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2007年10月

2007/10/30(火)

 今日は9月に東証一部へ上場した銘柄のTOPIX買い日および、1-3月期決算企業のTOPIX浮動株比率(FFW)の定期見直し日でした。

 まずは9月に東証一部へ上場した銘柄について結果を見てみましょう。「TOPIXの組み入れ時価総額(表中 時価総額と記載)」が小粒な銘柄が多いです。バンテックGH(9382)だけは、中の小といったあたりでしょうか。

コード 銘柄 時価総額 前日比 当日比 VWAP比
9382 バンテックGH 143 1.01% 0.00% 1.59%
5821 平河ヒューテック 86 -7.93% -6.49% -3.18%
8944 ランドビジネス 81 5.13% 4.24% 2.24%
2453 ジャパンベストレスキュー 18 -5.67% -2.92% -1.47%
TOPIX期先 0.06% 0.44% 0.56%

 時価総額が低い程TOPIX買いが入りにくくなります。つまり、先回りの買いが少しでも増えると厳しい結果が待ち構える事になります。バンテックGHとジャパンベストレスキュー(2453)の引け際の違いを見ると、時価総額による違いが分かって頂けると思います。

 また、大幅プラスとなったランドビジネス(8944)は不動産関連として買い進まれたのだと思います。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

バンテックGH:


ジャパンベストレスキュー:


 今日のメインは、どちらかと言えば定期見直しの方でした。「TOPIXの組み入れ時価総額」が増加したトップ3を見てみましょう。前日比ではいずれもTOPIXをアウトパフォームしていますが、当日の値動きだけでしたら、やや苦戦です。

コード 銘柄 時価総額 前日比 当日比 VWAP比
7974 任天堂 5022 1.13% -0.28% -0.18%
7267 ホンダ 3816 0.96% 0.24% 0.21%
8306 三菱UFJ 3555 1.83% 1.37% 0.63%
TOPIX期先 0.06% 0.44% 0.56%

 こういった大きめの調整時は、SQあたりから徐々に動き出す傾向があります。今回もそのパターンが当てはまったのか、別の機会に時系列で追ってみたいと思います。


2007/10/28(日)

 今日は満席大盛況の斉藤正章さんのセミナーに参加してきました。

 あれだけシンプルな方法で、年間利益を30%, 40%と持って行けるのですね。いやぁびっくりです。「もし40%の利益で物足りない方は... 」と話が続くあたりもすごい。

 順張りフィルターも、逆張りフィルターと同じ仕組みだったのですね。これは知らなかった。勉強になりました。逆張りは既に実行していましたから、今後順張りの方も私の投資手法に中にいれちゃおっと。

 「三角持合いを含めたブレイクアウト系は○○○」「投資手法自体は実はどうでもいいんです」といった斉藤語録にはしびれました。

 システムトレードに多少でも興味がある方には、近く発売されるであろうDVDを購入することを強くお勧めします。単なる投資法だけではなく、結果に至るまでの過程で「何が一体重要なのか」がしっかりと解説されていますから。

 シュミレーション結果が掲載されている計27Pageの「順張り&逆張りシステムトレード別冊資料」これだけでも元が取れるんじゃないかな。いやいや、10万円分位の価値はあるかも。


2007/10/27(土)

 金曜日にフリービット(3843)について、会社法に基づいた新聞への公告忘れによる株式分割中止、および1日取引停止となりました。

 ぎりぎりの所で混乱が回避された... と思われたのですが、今朝の日経新聞に、SBIジャパンネクスト証券が運営するPTSで「分割株価で取引が成立」との記事が掲載されていました。成立した取引は無効にしたとのことです。

 今の所、このPTSでの夜間取引は、翌日約定扱いによって決済されるため、翌日の権利条件となります。つまり、株主優待銘柄や配当銘柄の権利日に、PTS夜間取引で売っても権利は確保されたままです。

 ということは、権利落ち日に激しく下落するだろうと思わる「空売りができない優待権利銘柄」を権利日の夜間に売ってしまう手もあります。意外と許容できる範囲で買い板が出ていたりするものです。

