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dantotsu

2004/4/12
新規「制度信用」銘柄を先回りする

来週の月曜日の2004/4/19日に、株式市場にとって、大きな新しいイベントが待っています。それは「JASDAQ銘柄の制度信用」採用です。詳しくは、JASDAQのホームページに掲載されています。

今までは、現金でしか買えなかったJASDAQ銘柄が、「信用」で買えてしまうようになります(ネット証券の中で一般信用を採用している松井証券の顧客は買えていました)。つまり、お金がなくても買えてしまうのです。

今までなら、JASDAQ銘柄の中で買いたい優良な銘柄があっても、現金での余裕がほとんどない個人投資家は、制度信用取引がないJASDAQ銘柄の購入を諦めていました。私もその一人です。

それが 2004/4/19日に突如解放されます。これは市場にどのような影響ををもたらすのでしょうか。早速調べたいと思います。

今まで、これと同じような例として、東証における「制度信用」銘柄の新規採用があります。この新規採用によって、今まで現金でしか買えなかった、ある東証銘柄が、「信用」で買うことができるようになります。

この例から、今後の動きを占ってみることにします。早速ですが、グラフをご覧下さい。



グラフで示された銘柄数が、東証における「制度信用」銘柄の新規採用 の銘柄数よりかなり少ないのに気づかれた方もいらっしゃると思います。その理由は、他の銘柄は、JASDAQやヘラクレスといった、他の市場から鞍替え上場したもの等で、上場日翌日からいきなり信用取引が可能となった銘柄です。

グラフにある銘柄は、今年に入って、新規採用発表日から5営業日目に「制度信用」が実施された、今後の参考となる数少ない例です。

少々前置きが長くなりましたが、このグラフから、かなりの銘柄が急激に上昇を行っていることが分かります。

更に平均をとってみたのが下のグラフです。ここで、「石油資源開発」および「新生銀行」を除いた平均のグラフも記載します。この2銘柄は、いきなり東証1部上場を果たし、数日後に「制度信用」に採用されたもので、新規上場銘柄の乱高下の余波を受けていると思われるからです。



このグラフから分かることは、発表日から徐々に上昇ををし始め、実施日(横の数値が0近辺)に多少落ち着くも、そこからまた上昇をし続けることが分かります。

結論:
・JASDAQ制度信用銘柄について、いまのうちに出来る限り早く買うべし。
・現金がなく、今買えない場合、「制度信用」が実施される当日(2004/4/19)もしくは、その翌日に買うべし。


ということで、2004/4/20日以降、急激な株価上昇を見ることが出来るかもしれません。


ライン

2004/4/18
JASDAQ制度信用銘柄を先回りする

いよいよ今週の月曜日(2004/4/19)から、JASDAQ銘柄の制度信用取引が始まります。前回ご紹介したように、今まで現金でしか買えなかったものが、信用として買うことができます。それがすべての証券会社で可能となります。この影響は無視できないでしょう。

まずは、制度信用銘柄発表日(4/7)から、開始前日までの銘柄の値動きを追ってみましょう。もう既に、先回り買いが入っているかを確認します。

下のグラフは、JASDAQ制度信用銘柄127銘柄のうち、信用売りができない84銘柄に絞って調査しました。信用売りができると、売りも多く入るため、急激な上昇が見込めないからです。



グラフを見る限り、JASDAQ指数を若干上回る上昇率です。驚くほどの上昇ではないですが、今後にも期待が持てるかなと思います。

さてここで問題となるのは、どの銘柄を狙うかです。考えられる作戦としては、
1. 現金購入が必要であるために、放っておかれたPERの低い優良銘柄。
2. 値段が高く、なかなか買えない単価が高い銘柄。株式分割の上昇も見込めます。


まずは、低いPER銘柄を探します。 PERが15倍以下の銘柄を取り上げます。

銘柄 PER PBR 取引単価
エース交易 7.14 0.99 719000
第一商品 7.43 0.68 509000
駿河精機 8.41 2.85 168000
トオカツフーズ 8.51 0.46 365000
フジフーズ 8.96 0.47 440000
テクノエイト 9.5 0.54 395000
潟pーカーコーポレーション 10 1.35 680000
ヒュー・マネジメント・ジャパン 10.54 3.32 153000
オンキヨー 11.33 1.61 561000
潟fンコードー 11.62 0.89 489000
カナレ電気 11.65 1.55 169000
褐K山 11.93 0.54 68100
潟Oッドマン 12.67 1.5 346000
フクダ電子 12.81 0.81 264000
潟iガワ 12.89 0.43 597000
且O栄コーポレーション 13.09 1.03 339000
潟潟Nルートコスモス 13.14 0.58 456000
潟Rナミコンピュータエンタテインメント東京 13.26 2.83 218000
潟eィー・シー・シー 13.7 1.83 81800
潟nウスオブローゼ 13.92 1.89 145000
潟ンキュウ 14.4 1.09 162000
潟nンズマン 14.46 1.17 107000
三笠製薬 14.86 0.6 535000

次に取引単価が50万円を超える銘柄についてです。株式分割の株価上昇は驚くべきものがあります。因みに「ひらまつ」は、4月末に分割することを既に発表済みです。

銘柄 取引単位 PER PBR 取引単価
フィールズ 1 39.42 30.63 1660000
活繩w生物学研究所 1000 705.88 3.14 1200000
日本アンテナ 1000 29.13 0.67 938000
シミック 10 98.93 13.48 749000
エース交易 1000 7.14 0.99 719000
潟pーカーコーポレーション 1000 10 1.35 680000
鰍ミらまつ 1 40.88 5.19 669000
鰹ャ僧寿し本部 500 62.44 1.96 615000
エイボン・プロダクツ 1000 16.39 4.02 608000
潟iガワ 1000 12.89 0.43 597000
潟Iオゼキ 100 16.45 2.67 585000
潟Tイバード 1 257.57 7.42 571000
オンキヨー 1000 11.33 1.61 561000
潟ーズ・ビーエムビーエンタテイメント 1000 - 2.36 552000
潟^ムロン 100 18.39 4.72 543000
三笠製薬 1000 14.86 0.6 535000
潟tォーサイド・ドット・コム 1 122.51 56.51 518000
潟激Cンズインターナショナル 1 27.75 4.73 515000
イハラサイエンス 1000 18.01 3.26 515000
第一商品 1000 7.43 0.68 509000

単価が高く、低PER 銘柄として、エース交易、パーカーコーポレーション、ナガワ、オンキヨー、三笠製薬、第一商品 の6銘柄があります。

今回の研究では、前例がないイベントだけに、結論を出すことができません。しかしながら、容易に株を売買できるようになったことによる株価上昇が起こることは確実と思っています。


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