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 「小さな損失は人生の現実として甘んじて受けよ。大きな利益を待つ間には、何度かそういう経験をすると考えろ」

- マネーの公理 副公理W マックス・ギュンター -

2006年5月


2006/5/30(火)

 さて、いよいよ明日はMSCIの調整日です。当日は「新規採用」「除外銘柄」が注目されがちですが、どちらかと言えば調整される銘柄の方が値動きが良いかもしれません。ウェイトの変動が「新規採用」「除外銘柄」よりも大きいものが数銘柄あります。

 先日の日曜日に、ウェイトの増加、減少銘柄トップ5を掲載しましたが、今日ある方から頂いた情報によれば、いくつか銘柄が異なっていました。

 大人の事情により、全部掲載するわけにはいかないのですが、それによると、ウェイトの増加トップ3は、エルピーダメモリ(6665)、イー・トレード(8701)、新生銀行(8303)です。ウェイト減少のトップ3は、日立キャピタル(8586)、三菱UFJ証券(8615)、イオン(8267)です。

 因みに私が候補として上げた、松下電器(6752)、キャノン(7751)、エヌ・ティ・ティ・ドコモ(9437)、第一三共(4568)、旭硝子(5201)は、ウェイトの増加、減少ベスト10にも入っていませんでした(それ以外の銘柄は入っています)。

 私は MSCI と直接契約していないため、残念ながら正確な数値を完全に把握することができないため、最終的な事実確認がどうしてもできません。各証券会社から情報が取れるようでしたら、そちらでご確認下さいね。

 私としては、今日頂いた直前情報を優先した方がよい気がしています。

 さてと、本日のTOPIX買いの結果です。重複上場しているフェニックス電気(6927)は、板の薄い東証側で買われ、大幅上昇しました。JASDAQ側はあまり変化なしです。重複上場銘柄は売買の薄い方が狙われますね...(出典: Yahoo Japan Corporation.)

フェニックス電気(6927) - 東証


フェニックス電気(6927) - JASDAQ


シーズクリエイト(8921)



2006/5/28(日) PART2

 久々に「90分ですぐ話せる! 奇跡の英会話テクニック!!」を更新しました。あまり知られていない? ヒアリングの秘密を書いています。

 基礎編は今回で終了です。ここまで基礎が出来上がったら後は実践のみ。ということで、今後は「実践編」として、ホテルやレストランなどの場面場面での英会話を少しずつ解説したいと思っています。


2006/5/28(日)

 最近の株価の下落により、すっかりと影が薄くなってしまった「MSCI」ですが、あと3日で調整日を迎えます。発表日からの株価傾向を振り返り、これからの予測に役立てたいと思います。

 早速、発表日からの株価推移グラフを見てみます。市場の影響を排除するため、全ての銘柄をTOPIXで差分調整しています。



 ウェイト増加銘柄が検討していますが、その他は低空飛行です。採用銘柄が低い推移になっているのは、MSCIに採用されるまでになった上昇の勢いが良い銘柄ほど、昨今の相場によって利益確定で売られた影響が出ているのだと思います。

 ウェイト増加銘柄とウェイト減少銘柄について、過去のデータがないため、今後どうなるのか見当がつかないですが、「当日」にそれなりの動きがでるのではと予想しています。

 次に採用銘柄と除外銘柄について、過去の推移と比べてみましょう。まずは採用銘柄からです。(注意: 過去のグラフと比較する関係上、今年の7日目、8日目をカットしています。今年は過去と比べ2日間日程が長いためです)



 年々動きが鈍くなりますね。今年は発表直後に恒例の衝動買いが発生した後、徐々に切り下がる展開です。いつもであればここから挽回する場面です。期待したい所ではあります。

 次に除外銘柄です。昨年よりは値下率が少ないです。サンプルが昨年のものしかないのですが、その例からは、この日付あたりで下げ止まっています。ここからの下げはあまり期待できないのかもしれません。



ウェイト増加トップ5銘柄:
コード 銘柄 発表日からの上昇率(TOPIX調整後)
8303 新生銀行 99.9%
9437 エヌ・ティ・ティ・ドコモ 112.2%
4568 第一三共 110.6%
6460 セガサミーホールディングス 102.7%
9005 東京急行 98.0%

