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2007年7月


2007/7/30(月)

 サブプライム問題と参議院選挙結果による株価動向が注目を浴びていたため、ほとんど話題になっていませんでしたが、今日は月例のTOPIX買い日(TOPIX調整日)でした。

 FFWの定期見直しも一緒に行われたのですが、私が注目していたのは、自己株式の消却による影響の方です。減少ウエイトが大きい銘柄がいくつかありました。表にしてみます。

コード 銘柄 FFW時価総額(億) 前日比 当日比
4503 アステラス製薬 -1825 -2.56% -1.59%
8252 丸井 -327 -1.69% -1.76%
4661 オリエンタルランド -156 -0.48% -0.16%

 今日の強烈な右上がりの相場の中で、全ての銘柄が右下がりの推移となりました。アステラス製薬(4503)の一日チャートを見てみましょう。大引け間際に大幅な出来高と共にストンと株価が下落したことが分かります。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 わずか数%の下落幅ですので、こういった銘柄を狙うのは、地味といえば地味なのですが、アステラス製薬のような大きな銘柄であれば十分流動性が確保されているので、大きく勝負できる所が魅力です。

 そしてもうひとつ、明日TOPIXから除外されるオリエントコーポレーション(8585)についても一日チャートを見てみましょう。前日の急上昇の反動もあってか、大きく値下がりしました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 実はオリエントコーポレーションの減少ウエイトは、アステラス製薬 よりも少ないのです。大引け間際の出来高も少ないですし、TOPIX除外の影響よりも昨日の反動の面が大きい気がします。

コード 銘柄 FFW時価総額(億) 前日比 当日比
4503 アステラス製薬(再掲) -1825 -2.56% -1.59%
8585 オリエントコーポレーション -531 -9.66% -8.09%

 話題変更しまして、金曜日に掲載しました「過去のチャートの似たパターン」の続きです。今日の上昇でパターンから外れたような感じがありますが、まだ分かりません。サブプライム問題は解決してはいませんし、もう1-2日は様子を見たほうがよさそうな感じです。



 私は過去、似たような場面(投資家を安心させるような反発)で追加購入し、痛い目に遭ったことがありますので、どうしても警戒してしまいます。私の予想に反して株価が上昇したら、それには乗り遅れてしまいますが、また安心して投資できるので、それはそれで良しです。


2007/7/27(金)

 サブプライム問題をめぐる世界同時株安の様相を見せてきましたね。このサブプライム問題については「ぐっちーさんの金持ちまっしぐら」にずいぶん前から詳しく解説されているのでご参考下さい。私は毎日チェックしています。

 ここで大変気になるのは下げが下げを呼ぶパターンに陥っていないか? ということです。そこで過去の下落パターンと比較することで、いつどこまで下落する可能性があるのかチェックしてみます。



 もし過去と同じパターンと一緒になると仮定すると、来週の火曜日に大幅な下落が待っています。ただし、今回の下落の起点日(初日)を1日前後にずらしても、チャート上はほぼ一致します。つまり月曜日から水曜日までが危険ゾーンになりえます。どこにはまるかは、米国市場次第かもしれませんね。

 ということは来週は急落は不可避なのか? といえば決してそうではなく、途中でパターンから外れ上昇したパターンが何度かありますし、こういったパターンでの急落は年に1回、しかも年の前半にしか起きていません。今年は2月に一度起きています。

 また、投資戦略「急落はその日のうちに買っちゃえ!」で調査しました通り、前日比1.75%超える急落後は、上昇期待値が高いことが分かっています。今回の下落は2.36%です。-2.25%を超える下げの場合、翌日大引け売却で平均0.68%の上昇です(注意: -2.25%以下を一律に扱っています。つまり-2.5%以下も全部一緒に参入されていますのでご注意下さい。表から本当に効率が上がるのは-2.5%以下ですね。山下さん、メールでのご指摘ありがとうございます)

 とりあえず私はこの投資戦略に沿って、大引けで先物ミニを少しだけ買いました。投資戦略調査後、初めての機会ですので運用に耐ええるのかを確かめるため、少々慎重になっています。さてさて、どうなることやら。24時現在の米国市場を見ると、ちょっとやばそう(苦笑)。

