ダントツ投資
Home
夕凪通信
投資戦略
掲示板
リンク
口上
夕凪通信
リストマークくれぐれも、自己責任の上で判断してくださいね!

2007年9月

2007/9/30(日)

 今月いくつかの比較グラフを掲載しましたので、そのアップデート版をここでまとめて掲載します。

 まずはLTCM破綻時との比較です。日経平均は抵抗ラインを突破し、これから伸長ゾーンに突入しました。



 次にTOPIXについて、過去の下落との比較です。こちらは抵抗ライン上にあり、まだ突破しきれていません。



 そして1997年と2007年のダウ比較です。もうちょっと様子を見ないとなんとも言えない所です。目の錯覚からだと思うのですが、これからが危なく見えてしまいます...。



 また、たくさんの方から、ダウが急落すると予想した場合に利益を得るため、比較的手軽にポジションを組む方法を教えて頂きました。どうもありがとうございます。ここでまとめてみます。

・eワラントでプット購入(ラロさん、qwertyさん)
・米国証券口座でショートETF購入(GTさん、mikuraさん)
・「きっと証券」で口座を開いて先物を売買(COLEさん)


 そして最後に投資家部門別売買状況の外国人買い越しのグラフです。先週は若干の売り越しで、ちょうど下値抵抗ラインまで到達しました。今週の急騰が外国人買いによるものであれば、ボックス下限での反発です。



 では今後はどのようになるか? ですが、ダウは少々もたつくけれど、その影響を受けずに外国人投資家からの資金が戻り、日本株は抵抗ラインを突破して上昇... といきたい所ですね。ここ1-2週間が勝負です。


2007/9/29(土)

 昨日は年に一度の超特大イベント、日経平均銘柄の入れ替えに伴う日経平均買い日でした。総じて予想通りで、こんなに素直な値動きでいいのですか? どうもありがとうございます! といった感じでした。毎年こうだと嬉しいですね! !

コード 銘柄 ウエイト 出来高 当日比 VWAP乖離
3086 J.フロントリテイリング 0.27% 20140000 1.80% 1.61%
3436 SUMCO 0.11% 5468200 -0.85% 0.14%
2602 日清オイリオ 0.13% 16582000 -5.28% -1.22%
7231 トピー工業 0.08% 13762000 -4.66% -0.58%
日経平均先物 -0.88% -0.27%

 J.フロントリテイリング(3086)は去年の採用銘柄である東急不動産(8815)とほぼ同じウエイトで、去年と全く同じように引けにかけてがんがん買われました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

J.フロントリテイリング(3086)


 SUMCO(3436)はこれも昨年みなし額面500円で採用だった東宝(9602)同様に、盛り上がりに欠け終了です。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

SUMCO(3436)


 除外銘柄の日清オイリオ(2602)トピー工業(7231)は、去年同様に株価を下げて終了。やや違っていた点は、去年は大引けで急落、今年は後場全体で徐々に下落していった所です。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

日清オイリオ(2602)


トピー工業(7231)


 日経平均入れ替え発表日から各銘柄の値動きです。日経平均買い日に向けて本格的に値動きが始まるのは、毎年おおよそ入れ替え日4日前あたりからで、今年もほぼそんな感じの値動きです。

 相場の影響を排除するため、グラフは入れ替え発表日を100として、日経平均で差分をとっています。つまり株価純粋の値動きではなく、日経平均に比べ、どれだけアウトパフォーム/アンダーパフォームしたかのグラフです。



 イメージが違ったのは、日清オイリオトピー工業で、発表前から有力除外候補銘柄だったため、一旦どこかで買い戻しの急浮上があると思っていたのですが、ずりずり最終日まで到達しました。

 除外銘柄は1年おき交代くらいで、発表日後ずりずり下落パターンと、一旦急浮上し、そこから下落パターンを繰り返しています。となると、来年は一旦急浮上パターンかな?