ウェイト減少トップ5銘柄:
6752 松下電器産業 97.1%
7751 キヤノン 101.6%
8267 イオン 96.9%
5108 ブリヂストン 96.5%
5201 旭硝子 99.9%

(注意: ウェイト増加・減少トップ5銘柄については、新規採用、除外銘柄を除いています。データは銘柄を各証券会社のレポートを参考に作成しました。MSCIからの発表データを直接参照していませんので順位等に誤差がある可能性があります)


2006/5/27(土)

 金曜日に安値を更新するようであれば、過去の下落パターンにはまらない、買い手にとってはきつい展開に入りそうでしたが、とりあえず持ち直しました。このまま2004年パターンと同じになれば、今後が予想しやすくてラッキーなのですが。



 過去2回の復活過程を見てお分かりのように、ゆっくりと回復はするのですが、そう簡単には元通りになりません。昨年の12月の株価の勢いが頭にあるので、なかなか切り替えが難しいですが、ここはまたゆっくりと銘柄を選別する時なのかも知れませんね。

 まあこんな時には、本屋さんで気分転換も必要と、いつものように株系の本を立ち読みしていたら、変わり種の本を見つけました。講談社出版の「マネーの王道」です。

 ジェイコム株で有名になった「B.N.F」さんの投資方法を参考にするために買ったのですが、他にも、私の好きな「竹田和平」さんや、「斎藤一人」さんも取り上げられて、なかなか読み応えがあります。

 変わり種と言ったのは、他の本と違って「バイサイド」に立った本で、記載内容に遠慮がないからです。「投資信託は損」とか「おいしい新聞広告の冷静な読み方」とか、毎月分配型ファンドの批判とか、とてもマネー本とは思えない内容です。「セルサイド」の広告がないため出来ることなんでしょうね。その分、本は980円と高めです。

 更に面白いのは、「当たるマネー雑誌はどこか」とか、「始めてのデイトレード簡単には儲かりません日記」などの企画が含まれています。なんか笑えてしまうのです。

 今なら書店に、茶色い表紙の本で置いてあると思いますので、よかったら読んでみてください。


2006/5/25(木)

 今日発表された注目データ「投資部門別売買状況」ですが、「ああ、やっぱり外国人投資家は売っていたのね」と数字の上で確認ができました。

 売り越し「額」としては今年2番目ですが、東証1部の時価総額との「割合」で比較すると、今年1番です。つまり、先週は外国人投資家が、今年一番の売りまくった週ということです。

 これに対抗したのが、やはり個人投資家です。特に現物での買い越し額が多いです。この現物買いの買い越しは、株価急落時によく見られる現象です。いつもならば、そこから株価が回復し、上昇したら売却するパターンとなるのですが、今回は違って、まだ回復していません。今後も支えきれるか... 財布がもつのか... 現物買い投資家にとって、きつい展開ですね。

 そして長期的な傾向としても、外国人投資家の買い越し割合、26週平均移動の値が、近年にはない所まで下がりました。これでは株価は上昇気流に乗れません。しばらくは調整の色が濃いですね。




2006/5/24(水)

 各証券会社から通知されているのですが、意外と気が付いていないと思われる制度変更がありまして、それは、5月末からの株式分割で、整数分割するものには「権利入札」がなくなります

 今まで、「信用建て」していた銘柄が株式分割する場合、「権利処理」というリスクが入り込むことを嫌がって、売却している人も多かったと思うのですが、もうそんなリスクはありません。

 これで株式分割イベントが、誰にでも分かり易い形になりました。以前にあった、新株の流通の遅れによる需給ひっ迫、権利入札による驚きの結果などによる株価の変動については、今後完全に伝説になります。ちょっと寂しい気もしますね。

 投資戦略として、「権利処理」がなくなった後の、株式分割銘柄の推移でも研究することにしましょうか。今月(明日です!)は勘違いによる特異な株価推移があるかも!?


