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2009年5月

ITバブル時との比較アップデート。
2009/5/31(日)


 過去と似たチャートとして、ITバブル時との比較をアップデートしました。チャート的には、6月中旬〜下旬頃までは現状維持でしょうか。そこからが勝負となりそうな感じです。



 ある方から「統計的な裏付けのないアノマリーを掲載するのはよくない」旨のご意見を承りました。そのお気持ちはよく理解できます。しかしながら、私はアノマリーをアノマリーと認識して利用する分には構わないと考えています。

 私はシートベルトのような使い方をしています。いつ、どこまで、どれくらいの株価変動が起こる可能性があるのか、が前例として残っているので、選択肢を多く事前に用意ができ、気持にも余裕ができるのです。

 アノマリーも他の投資法でも「絶対」はありえません。過信する事無く適切な資金管理をすれば、アノマリーもリスク対利益の観点から十分に使えるのではないかと(決して勧めているわけではありません)。


2009年5月権利銘柄の高逆日歩率リスト。
2009/5/30(土)


 少しまとめるのが遅くなってしまいましたが、5月末に権利日を迎えた銘柄の高逆日歩率リストを掲載します。

コード 銘柄名 市場区分 当日品貸料率(円) 逆日歩利率
7879 ノダ 東証 12 9.23%
2698 キャンドゥ 東証 3200 3.36%
3022 山下医 東証 24 2.21%
7630 壱番屋 東証 40 1.87%
8887 リベレステ JQ 1600 1.86%
3148 クリエイトS 東証 16 0.97%
7921 宝印刷 東証 2 0.22%
2462 ジェイコム 東証 160 0.18%
8127 ヤマトインタ 大証 0.2 0.05%
7420 佐鳥電機 東証 0.2 0.04%
2168 パソナ 東証 20 0.04%
3201 ニッケ 東証 0.2 0.03%
6278 ユニオンツル 東証 0.8 0.03%
6136 オーエスジー 東証 0.2 0.03%

 キャンドゥ(2698)壱番屋(7630)といった株主優待に人気のあるものについて、優待タダ取りを実行した場合は完全に優待負けしました。権利日に土日が絡んだため、4日分の逆日歩負担が大きかったですね。

 以前にもお知らせしました通り、11月末の権利銘柄(正確には11/19以降の権利日設定銘柄)からは、決済日が他の銘柄と同一となり、今後権利日がいつもより一日後ろにずれることになります。そして逆日歩の負担日数も減ります。今までとは少し傾向が違ってくるでしょうね。


2009年5月のMSCI買い日結果。
2009/5/29(金)


 本日はMSCI買い日でした。早速結果を見てみましょう。

組み入れ コード 銘柄 前日比 当日比 VWAP比
採用 6674 ジーエス・ユアサコーポ 1.34% 0.40% 0.40%
採用 2702 日本マクドナルドHLDG -0.85% -1.53% -0.59%
採用 5947 リンナイ -1.98% -1.74% -1.21%
除外 6770 アルプス電気 1.19% 1.19% 1.01%
除外 1808 長谷工コーポレーシヨン -2.50% -4.88% -1.56%
除外 6723 NECエレクトロニクス -1.51% -0.81% -0.34%
除外 8564 武富士 -4.19% -3.68% -1.07%
 (参考) TOPIX先物 0.45% 0.00% 0.10%

 正直、バラバラで素直な値動きではありませんでした。

 採用銘柄で一番ウエイトが高いGSユアサ(6674)はプラスで終了。除外銘柄では低位株の長谷工(1808)と、単位株数の関係上、空売りがとってもしにくい武富士(8564)が期待通りに値下がりしました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

GSユアサ(6674)


長谷工(1808)


武富士(8564)