 日経平均買い日が終わると、私は1年の全てが終わった気になります。今からもう既に一年後の日経平均入れ替えイベントが待ち遠しいです(笑)。


2007/9/27(木)

 本日は明日の日経平均買いの前哨戦でもあるTOPIX買い日でした。

 今日は市場全体が急騰したので、TOPIX買いが原因で上昇したのか、相場に持ち上げられたのが原因なのかの区別がつきにくいですが、記録を残しておきます。

コード 名称 時価総額(億) 当日上昇率 VWAP乖離
8303 新生銀行 459.20 7.65% 4.11%
6409 キトー 118.50 2.33% 1.33%
3607 クラウディア 13.00 3.48% 1.65%
6762 TDK -256.46 1.29% 0.68%
TOPIX 1.37% 0.51%

 新規東証一部銘柄よりもTOPIX組み入れ時価総額が大きかった新生銀行(8303)は期待そのままに上昇し、VWAPからの乖離も激しく、高値引けでした。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 一方でTOPIX除外時価総額が大きかったTDK(6762)は、上昇はしたものの、最後は頭を押さえられた格好です。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 フィスコのメルマガでは、アルプス電気の買収金額が割高であることが原因とも読み取れる記述がありましたが、「TOPIXの機械的な売り」の方が強くでたのではないかと思います。

 さて明日はいよいよ日経平均買い日です。年に一度のお祭りですので、会社の休みは取りました(笑)。単に様子を見るだけではなく、一緒に踊る予定です。

7
2007/9/25(火)

 今日は9月権利確定分の逆日歩が公開される日でした。ちょっとびっくりしたのは上場廃止が予定されているクレディア(8567)の逆日歩が4日分で60円もつきました。昨日の終値は45円ですので株価より高い逆日歩です。私は初めて見ました。

 既にクレディアの信用買いも売りも禁止されていましたので、この逆日歩を狙うことはできませんでしたが、実質株価が無価値となるような上場株式の信用売り残を所有しているのであれば、逆日歩を考えたら、最後の最後まで粘る必要はないようです。

 逆日歩が株価の3%を超えた銘柄をランキング掲載します。大証やJASDAQ銘柄は、貸株超過枚数が少ないのに、大きくつきますね...。JAL(9285)の優待タダ取り狙いは、厳しい結果でした。ANA(9202)は逆に余裕でした。

コード 銘柄名 市場区分 貸株超過株数 品貸料率
8567 クレディア 東証 526,600 60 133.33%
9713 ロイヤルホテ 大証 45,000 24 7.34%
8041 OUGホール 大証 16,000 24 7.27%
7412 アトム 東証 61,300 24 5.15%
9205 JAL 東証 17,343,000 12 4.69%
2435 シダー JQ 2,200 12 4.67%
9633 東京テアトル 東証 520,000 12 4.53%
7455 三城 東証 104,400 64 4.23%
1978 アタカ大機 東証 59,000 12 3.96%
8160 木曽路 東証 161,500 80 3.76%
9041 近畿日本鉄道 大証 1,000 12 3.51%
2815 アリアケ 東証 147,300 80 3.44%
1780 ヤマウラ 東証 60,000 12 3.43%
5463 丸一鋼管 東証 193,500 96 3.32%
4848 フルキャスト 東証 7,161 2200 3.23%
9033 広島電鉄 東証 18,000 12 3.20%
4218 ニチバン 東証 69,000 12 3.00%

 ついでに連絡事項です。

 エンジュクさん主催で斉藤正章さんのセミナーが10月28日に開催されます。斉藤手法の真髄を堪能したい方は、お早めにお申込みあれ! 席数も限られているようですし、明日の 9月26日まで申し込めば、5,000円割引です!