2006/5/23(火)

 明日、5月24日付の日本証券新聞(23日夕刻発行)に「夕凪所長のイベント投資100%」と題した連載がスタートしました。4週おきに掲載予定です。今回はMSCIについて掲載しました。お手元にありましたら、読んでみてくださいね!

 今まで連載していました J-Coffee さんの後を引き継いだような形です。少しでも J-Coffee さんのレベルに達するような内容で掲載できたらと思っています。

 さて、毎日掲載している株価推移です。一昨年パターンであれば、今日が終値ベースでの底。「もう売り飽きた」となるあたりでしょうか。底を打った後、じわじわ値を戻し、7月頃まで上昇するのが、いつもの年のパターンです。




2006/5/22(月)

 底入れ、底入れ... と言われ続けて、ずっと値下がりっぱなし。本当にあれよ、あれよと言う間に8%位値下がりしました。世界的な株安の中でも、まだ優しい方でしょうけれど。

 しかし値下がりのスピードが早過ぎですね、私は「信用売り」も急反発が怖くてなかなか入れられません。信用売りの押し目らしき時期も提供されず、昨年の12月の反対の動きです。

 グラフ上から、今日が今後を占う日でもあったのですが、値下がりしたことで、あと1-2日は辛抱の日々が続きそうです。




2006/5/21(日)

 先週末、大荒れの相場を尻目に木曜日から箱根に旅行でした。ゴールデンウィークは人が多いし、ホテルの値段も高いので、今週にしたのです。大涌谷で黒たまご(写真)を3個食べたので、21年ほど寿命が延びました。これでまた投資人生が長くなります。

 そういえば、箱根湯本駅のすぐ近くにある「菜の花」で販売していた「箱根のお月様」は久々の大ヒットでした。「やわらかい温泉まんじゅう」で、今まで思っていた食感と随分と違います。また買ってこようと思う、数少ないお土産のひとつです。

 旅行中、時々ケータイで株価をチェックしていたのですが、さすが有名観光地ですね。ほとんど圏外になることなく、十分に快適でした。その一方で、ホテル(東急箱根甲子園)にはブロードバンド環境がなく、ダイヤルアップでメールを読んでいました。

 こんな体験をすると、固定電話を引かずにケータイ電話だけ契約している人がいるように、固定通信回線を持たずに、移動通信回線だけ契約する時代が、十年以内に実現するのかも... などと思ってしまいます。

 さて、少々遅くなりましたが、木曜日に発表された「投資部門別売買状況」は引き続き「外国人投資家」の買いが減っています。売買は活発なのですが、買い越しにはなりませんでした。

 今の状況は、外国人投資は中立で、個人投資家の買い と 自己部門&信託銀行の売りが激突しています。下落相場にも関らず、信託銀行の売りが増えたことが気がかりです。相場全体の浮上には厳しい状況です。

 更に過去の下落パターンとの比較です。いつもならば上昇するパターンの木曜日に、前日米国相場が激しく下落した影響を受け、再度下落しました。グラフ的には明日、下落すれば、一昨年パターン、上昇すれば昨年パターンに当てはまりそうです。




2006/5/17(水)

 昨日のような急落で終値を迎えた場合、大抵は翌朝「投げ一色」で始まるものですが、今日はそれがありませんでした。「信用の投売り」がどんな状況をもたらすのかを、ライブドアショックで学習していたためか、昨日の段階で素早く手仕舞いしたのかも知れません。

 いつもの下落パターンに入っているならば、明日には一旦の高値を付け、もう一回下押しします。そしてそこから徐々に回復していきます。リバウンド狙いも慎重に進める必要があります。




2006/5/16(火)

 今年も合わせてここ3年、ゴールデンウイーク近辺での調整が続いています。一体何が原因なんでしょうか。たまたまなのかもしれませんが、恒例化しているため、特別な事情があるのではと思ってしまいます。

 今年は1月に大きく調整したので、今年はゴールデンウイーク近辺での調整はないだろうと思っていたのですけれども甘かった。いつものように、過去の2年間の下落と比較してみます。