 地味ではあったのものの、安定していたのは調整によるウエイト増減が大きい銘柄たちです。

ウエイト コード 銘柄 前日比 当日比 VWAP比
減少 8306 三菱UFJフィナンシャルG -4.32% -4.32% -1.70%
減少 4502 武田薬品 -1.82% -1.82% -0.61%
増加 6752 パナソニック 0.44% -0.15% 0.77%
増加 8766 東京海上HD 1.08% -0.18% 0.84%
 (参考) TOPIX先物 0.45% 0.00% 0.10%

 減少銘柄のVWAPがマイナス、増加銘柄のVWAPはプラスと素直な結果でした。

 各銘柄、大引け間際に急落・急騰が発生していて、MSCIを知らない人が見たら、一体何が起こったのかと思うでしょうね。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

三菱UFJFG(8306)


東京海上HD(8766)



個人投資家大活躍中!。
2009/5/28(木)


 先週の投資部門別売買状況を見ると、日経平均株価が狭い範囲を行ったり来たりの中で買いに出たのは個人投資家でした。それ以外の投資主体は様子見ですね。

  TOPIX先物 225先物(L+M) 株式(3市場) 全合計
自己 63,526 ▲ 119,362 ▲ 73,593 ▲ 129,429
外国人 ▲ 24,776 96,688 ▲ 47,815 24,097
個人 ▲ 168 9,485 101,383 110,699
信託銀行 ▲ 27,589 ▲ 558 ▲ 1,351 ▲ 29,498

 個人投資家だけでどこまで引き上げられるか注目です。微妙に現物よりも信用買いの割合が増えていて、崩れる時には一気になりやすいので少々注意が必要です。


公募発行価格決定候補日の初日は「行って来い!」。
2009/5/27(水)


 今日は東芝(6502)の公募発行価格決定候補日の初日でした。ほとんどの場合、公募は候補日の初日に発行価格の決定を行います。東芝も順当に本日、発行価格の決定を行いました。

 このため、候補日初日を決め打ちにした売買が活発になります。その日の大型増資銘柄のチャートの形はなぜかしら「行って来い(寄ってから上昇するが、結局戻ってくる)」が多く見られます。今日の東芝そうでした。午前と午後の2回現われています。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

東芝(6502)


 昨年の三菱UFJFG(8306)についても同じです。野村HD(8604)については一日チャートのデータを取っていなかったので、手元になく、もしかしたら違う形かもしれません。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

三菱UFJFG(8306)


 一番最初に私が気づいたのは、2007年のふくおかFG(8354)の時でした。ごちらは1日がかりの出現ですが、やっぱり「行って来い」です。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

ふくおかFG(8354)


 インデックス投資の逆パターンで、機関投資家と証券会社が引値保証での売買をやっていたりするんでしょうかね...。



続かない外国人投資家の買い。
2009/5/21(木)


 先週の投資部門別売買状況が発表されました。日経平均株価が9,500円から9,000円へと一時急降下したためか、個人投資家が孤軍奮闘の逆張りの買いを入れました。

 外国人投資家については「先物+株式」で2週、「株式」のみで3週で連続買い越しがストップしてしまいました。続かないですねぇ。先週はTCIが東芝(6502)の空売り分を買い戻ししているので、外国人投資家の買い越しに貢献しているはずなんですけれど...。

  TOPIX先物 225先物(L+M) 株式(3市場) 全合計
自己 47,388 ▲ 36,331 ▲ 56,517 ▲ 45,459
外国人 2,473 ▲ 26,782 ▲ 114,728 ▲ 139,036
個人 ▲ 167 20,940 242,595 263,369
信託銀行 ▲ 51,419 ▲ 1,551 ▲ 78,029 ▲ 130,999

 東証の「空売りの残高に関する情報」を追っていくと、TCIが東芝を買い戻す一方で、新たに「Discovery Capital Management」という会社が空売りを始めたようです(5/19日提出分)。残高は0.27%です。