2007/9/23(日)

 以前にご紹介しました 1997年と2007年とのDowの比較です。しばらくは更新する予定はなかったのですが、するするとDowが上昇しましたのでその分を追記し、再掲します。



 自分で作ってびっくりしてしまったのですが、あららの劇似です。1997年はFedによる利下げはありませんでしたので、今回その点は違っています。

 高値を抜けるかどうかが勝負ですね。さらにグラフが似てきたら、Dowの先物売りを仕掛けたいところですが、そんな事ができる口座もってないしなぁ...。二匹目のドジョウはいますかね。


2007/9/22(土)

 先週の投資部門別売買状況ですが、またもや外国人投資家が大幅売り越しでした。一方で先物は買い越しですので、トータルでは、サブプライム余波があった週よりは大きくありません。

 この週はBIG SQがあったので、裁定残の解消のための「現物売りの先物買い」で、静かに日本市場から資金を引き揚げ撤退... といったシナリオが頭に浮かびます。2月の上海ショック時の資金レベルを割り込んでいます。

期間 TOPIX先物 225先物 株式(3市場) 全合計 累計(2月4週〜)
7月4週 -289,072 -363,017 -286,998 -939,087 1,902,937
8月1週 -333,773 -384,004 -141,355 -859,132 1,043,805
8月2週 17,184 -81,597 -207,889 -272,303 771,503
8月3週 -77,124 138,234 -752,063 -690,953 80,549
8月4週 17,507 163,855 11,197 192,558 273,108
8月5週 133,219 -32,385 56,714 157,548 430,656
9月1週 -178,711 -38,892 -4,940 -222,544 208,112
9月2週 25,371 241,248 -606,688 -340,069 -131,957

 いつものグラフです。下げ止まらず、このままでは大幅底割れの様相です。再び資金が戻ってくる何か象徴的な出来事が起きてくれないものでしょうか...。




2007/9/21(金)

 今日はFTSE買い日でした。

 それなりに除外と新規採用があったのですが、サブプライム問題の取り上げが優先されて、メディアでほとんど告知されていない状況でした。お陰さまで先回り買いが少なく、久々にインデックス買い本来の姿を現しました。こういった相場が大騒ぎの中のインデックス買いはお得ですね。

 新規採用銘柄について今日の値動きを見てみます。表の中の時価総額は「FTSE浮動株調整後の時価総額」の事です。当日上昇率は「終値/始値」、VWAP比は「終値/VWAP」です。VWAP比が高いということは、それだけ引けにかけて買い進まれたことを意味します。

コード 銘柄名 時価総額(億) 当日上昇率 VWAP比
2768 双日 5,935 2.09% 1.44%
6767 ミツミ電機 3,914 3.31% 1.17%
8304 あおぞら銀行 3,127 1.58% 1.38%
5444 大和工業 2,808 3.60% 1.40%
5541 大平洋金属 2,716 3.22% 1.50%
5019 出光興産 2,544 1.94% 1.64%
6103 オークマ 2,047 4.17% 1.52%
7312 タカタ 1,804 0.00% 1.08%
3231 野村不動産ホールディングス 1,783 2.68% 1.23%
6581 日立工機 1,737 3.74% 0.76%
5977 SUMCO TECHXIV 718 -7.69% -0.53%

 SUMCOダウングレード の影響& 時価総額が一番低い Sumco Techxiv(5977)を除いて、総じて好調です。それぞれの銘柄が引けにかけて大量に買われた跡がありますので、週末にでもYahooで1日チャートで確認してみて下さい。

 一例として、VWAP比が一番高い出光興産(5019)のチャートです。引けに大量の出来高と上昇が見て取れます。高値引けで終了しました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)




2007/9/20(木)

 今日は「前日が前日比3.0%を超えた上昇で、今日の始値が前日の終値より高い」といった日でした。

 以前にご紹介しました投資戦略「急騰は翌日の寄付きで売っちゃえ!」の調査結果から、今日のような条件下では、売りから入ると高い期待値が得られる日で、見事にその通りになりました。

調査当時のグラフ(再掲)
前日比 3%以上 2.75%以上 2.5%以上 2.25%以上 2%以上
合計利益率 3.36% 5.70% 6.56% 6.99% 3.25%
回数 3 6 9 13 23
1回あたりの利益率 1.12% 0.95% 0.73% 0.54% 0.14%
勝ち 2 5 6 8 14
負け 1 1 2 4 8

 「あれ、前回急落した翌日(8/20)とその次の日(8/21)も、同じパターンでは?」と思われた方、鋭い! 正解です。この時は売りから入っても勝てませんでした。超急落直下後のリバウンドの方が強く出ました。

