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2008年11月

2008/11/30(日) その2

 昨日(11/29)に、秋山昇さんのセミナーに参加してきました。数学に精通しているためでしょうね、セミナー資料そのもののページ数は少ないのですが、理路整然とポイントを無駄なくコンパクトにまとめられていて、本一冊分以上の内容があると感じました。

 鞘の原因、ヘッジの性質、鞘を利用した具体的な売買方法、輸入価格のベースとなる料金を参照する場所、経験値を加味した輸入価格の計算方法、輸入価格を基にした戦略... と、ほんと短い時間でしたが、商品先物の知識が全くといっていいほどなかった私にも「なぜそのような値動きとなるのか」の一通りの知識が入り、試してみようかなという気になりました。

 システムトレードに役立ちそうな話として感心したのは、ランダムウォークについてです。システムトレーダの最大の悩みの1つでもある「将来も優位性の残る取引なのか?」、つまり「カーブフィッティングになっていないか?」に対するひとつの回答を教えて頂きました。

 「実際の相場はランダムウォークに極めて近い」「開発したシステムが、本来エッジ(優位性)がないはずのランダムウォークのデータを利用した場合でもパラメータ調整で簡単に儲かってしまうようであれば、カーブフィッティングの可能性が高い」

 知っている人には「何を今さら」なんでしょうけれど、私にとってはなるほどと唸ってしまいました。

 以前に何かの書籍で「本当に完全なランダムの数値のかたまりを、お金を出しても買いたい人がいる」と読んだことがあるのですが、そういう事だったのかと合点がいきました。過去のデータから出来上がったシステムトレードが、本当にエッジ(優位性)があるものなのかどうかを確かめるのに利用できますね(セミナーでは、エクセルの乱数を使った検証方法の紹介がありました)。

 また、よく書籍でみかける「一日の平均資金移動率を2%以内に抑えよ」というのは、ランダムウォークの性質「ある時間における変動率は、その時間の長さの平方根に比例する」と目標利益率の観点からも合点がいきますね。

 ランダムウォークに関する記載は「セミナー補足資料」A4の4枚の別紙に書かれていただけなのですが、これを知っただけでも、私は参加した甲斐がありました。

 しかし、セミナーはビデオ撮りしていませんでしたので、本当にDVDで発売しないのですね。頂いた資料はプレミアものです。

 商売の観点からすればエンジュクさんとして苦しいと思うのですが、よくぞ開催して頂きました。感謝致します! スタッフの皆様もお疲れ様でした! もちろん、ノウハウを惜しみなく公開して頂きた秋山さんにも感謝です!


2008/11/30(日)

 11月28日(金)は、ラッセル野村プライム指数(RNプライム)買い日でした。採用ウエイトが高い7銘柄について結果を見てみましょう(注:ウエイトは、11/28日終値段階の値です)

コード 銘柄名 ウエイト 前日比 当日比 VWAP比
8410 セブン銀行 7.44 1.50% 1.20% 0.85%
7956 ピジヨン 2.57 1.98% 3.00% 2.72%
8409 八千代銀行 1.9 3.00% 3.00% 1.54%
1414 ショーボンドHD 1.86 -0.11% -0.16% 0.20%
8174 日本瓦斯 1.58 -0.08% -0.16% 0.20%
3708 特種東海HLDGS 1.51 1.49% 1.49% 1.12%
1950 日本電設工業 1.46 3.42% 2.29% 1.38%
(参考)TOPIX先物 0.24% 0.42% 0.16%

 前日比や当日比でマイナスの銘柄もあるものの、VWAP比(終値/VWAP)がプラスで、大引けにかけて、それなりに買われたことが分かります。セブン銀行(8410)ビジョン(7956)の1日チャートを見てみましょう。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

セブン銀行(8410)


ビジョン(7956)


 特にピジョンは引け際に大きく動いているのですが、出来高がそれと比較して盛り上がっているわけではありません。従って、今後先回り投資家がもっと参加するようになれば、正直な所、同じようにはならないかも知れません。


2008/11/28(金)

 11月3週の投資部門別売買状況ですが、この週の日経平均株価は-5%程度の下げで済んでいたため、それほどひどい売られ方の印象はなかったと思うのですが、外国人投資家は先物を含めると、今年一番の売り越し額でした。