 大口投資家の空売り状況を見ながら手を打てるのは気が楽ですね。ポーカーで相手のカードが半分見えている状態でやっている感じです。ただ、公表までに2日間程時差があるので、そこでダマシを入れられる可能性も考えられますが。

 東芝の公募増資の株数と、公表された空売り株数を見比べながら、空売り過熱感が出てきたら、公募価格決定前に買い戻すのもありかと。

 ついでに先ほどアメリカで発表された「失業保険申請件数(Unemployment Claims)」についても、先日ご紹介した「Calculated Risk」のサイトに、もうグラフが掲載されています。赤字の「受給者総数(continued claims)」の伸びがすごいですね。青色のピーク時にはリセッションの終わり間近とは解説にありますが...。


予測された危機。
2009/5/19(火)


 「Calculated Risk(予測された危機[と訳しました])」。英語で記載されているサイトですので、ちょっと取っつきにくいのは事実です。しかしながら綺麗なグラフが掲載されているので状況が理解しやすく便利です。

 先ほど発表された「米住宅着工」についても、もうグラフ化されて掲載されています。そのグラフをちょっとだけ拝借しました。(出典: Calculated Risk)



 今後アメリカで重要な経済指標が発表されたら、それが過去と比べてどんな意味を持っているのか確認用として、このサイトを訪れるといいかも知れませんね。

 グラフを見ると、住宅の底はまだ達していないことが分かります。測定以来過去最低ですか。昨日の記事においても、delinquency rate(債務不履行率)が急上昇しているグラフが掲載されています。

 株式市場はそんな悪いニュースもしっかり吸収して、将来を見越して動いているのでしょうから、これらの情報を気にする必要はないのかも知れません。でも気になりますね...。


東芝で思いっきり踏まされたTCI。
2009/5/18(月)


 本日16:00に東証に掲載された「空売りの残高に関する情報」に「とうとうあなたもやられちゃいましたね...」という情報が掲載されていました。それはTCI(ザ・チルドレン・インベストメント)が東芝(6502)で思いっきり踏まされた痕跡でした。

 5/14日分で発行済み株数の0.22%程度の空売り残高です。4/14日に提出されている4/10日分では4.22%でした。発行済み株数で約4%、株数では約1億3000万株、金額で約500億の大量買い戻しが発生していた事になります。

 公募発表前後の上昇もこれが原因のように思えます。この数値も外国人投資家の買い越し額に含まれちゃうんでしょうね。

 私はてっきり東芝が発行する増資株分で、空売り分を埋め合わせるのかと思っていたのですが、そこまで持ちませんでしたね。増資の価格決定前のこの出来事。売り方は枕高く眠れるのではないでしょうか!?

 TCIといえば、Jパワーについて10%以上の買い増し要求で政府とやりあった事で有名ですが、その時のアジア代表であるジョン・ホーさんは既に退社されているようです。

(5/19 補足)
「踏む」で「損を承知で買い戻す」の意味となることから、「踏まれた」を「踏まされた」に文章を訂正しました。kixさん、ご指摘ありがとうございます!



日経ヴェリタスに掲載されましたぁ
2009/5/17(日)


 本日発売の日経ヴェリタス(第62号)に「アルファブロガーの情報力」として掲載されましたぁ。ぱちぱち。いつもブログを拝見しているぐっちーさんと同じ欄で紹介されるなんて、もう嬉しい限りです。私が知っている方では新田ヒカルさんや角山智さんも以前に日経ベリタスの別記事で紹介されていましたね。

 私の主な情報源として、ぐっちーさんのサイトも紹介しようかとも思ったのですが、他の回の方も紹介していましたので、あえて外しました。あと掲示板でよく拝見しているのは+ que sera sera +でしょうか。

 取材にこられる方は、私がお逢いしている範囲内でそうなのかも知れませんが、きれい系、かわいい系、カッコいい系がビックリするほど多いですね。今回の取材の方もやっぱりそうでした。取材するにはその方が有利に働くと思われるので自然淘汰されるのでしょうかね?