 時々「買い」イベントと「売り」イベントが一緒になることあるのですが、今回の事例からは リバウンド > 急騰後の寄付売り > 9月の特金買い?? の順で優先されたようです。

 また、特金の買いにつきましては、浜口準之助さんから運用経験からの貴重なフォローアップ記事が投稿されています。浜口さんどうもありがとうございます! 「特金のドレッシング買い上げ」は「ほとんどありえない」と思って良さそうですね。

 ということは、3月、9月の上昇は単なる偶然 or 配当や優待狙いの最後の買い出動といった所でしょうか。


2007/9/19(水)

 掲示板にて、さすけさんに「特金の決済日の値動き」についてご質問がありましたので調査してみました。

 結果をお知らせする前に、この結論には1つの大前提があります。それは「特金の決済日は20日締め(土日祝の場合は直前の営業日)とする」ということです(Webで決済日を調べまくったのですが、結局わかりませんでした)。

 特金は企業から依頼された一任勘定のようなもので(いろいろ形態あり)、決算月に合わせて設定されるため、3/20日と9/20日に多くの決算日を迎えることになります。

 それでは結果を見て頂きましょう。1997年以降の日経平均、3/20日と9/20日の始値と終値についてです。

3/20日分
日付 始値 終値 上昇額(円) %差額
1997/3/19 18490.42 18493.71 3.29 0.02%
1998/3/20 16614.89 16830.47 215.58 1.30%
1999/3/19 15804.17 16378.78 574.61 3.64%
2000/3/17 19335.6 19566.32 230.72 1.19%
2001/3/19 12183.98 12190.97 6.99 0.06%
2002/3/20 11833.97 11526.78 -307.19 -2.60%
2003/3/20 8127.77 8195.05 67.28 0.83%
2004/3/19 11416.04 11418.51 2.47 0.02%
2005/3/18 11792.29 11879.81 87.52 0.74%
2006/3/20 16299.35 16624.8 325.45 2.00%
2007/3/20 17155.35 17163.2 7.85 0.05%
平均 110.42 0.66%

9/20日分
日付 始値 終値 上昇額(円) %差額
1997/9/19 17936.59 18058.21 121.62 0.68%
1998/9/18 13799.75 13983.12 183.37 1.33%
1999/9/20 17418.23 17575.26 157.03 0.90%
2000/9/20 16146.04 16458.31 312.27 1.93%
2001/9/20 9837.17 9785.16 -52.01 -0.53%
2002/9/20 9566.16 9481.08 -85.08 -0.89%
2003/9/19 11123.73 10938.42 -185.31 -1.67%
2004/9/17 11132.06 11082.49 -49.57 -0.45%
2005/9/20 12991.63 13148.57 156.94 1.21%
2006/9/20 15757.97 15718.67 -39.3 -0.25%
平均 52.00 0.23%

 3月はここ11年で10勝1敗。平均110円の上昇となかなかのものです。一方9月は5勝5敗のイーブン。平均50円の上昇ですが、近年は負けが多くなっています。

 もう少し1日の値動きをわかりやすくするため、3/20日と9/20日の1日の動きを、4本値で表示してみます。始値を100%としています。



 3月は0.66%、9月は0.23%の上昇です。通常ドレッシング買いが入ると高値引けになりやすいのですが、このグラフからはその気配を感じられません。

 結論を言えば、3/20日は勝率も上昇率も高く期待できますが、9/20日は信用度が落ちます。3/20日や9/20日にドレッシング買いが入っているかといえば「よくわからない」のが実態です。

 実は9月の特金の決済日は今日(9/19)という話を掲示板でsatoさんからのご報告があり、せっかくなので、3/19日 と 9/19日にのバージョンも作成しました。そしたらなんとびっくり、もっと成績が良くなります。3月は1.07%の上昇、9月は0.36% です。今日高値から落ちなかったのはそのお陰??