 週明けには急上昇も急下落もありえるので、どっちに振れてもあわてないように、週末にしっかりとシナリオを組んでおこうかと思っています。


2007/7/24(火)

 投資戦略で取り上げました「三空踏み上げには売り向かうべからず」にて、7/20日頃に窓を埋めるかどうかがポイントとのお話をしましたので、そのフォローアップです。

 6/13日の高値17781.41円にタッチすれば窓を埋めたことになりますが、今日現在で、まだ三空の窓を埋めていません。日足チャートを見てみましょう。



 過去似た三空踏み上げ後のチャートを探すと、10年ぶり以上のブランクがあった後に出現した2004年1月のものでした(ちょっと無理矢理気味)。心理的にこのあたりで一息ついてから上昇へ... と期待したい所です。



 明後日の7/26日は、日経平均が直近10年間勝ちなし(0勝7敗)の特異日とのことで(注: 勝ち負け1/2とすれば、確率的には1/128ですので、偶然ということも十分ありえます)、このあたりで窓を埋めてくれると安心感が出るのですけれども。

 今日ここで取り上げたのは全部アノマリーの類で、論理的な説明は難しいです。でも本当は何かちゃんとした事情があるのかもしれません。たかがアノマリー、されどアノマリー...。

参考: 日本証券新聞


2007/7/22(日)

 「世界中にどれくらいお金があるの?」と聞かれると、経済の基本的な仕組みに疎い私としては全く回答ができないのですが、そういった基本的な事を教えてくれる書籍を見つけました。藤巻健史著「マネーはこう動く」です。

 多くの箇所で、藤巻さん特有のポジショントークとも思える部分があるのですが(笑)、それでも経済の基本的な部分を丁寧に解説してくれる箇所はとても参考になります。「ヨーロッパはユーロ安円高を望んでいない」といった観点も面白かったです。

 また、これを読んでいると、資産を守るためにはやっぱりFXの技術もしっかりと身につけておくべきかなと思ってしまいます。ちょうどエンジュクさんで「FXで簡単に月10万円を目指す!フリーパパのスワップ重視の外貨投資法セミナー」が開催されますので、参加するつもりです。フリーパパさんとは飲み会で少しお話したことがあるのですが、経験豊かな語り口にしばらく聞き入ってしまいました。講演が楽しみです。

 この書籍は最近発売されたばかりですので、今なら本屋さんに平積みで置いてあると思います。是非手に取って内容を確認してみてくださいね!




2007/7/21(土)

 月曜日に祝日があったために、いつもより1日遅い金曜日に発表された先週の投資部門別売買状況ですが、外国人投資家が安定して買い越しを続けています。これだけ安定的に買っているともう少し株価が上昇しても良さそうなものですけれど、動かないですね。

期間 TOPIX先物 225先物 株式(3市場) 全合計
5月4週 -84,087 7,299 342,346 265,559
5月5週 186,826 317,229 544,528 1,048,583
6月1週 62,525 -432,132 572,242 202,635
6月2週 -67,846 153,589 305,203 390,946
6月3週 6,417 22,185 237,265 265,867
6月4週 -96,674 -206,366 30,953 -272,087
7月1週 -6,920 45,133 476,798 515,011
7月2週 -43,854 272,804 246,408 475,358

 一方で売り越しているのは、いつもの顔ぶれの信託銀行、個人です。これに加え、投資信託も普段より大きめに売り越しています。今日のマーケットウィナーズで大和総研の木野内さんが新興市場下落の観点として話題としていましたが、個人向け国債発売による入金と受け渡しが今週ありましたので、そのための換金売りが出たのかもしれませんね。


2007/7/18(水)

 今日の植木組(1867)の株価推移は、とても印象深いものでした。朝方328円で寄り付いた後、大量の売り板を飲み込みながら、ストップ高まで上昇し、特別買い気配で前場は終了しました。この時点で出来高は 29,283,000株。

 そして昼休み中に予想外の発表がありました。日証金は植木組に対して後場からの新規貸株停止と、品貸料上限を10倍にする(実際の品貸料がいくらになるかは未決定)臨時措置を実施するとの予告でした。