 取材される身となって初めて分かったのですが、記事掲載の媒体は大きく2種類に分かれます。新聞系(日経新聞、日経ヴェリタス、四季報など)と雑誌系(ZAI、日経マネーなど)です。

 雑誌系の記事は、入稿前にチェックを入れさせてもらえるので、ほぼ全部の内容をチェックし、修正のお願いを出す事が可能です(最終判断は編集部側にあります)。一方で新聞系は報道といった使命もあるためか、基本的に見せてもらえません。記事なった時に初めて内容が分かります。

 そのため今回の記事で、ちょっと誤解を受けそうだなというのが一ヶ所残っていまして、それは「成功した投資手法は是非まねて欲しい」の部分です。ここは「成功した投資手法の"考え方"は是非まねて欲しい」ですね。投資手法はいつ通用しなくなるか分からないですので。私の投資手法を踏み台にして、新しいものを作ってもらえたら、とても嬉しく思います。そしてその内容をコッソりと教えてもらえたら、もっと嬉しいです(笑)。

 とはいうものの、私の脈絡のない話を体裁よくまとめ、ギリギリまで事実確認をし、読者の方にとっても分かりやすい記事として頂いた山本さんに感謝しています。やっぱり記者の方の構成力はすごいですね。ありがとうございます!


2009/5/15(金)

 本日先週分の投資部門別売買状況が発表されました。ゴールデンウィークの関係上、わずか2日間だけの取引にも関わらず、外国人投資家が相当に買い越しました。東証一部時価総額比で10bps超え。10bpsを超えたのは2007年の6月以来と、約2年ぶりです。

 これに対して売り越したのは個人投資家です。「このレベルは高い」と判断しているようですね。

TOPIX先物 225先物(L+M) 株式(3市場) 全合計
自己 ▲ 51,679 28,380 38,560 15,261
外国人 66,648 ▲ 12,364 384,106 438,390
個人 ▲ 162 ▲ 424 ▲ 251,596 ▲ 252,182
信託銀行 2,499 4,579 ▲ 75,424 ▲ 68,346

 外国人投資家が復活した... と言いたい所ですが、もう少し様子を見た方がいいのかも知れません。というのも、東証で公表されている「空売りの残高に関する情報」から、踏み上げられているという話もちらほら。

 久々に東証一部の時価総額に対する外国人買いの買い越し割合グラフです。良い形になってきました。そう簡単には急落しそうにない感じがあります。




2009/5/14(木)

 今朝、MSCIの半期定期入れ替えの発表がありました。MSCIは5月と11月に半期の定期入れ替え、8月と2月に四半期の入れ替え(条件が半期より厳しい)があります。

 早速新規採用銘柄と除外銘柄を見てみましょう。

組み入れ コード 銘柄 前日比 当日比 VWAP比
採用 6674 ジーエス・ユアサコーポ -1.17% 0.30% -1.85%
採用 2702 日本マクドナルドHLDG 4.78% 1.58% 0.50%
採用 5947 リンナイ 2.54% -1.23% -2.13%
除外 6770 アルプス電気 -10.75% -4.63% -0.80%
除外 1808 長谷工コーポレーシヨン -6.06% -3.13% -0.85%
除外 6723 NECエレクトロニクス -10.82% -6.58% -0.34%
除外 8564 武富士 -4.76% -0.85% 0.07%
 (参考) TOPIX先物 -2.59% -0.63% -0.20%

 大本命だったGSユアサ(6672)は事前の期待値が高かったためか結局は前日比マイナスで終了。マクドナルド(2702)は優待の時期も重なったこともあったためか、かなり上昇しました。除外銘柄は結構売られましたね。

 以前はMSCIのページで日本の個別銘柄とそのウエイトが毎日更新されていたので、除外銘柄はある程度簡単に見分けがついたのですが、今は見えなくなっているので、日本証券新聞や証券会社のレポートの情報が頼りです。MSCIの情報に関しては、野村証券の新谷さんのレポートが秀逸です。