11月3週 投資部門別売買状況(単位百万円)
TOPIX先物 225先物(L+M) 株式(3市場) 全合計
自己 132,638 64,740 ▲ 275,112 ▲ 77,734
外国人 ▲ 138,994 ▲ 72,581 ▲ 536,073 ▲ 747,647
個人 ▲ 334 ▲ 13,038 199,774 186,402
信託銀行 ▲ 14,541 ▲ 19,747 445,126 410,839

 買い支え組は相変わらず、個人投資家の現金買いと信託銀行です。年金基金の日本株組み入れ比率を目標値まで引き上げるとすれば、先週の買いが額が少なかったこともあり、今年一杯くらいまでは買い支えができそうな感じです。

 しかし、年明けにその年金基金麻酔が切れてしまったら、突然痛みが復活する可能性も...。


2008/11/27(木)

 MSCI といっても、実は中身はいろいろありまして、一般的には MSCI と言えば、MSCI standard インデックス を指します。その他にも日本の運用者用に MSCI KOKUSAI といった、日本の株式を除いた全世界の株式のインデックスも用意されています。

 先日の11/25日は、MSCI standard インデックス ばかりではなく、この MSCI KOKUSAI のインデックス入れ替えも行われました。

 ここで注目したのは、日本の運用者用の MSCI KOKUSAI の入れ替えが、世界の個別株の値動きに影響する可能性です。MSCI KOKUSAI で採用された外国株が、大きく買われるかも... そんなレポートが大和総研から出されていました。

 この場合、現地の投資家はなぜ該当株式が大きく買われたのかが分からず、日本の投資家だけがその理由を知っている... という、かなり「おいしい状態」になる可能性があるのです。

 実際には、MSCI KOKUSAI に採用された銘柄は、MSCI EAFE (北米を除く先進国)にも採用されていたりするので、純粋に MSCI KOKUSAI だけというわけではないのですが、その影響度に注目してみました。25日の一日チャートをご覧ください。(出典: Yahoo! Inc.)

ウエイト変更: MSCI KOKUSAI 1位


ウエイト変更: MSCI KOKUSAI 2位, MSCI EAFE 1位


売買インパクト: MSCI KOKUSAI 1位、MSCI EAFE 1位


売買インパクト: MSCI KOKUSAI 2位、MSCI EAFE 2位


 少なくとも最終日に限って言えば、株価の盛り上がりはありませんでした。MSCI KOKUSAI や MSCI EAFE をベンチマークとして採用しているファンドが少ないためでしょうかね。ちょっと残念!


2008/11/25(月)

 今日は11月のMSCI買い日でした。大引けは軒並み逆噴射で買われるべきものが下がり、売られるべきものが上昇した、ヘッジファンドの復活を印象付けるような日でした。

ウエイト増上位5銘柄
コード 銘柄 前日比 当日比 VWAP比
4540 ツムラ 0.66% -1.61% 0.04%
8410 セブン銀行 -1.72% -4.47% -1.90%
8759 ニッセイ同和損害保険 -0.23% -5.66% -1.29%
2670 エービーシー・マート -5.22% -5.49% -0.82%
8628 松井証券 3.49% -2.96% -0.80%

ウエイト減下位5銘柄
コード 銘柄 前日比 当日比 VWAP比
3382 セブン&アイ・HLDGS -1.62% -4.37% -0.63%
4502 武田薬品 0.44% -0.22% 0.09%
6103 オークマ 5.41% 1.65% 0.67%
9737 CSKホールディングス 0.82% 0.66% 0.40%
4503 アステラス製薬 0.00% 1.31% 0.43%

 正直に値が動いたのは、ウエイト変更が最も大きかったセブン&アイ・HLDGS(3382)くらいなものでしょうか。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 セブン銀行(8410)はJASDAQ銘柄であるため「大引け売り」といった注文ができない影響もあってか、最後3分間程度は大きく値が右往左往しました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 また、MSCI発表日をベースとしたウエイト増(新規採用も含む)上位5銘柄と、ウエイト減(除外も含む)下位5銘柄の株価推移を見てみましょう。最後はピタリ、どちらも6%程度の値動きとなりました。