 この措置によって売り手は完全に戦意喪失、後場も開始からストップ高に張り付きました。そして誰もがストップ高比例配分を予想していた14:37分頃、突然に大量の売り玉が登場し、一気に5,710,000株余りが約定しました。

 一体誰がこれだけの株数を用意したのか? 既に新規貸株停止措置が取られているため新規の空売り玉とは考えられません。四季報で大株主をチェックしても単独で5,000,000株を超える株主はいません。残る可能性は「誤発注」か、最初からこのシナリオを描いて、前場から買い集め、後場に一気に放出した凄腕トレーダがいたのか...。

 今日の一日チャートを掲載します。大量の売り玉の出所と、品資料が一体いくらになるのか気になる所です。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



参考: 日本証券新聞


2007/7/17(火)

 私の出身は新潟県なので、先日の中越沖地震は他人事ではないのですが、前回の中越地震同様に、実家は震源地から離れた場所なので、震度も軽くほとんど被害を受けてはいません。新潟県はとても縦長で、端から端までドライブしても1日かかってしまう程です。震源が新潟県内でも東京の方が実家よりも震度が大きかったりすることもあります。今回もせめて義援金だけでも送る予定です。

 さて、イベント投資として、やはり気になるのは前回の中越地震の時の関連銘柄の株価の値動きです。いくつかの銘柄の推移をグラフにしてみます。



 多くの銘柄が終値ベースで発生後3日目に高値をつけた後に値下がりをしています。その中で例外的に上昇をしているのが植木組(1867)です。一直線に上昇したように思えますが、実はそうではありません。個別に推移を見てみます。



 地震発生後2日目には全株一致し株価は下落しました。しかしこの日の貸株超過数が発行済み株数の1/3程度を占め、品貸料の上限を即日10倍にしたことから、翌日には買戻しと追従買いが入り、一気に上昇しました。逆日歩は、火曜日15円(3日分負担で45円)、水曜日15円、木曜日7円と、なかなか落ちませんでした。

 今回も一緒の推移となるのであれば、明日(7/18)がポイントとなります。さてどう攻めましょうかね?

参考: 日本証券新聞


2007/7/12(木)

 先週の投資部門別売買状況ですが、外国人投資家が先々週のマイナス分を埋め、安定的に買い進めてきています。

期間 TOPIX先物 225先物 株式(3市場) 全合計
5月4週 -84,087 7,299 342,346 265,559
5月5週 186,826 317,229 544,528 1,048,583
6月1週 62,525 -432,132 572,242 202,635
6月2週 -67,846 153,589 305,203 390,946
6月3週 6,417 22,185 237,265 265,867
6月4週 -96,674 -206,366 30,953 -272,087
7月1週 -6,920 45,133 476,798 515,011

 いつものグラフです。突き抜けて上昇とはいかないのですが、高値安定で推移しています。指数の動きと一致していますね。




2007/7/10(火)

 先週の7/5日に「ETFをとってもお得に取得する」件をご紹介しましたが、掲示板でななしの星座さんから、他のサイトではその件は否定されている旨のご指摘を受けました。

 そこで事実を明らかにするために、225投信(日経225連動型上場投資信託)ETFの販売元である野村アセットマネジメントに問い合わせてみました。その結果分かったことは:
  • 株式バスケット(設定ポートフォリオ)とETFの交換口数の比率については、純資産価値額を考慮しているため、いつ交換しても損得が出ないようになっている。
  • 企業からの配当金を純資産価値額に反映するタイミングは、権利落ち日に90%、実際に配当を受けたときに10%である。権利落ち日以降に増配が決定した場合は、これも受け取り時に反映する。
  • この 90% と 10% のルールは来年までには廃止予定。権利落ち日に純資産価値額に100% 反映させるようになる。
  • この配当金の反映タイミングは、投資信託組合の指針に沿っているため、他のETFでも同じと思われる。
結果:
  • 「ETFをとってもお得に取得する」時期は確かに存在する。それは、ETFが実際に配当を受けて10%+αを純資産価値額に反映すタイミングを狙う。反映する直前に株式バスケットをETFに交換し、反映した後でETFを株式バスケットに戻すのである。3月配当銘柄の場合、株主総会がピークを迎える 6/26, 27 日頃に実際の配当を行うことが分かっているため、機関投資家は容易に狙える。
 結局、配当の10%分だけですが、後からやってきた人に均等に分け与えてしまっているので、既存のETF株主はその分、割を食っています。