 8月の優待銘柄として私は魚喜(2683)を持っていたのですが、優待権利日(この日がPTS夜間取引開始日だった)の夜間取引で、優待の金額を引いた価格とほぼ同じ値段で買い板が出ていました。

 このまま売ってしまおうか... と思ったのですが、PTS取引開始日ということもあって、私の勘違いにより優待権利を手渡してしまうことになるかも知れないと思ってやめました(何事も初物には用心しています)。

 その翌日は、買い板が出ていた値段よりもはるかに下の値段で寄り付き、「これは使えるかも」と思った次第です。PTSはまだ板が薄く、なかなか利用しずらい面もあるのですが、最低単位で優待銘柄を握っていた場合等には利用する価値もありかと。

 だんだん出来高が増えてきたら、翌日の「権利落ち日」の値段形成を計算に入れ、そのギャップを狙ってPTSでの売買を活用する... といった投資方法もあるかもしれませんね。ただ、信用取引ができず、現物取引のみですので、取れる作戦は限られてしまいますが。

 ちなみに、松井証券が考えているPTSは、即日株券引き渡しを予定しているとのことで、こちらは権利落ち日に売ったつもりが、実は権利も一緒に放棄していた... という可能性も出てきます。本当に即日引き渡しとしてスタートしたら混乱しそう..。

 さて話題変更して、DOWの落ちそうで落ちないグラフです。金曜日のDOWが急落したら翌月曜日に更なる急落もあるかも... と思ったのですが、意外と強し。またグラフが乖離しました。なかなか先が読みづらい...。




2007/10/26(金)

 先週の投資部門別売買状況ですが「相場が下がっている=外国人投資家が売っている」そのままに、外国人投資家が売り越しでした。

 それ以上に深刻だなぁと感じるのが「信託銀行の売り」です。しかも先週は相場が下がったにも関わらず売っていました。ということは、ポートフォリオ配分調整ではなく、売るべくして売ったようです。

 9月末-10月頭には売りが止まり、ゆうちょ銀行誕生で買い側にまわるのか? と思われていたのですが、今の所その兆候はありません。いつまで売りが続くのでしょうかね...。

 いつものグラフです。とうとう底割れの雰囲気です。今日は戻しましたが、需給の傾向からは楽観視できずです。



  マザーズは、逆に相変わらずの外国人投資家の買いが入っています。こちらもいつまで続くのか...。


2007/10/24(水)

 今日はソニーFH(8729)のMSCI買い日でした。午後から急落した相場の影響なのか、それとも先回りが多すぎた重みなのか、結局は安値引けでした。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 大引けの板状況を見ると、相当厚い板が売りに並んでいました。やはり単独銘柄でのインデックス買い日は、注目を集め過ぎでつらいですね。上場日からの株価推移を見てみましょう。



 TOPIXで調整をアウトパフォームしているためプラス側で推移していますが、株価で見たらマイナスです。MSCIの Early Inclusionは、「上場時に時価総額から新規採用を予想して買う」のが一番効果的のようですね。できれば先物でヘッジをかけながら。

 しかし、ソニーFHがなぜ採用基準値より低いと思われる時価総額で採用されたのか、謎なんです...。


2007/10/22(月)

 エンジュクさんの所で2年ぶりに講師務めることになりました。「投資日記ステーションフェスティバル 2007&大忘年会」の1コマを担当します。

 DAIBOUCHOUさん、池田さん、三空さん、浜口さんと、それぞれの分野で大活躍されている方とご一緒にできるのは大変光栄&嬉しい限りです。私以外の方のお話を聞くだけでも十分楽しめるでしょう。

 フェスティバルでの内容は「イベント投資って何? どんな投資法なの? 」といった、イベント投資法自体のご紹介を予定しています。

 「ああ、こんな投資法もあるんだ」「こういったイベントがあるときは気をつけなきゃ」といった、私がイベント投資法を初めて知った時の感動を、皆様にも楽しみながら感じて頂けたらと思っています。そして皆様の「投資脳」に新たな息吹きを与えることができればと思っています。