 ウエイト増銘柄は、発表日から4日前あたりから急激に上昇を始めていたのですね。目ざとい投資家がしっかりといるようです。

 最後に、「変更ウエイト」と「発表日から今日までの株価上昇率」の関係を離散図にしてみました。サンプル数が20と少ないのですが、ご参考までに。インパクト日数と株価上昇率でも同じように処理したところ、R^2の値は8.7%程度でした。




2008/11/22(土)

 日経マネーさんからのお願いです。

 08年の振り返り&来年の戦略について個人投資家の皆様にお尋ねしたいとのことです。連休中11月24日までの締切です。後で取材をお願いされるかも!? こちらからどうぞ。
https://aida.nikkeibp.co.jp/Q/R005759Us.html


2008/11/21(金)

 おはぎゃあああ: 朝起きた時に米国市場の結果を見て叫ぶ言葉。2ch用語らしい。

 しばらく「おはぎゃあああ!」と叫ぶ日がなかったのですが、それが、昨日、今日と2日連続できました。私は「おはぅぉぉおお!」派です(笑)。

 でも最近アップダウンに見慣れて、今朝は「おはぅ! お?」程度で済みました(笑)。最後は年金基金買いがやってくるんじゃないかとの安心感もありますし。


2008/11/20(木)

 先週の投資部門別売買状況ですが、相変わらず外国人投資家の売り雨あられ。それを個人投資家と信託銀行で支える構図はここ数週間変わらず。

11月2週 投資部門別売買状況(単位百万円)
  TOPIX先物 225先物(L+M) 株式(3市場) 全合計
自己 60,644 77,258 ▲ 80,719 57,183
外国人 ▲ 68,848 ▲ 134,902 ▲ 360,092 ▲ 563,842
個人 353 26,917 250,285 277,554
信託銀行 17,579 7,535 124,874 149,988

 因みに10月2週から11月2週までの6週トータル額は以下の通りです。いかに外国人投資家が売りまくっているかがよく分かります。

  TOPIX先物 225先物(L+M) 株式(3市場) 全合計
自己 252,331 1,276,716 ▲ 2,071,466 ▲ 542,419
外国人 ▲ 554,188 ▲ 976,618 ▲ 1,252,331 ▲ 2,783,137
個人 ▲ 948 ▲ 64,670 1,189,220 1,123,602
信託銀行 374,020 ▲ 89,499 1,619,568 1,904,089

 久しぶりに、東証1部の時価総額に対する外国人投資家の売り越し割合のグラフです。13週平均移動の下落は止まらずです。



 今日あたり、年金基金の大人買いがやって来るかと期待していたのですが、現れませんでしたね。残念。


2008/11/18(火)

 私はザラバを見る事ができないので、まったくの推測でのお話です。ウラが取れていませんのでご了承下さい。

 投資部門別売買状況での信託銀行の動きを見ているのですが、ここ最近TOPIX先物と現物株を買い越しています。一方で日経平均先物はほとんど売買しません。年金基金(GPIF)は多くをTOPIX型で運用しているようです。

 ということは、最近の年金基金の買いと思える急上昇時には、TOPIX先物の買いと現物の買いが同時に行われ、日経平均先物はそれにつられ、微妙に遅れて上昇しているのではいかと推測しています。

 つまり、年金基金の買いがドカドカやってきているのかの判断をTOPIX先物またはTOPIXウエイトが大きい銘柄の値動きで行えるのではないかと。それをきっかけに乗っかると上昇気流で持ち上げてくれるのではないかと。

 もしこの推測が当たっていて市場に浸透してくれば、「だまし」を入れてくるヘッジファンドとか現れたりするんでしょうね...。

 ちょっと面白い記事をジェット証券のサイトの中でみつけました。小型は 「ラッセル野村スモールキャップ」がベンチマークなんでしょうか? リバランスが月末にある...。http://www.jetsnet.co.jp/nyumon/jiji/bn/jiji_192.html


2008/11/16(日)

 以前にご紹介しました、似ているチャートのその後です。全体的に、だんだん似ているとは言い難くなってきました。

 まずは2001年との比較です。今年はなかなか浮上できず。



 次にITバブル期のNASDAQとWTIとの比較です。ずいぶん早いタイミングですが、あともう少しで一旦の底値といった感じでしょうか。



 最後に、過去のバブル崩壊後のチャートです。マザーズはなかなか上へ動かずです。国を代表する指数と新興指数を比較するのが間違いなのかも知れません。とはいえ、心理的にはもうバブルの傷は癒えているはず。上昇の時を静かに待っています。




