい方にはオススメです。かなり実践的です。ただし、ファンダメンタルズに期待している方は買っちゃダメですよ(笑)。


2006/7/14(金)

 気が付かれた方も多いかと思うのですが、日本経済新聞の7/13日朝刊に「モルガン・スタンレー、日航株5.78%保有」との記事掲載がありました。「貸株など証券業務のための一時的な保有が中心としている。」との内容です。

 これを見て思い出したのが、ソフトバンクの株価が10万円近辺から70万円まで急騰した時に、どこかの証券会社(失念)が、貸株(つまり空売り)用に株券を集め、大量保有報告書を提出した事でした。

 今回のモルガン・スタンレーの動きは日本航空(9205)株について「株券を空売りして、公募で受け取った株で戻す」ことを念頭に置いたものではないかと思います。最近の下落は、この動きが活発化し始めたのではないかと。

 この仕組みで確実に儲けるには、公募価格決定日と思われる日に、大引け間際に大量に売って公募価格を下げることです。しかしながら、さすがに当局の目も厳しいし、空売り規制もあるので、じわじわと売る作戦を取ることになると思います。

 ちょっと気になったのは、6月30日の公募発表日にあわせてモルガン・スタンレーは株券を調達していることです。なんらかの事前準備があったのではないかと疑いたくもなります。どこから株券を調達したのか分かりませんが、公募の公表前の、貸株金額が安いうちに調達することができたのではないでしょうか。

 発行済み株式の35%にも相当する公募にもなると、株券を調達できる所では、いろいろと利益を得る手段がありそうですね。これは既存株主の方の犠牲の上に成り立っているのですけれども。

 しかしながら、以上については、私の単なる推理ですので、全く外れているかもしれません。


2006/7/13(木)

 あまりパッとしない相場ですが、外国人投資家が、それなりの額を2週連続で「買い越し」しました。これは今年3月末から4月始めにかけて4週連続で買い越した時以来の連続買い越しです。まだ安心はできませんが、わずかながら、底打ちの傾向が出てきました。あと数週で買いサインが点灯しそうな雰囲気です。

 また、蝶理(8014)の監理ポスト解除明けの一日チャートを記録として掲載しておきます。米国相場の影響を受けてか安く始まりましたが、その後、じわじわと上昇する、過去の監理ポスト解除明けにはないパターンでした。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 話がくるくる変わりますが、新日鉱ホールディングス(5016)が、公募価格決定後でも高値をキープしています。サンプル数は少ないのですが、過去の投資戦略「公募・売出しなら貸借銘柄を狙え!」から言えば、公募価格より2%以上はキープしているので、交付日近辺の上昇が期待できるかも。自己責任でお願いしますね!


2006/7/12(水)

 本日ようやく蝶理(8014)監理ポスト割当の解除発表がありました。私が注目していたのは、その解除タイミングです。7月6日に訂正報告書を提出したとありますので、その日を含め5営業日後の夕方に解除されたことになります。

 これから先、どれだけ虚偽記載による監理ポスト割当銘柄が出るか分かりませんが、訂正書を提出した場合、5営業日目近辺が解除ポイントなりそうですので、ピンポイントでそのあたりを狙うと、効率が良さそうですね。


2006/7/10(月)

 掲示板にてもご指摘があったのですが、投資戦略「監理ポスト、整理ポスト銘柄で勝つ!」蝶理(8014)の株価水準が間違っていましたので修正しました。ごめんなさい。もう一度確認、お願いします。

 これだけで終わらせるのは申し訳ないと思いましたので、他銘柄の監理ポスト解除翌日の1日チャートを追加しました。ここにも掲載しておきます。見事に急騰、かつ寄り天井に近いことが分かります。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

加藤製作所(6390)


日本テレビ放送網(9404)


日本システム技術(4323) - ストップ高


ニチイ学館(9792)


 ということで、蝶理(8014)の解除は近いと予想して(四季報もそう見ていますし)、買ってみようかと思います。東レが大株主で、ファンダメンタルズ指標も悪くはなさそう(そう見えるだけかも知れませんが)ですし。そして、監理ポスト解除直後には、寄り付きあたりで売ってしまおうかと思う私でした... しかし、こんなに手の内を公開してしまっていいのか不安(笑)。