 連続下げ日数から言えば「今日で終わり」です。気になるのは最終日(今日)の下落率が小さかったことです。もう一日あるのか微妙です。

 デイトレーダーにとっては、こういった波乱相場が大好きなのでしょうが、サラリーマン投資家にとっては、日中の動きについて行けないため、避けたい相場です。明日は「買い」を入れるか、「休み」とするか、悩ましい所です。


2006/5/13(土)

 今週の木曜日には、MSCIの話題一色だったのですが、その影で発表されていました「投資部門別売買状況」の「外国人買い」の額が減り続けている傾向を示していました。例の如く平均移動グラフにしてみます。



 4月に入った段階では、ゴールデンクロスが目の前だったのですが、円高の影響なのか、外国人買いが減り、短期も長期と同様に下向きになってしまいました。しばらくは結構きつい相場が続きそうです。


2006/5/11(木)

 なかなかMSCI採用銘柄を当てるのは難しいですね。REITはいい狙いだと自分では思っていたのですが見事に採用されず。そして朝一番でサヨナラの損きり。当たっても、当たらなくても、朝一番で売る予定ではあったのですけれども。

 どうしてこんなに外れたのか、その原因のひとつが分かりました。MSCI発表と同時にMSCI Standerd Index の日本のMSCI採用時価総額が変更になりまして、$900mil から $1,300mil に大幅に引き上げられたのです。45PageのJAPANの欄をご覧ください。

 こんな重要なことは、事前にアナウンスして欲しかった...。私が事前に予想したREIT銘柄は、この額にぎりぎり達せずにアウトです。今回はいい勉強になりました。

 その余波で、MSCI除外ラインも、$450mil から $650mil へと上昇し、下位7銘柄がこれにひっかかって、除外された模様です。

 そういえば、去年も $750mil から $900mil に引き上げられたのでした。相場が上昇した時には、採用ラインも上昇することも頭に入れて、予想しないといけないですね。逆に相場が下落すれば、採用ラインが下がるかも。

 となると、今後の大型IPOも、四半期で採用されるには $2,600mil の浮動調整後の時価総額が必要です。かなりハードルが高くなりました。

 今回のMSCI採用銘柄のウェイトですが、一般には発表されません。一応毎度の礼儀として、MSCIのアナウンスで掲載される銘柄は、ウェイト上位から5銘柄です。ということで、札幌北洋HD(8328)、長谷工(1808)、日製鋼(5631)、東邦チタニウム(5727)、東京精密(7729) がウェイト上位でしょう。

 これ以降のウェイト順序は、昨年までであれば、ニュースに掲載された時の銘柄掲載順であることが多かったのですが、今年はいろいろな所を見ても、コード順に並んでいるので、残念ながら分かりません。どなたか、知りません??


2006/5/8(月)

 (27:30 龍さんから、「REIT銘柄の浮動株は、100%ではない」とのご指摘を受け、記載内容を修正しました。ありがとうございます!)

 MSCIはTOPIXと違って、その採用銘柄の中にREIT銘柄をも加えています。もう既にREIT5銘柄がMSCIの構成銘柄となっています。

 また、REIT銘柄はその特性上、かなりの株式(投資証券)が「浮動株」とみなすことができます。 となると、REIT銘柄について、MSCIの採用基準である「浮動株考慮後の時価総額 $900mil」を超えているか否かは、ある程度判断がつきます。

 ここ最近のREIT銘柄の株価上昇や増資、更には円高の影響で、この時価総額を超えている銘柄が多数あります。

 MSCIの採用基準には、「時価総額に対する出来高」や「カテゴリでの85%」などの複数のクリアしなければならない条件があるため、すべてが採用されるとは限りませんが、5/8日現在で時価総額をクリアしそうな銘柄を掲載します。

 浮動株考慮後の時価総額は、全ての銘柄について、時価総額の80%で一律調整計算しています。既に採用されているREIT銘柄の浮動株割合が、80-90%の間で調整されているためです。