2008/11/15(土)

 先週の投資部門別売買状況ですが、相変わらず外国人投資家は売り継続。売り越し額は前週比で少なくなったとはいえ、依然と高水準です。自己投資部門も少しずつ売り越しています。

 そんな中で光り輝いているのは信託銀行です。先週もその前の週も、信託銀行の買いがなかったら、どんな相場になっていたんだろうかと考えてしまいます。

11月1週 投資部門別売買状況(単位百万円)
  TOPIX先物 225先物(L+M) 株式(3市場) 全合計
自己 ▲ 65,940 209,982 ▲ 284,716 ▲ 140,674
外国人 42,806 ▲ 143,173 ▲ 196,048 ▲ 296,415
個人 ▲ 330 ▲ 17,470 59,742 41,942
信託銀行 22,767 ▲ 12,820 389,311 399,258

 11/8日の日経ヴェリタスの記事によれば、10月末での年金基金の日本株組み入れ比率は9%程度。目標は11%程度で上下6%まで許容範囲で、運用資産が120兆円とのことです。

 株価水準にもよりますが、日本株組み入れ比率を目標値まで引き上げるとすれば、あと2%、2兆円強の余裕はあります。

 このところの信託銀行の週あたりの買い越し規模は4,000-5,000億円です。信託銀行には自社株買いも含まれていますので、全部が全部年金基金の買いではないのですが、仮に4,000億円だと仮定し、目標値まで引き上げるとすると、12月上旬まではこのペースで買う事ができます。

 責任は全く持てませんが「下がった所は年金基金が買いに来る」と期待して買う戦法もありかも知れません。

 いずれにせよ、相場が落ち着くまでは、頑張ってもらいたい所ですね。


2008/11/9(日)

 いつも拝見している+ que sera sera +のルーレットさんの投稿記事からネタを拝借。

 ダイナシティ(8901)が10/31日に民事再生手続きを発表しました、

 その時点での株価は429円。その後に値幅制限が外され11/5日に全株一致で寄り付き。その時の株価は49円。もちろん買い手は大損したのですが、その翌日に驚きの発表がありました。

 なんと逆日歩1,000円!。もし倒産発表前に信用買いで株式を保持していて、11/5日にも売らずに我慢していたら株価の20倍! 倒産発表前の価格でも2倍以上の株価で売ったと同じ効果を生みました。

 仮にですが、11/3日(月)が休日でなかったとしたら、11/4日(火)に全株一致して逆日歩がついたでしょうから、その場合は土日を含めて3日分の3,000円になっていた可能性もありました。恐ろしや...。

 以前にもHuman21(8937)で、100%超える逆日歩がついた現象が起きていました。

 この現象が発生するのは、貸借銘柄で倒産株に限り、かつ信用買いしていた場合だけではあります。

 仮に運悪く、倒産株を信用買いで所持していた場合(かつ貸借銘柄の場合)、どうせ売っても二束三文なのですから、そのまま保持して逆日歩に期待する方が賢いのかも知れません。

 逆を言えば、信用売りしていて狙い通りに倒産発表した場合でも、最終日まで待たずに全株一致の時点で逃げた方が良さそうです。


2008/11/8(土)

 日経平均が 7,649.08円 から 8,576.98円 まで12%強上昇した先週の投資部門別売買状況ですが、外国人投資家は相変わらず売り越し。これを吸収したのは個人投資家... ではなく、信託銀行でした。個人投資家は現金買い分と信用売り分でトータルちょい買い越し。少々息切れ気味です。

10月5週 投資部門別売買状況(単位百万円)
  TOPIX先物 225先物(L+M) 株式(3市場) 全合計
自己 144,972 ▲ 159,718 ▲ 180,902 ▲ 195,649
外国人 ▲ 206,418 136,059 ▲ 422,036 ▲ 492,395
個人 393 ▲ 31,061 73,829 43,161
信託銀行 72,559 52,725 404,092 529,376