 また、東証から「株式の分布状況の猶予期間入り」の発表がありました。意外と該当銘柄は少なかったですね。該当した銘柄は、どう解消するつもりでしょうかね...。


2006/7/9(日)

 1年以上前に東証で決めた規則ですが、それがいよいよ実行に移されます。それは「少数特定者持株数に係る基準」です。 2004/11/16日にパブリック・コメントの案件内に記載されています。

 ざっくり言ってしまえば、少数特定者持株数の持株比率が75%以上の場合、1年間の猶予後、改善されない限り上場廃止となるものです。つい最近、ヤフー(6489)が解消のために動きました。

 四季報CD-ROMで検索すれば、ある程度該当する銘柄がヒットすると思います。該当銘柄がどうやって解消するのか不明ですが、一番まっとうな方法は「立会外分売」です。「公募」のような希薄化が起こるような解決をしなければいいのですが...。

 東証のページを見る限り「7月10日頃発表」とありますので、特定株が多い銘柄をお持ちの方は、明日の夕方は気を引き締めておいてくださいね。1年の猶予期間があるので、別に何もニュースにならない可能性も高いですけれども。

(ネタ元: 日本証券新聞)

 ついでに、いろいろと考えた末、夕凪通信ブログサイトはしばらくこのまま、このページのミラーサイトとして更新することにしました。このサイトより図や表は見にくくなりますが、ブログサイトの方が便利な方は、そちらででご覧ください。


2006/7/8(土)

 「これは戦争だ。我々に対する宣戦布告だ」・・・ 2001年9月11日、ニューヨークの世界貿易センタービルが崩れ去った日の翌日に、一緒に仕事をしていたアメリカ人の、この言葉が忘れられません。それほど彼にはショックであり、怒りに満ちていました。

 そして昨日の14時頃だったと思うのですが、政府高官の話として「テポドン2号がハワイ近辺を狙ったのでは」とのニュース記事が一斉に報道されました。9.11 の記憶が残っているアメリカ人は、また同じような反応をするのではないかと想像しました。

 というのも、金曜日の午後から株価が崩れていったのは、ソフトバンクショックもあったでしょうが、私はこの話の方が市場に与えた影響が大きかったように思えます。私はどうしても 9.11 と、それに引きずられた株式市場を思い出してしまうのです。金曜日のアメリカ市場も軟調でした。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

日経平均


ダウ


 ただ、日本のニュースも、アメリカの株式のニュースサイトでも、株価下落の原因として「ハワイ近辺を狙った」発言が影響したとは言っていません。私が過敏に反応し過ぎているんでしょうかね... でも本当にハワイ近辺に着水したら、とんでもない大騒ぎになると思うのですが。

 さて、話がちょっと重くなってしまったので、軽い方に話題変更して、以前ご紹介した「やわらか戦車」ですが、いつの間にか第6話まで完成していました。グッズも販売されるとのことで、ポジションを閉めるかどうか判断に迷った場合のお守り「退却開始!」として持とうかなぁ(笑)。

 最後にこの「夕凪通信」を、ブログから再度、このページに移動してきました。ブログでは細かい所の修正がどうしても手作業として必要だったので、手間がかなりかかっていたのです。よって一旦「退却開始!」(笑)。


2006/7/6(木)

 いつもの投資部門別状況ですが、先週は4週間ぶりに外国人投資家がそれなりの「買い」を入れてきました。日本経済新聞にも記載がありましたが、7/3日にクレディ・スイスが日本株ポートフォリオのウエイト引き上げを発表したようですし、ちょっとは投資する気が出てきましたかね。

 投資信託も、普段よりやや多めの額の買い越しで、もしかしてボーナスが流入したのか? と思ってしまいました。

 一方で売り越しは「個人投資家」です。先週の外国人投資家と入れ替えです。こちらもボーナスが流入したはずなのですけれどもね。いつものグラフを掲載します。まだ開国人投資家の買いが底を打ったとまでは言えない状況です。ゆっくり行きましょうか。