 でもツチヤさん風に言えば、この1コマだけで「調理の方法」が習得できるかと言えば、それは難しいです。私もイベント投資法の本質を理解するまでは、連戦連敗でした(笑)。このあたりはエンジュクさんのメルマガに記載した通りです。

 そこで、「調理の方法」を習得したいといった方には、その翌週に3時間のセミナーを開催します。エンジュクさんからの正式な告知はもう少し後になります。

 このセミナーでは「イベント投資の心構え、イベント投資法の具体例(ケーススタディ)、そして新しいイベント投資の発掘の仕方 (エクセルの使い方) 」といった、一通りの「調理の方法」のご紹介を予定しています。フェスティバル参加していなくても理解できるようにしています。

 ちなみに、ツチヤさんと同じ日に同じ会場での開催です。私が午前中のセミナーで、ツチヤさんが午後からのセミナーです。

 私の投資法は、ある仮定を置いて、それが正しいかどうか手順を踏んで証明していく「演繹的」(論理的)な手法です。それに対してツチヤさんは、事象をたくさん集めて、その中からルールを見つけ出す「帰納的」(発見的)な手法がメインです。

 どちらかの方法が優れているというわけではなく、お互いに得意とする分野があります。両方のセミナーを聴き比べてみると、投資法に奥深さが出てくるのではないかと思います。私も午後はツチヤさんのセミナーに参加予定です!


2007/10/20(土)

 1997年のLTCM破綻時と今年のDOWの値動きは、かなり乖離してしまったのでグラフの更新はやめていたのですが、昨日はDOWが -2.64% を記録し、サブプライム余波の再燃がささやかれてきましたので、更新したグラフをご覧ください。



 途中までは極似していた赤色の線はすでに比較するまでもない所まで行ってしまいました。その代わり、日付を似た所から始めたものは、株価レベルは似ていませんが、なんとなく株価カーブは似ています。

 急落は、ブラックマンデーの1987年、そしてLTCMのときもなぜか「月曜日」なのです。日本の毎春の急落も「月曜日」

 そう考えると、結構無理矢理の結論ですが、翌週月曜日22日(月)も危ないです。10年前と比較すると、一旦株価を取り戻した後の29日(月)の方が一層危険です。一応、そんなリスクも頭に入れておいた方が良いかと。ただ、前回もそうですが、私の予想はよく外れるのでご注意を(笑)。

 お金じゃぶじゃぶは、今のところは資源と新興国に向かっている感じです。日本へはきてくれないのでしょうかね...。

 参考までに、今年とブラックマンデー時のDOWのグラフと比較してみます。大人と子供のようなレベル感です。ブラックマンデーは本当に猛烈だったことがよくわかります。株価水準があっという間に65%レベルになりました。




2007/10/18(木)

 先週の投資部門別売買状況ですが、外国人は引き続き地道に買い越し。それに対して個人投資家が戻り売りしている構図です。少々気になるのは信託銀行が再び多めに売り越し始めたことです。

 株価が上昇を始めると必ずと言っていいほど信託銀行が売りを浴びせます。今までは「ゆうちょ銀行」誕生までの整理売りによるもので、これからは買いに転じるのではないかと期待された矢先の出来事です。行き先に暗雲が...。

 久々にいつものグラフです。短期の13週移動平均線がボックスの底辺に到達しています。もう上がるしかないでしょ... と思いたい所ではあります。




2007/10/17(水)

 ソニーFH(8729)がMSCIの Early Inclusion での採用が決まりましたが、これは2004年のJ-Power(9513)以来となりますので、その時の値動きと比較してみます。IPO初日の引け後に、MSCIから発表された点、そしてMSCI買い日までの営業日数も一緒です。

 相場の影響を排除するため、IPO初日の終値を100%として、TOPIXからどれだけアウトパフォームしているかのグラフを掲載します。従って、実際の値動きとは違います。



 Early Inclusionは、めったにおめにかかれない事ですので、今日エントリーしました。派手な上昇は期待薄ではあるのですが、イベント投資家として黙って見過ごすわけにはいかないので(笑)。

 参考までにJ-PowerのMSCI買い日の一日チャートです。最後はなんとか持ち直しましたが、先回り買いが重かった。(出典: Yahoo Japan Corporation.)