 私は除外銘柄狙いで武富士(8564)を前日に売っていたのですが、空売り規制の関係上か、SBI証券では1回につき500株までしか信用売りの注文が入りません。手数料も都度を選択していたし、面倒になってあまり売らなかったのですが、ちょっと後悔。

 B.N.F. さんが米国のファニーメイ(と記憶しています)の株式を購入する時、注文株数制限があって、手が痛くなるほど繰り返し注文を出したという記事を思い出しまして、やっぱり全然その域には到達できないと感じた今日この頃です。

 以下、記録として、それぞれの銘柄の一日チャートを掲載します。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

ジーエス・ユアサコーポ(6674)


日本マクドナルドHLDG(2702)


リンナイ(5947)


アルプス電気(6770)


長谷工コーポレーシヨン(1808)


NECエレクトロニクス(6723)


武富士(8564)



2009/5/12(火)

 GW直前、4月最終週の投資部門別売買状況が発表されました。個人投資家はここで利益確定に走りました。それに対して外国人投資家は大きく買い越し。信託銀行は完全にお休み状態です。

(2009年4月第5週( 4月27日〜5月1日 )
TOPIX先物 225先物(L+M) 株式(3市場) 全合計
自己 2,096 ▲ 45,008 10,196 ▲ 32,716
外国人 49,551 128,112 206,339 384,002
個人 578 ▲ 57,995 ▲ 162,653 ▲ 220,070
信託銀行 ▲ 7,097 ▲ 233 ▲ 32,852 ▲ 40,182

 やっぱり個人投資家の逃げ足は速いですね。継続的な買い越し主体にはなりにくいです。こっから先は外国人投資家がガンガン引っ張ってくれるといいのですが。


2009/5/9(土)

 下降トレンド時の似たチャートとして、ITバブル時との比較のアップデートです。ここ数日の上昇で目安となる株価まで到達しました。



 これからどうなるかは全然分かりません(笑)。ただ、ここまで散々痛めつけられてきただけに、これから素直に上昇するかは疑問です(経験則)。一方でイベント投資もそこそこ効いているので、急降下もなさそうな雰囲気。

 当面はボックス相場なのかなぁ...。 ボックス相場 or ゆっくり上昇相場はイベント投資がやりやすいだけに、希望的観測も入っています。


2009/5/8(金)

 今朝の8:57分という微妙な時間帯に、NEC(6701)NECトーキン(6739)の株主に支払う金銭交付額が発表されました。その額は236円で昨日の終値と同額でした。

 NECはNECトーキン株の急騰にあわてたのでしょうね。緊急で今朝発表することにしたのではないでしょうか。これ以上に株価が上昇してしまうと金銭交付額が株価を下回るため、株主が不満を持つ可能性がありました。

 ただ、この236円という額は、道義的な観点からはどうかという気がします。

 ひねくれた見方をすれば「NECは前途有望と思えるリチウム電池の技術をもつNECトーキンを完全子会社にしたいがため、NECトーキンに対して赤字決算を発表させ、そのタイミングで大幅増資し、全株式の8割弱という圧倒的なシェアを獲得した後で、残りの株を安値で買い叩く」というシナリオを想定していたようにも思えます。

 「対象企業に赤字決算させて、株式が安くなった所で買い叩く」といった黄金パターンは、牛角で有名なレックス・ホールディングスの件を思い浮かべます。

 こんなことを許したら、子会社をいつでも好きな額で吸収できてしまいます。NECのような一流企業はそんなことはしないだろう、いくらなんでも増資前の平均株価277円以上の価格で誠意を見せてくるだろう、と楽観的に考えていたのですが違いました。「NECよ、おまえもか」と感じる部分ではあります。でも正直、自分がNECトーキンの株主であるだけに、被害妄想も入っています(笑)。