 特金の決済日はいつなのか? という疑問が解決できていませんが、3/19日、3/20日、9/19日、9/20日は始値買いの終値売りが優位です(9月は近年確度低いのでちと苦しいですが)。

3/19日分
日付 始値 終値 上昇額(円) %差額
1997/3/19 18490.42 18493.71 3.29 0.02%
1998/3/19 16612.29 16679.02 66.73 0.40%
1999/3/19 15804.17 16378.78 574.61 3.64%
2000/3/17 19335.6 19566.32 230.72 1.19%
2001/3/19 12183.98 12190.97 6.99 0.06%
2002/3/19 11597.86 11792.82 194.96 1.68%
2003/3/19 7956.44 8051.04 94.6 1.19%
2004/3/19 11416.04 11418.51 2.47 0.02%
2005/3/18 11792.29 11879.81 87.52 0.74%
2006/3/17 16172.74 16339.73 166.99 1.03%
2007/3/19 16713.99 17009.55 295.56 1.77%
平均 156.77 1.07%

9/19日分
日付 始値 終値 上昇額(円) %差額
1997/9/19 17936.59 18058.21 121.62 0.68%
1998/9/18 13799.75 13983.12 183.37 1.33%
1999/9/17 17273.99 17342.27 68.28 0.40%
2000/9/19 16013.33 16124.19 110.86 0.69%
2001/9/19 9682.52 9939.6 257.08 2.66%
2002/9/19 9606.78 9669.62 62.84 0.65%
2003/9/19 11123.73 10938.42 -185.31 -1.67%
2004/9/17 11132.06 11082.49 -49.57 -0.45%
2005/9/16 12992.18 12958.68 -33.5 -0.26%
2006/9/19 15948.47 15874.28 -74.19 -0.47%
平均 46.148 0.36%

 話題変更して、呼値の制限値幅の適用外となったクレディア(8567)の一日チャートです。

 ちょっと分かりにくいですが、午後に売買が全株一致約定した時に、売りたい人は売りきっている状態となり、空白地帯をするすると上昇しました。32円で寄付、最高値41円でしたので、たった数分間に28%の株価上昇したことになります。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 ついでにもうひとつ、ランドビジネス(8944)が東証一部に昇格が決定しました。今月も月末ぎりぎり昇格となる21日あたりに発表が集中するんじゃないかと思って、金曜日までは安い指値で拾おうとしていたんですけど...残念。勝手な思い込みはいけませんね...。さ、次。

 ちなみに、東証一部への昇格候補銘柄の絞り込みは「Risktakerの特殊需給株式投資」のページがとっても便利です。私も参考にしています。


2007/9/17(月)

 夏休み最後の日は、あまりにも天気が良かったので、鎌倉七里ガ浜のアマルフィーデラセーラへランチに。青い空に沖に浮かぶ白い雲。通り抜ける風がとても心地よいです。そしてビールを一杯。あーうまい。一度お試しあれ! (下記はガラス越しに撮影したものです)。




2007/9/16(日)

 とうとうデスクトップVISTAパソコンを買いました。

 最近、株式データ調査・検証作業がどんどん大量・複雑化してきまして、今まで使っていたXPのノートパソコンでは処理結果が出るまで待たされることが多くなり、そろそろパワーアップする時期かなと。

 作業効率化のために、パワフルなマシンとマルチモニタ対応にしました。机の上にモニタを並べると、気分はすっかりデイトレーダー初心者です。(笑)。

 解像度の高いモニタやマルチモニタを使って初めて気がついたのですが、HYPER E*Trade は、完全にマルチモニタを意識した作りなのですね。一方でマーケットスピードは1画面で全てまかなえるように設計されています。

 左が今まで使っていたXPのノートパソコン。約6年前に購入。真中が今回買ったメインのワイドモニタ。右が10年程前に買った液晶モニタの使い回し。真中と右のモニタがマルチになっていて、HYPER E*Trade を動作させています。



 ノートパソコンと比べて、Internet Explorer 、メールソフト(Becky!)、ホームページビルダーといったアプリケーションが見違えるようにさくさく動くので、1日かけてすべての環境をデスクトップパソコンに移動しました。VISTAでは動かないアプリが多いのではないかと心配しましたが、今の所は全く問題なしです。