 ここ最近「個人投資家」だけが活躍したようなイメージを受けますが、実際には信託銀行が一番買い越ししています。市場が大荒れとなった10月第2週から先週一杯まで4週分の投資部門別売買状況です。

10月2〜5週 投資部門別売買状況(単位百万円
  TOPIX先物 225先物(L+M) 株式(3市場) 全合計
自己 257,627 989,475 ▲ 1,706,030 ▲ 458,928
外国人 ▲ 528,146 ▲ 698,543 ▲ 696,191 ▲ 1,922,880
個人 ▲ 971 ▲ 74,117 879,193 804,106
信託銀行 333,674 ▲ 84,214 1,105,383 1,354,843

 信託銀行による真の買い手は、信託扱いの自社株買いと年金系のリバランスと考えられます。ということは、これから更に株価を上昇される推進力としては少々物足りない感じです。まだ買い余力が残っているうちに、外国人投資家の売りが止まってくれれば....。

 しかし、個人投資家の特性って面白いですね。がっつりと買い越しするときには、大天井圏(ライブドアショック前-信用買い中心)か、超大底圏(今-現金買い中心)なんですね。サインとして利用できるかも知れません。(※もちろん今が超大底圏かどうかはまだ決まっていませんが)。


2008/11/5(水)

 Sさんのスペシャルな取り計らいによって、主に不動産関連の取引で前面で働いている方々との飲み会。その他に、システムトレーダの方、証券会社の方、ここ3ヵ月で4億を飛ばしたえすさん。

 業界が違う方々と現場の様子についてお話できるのはとても楽しいです。これも株式投資での縁。株式投資の存在とSさんに感謝!

 そこで聞いたもろもろの話。具体的な銘柄名が出ていたのですが、あまりにも生々しいのでそこはカット(笑)。ご参考まで。

・いつ断念してもおかしくない企業がまだ生き残っている。
・今は売り手と買い手の値段がマッチしていない状況。動けない。
 - 売り手は元手が残る価格で売りたい(それ以下だと借金だけが残る)
 - 買い手はそれよりも10-15%下の値段で買いたいと思っている。
・そのうち大手があきらめて売りに出せば、底値が見えてくるかも。
・不動産を大人買いするプレイヤーが出てきてようやく光が見える
・でもその不動産を買う人が今見当たらない。


 「今、J-REITは買いですか?」とお聞きしたところ、考えこまれていました。今後の状況はなんとなく分かるけれど、それとJ-REITの値動きは別物ということでしょうかね。


2008/11/3(月)

 昨年に引き続き、エンジュクさんの投資日記フェスティバルで講師を行うことが決定しました。こんな荒れた相場だからこそ効く「コバンザメ投資」に関して、基本的な原理から始めて、最近の動向(大引けの値動きを撮影したビデオも放映予定)と、そこから推測する裏事情まで楽しんで頂けたらと考えています。

 私の他に、新田さん、斉藤さん、三空さん、鈴木さん&ちまさん といった方々が講師となりますので、私の講義を聞かなくても、十分に楽しめそうです(笑)。

 それでいて参加費はなんと「1,000円」です(11/11日までの割引価格)。よろしければ遊びに来て下さい! 満席になり次第、締め切るそうですので、申し込みはお早めに!! 詳しくはこちらのページで⇒ 投資日記フェスティバル2008

 ここでお知らせを終了する予定だったのですが、エンジュクさんのページを見ていて、超意外な方の名前を見て「え、まじ?」と視線がそこで止まってしまいました。

 その方は「秋山昇」さんです。私がこの方のお名前を初めて知ったのは、掲示板に遊びにいらっしゃる booboowambo さんのページからでした。商品相場からの壮絶な撤退と、1/18の先物日記の一文がとても心に残っていました。

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ポジションを書くのを止めた方がいい(もしく逆のポジションを書くとか、もう仕切ったと書けば良い)という忠告を何人もの人から受けたが、身銭を切ってドラマを演出するのも目的の一つだったので、これはこれで良かったと思っている。都合の良いように自己のポジションを糊塗する輩が多いなかで、正直にポジションを書いて、なおかつ儲けを出すというのを目標にやってきた。信用というものは金よりも大事で、しかも一度でもウソを書けば、今まで積み上げた信用が全て無駄になってしまう。
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 その他にも、自分でなんとなく感じていた事が、秋山さんの日記で要点をズバリと記載されている事も多く、爽快感を味わうと同時に、私の勉強がまだまだ足りていないと反省することも多いです。

