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季節イベント: 衆議院選挙

2005/8/14
衆議院選挙と株価の関係

第44回衆議院選挙が 8/30日公示、9/11日投票の日程で行われます。これからの選挙の動向によって株価が乱高下することも予想されます。そこで過去の総選挙と株価との関係について調査し、今回の総選挙に対して投資戦略が使えるかどうか調査してみましょう。

今回の調査では、1955年以降、いわゆる「55年体制」が確立し、安定した政権が運営された以降の選挙、衆議院16回分、参議院16回分を対象にすることにします。

それでは早速、1955年以降の、全体、衆議院、参議院 の選挙日前後の日経平均の終値の推移をグラフ化してみます。2度、衆議院と参議院の同時選挙がありましたが、「全体」のグラフでは、これらを1回として扱っています。

今回の横軸の「日数」については、営業日ではなく、土日祝日を含めた実際の日数で提示しています。これは過去、土曜日も市場が開いていることもあり、また、平日に選挙日があったこともあり、営業日では日取りの統一が取れないためです。休日の株価は、前日の株価と同一とみなしています。



なんとなく傾向が掴めます。衆議院、参議院選挙共に、公示日を境にして上昇傾向となります。そして選挙日を境にして、衆議院は一旦株価が下がり、そこから上昇、参議院は上昇後、下落となります。

今回は衆議院選挙ですので、もう少し過去の衆議院選挙時の株価について見てみます。過去の解散時の状況を表にしてみます。

回数 選挙日 解散時の内閣 主な通称
28 1958/4/25 第1次岸内閣 話し合い解散
29 1960/10/24 第1次池田内閣 安保解散
30 1963/10/23 第2次池田内閣 ムード解散、所得倍増解散、予告解散
31 1966/12/27 第1次佐藤内閣 黒い霧解散
32 1969/12/2 第2次佐藤内閣 沖縄解散
33 1972/11/13 第1次田中内閣 日中解散
34 1976/11/5 三木内閣 ロッキード選挙
35 1979/9/7 第1次大平内閣 増税解散、一般消費税解散
36 1980/5/19 第2次大平内閣 ハプニング解散
37 1983/11/28 第1次中曽根内閣 田中判決解散
38 1986/6/2 第2次中曽根内閣 死んだふり解散
39 1990/1/24 第1次海部内閣 消費税解散
40 1993/6/18 宮沢内閣 ウソつき解散、政治改革解散
41 1996/9/27 第1次橋本内閣 小選挙区解散、名無し解散、新選挙制度解散
42 2000/6/2 第1次森内閣 神の国解散、ミレニアム解散、日本新生解散
43 2003/10/10 第1次小泉内閣 マニフェスト解散、構造改革解散、政権選択解散

この表を念頭に、4回分の選挙単位で平均を取り、傾向をみてみます。


32-35回近辺の選挙が右肩上がりの成績です。ちょうど高度成長期にあり、選挙結果を介さずに上昇していったイメージです。最近の4回の選挙(40-43)では、公示日を過ぎて上昇、選挙終了後は下落しその後上昇という、過去の衆議院選挙全体と同じ傾向を示しています

さらに細かく、ここ過去8回分、それぞれの選挙時の株価の推移をみてみます。更にここ過去4回分は太字で示しています。


この4回分の傾向は、公示日以降は上昇し、選挙日以降は下落傾向です。2000年の選挙だけは、選挙日以降に上昇しました。

事実
総選挙が行われる場合の株価は、公示日を境に上昇する。選挙日後は、衆議院選の場合は、株価が下落し、その後上昇傾向、参議院選の場合は一旦上昇し、その後下落傾向となる。
最近の衆議院選挙の傾向として、公示日を境に上昇し、選挙日後に一旦下落し、その後上昇傾向となる。

なぜこのような傾向が生まれるのでしょうか? 想像するに、選挙公示日以降は、有権者にとって魅力的な「選挙公約」が掲げられるため上昇し、選挙終了後は、材料出尽くしで下落するのではないでしょうか。

結論:
選挙公示日以降は買いスタンスで望むべし。選挙日以降は下落傾向にあるため、それ以前に売るのが良し。

あっさりした結論なのですが、各選挙時の状況が良くわかりませんので、これ以上は突っ込まず、皆様の経験にゆだねさせて頂きます。

●参考URL:
 ウキィペディア(フリー百科事典)

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編集後記(From the Editor)

今週、本当は選挙について取り上げるつもりはなく、どこかのWebサイトを参考にしようと他力本願だったのですが、過去の状況を掲載しているサイトが見つからず、それなら自分でやってみようかと思ったのです。

内容については、もう少し1回づつの選挙結果と株価の関係について追いたいところなのですが、人生経験が短く(笑)、その時の状況を正確に再現できずに、憶測だけになってしまいますので、やめました。

ここに今回の表を記載する上で利用したデータを掲載しますので、傾向を発見しましたら、教えて頂けると嬉しいです。

選挙と株価の関係

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くれぐれも、自己責任の上で判断してくださいね!
GOOD LUCK!


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