 また、今までノートパソコンでのインターネット接続は、無線LAN利用で2.8Mbps程度の通信速度だったのですが、デスクトップパソコンでの無線LAN利用で4.3Mbps程度にアップしました。マシン処理能力がずいぶんと通信速度に影響しているのですね。びっくりです。これでGyaoの大画面再生でも大丈夫です。

 しかし、エクセル2007ではずいぶんと操作感が変わってしまいました。便利になったんでしょうけれど、今まで利用していたオプションを探すのに一苦労です。マクロもひとつ動かなくなって、回避策を見つけるまでが大変でした。慣れるまではまだ少し時間がかかりそうです。


2007/9/14(金)

 昨日発表された投資部門別売買状況ですが、相変わらず外国人投資家は様子見状態。逃げ出すこともなく、かと言って、買い戻しするわけでもなし。しばらく外国人投資家抜きでの勝負となりそうです。

 株式3市場と先物市場での外国人投資家の買い越し額を累計すると、今年2月の上海ショック直前の状態と変わりありません。よって必ずしも「逃げ体制」なわけではなく、止まっている状況なのです。

期間 TOPIX先物 225先物 株式(3市場) 全合計 累計(2月4週〜)
7月4週 -289,072 -363,017 -286,998 -939,087 1,902,937
8月1週 -333,773 -384,004 -141,355 -859,132 1,043,805
8月2週 17,184 -81,597 -207,889 -272,303 771,503
8月3週 -77,124 138,234 -752,063 -690,953 80,549
8月4週 17,507 163,855 11,197 192,558 273,108
8月5週 133,219 -32,385 56,714 157,548 430,656
9月1週 -178,711 -38,892 -4,940 -222,544 208,112

 そうとはいえ、今まで外国人投資家のエンジンによって上昇を続けていたので、これがストップすると、惰性で下降する傾向にあります。その原因のひとつが個人投資家の売りです。ZAI10月号の竹田和平さんの記事に、その原因は「相続税よ。相続しきれんから、親の株を売らざるを得ない」とありました。確かに言えますね。

 先週に引き続きグラフを掲載します。しばらくは下降トレンドが続きそうです。株価を支える主体は、円安効果でたくさん利益を抱えた企業の自社株買いなんでしょうかね。先々週に引き続き、今週も事業法人が大きめの買い越しでした。



 さてもうひとつ、過去の下落パターンとの比較グラフを掲載します。もう「似ている」とは言い難いので、掲載する意味は薄れているのですが、それでもここから読み取れるのは、戻り高値を再度抜く所がポイントといった所でしょうか。日経平均では16,600円程度、TOPIXでは1,610程度です。





 さらにもうひとつ、今回のDowの推移は、1997年のアジア通貨危機後に似ているのではないかと思い(日経平均と違い、1998年とは似ていません)、比較してみました。

 米国の雇用統計がマイナスになったのも1997年8月です。U.S. Department of Labor のページから、いちばん上の項目をチェックし、データを確認してみてください。

 いろいろと山と谷を合わせて調整してみたのですが、いくら頑張っていもここまでです。そっくり似ているとは正直言えない状況です。今後Dowがするすると上昇し、10月中旬あたりで波が激しくなったら、このグラフに再度登場してもらいましょう。




2007/9/10(月)

 共立メンテナンス(9616)の株主優待を利用して、遅めの夏休みを取って那須高原に。宿にはLAN環境がなく、アクセスポイントまでが遠いので、仕方なく遠くのマクドナルドまでデータ取り。夏にはLAN環境が整う予定と聞いていたので、安心していたのに(泣)。宿自体はベリーグッドです。

 LTCMM破綻時との比較グラフをアップデートしました。前回の底値レベルで止まるのか正念場ですね。



 しかし、私が共立メンテナンスの株を購入すると、間もなく相場が猛烈に下落するジンクスはこの秋も健在でした。これで3回目です。別に共立メンテナンスが悪いわけではないのですが...。


2007/9/9(日)

 お知らせです!