2007/10/15(月)

 先週の金曜日にあさひ(3333)の東証一部昇格の発表がありました。あさひの決算期は2/20日です。従って8/20日に中間期を迎え、そこから2ヵ月も経過していません。このタイミングでも昇格があり得るのですね。今までありえなかったパターンです。

 昇格の予兆としては、立会外分売を10/4日に実施し、少数特定者持株比率を上場株式数の70%以下にしたと思われる事と、10/1日に発表した決算が良好であった事です。

 東証二部またはマザーズ銘柄で、東証一部への昇格基準を満たすような立会外分売は、決算月に関わらずマークせよ! ということなんでしょうね。勉強になりました。

 そしてもうひとつ、「虎年の獅子座」さんのページを読んでいて気がついたのですが、ソニーFH(8729)が MSCI の Early Inclusion により採用が決まったことです。私にとって、これは超意外でした。

 MSCI の採用ルールが記載されている MSCI Standard Methodology Book (May2007) の 50Pageに、Early Inclusion により採用する場合の基準額の記載があります。そこには、浮動株調整後の時価総額として最低 US$ 5,200mil 必要とあります。

 今回のソニーFHの売出株数と昨日の終値での株価を掛け合わせても、3,500億円プラス程度ですので、それを全部浮動株とみなしても US$ 5,200mil には届きません。よって私は11月に行われる四半期見直し時には採用があり得るとは思っていたのですが、まさか Early Inclusion で採用されるとは。

 いずれにせよ、10/24日がソニーFHのMSCI買い日となります。こういった単独採用の場合は、先回り買い過剰になりやすい傾向にあります。参加する場合はご用心あれ。


2007/10/13(土)

 先週の投資部門別売買状況ですが、マザーズ市場については、前の週と全く同じ構図で、外国人投資家が買い、個人投資家が売る状況でした。金額もそれほど変わりがありません。

 ということは、やはり引き続き、個人投資家でマザーズの上昇に乗れたのはかなりの少数派で、大多数は「売り待ちの売り」をしていたのではないかと想像します。

 マザーズ上昇の理由として、今日のマーケットウィナーズの番組の中では「ヘッジファンドのマザーズ指数売りの巻き戻し」ではないかとの指摘がありました。時価総額が上位で、下落が激しいものほど上昇したとの解説でした。

 この真偽は確かめようがないですが、東証1部などに比較して、新興市場は金額がわずかでも大きく振れるので、ほんの一部の外国人投資家が動くだけでもこのような結果になりえます。

 株式3市場全体としては、これもまた先週と変わりなしで、外国人投資家は「たくさん」ではないですが、通常の買い越し額まで戻しています。

 郵政公社の民営化によって注目される信託銀行ですが、先週は、その前の週の買い分を売った程度の小規模の売り越しです。もしかしたら、本当に継続的な売りが止まり、今後は反転するかも... とちょっと期待。


2007/10/11(木)

 以前に、FRB と ECB(欧州中央銀行)による市場への資金供給で「金余り現象」を起こさせている事について記載しました。今、どれくらい資金が供給されているのかについて、まとまてあるサイトが見当たらないので、自分で調べてみました。

FRB: 約4兆6000億円
設定日 満期日 金額($bil)
10月4日 10月18日 4
10月11日 10月12日 9.5
10月11日 10月18日 20
10月11日 10月25日 6
合計 39.5

ECB: 約80兆円
設定日 満期日 金額(€ bil)
7月26日 11月1日 50
8月24日 11月23日 40
8月30日 11月29日 50
9月13日 12月12日 75
9月27日 12月20日 50
10月10日 10月17日 218
合計 483

情報元:
FRB:
http://www.newyorkfed.org/markets/omo/dmm/temp.cfm
ECB:
http://www.ecb.int/mopo/implement/omo/html/index.en.html