 本音で言えば、今回は偶然そのような形になっただけで、本当にNECトーキンの状況が悪かったのだろうとは思っています。精一杯、NECトーキン株主へ誠意を見せ、金銭での交換を決断したのだと思います。もう十分利益が出ましたので、NECに対して感謝し、236円でありがたく売却させて頂きます。

 今後もこういった株式交換・TOBなどにお宝が隠れている可能性が大です。虎年の獅子座さんから教えてもらったのですが、上場廃止企業一覧が掲載されているサイトがありますので、詳細に追ってみると面白いかも知れません。

 お宝に巡り合えるのは、1年に1-2銘柄くらいなものかもしれませんが、当たると大きいだけに、その努力は報われるのではないかと(No pain, No gain)。絶好調期のIPOへの応募と似ていますね。

 最後に、こういった株式交換・TOBの面白さに目覚めるきっかけとなった、eijiさん、山下さん、岡田さん に感謝致します!


2009/5/5(火)

 斎藤一人さんに関連する本の相当数を読破しているファンとしては、最新刊「この不況で損する人この不況で得する人」も読まずにはいられませんでした。

 その中にちょっとドキッとする内容「この不況は最低でも、あと五年くらいは続きます。」がありました。その理由と、じゃあどうすればまた良くなるかについては、ネタばれとなりますので触れないでおきます。しかし、五年ですか。私の想定より随分と長いですねぇ。

 斎藤一人さんを全く知らない人がこの本を読んだら絶対に「うさんくさい」と思うでしょうね。途中で読むのを止めてしまうかも。私も斎藤一人さん以外の人が、こんなことを言い出しても信用しません(笑)。あ、小林正観さんだったら信じたかも。

 信じる、信じないに関わらず、そのくらいかかるかもと覚悟をすれば、投資に対する戦略もまた組めるというものです。


2009/5/4(月)

 三井住友FG(8316)の発行登録発表後の株価推移を更新しました。公募発表がないままに今日に至っています。TOPIX比で発表前水準まで戻ってきました。



 期日が過ぎてもすぐに発表しないというのは企業側から見れば結構怖いものです。すぐに発表せぬまま、相場が崩れて株価が下落した場合「誰がその判断の責任を取るのか?」論に発展しかねません。

 今回は、シティからの譲渡関連の大きな話題があったので、発表したくてもできない状況だったのかもしれませんね。これだけ上がると逆に公募で売りににくなるので(あまり関係ない?)、多少は下がった方が嬉しいのかも。今後公募の正式発表後にどう動くのか、楽しみです。


2009/5/2(土)

 先週の投資部門別売買状況ですが、個人投資家が継続的に相場を引っ張っている状態です。外国人投資家はフラフラ浮気気味。信託銀行は完全に買いを引っ込めました。

2009年4月第4週( 4月20日〜4月24日 )
  TOPIX先物 225先物(L+M) 株式(3市場) 全合計
自己 63,541 40,525 ▲ 153,093 ▲ 49,028
外国人 ▲ 23,581 ▲ 94,195 17,607 ▲ 100,169
個人 327 21,551 143,764 165,642
信託銀行 ▲ 34,917 11,252 ▲ 38,999 ▲ 62,665

 個人投資家が順張り側で継続的に相場を引っ張る状況は結構珍しく、私の記憶では過去にライブドアショック直前の2-3ヵ月間がそうでした。その当時は「現物売り」「信用大幅買い」のレバレッジをガンガン効かせた買いだったのですが、今回は「現物」も「信用」の両方バランスよく買いが入っています。

 レバレッジがない分だけライブドアショックのような激変は起きないとは思うのですが、少し外的ショックが起きるとあっさり株価が下落してしまう可能性があります。

 それでも過去に例を見ない状況ですので、今後相場が本格的に回復したら、個人投資家のリスクテイクぶりが評価されることになるかも知れませんね。


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