 たくさんの個人投資家の方が執筆されていますエンジュクさんのメルマガにて、明日(9/10) 20:00 に、私の執筆記事が配信されます。おおよそ月に1回ペースで順番が回ってくるのですが、私の直前の回がいつも斉藤正章さんなので、せっかく増えた読者が、私の回で減ってしまわないかちょっと心配(笑)。

 今回は「守・破・離」(しゅ・は・り)を題材にして記載してみました。メルマガでは、私の「投資に対するスタンス」を記載していこうかと思っています。まぐまぐを使っていますので、参加・脱退は自由に行えます。良かったら読んでみてくださいね!

 こちら右上からどうぞ => http://blog.mag2.com/m/log/0000111350/


2007/9/8(土)

 昨日の16:30に、日本経済新聞社より、日経平均定期見直しによる銘柄の入れ替え発表がありました。イベント投資として最大級のパワーを誇る、年に一度のお祭りがスタートです。

 採用は J.フロントリテイリング(3086)SUMCO(3436)です。除外は日清オイリオグループ(2602)トピー工業(7231)です。10/1日からの実施ですので、前営業日の9/28日にこれら銘柄の売買が大賑わいします。

 日経平均入れ替え発表があった後の該当銘柄の値動きの傾向については、過去に投資戦略としていろいろと調べた事があります。これらを参考にして頂けたらと思います。  ざっくり言ってしまえば、正式発表直後については「行き過ぎ」の修正狙い。入れ替え日が近づいてきたら、日経平均に対する寄与度を考慮しながら売買といった感じです。

 昨日の終値段階で、J.フロントリテイリングの日経平均寄与度は 0.26%、SUMCOは 0.16% と、最終日の打ち上げ花火となるにはちょっと足りないです。ちなみに除外される日清オイリオグループは 0.15%、トピー工業は 0.10% です。

 これら銘柄の値動きについては、昨年の東急不動産、日本製粉が寄与度的にピタリですので、参考になると思います。夕凪通信の昨年10月4日に記載したグラフを、こちらに転記しておきます。






2007/9/6(木)

 先週分の投資部門別売買状況ですが、あまり主だった動きはありませんでした。しいて言えば、個人投資家が売り、信託銀行が買いと言った所です。外国人投資家はほんの少し買い越し。

 サブプライム問題の余波からの外国人投資家の動きをみてみます。急激に資金を引き上げた割りには戻りが鈍いことが分かります。まだ帰ってきていません。

期間 TOPIX先物 225先物 株式(3市場) 全合計
7月4週 -289,072 -363,017 -286,998 -939,087
8月1週 -333,773 -384,004 -141,355 -859,132
8月2週 17,184 -81,597 -207,889 -272,303
8月3週 -77,124 138,234 -752,063 -690,953
8月4週 17,507 163,855 11,197 192,558
8月5週 133,219 -32,385 56,714 157,548

 久しぶりにいつものグラフです(参考:外国人買いは上昇トレンドのサイン?)。長期的に見れば、上値が切り下がる雰囲気があり、厳しい展開に入りつつあります。ここを上向きにブレイクした所からが、待ちに待ったお祭りの始まり... でしょうか。




2007/9/5(水)

 先週日曜日の人生を謳歌する会(C言語さん、Kerotyさん、投資ゲーマーさん & 皆様、ありがとうございます)に引き続き、昨日はシステムトレーダーの集いの飲み会に参加。皆様いたって元気で、相場の大荒れを全く感じません。相場で生き残っているのは、やっぱりこういった懐の深い方々なんだなぁと妙に感心。

 昨日は、いちのみやあいこさんパワーにより、浜口準之助さん(著者の書籍を私は持っていました!)とサラリーマンは2度破産する の著者の藤川さん(こちらの書籍は持っていなかった)と初めてお逢いしました。ZAIでミニ株バトル対戦中の高橋さんも含め、しばし出版談義。

 「時給に換算したら本の執筆は割りに合わない」という意見が大勢で、印税だで生活できるのは、ほんの一部の著名な作家だけということを理解。立花隆さんですら秘書をクビにせざるを得ない状況(ずいぶん昔の話ですが)なんですから推して知るべしといった所でしょうか。