 意外や意外? 本場アメリカよりもはるかに欧州の方がお金をじゃぶじゃぶさせているのですね。

 前回にも記載したのですが、サブプライム問題がくすぶり続ける限り、金余り現象により株価が上昇、サブプライム問題が解決すると、資金引き揚げによって株価が下落するといった、常識的な考えとは反対の動きになるかもしれません。なんとも皮肉なものですけれど。

 サブプライム問題が解決した => これから更に株価が上昇する という考え方は、Y2K問題が解決した => これから更に株価が上昇する と同じくらい危険な考え方になるかも...。そうじゃないかも知れませんが。

 私はY2K問題が解決して、喜んで株式投資に資金を投入し、ものすごい痛い目に遭いました。ははは。


2007/10/9(火)

 今月末の1営業日前、10/30日にTOPIX浮動株比率見直しによる売買が発生します。この時の投資戦略については、昨年に作成していましたので、よろしければ参考にしてみてください。昨年はSQ後に 2-6% 程度の差分が出ました。あと3日でSQがやってきます。

TOPIX浮動株比率見直しもSQから始まる

 もう既に各証券会社からウエイト変更に関するレポートが出ていると思いますので、そちらで銘柄の確認をしてみてください。差分が少ないのが難点ですが、ポジションのヘッジ用途にも利用できるのではないかと思っていたりします。

 しかし最近、投資戦略、私ずっとさぼってますねー(笑)。いまネタ仕込中のは2件あります。 情報処理試験のテストが10/21日にあり(只今勉強中)、その翌週も斉藤さんのセミナーがあったりと、もう少々お待ち下さいませ。


2007/10/7(日)

 日本はもうそうでもないのですが、米国と欧州の中央銀行は、サブプライム余波による資金貸し渋りを受け、今だに市場に資金を投入し続けています。住宅価格下落による景気後退もささやかれていますが、それを尻目にダウは再び最高値を更新し、世界的にも株価が上昇しています。日本の株価も節目を越えてきました。

 あれ、これ、どこかで見た風景....。そうなんです、1999年後半、Y2K問題による資金ショートに備え、各国の中央銀行が市場に資金を投入していました。Y2K問題による景気後退さえもささやかれていましたが(参考:溜池通信48号)、それを尻目にNASDAQは最高値を更新し続けていました。

 相場は繰り返す事から、これから更に株価が上昇しても何ら不思議ではない状況です。サブプライム問題がくすぶり続け、中央銀行が市場に資金を投入し続けている限り、株価の上昇が止まらないかもしれません。

 1999年はこれら資金を燃料に、インターネット関連の分野が大きく燃えました。もし同じように今年も燃え上がるとすれば、どこでしょうか? やっぱり中国関連? 海運、非鉄あたり?

 もちろん、サブプライム問題再燃による株価下落にも目配りが必要です。しかしながら株価上昇に置き去りにされる危険性も同じくらいあるのではと思っています(この判断が難しいですね...)。

 2000年にY2K問題が収束し、中央銀行が市場から資金を吸収を始めると、株価はガラガラと崩壊を始めました。ということは、サブプライム問題が収束し、資金の吸収が始まった時こそ、株価が下落する時なのかも知れませんね。

 話題変更して、お知らせがあります。4週間は早いもので、もうエンジュクさんのメルマガに執筆する番がやってきました。今回は「イベント投資に出会い、誕生するまで」について記載してみました。よろしかったら購読してみてくださいね!