コード 銘柄名 80%時価総額(億) MSCI採用
8951 日本ビルファンド 4714 採用済み
8952 ジャパンリアルエステイト 3040 採用済み
8953 日本リテールファンド 2330 採用済み
8959 野村不動産オフィスファンド 1858 採用済み
8955 日本プライムリアルティ 1586 採用済み
8954 オリックス不動産 1460
8957 東急リアル・エステート 1369
8961 森トラスト総合リート 1318
8962 日本レジデンシャル 971
8960 ユナイテッド・アーバン 905
8982 トップリート 858 大穴

 オリックス不動産(8954) と 東急リアル・エステート(8957)はかなり濃厚じゃないかと。森トラスト総合リート(8961)も可能性大です(流動性にやや難あり)。それ以下は、浮動株考慮後の時価総額次第で、採用の可能性があります。

 最近 REIT銘柄が高騰していますが、このMSCIの採用をターゲットにした取引も多いのでしょうかね。


2006/5/7(日)

 前回の投資戦略「5日線の順張り投資は成功するか」にて、これぞと言える投資方法が生み出せなかったのですが、「浪速(なにわ)の40代トレーダー」さんから「トレンドを考慮し、5日線が上向きで、5日線を割った時に限り、逆張りすればよいのでは」とのご指摘がありました。ありがとうございます!

 早速試してみました。買いタイミングは、5日線が上向き(前日より高値)のまま、終値が5日線を下回った場合のみ、翌日の朝一番に「買い」を入れ、5日線を上回った翌日の朝一番で「売却」します。

 売りはその反対で、5日線が下向き(前日より安値)のまま、終値が5日線を上回った場合のみ、翌日の朝一番に「売り」を入れ、5日線を下回った翌日の朝一番で「買戻し」を実行します。

 私は全く意識していなかったのですが、これも「浪速(なにわ)の40代トレーダー」さんのご指摘で気づいたのですが、グランビルの「売買シグナル」のひとつの方法を、具体化したものですね。



先物上昇率 「売り」 「買い」 売り回数 買い回数
2001 -20.27% 17.68% 16.14% 16 9
2002 -18.55% 14.20% -12.86% 13 14
2003 25.70% 2.47% 10.65% 11 15
2004 7.19% 1.33% 8.82% 13 12
2005 39.81% -2.19% 6.41% 11 15
2006 5.79% -8.21% 1.28% 4 4
全体 32.24% 25.27% 30.43% 68 69
1トレードあたり 0.37% 0.44%

 ははは、驚きましたその威力に。トレンドを考慮すると、市場が上向きだろうが、もみ合いだろうが、下向きだろうが一切関係なく、着実に利益を上げています。まるで異次元のトレードです。他の銘柄も、同じような傾向が出る可能性もあります。

 1回の往復トレードで、約0.4%の利益です。今の日経平均17,000円では、約68円となり、1枚あたり68,000円の利益です。手数料を払っても十分元が取れそうです。

 また、「売却」「買戻し」タイミングを5日線の反対側に出た翌朝にしていますが、利益が乗せるため、もうすこし後の別のタイミングにすると、もっと良い結果になるかもしれません。

 だだ面白いことに、ここ昨年の12月の新興市場が活況になったあたりから、傾向が変わっています。とにかく5日線を下回った時点から一方的に値下がりし、5日線を上回った時点から一方的に値上がりする相場であることを示しています。

 ここ最近だけがそういった相場であるのか、それとも今後も続くのかは分かりません。また、日経平均先物だけの現象なのかも調査は必要です。

 これに似た投資方法で過去成功していたトレーダーは、もしかしたら、今はかなり苦労しているのかもしれませんね。

 話が全く変わりますが、かのウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハザウェイ社が、未上場のイスラエルの金属加工業者(metal-cutting-tool maker)、Iscar社買収したようですね。もしかしたら月曜日、日本企業の同業者の株が賑わいますかね??


