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![]() 2004/3/7
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![]() では早速グラフを見てみましょう。権利日当日(2/23)から、4日後(2/27)までの、信用売り・買いが可能な、2月末株主優待銘柄(34銘柄)の株価変動について調べました。 グラフは、権利日当日の株価から、どのくらい上昇(下降)したのかを表しています。グラフ上の数値は、信用売買することを前提としているため、配当と逆日歩(品貸料)の調整を行っています。 ![]() グラフから、2月銘柄についても値段が下がっているのがわかります。昨年12月銘柄、今年の1月銘柄に続いています。このことから、相変わらず、確定日に「信用売り」を行い、権利落ち日以降に「買戻し」することによる、「信用売り」で利益を得ることが可能であることがわかりました。 わずか数日間で、確実に利益が出ることは分かったのですが、しかしながら、1.0〜1.5% 程度の利益で満足するのは、ちょっと寂しい気がします。もっと利益の効率を良くするため、銘柄をうまく絞り込むことはできないのでしょうか。 以前に提案した投資戦略では、「優待確定日前の3週間において「トレンドが下降」のサインを多く出していた銘柄は投資対象から除外する」ことを掲げましたが、2月優待銘柄では、「トレンドが上昇」にも関わらず、さらに伸びていった銘柄(東宝)がありました。 よってここでは、以前の投資戦略を捨てて、もう一度練り直すことにします。ちょっと長いですが、2月の全34銘柄の権利落ち後の上昇率を見てみましょう。配当率の数値を注意して見て下さい。(配当率は、[1年の配当金の半分]/[権利日の株価] で計算しています)
配当率から、何か見えてきませんか? そうです、配当率が0%(配当なし)か、1.2%(年率2.4%)を超える銘柄の下落が激しいことがわかります。 もっと分かりやすくするため、[配当なし」の銘柄, 「配当率1.2%以下」の銘柄、「配当率1.2%超」の銘柄に分け、上昇率をグラフにしてみました。 (2004/3/17追補: タカキュー、ベスト電器、フォルクス は制度信用売り停止期間中で、実際には信用売りすることはできません) ![]() 見事に、権利日以降、「配当なし」と、「配当1.2%超」の下落が激しいことがわかります。その下落率は 3.0 〜 6.0% と、数日のうちに「信用売り」の利益を出すには十分なものです。 では、昨年の12月の優待銘柄、今年の1月の優待銘柄も同じ傾向だったのでしょうか。「配当なし」および「配当1.2%超」の銘柄について調べてみました。
1月の優待銘柄
「西友」以外の銘柄については、激しく値下がりし、同じ傾向を示しています。この戦略はいけそうです。 結論: 1. 優待銘柄の確定日「信用売り」は、「配当なし」、または「1.2%超(年率2.4%)」の銘柄を選ぶべし。さすれば、3%-6% の利益が数日のうちに手に入る。 2. 「西友」のようなパターンを警戒すべし。2日目以降にも値上がり傾向示したら、損失覚悟で「買戻し」すべし。 ところで、なぜこのような「配当なし」と「配当1.2%超」銘柄の下落現象が起こるのでしょうか? 勝手な想像ですが、「配当なし」の銘柄については、”株主優待は魅力的だけど、配当が出せないほど業績は良くない”、「配当1.2%超」の銘柄については、”配当および優待の利率が良いので、単に利率目当てで購入したい” といった、権利日確定後にできるだけ早く逃げたい心境なのかも知れません。 では、3月優待銘柄について、「信用売り」候補はどれでしょうか? 「配当1.2%超」については、権利日近辺にならないと銘柄が確定できません。よってここでは、「配当なし」の銘柄を探してみます。 調べた限り(Market Speed を利用)においては、「長谷工コーポレーション」「三井住友建設」「不二家 」「カネボウ」「ゴールドウィン」「中川無線電機」「もみじホールディングス」「阪急電鉄 」「インプレス」「ロイヤルホテル」の10銘柄です。 私もこのうちのいくつかを狙う予定です。 因みに3月末優待銘柄の権利日は3/25(木)、権利落ち日は3/26(金)です。 ![]() |
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![]() 2004/3/21
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![]() この結果、株主優待の権利日に向け買いが集中し、権利落ち日には売りが集中する現象が起きます。特に 2003年からは、少数株主にも配慮した内容に変更したため、この現象が顕著です。 まずは、JAL および ANA の株主優待内容をチェックしてみましょう。ホテル割引等もあるのですが、航空割引にだけに絞ってみます。
チケット店には、50%割引券を約5,000円で引き取ってもらうことができます。この結果、この 2004年3月には、1000株を持っていれば、JAL は 15,000円, ANAは 5,000円、4000株を持っていれば、JALは 20,000円、ANAも 20,000円 を実質的に受け取ることになります。(JAL は今年の3月だけ、新JAL記念優待を発行します) ここで考えられる戦略は2つあります。 1つめは、株主優待権だけを取得し、チケット店で換金する方法です。 最も効率的なのは、 1. 権利日当日(3/25日)に、朝の寄り付き前に「信用買い」と「信用売り」を同数、「成り行き」で注文する 2. 約定後、当日取引時間中すぐに「信用買い」に対して「現引」する。 3. 権利落ち日に「信用売り」に対して「現渡」する。 これで 株価の上昇、下降に関係なく、株主優待権が手に入ります。必要経費として、「信用買い」「信用売り」のそれぞれ1回分の手数料と、売り信用利息を3日分、買い信用利息を1日分、品貸料を2日分(あれば)、名義更新手数料(50円x最低売買単位分)があります。 もしこれをイートレード証券で行うのであれば、1,500円あれば十分です(品貸料が適当な額で収まることが条件です)。優待券が到着後、チケット店に持ち込めば 15,000-20,000円が手に入ります。 優待券をそのまま自分で利用することも可能ですが、格安航空券の方が安上がりです。優待券はチケット店に売って、ビジネスマンに利用させましょう。 この方法は、節約家がびっくりするほどの効率ですが、誰も声高に言う人がいませんね。航空会社に限らず、信用売りできる銘柄であれば可能です。額はあまり大きくありませんが、ほぼノーリスクですから、どんどん行いましょう。 2つめは、権利日に「信用売り」をし、権利日落ち以降に「買戻し」を行う方法です。 これは権利落ち日に株価が下がることを利用するものです。実際に過去 2003年3月と9月について、権利日近辺の、JAL および ANA の始値の株価推移をみてみましょう。 ![]() ![]() 2003年9月の権利日は9月24日、2003年3月の権利日は3月25日でした。グラフを見る限り、どちらも権利日を境に株価が下降しているのがわかります。その下降率は5-7%にもなります。 この結果から、今年も同じ傾向になるのではと予想できます。特にJALは、今年限りの特別優待があるので、下降も激しくなるかも知れません。 結論: ・JAL, ANA 共に権利日「信用売り」を行い、権利落ち日以降の「買戻し」するべし。わずか数日で5-7%の効果が得られる。特に今年のJALはねらい目である。 ・現引きできるほど資金に余裕がある人は、優待株主を取得できる方法も併用すべし。その場合、ほぼノーリスクで株主優待券が受け取れる。 私は、JALで両方をチャレンジしようかと思っています。 ![]() |