こちら右上からどうぞ => http://blog.mag2.com/m/log/0000111350/


2007/10/5(金)

 日本空調サービス(4658)が東証一部への昇格を果たしました。過去の昇格パターンからすれば、少々「意外な」タイミングでの昇格です。

 先週木曜日発行日の日本証券新聞のコラムに記載したのですが、新基準適用後の5銘柄について、決算期月か中間期月に東証一部昇格を果たしています。

 日本空調サービスは9月末までに昇格発表がなかったために、アイケイコーポレーション(3377)と似た状況で今回は無理だったか... と思った所での昇格です。

 東証二部に上場し1年の期間を経過して、ランドビジネス(8944)同様に昇格の権利を得たばかりの銘柄だったので、マークはしていたのですが... うーん。

 もし今後、こういった昇格パターンが連続すると、ますます昇格銘柄を当てるのが難しくなりますね。日本空調サービスは例外的な事例であって欲しいなぁ...。

 因みに、JASDAQから東証二部へ上場変更(または追加上場)した銘柄は、東証一部へ行くための経由地として東証二部へ渡った可能性が高いので、こういった銘柄をマークすると効率いいです。

 昨年9月に東証二部へJASDAQから渡ってきた銘柄は3銘柄あって、これで2銘柄が昇格を果たしました。

 こういったことを調べるのが面倒な方は、ここで何度かご紹介してます「Risktakerの特殊需給株式投資」のサイトをご覧頂くと、どの銘柄をマークすれば良いかわかるので、よろしいかと。


2007/10/4(木)

 先週の「マザーズの急騰」は「郵政公社の民営化」もしくは「年金の買い」あたりが関連していたのではないかと噂されていましたが、投資部門別売買状況を見ると、外国人投資家の圧倒的な買い越しでした。

 先々週末のマザーズの時価総額は、おおよそ2兆4000億程度でしたので、これに対して1週間で105億円、時価総額の0.44%(44bps)分の買い越しと、ものすごい割合で資金が流入してきました。

 これがどの程度かと言えば、東証1部の時価総額に対して、外国人投資家の買い越し額が 0.10% を超えると「日経平均500円程度の急上昇し、みんなホクホク顔」といった感じになります。2004年4月以降では、0.20%を超えたことはありません。

 一方で同じ規模で売っていたのが個人投資家です。となると、このマザーズの急騰相場の初期にうまく波に乗れた個人投資家は相当少なかったのではないかと想像します。「自分だけ乗れなかった」と感じてる方、ご安心下さい!? 多くの人はそうですから。

 また、3市場合わせた売買では、外国人投資家が買い越しているのは確かなのですが、あまり大きくありません。通常の買い越し額程度(2,000億)で、東証一部の時価総額に対して0,04%程度です。こっちは本腰の買いとはまだ言えない状況です。


2007/10/1(月)

 今日は上場廃止予定による値幅制限を外した銘柄が2つも出た、かなり珍しい日でした。上場廃止日に株価がほぼ0に近くなることは、買い手も売り手も承知上ですので、導火線に火をつけた中での心理戦ゲームと言ってもよいかもしれません。

 みらい建設グループ(1792)は、9/19日のクレディア(8567)と似て、全株一致後に株価がするする上昇しました。18円で始まり高値で27円までありましたので、1日で50%の値幅が出ました。終値は26円です。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 一方で、午後にようやく全株一致したマキ製作所(6304)は、100円で始まり、これもまたするすると株価が上昇しましたが、そこが目いっぱいで、下落が止まらず、安値で65円、終値で74円でした。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 買い手からすれば、価格は0に近い所から始まった方がうまみがあります。1円でも上昇すれば、ものすごい上昇率となります。また、下落しても地面が近いので、株価復活に期待ができます。そして翌日以降、値幅制限が復活しても引っ掛かりにくくなります。つまりボラティリティを高く維持できるのです。

 そういった意味ではマキ製作所は少々高く始まった感があります。午前中のみらい建設グループの値動きを見て、早めに買おうとした人が多くなったためかも知れません。

 みらい建設グループとマキ製作所の値動きが全く違ってしまった要素はどこにあるのか、研究対象にしてみたいですね。記録の意味でも今日の出来高を掲載しておきます。

コード 銘柄 発行済株数 浮動株 全株一致数 出来高 始値 始値売買代金(百万)
1792 みらい建設 39,311,881 35.8% 10,512,000 57,952,000 18 189.216
6304 マキ製作所 5,645,000 14.8% 654,800 3,253,500 100 65.48


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