2006/5/4(木)

 GW期間中は、私は勝手に「読書週間」にしていまして、もう本を10冊位読みました。その中で思わずおかしくて、笑ってしまう本がありました。「斎藤一人 億万長者論」です。

 なにが笑ってしまうかと言えば、「億万長者論」のはずなのに、お金の話は一切出てきません。そして1,400円もする新書なのに、やたら文字が大きくて、1時間位で読めてしまいます。私の期待と、本の内容のギャップに思わず笑ってしまったのです。

 でも批判しているわけではありません。逆にとても楽しい本でした。これを読んだらもう「二度と不幸になれない」のです。読む側も後戻りできませんから、覚悟が必要です(笑)。

 竹田和平さんの本も、斎藤一人さんの本も、何冊か読みましたが、どちらもほぼ同じことを言っています。本当の幸せなお金持ちは、似た境地になるのでしょうね。


2006/5/3(水)

 5月のイベントと言えば、MSCIの定期入れ替えです。MSCIのサイトにて、5/10日に発表を行うアナウンスが掲載されました。日本時間では5/11日の早朝です。

 定期入れ替えで、採用銘柄として「当てやすい」のは、ここ1年間のIPO銘柄です。「IPO銘柄の浮動株考慮後の時価総額」が明快で、公募株数と売出株数を足して、株価を掛けることで算出されます。IPO以外の銘柄については、MSCI基準による固定株と浮動株の見極めが相当難しいです。

 そこで、ここ1年間の大型IPO銘柄にだけ絞込み、「浮動株考慮後の時価総額」を算出してみます。対象は東証1部に直接上場した銘柄です。MSCIの採用基準ラインは、浮動株考慮後の時価総額で $900mil(約1026億)が必要です。

コード 銘柄 公募+売出 株数(千) 5/2株価 浮動株考慮後の
時価総額(億)
3436 SUMCO 43620 6,980 3045
8384 東京スター銀行 198.503 417,000 828
2466 パシフィックゴルフ 357 202,000 721
3028 アルペン 12000 4,540 545
8703 カブドットコム証券 50 271,000 407(*)
5310 東洋炭素 3500 8,800 308
5741 古河スカイ 49200 574 282
2476 テンプスタッフ 135 173,000 234
8707 岩井証券 6320 2,970 188
5218 オハラ 3200 5,820 186
8347 荘内銀行 15000 435 65
(*) カブドットコム証券は、株式3分割しているため、時価総額3倍に調整

 もう既にMSCIに採用されている SUMCO(3436)以外で、$900mil を超えている銘柄はありません。惜しい所では、東京スター銀行(8384)パシフィックゴルフ(2466) ですが、まだまだ足りません。この2銘柄が、あと数日間で20-30%株価が上昇しない限り、今年はIPO組の新規採用は厳しそうです。

 因みに、IPO銘柄といえど、IPO後に公募等の売出し、転換社債の大量行使、元々の株主の中にベンチャーファンドが存在していた場合などは、浮動株がもっと大きくなります。今回はそういったケースまで追跡調査していませんので、念のため。


2006/5/1(月)

 今日はケネディクス不動産投資法人(8972)のREIT買い日でした。公募が73,660口であり、前日株価で450億円分と、それなりの規模がありました。shigeさん、いつも情報の提供ありがとうございます。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 終値が分かりにくいですが、前日比+2000円の614,000円です。大引け直前の1分間に巨大な出来高があり、最終的には 3,013口と、公募の約4%もの出来高が発生しました。

 本日のREIT買い該当銘柄は、このケネディクス不動産投資法人(8972)だけでしたので、集中砲火を受けました。それでも前日比プラスで終わるあたりは、公募時価総額の大きさゆえですね。

 REIT買いが単独銘柄しか存在しない場合、時価総額が大きめでも、当日の売買だけで勝ち切るのは結構難しいようです。

 ふと、ここで気になったことがありまして、今日の「歩み足」を見ると、大引け近辺でのまとまった買いは、たったの3-4回しか存在しません。しかも本当にぎりぎりの大引け間際の巨大な買いです。これはTOPIX買いとは異なる傾向です。

 少数の巨大ファンドしかREIT買いを実施していないのか、単に売買依頼が少数の証券会社に集まっただけなのか、それとも...?

 過去がどうだったかはちょっと分からないのですが、もしこの傾向が続くようであれば、先回りのREIT買い側は、TOPIX買いよりも、更に大引けぎりぎりまで我慢を強いられます。


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