 開催日が11/29(土)で、投資日記フェスティバルの原稿大詰めのあたりなのですが、なんとか都合をつけて、参加してみたいと思っています⇒「達人・秋山の商品先物システム売買セミナー」


2008/11/2(日)

 10/30日のTOPIX買いですが、メインは浮動株定期見直しで、その他にはマザーズからの市場変更組としてGMOペイメントゲートウェイ(3769)分がありました。

 まずは結果を見てみましょう。ウエイト増加上位10銘柄(大和総研-TOPIX の1〜3 月期決算企業の浮動株比率定期見直し 10月7日レポートより)とGMOペイメントゲートウェイ分です。

ウエイト増加上位
コード 銘柄 前日比率 当日比率
8725 三井住友海上HD 3.14% 2.38%
7201 日産自動車 14.23% 11.85%
4503 アステラス製薬 11.97% 7.95%
8031 三井物産 11.98% 5.65%
8801 三井不動産 4.52% 0.57%
6971 京セラ 9.21% 3.49%
7011 三菱重工業 10.84% 6.87%
7203 トヨタ自動車 11.43% 9.86%
8403 住友信託 21.27% 13.44%
8053 住友商事 14.06% 5.19%
平均 11.26% 6.72%
(参考) TOPIX先物 7.25% 6.62%

市場変更
コード 銘柄 前日比率 当日比率
3769 GMOペイメントゲートウェイ -0.97% 0.24%
(参考) TOPIX先物 7.25% 6.62%

 当日は市場全体の上昇もあって、どこまでがTOPIX定期見直し分の貢献なのか見分けがつきづらいですが、前日比で高く寄り付いた所に差が出ているようです。あとはVWAPに沿っていった感じです。

 これはTOPIX買いに乗った人はウハウハに違いない... と思われた方も多いかも知れませんが、ザラバ引けで終了した銘柄も多かったので、その日の高値売り抜けは完全にできなかったと思います。私も何銘柄かは売れ残ってしまいました。

 市場変更銘柄のGMOペイメントゲートウェイについては、浮動株調整後の時価総額が20億ちょっとしかなく、買いに対して先回り分の売りが多くなり、なかなか上昇できませんでした。

 参考までに日産自動車(7201)とTOPIX先物、GMOペイメントゲートウェイの1日チャートを見てみましょう。日産自動車は当日大引けが成立しました。最後に出来高が膨らんでいるのが見て取れると思います。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

日産自動車(7201)


TOPIX先物


GMOペイメントゲートウェイ(3769)


 日産自動車について、私はTOPIX買い日前日の大引けで調達しようとしたのですが、これがザラバ引けとなり大引けが成立せず、その日は手に入れる事ができませんでした。

 株式市場が大荒れの時は、大引けでの注文が成立しないリスクが相当ありますね。ザラバ参加できないサラリーマンにとってはちょっと工夫する必要がありそうです。


2008/11/1(土)

 今さら感があるのですが、先週の投資部門別売買状況です。日経平均が8,600円台⇒7,600円台へとまだ行くのか! となった週です。

 外国人投資家は先週に引き続き、株式、先物、全てオール売り越し。自己投資部門もやはり先週に引き続き裁定取引が活発ですが、売り越し額からして現物ポジションを縮小しているようです。

 これを拾ったのが、またもや先週に引き続き、個人投資家と信託銀行です。特に個人投資家は買い越し額を上げました。最後の砦(とりで)は個人投資家なんでしょうね。素晴らしいです。パチパチ。

10月4週 投資部門別売買状況(単位百万円)
TOPIX先物 225先物(L+M) 株式(3市場) 全合計
自己 104,379 381,954 ▲ 670,386 ▲ 184,053
外国人 ▲ 94,889 ▲ 330,254 ▲ 94,176 ▲ 519,320
個人 49 39,768 394,888 434,704
信託銀行 46,892 ▲ 90,065 211,970 168,797

 話題変更して、似たチャートその後です。一番気になる2001年との比較です。今年の方が底値での日々の値動きが激しいですが、ここから株価が上昇するとまた似てきます。これを信じていいのやら。




バッグナンバー

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