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リストマーク 先回り投資家御用達!? の現代用語の基礎知識です。随時更新。


☆引け値保証
 インデックス買い(日経平均買いTOPIX買いMSCI買い) が発生する一番の要因。インデックスファンドは、証券会社に対して、購入株数全部を「引け値(終値)」で買える取り決めを行うことが多い。これが「引け値保証」である。
 こうすることによって、インデックスファンドは、インデックスを正確に反映することが可能となり、乖離を防ぐことができる。
 証券会社は、引け間際に大量に株式を購入し、引け値を上昇させることによって、インデックスファンドへ高値で買い取らせ、利益を得る。
 先回り投資家は、証券会社の引け値上昇のための購入に合わせて、株価を売り、利益を得る。
 すべての利益を肩代わりし、損をしているのは、インデックスファンドの購入者である。


☆M字カーブ
 インデックス構成銘柄発表日から、インデックス買い日の翌日まで、対象銘柄の株価が描くカーブを表したもの。
 発表日の翌日には「衝動買い」によって急上昇するが、買いが続かず、2-3日後には、反動の「狼狽売り」が発生し下落する。そこから徐々に「持ち直し」ながら上昇し、「インデックス買い」によって急上昇、その翌日には「反動」で下落する。といった一連の株価推移が「M字」を描くことから名付けられた。


☆優待権利日
 株主優待獲得のための買いが、約1ヶ月位前から権利日直前まで入り、株価が上昇する現象が良く起きる。翌日の権利落ち日には、その反動で、株主優待価格よりも大きな下落が待っていることが多いため、権利取り狙いは痛い目に逢うことになる。


☆日経平均定期入れ替え
 毎年9月の上旬(第2火曜日が多い)に、市場の値動きをできるだけ正確に反映するため、日経平均の構成銘柄の見直しが行われ、採用銘柄、除外銘柄が発表されます。
 日経平均買い(売り)の期待から、ほぼ間違いなく発表日翌日から急上昇(急下落)します。その後は調整のため、反対側に値を戻すことが多く、衝動買い(売り)は禁物です。


☆日経平均買い(売り)
 日経平均の値動きに合わせているインデックスファンドは、日経平均値に追従する必要があるため、指定日(主に9月末)のたった1日で1銘柄あたり、1,000万株を売買する必要がある。購入のための資金調達も必要となるため、影響は広範囲に渡り、相場全体が乱高下する。


☆東証一部指定発表
 毎月20日に、東証二部から東証一部へ昇格する銘柄の発表が行われる。TOPIX買いの期待から、発表日翌日にはストップ高急上昇することも珍しくない。
 最近では、発表翌日の急上昇後に下落する現象も多く見られ、その下落を狙った信用売りも発生する。衝動買いは禁物である。


☆TOPIX買い
 TOPIXの値動きに合わせているインデックスファンドは、TOPIX値に追従する必要があるため、東証一部に上場した銘柄を、指定日(主に月末)のたった1日で株式発行数の2-4%を買う必要がある。この影響により、対象銘柄は上昇する。
 最近では、TOPIX買い日に、TOPIX買いが起きないことも多々あるため、逆に急落する場合がある。


☆MSCI買い
 国際的な標準指標である MSCIの値動きに合わせているインデックスファンドは、MSCI値に追従する必要があるため、MSCIに採用された銘柄を、指定日のたった1日で浮動株調整後の株式発行数の2.4%程度を買う必要がある。この影響により、対象銘柄は上昇する。


☆カネボウ(3102)併合買い
 日経平均の構成銘柄であるカネボウが 2004年9月末に、10:1 の株式併合を行う。この結果、カネボウの日経平均寄与度は10倍に増加する。
 日経平均の値動きに合わせているインデックスファンドは、日経平均値に追従する必要があるため、2004/9/24のたった1日で9,000万株を購入する必要があった。当日の大引けは怒涛の値上がり現象が観測された。


☆インボイス(9448)SO権利日
 インボイスは、2004年9月末の株主に対して、1株につき、1株のストックオプションの権利を付与することを決めていた。このため、最終権利日の 2004/9/24 の動向に注目が集まった。
 素直に考えると、権利が無料で付加されるため、優待買い同様に、直前まで株価が上昇し、権利落ち日に急落する現象が起こると想定された。
 しかしながら権利日は、前日比 3.85% の値下がりで、22,250円まで下落した。権利落ち日はストップ安の 19,250円 まで下落した。オプション価格の22,300円のラインが、高いとみなされたようだ。


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