 私の所にも昔、出版社の方から「書きませんか」との打診があったのですが、その当時はホリエモンが大活躍していた時で、年率 100%, 200% なんて当たり前、400%くらいでようやくインパクトが出る世界。私のイベント投資は地味すぎて、社内の企画会議に通らずにボツ(笑)。「割りに合わない」経験はまだしていません(笑)。

 さてと、LTCMの破綻時の比較と、過去のTOPIX急落時との比較についてそれぞれアップデートしました。まるで目に見えない壁があるような感じですね。ここを突き破ったら一安心といった所でしょうか。日経平均で16,600円近辺です。






2007/9/4(火)

 東証では東証二部から東証一部への昇格基準をサイトで公開しているのですが、それだけでははっきりしない部分がありましたので、電話して詳細を聞いてみました。以下がその回答内容(私が理解した限りにおいて)です。ずいぶんと丁寧に対応して頂きました。
  • ルール改正により、新規上場の申請と同様に、いつでも東証一部への昇格申請が可能となった。
  • 昇格基準となっている売買高や株主の分布状況について、申請時期によって、中間期ベースとなるのか、期末期ベースとなるのかが変わるため、年に2度ほどチャンスがあることになる。
  • 過去の業績については、事業年度単位でチェックするので、中間期、期末期に関わらず基準は一緒である。
  • 将来の業績見通しについては、常に最新の業績見通しを利用する。
  • 株式の分布状況について「最近の基準日等において」とあるが、これは中間期と期末期の最終日(株主が確定する日)を念頭に置いている。
  • 昇格審査が延びてしまい、中間期または期末期の最終日を越えてしまった事によって「最新の基準日」が変わったとしても、審査時に参考にしていた「最新の基準日」を利用する(それほど厳密にはルールを適用しない)。
  • この10月から更にルールが改正され、株式の分布状況についてはもっとルールが単純化される。10月以降に申請する企業から適用を予定している。
 通常、東証一部への昇格で最も高いハードルは「株主の分布状況」です。これさえクリアできればパスポートがもらえる... という企業が多いため、分売や売出を行って、分布状況を改善しようとします。

 この場合「最近の基準日等において」の前提が最も重要な要素となりえますので、ここから昇格の時期と可否を推測できるかも知れないと思ったのですが、東証がルールの運用に幅を持たせているため、確実とは言えないようです。ちょっと残念。


2007/9/2(日)

 いつもネタ元情報源としてお世話になっている「溜池通信」にて、今週のレポート「サブプライム問題の行方」で中で、とても面白い視点の記事がありましたので、ご紹介します。

--
さて、「アンラッキーセブンの法則」が成立するとしたら、その後の展開も似たようなことになるかもしれない。過去に大きな市場調整があると、そのあとは得てして、「利下げ→バブル発生→バブル崩壊→安全保障上の危機」というサイクルが続くのである。

○1987 年:ブラックマンデー             1990年     →1991年
→日銀の低金利→日本の不動産バブル     バブル崩壊   湾岸戦争

○1997 年:アジア危機                 2000年    →2001年
→ロシア危機→Fed の利下げ→米国のITバブル バブル崩壊  9・11テロ

○2007 年:サブプライム問題             2010年    →2011年
→Fed の利下げ→中国バブル?          バブル崩壊? 中東危機?

--

 結局、利下げによって一部での金余り現象を加速させ、バブル形成=>崩壊へと突き進むということになるのかも知れませんね。まさしく今の中国市場は THE ANOTHER WORLD。香港市場で乗れるだけ乗ります??

 さてと、LTCM破綻時との比較グラフを更新しました。下落後は米国のグラフに似てきましたね。ここから上にいくのか、下にいくのかは、さっぱり分からず。9月下旬にどこか巨大ヘッジファンドの破綻の発表はあるのかな?




バッグナンバー

2007年
1月 2月 3月 4月 5月 6月
7月 8月        
2006年
1月 2月 3月 4月 5月 6月
7月 8月 9月 10月 11月 12月
2005年
1月 2月 3月 4月 5月 6月
7月 8月 9月 10月 11月 12月
2004年
11月 12月

ライン