 統計上、ちょっと注意したいのは、公募や新規上場分の申し込み買い分はカウントされていない所です。公募や新規上場分の「売り」のみカウントされるため、個人投資家の現物「売り」がやや多めに出るとは思います。

 また、東証二部には、マザーズ分の代金も含まれていますので、純粋な東証二部代金ではないことも注意が必要です。このあたりの詳細は、東証の中のページで記載されています。

 そういえば先日お知らせした「公募」の件に関連して、貸借銘柄ではないけれど、エルピーダメモリ(6665)の価格決定日が近づいてきました。松井証券で一般信用売りできることを発見して喜んだのですが、既に売り制限がかかっていました。W字カーブっぽく値段が下がりつつあるのですが、ちと残念。

 新日鉱(5016)は明確なW字カーブになっておらず、微妙な所です。明日あたりから下落が始まってもおかしくはないのですが、直前まで高値で粘るかも知れません。JAL(9205)はまだ上昇中で、W字カーブの天井をつけるまでは、もうちょっとかかりそうです。


2006/7/4(火)

 皆様もうすうす感じていると思うのですが、今年のゴールデンウィーク後の火曜日は、すこぶる調子が出ません。表にして見てみましょう。

日付 終値 前日比
2006年5月9日 17,190.91 -100.76
2006年5月16日 16,158.42 -328.49
2006年5月23日 15,599.20 -258.67
2006年5月30日 15,859.45 -56.23
2006年6月6日 15,384.86 -283.45
2006年6月13日 14,218.60 -614.41
2006年6月20日 14,648.41 -211.94
2006年6月27日 15,171.81 19.41

  先週ようやく、ぎりぎりのプラスです。無理にこじつけると「月末の火曜日は下落が少ない」です。火曜日の下落の原因として思い浮かべるのは、「月曜日の米 国市場の下落を引きずってしまう」ことと、「信用買い手が3日分利子を避けるための売り」あたりなのですが、本当は違う原因なのかも知れません。

 明日、この火曜日下落のアノマリーが消えてくれたら、活気のある相場が戻ってくる前兆... かな?


2006/7/3(月)

 金曜日の引け後に日本航空(9205)は、2000億円規模の公募を発表しました。貸借銘柄の大型公募は、是非とも狙ってみたいイベント投資です。最近の大型株公募の例を参考に、今後どのような値動きをするのか、予測してみたいと思います。

 まずは同じ業種の全日空(9202)の場合の株価推移です。

 結構きれいな「W字曲線」で株価は推移しました。見事にチャートに現れています。なぜ「W字」になるかと言えば、まずは発表と同 時に狼狽売りが進みます。そして底を打った後に、売られ過ぎや安心感から一旦持ち直しがあります。そして価格決定日が近づくと、公募当選を狙った、つなぎ 売りや、鞘抜きの売り(空売りして当たった株を現渡する)による下落が発生します。そして全てが終了すると、株はまた戻ります。

 次に三菱UFJ(8306) の場合も見てみます。株価推移が小動きですが、「W字曲線」の原則は一緒です。公募価格決定日翌日から、受け渡し日まで、市場が急落していた時期だったの ですが、ぎりぎり公募価格を維持していました。しかしながら、受け渡し日からは耐え切れず、下落していきました。ここはちょっと全日空(9202)の場合と違った点でした。



 ということで、日本航空(9205)も同じ株価曲線になるのではないかと思います。ちょっと注意が必要なのは、「最初に底を打つ」部分が、何日目にやってくるのかが分からない所です。最近公募を発表した新日鉱HD(5016)の場合は、初日で底を打ったように思えます。私の過去の経験からも、1-2日程度で底を打つことが多いです。

 イベント投資として一番やりやすいのは、公募価格決定日に向けた株価の下落です。平成18 年7月19 日(水)から平成18 年7月21 日(金)までの間に決定とのことですが、初日に決まると思います。その2-3日前からが狙いです。中級編としては、それ以前の底を打ってからの上昇を狙うことも考えられますね。

 もちろん、自己責任でお願いしますね!!。


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