 225投信の場合、反映タイミングを狙った場合のお得度合いについて、今年は 0.05% です。1,000億分の株式を用意できれば、5,000万円分のお得です。ETFと株式バスケットの交換手数料については、販売会社に任されているとのことで、証券会社の自己売買部門であれば手数料0円でしょうから丸々利益になります。

 実際に、適時開示情報で発表されている資料を見ると、見事にこのタイミングで、受益権残存口数が増えたり、減ったりしています。

 これも今年までのルールで、来年からは変更されるとのことで「もうこういった騒動は起きないのではないか」とのお話でした。

 最後に: 私の質問へ長時間電話口で丁寧に対応頂いた野村アセットマネジメントの担当者の方に感謝致します。


2007/7/8(日)

 横浜に住んでいるので、近くにある鎌倉や江ノ島にはよく遊びに行きます。江ノ島で一番有名なお店といえばとびっちょでしょうか。平日でもお昼時は1時間近く待つ必要があるお店です。しらす料理とかき揚げが有名です。

 最近、もうひとつ面白いお店を発見しました。江ノ島の頂上「江の島サムエル・コッキング苑」の中にあるロンカフェです。オープンカフェになっていて、そこから見える高台からの江ノ島海岸の景色はとても和みます。時々吹くそよ風と、この店をイメージして作成されたBGMも心地よく、わたせせいぞうさんが描きそうな風景がそこにあります。

ロンカフェからの風景


 大抵、観光名所にある喫茶店は、あまり特色のない無難なお店が多いのですが、ここのお店は違いました。フレンチトーストが有名で、たくさんの種類がある中から選べます。とても柔らかくて暖かいトーストの部分と冷たいアイスの部分が絶妙に交じり合って、ベリーグットでした。もし街中にお店があっても流行りそうです。江ノ島に行くことがありましたら、一度お試しあれ。


2007/7/7(土)

 最近のTOPIXや日経平均などの株価指数は一進一退を繰り返していますが、個別株についてはいろいろと面白いことが起こっていますので、ここに記録として残しておきます。

 まずは魚喜(2683)から。決算書に「継続疑義」付で、倒産の危険性もあるのですが、 8月の海産物の優待はとても魅力的で、思わず購入してしまうような銘柄です。そんな魚喜が第1四半期に黒字化したことと、優待が近づいていることから暴騰しました。

 こういった倒産の危険性があるけれど、優待が魅力的な銘柄が、事業を軌道に乗せた場合はまた大暴騰するかも知れませんね。私がすぐに思い浮かべるのはタスコシステム(2709)です「お願いだから倒産しないで」とつぶやきながら購入した記憶があります(笑)。ただ、大株主の面々が...。

 また、掲示板でeijiさんからのご指摘で気がついたのですが、木曜日の魚喜に誤発注が発生し、株価はロケット発射状態で一気に株価が15%上昇しました。だいこう証券の発表によると顧客が銘柄を誤ったとのことですが、確かに一日チャートから、あわてて買い戻した形跡があります。最近東証は誤発注が合った場合、それを取り消すことができるルールを採用したと思った(未確認)のですが、それを適用することはできなかったのでしょうか。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

魚喜(2683)


 もうひとつはブルドックソース(2804)。既にこの件については、虎年の獅子座さんの7/5のコメントや avexfreakさんが詳しく取り上げているので、詳細はそちらもご覧下さい。ざっくりここで状況だけを説明すると:

 ブルドックソースは株式分割と同じような効果を持つ新株予約権を発行するのですが、その新株予約権を実際に手に入れる事ができるのは1ヶ月以上後の事。この間は安い値段で株の買占め可能となり、株価が暴騰しやすくなる状態。

 この結果、木曜日にブルドックソースの株価は高騰しました。しかし私が注目したのはその出来高です。午前中はわずかに45,000株だけ。その後大暴騰したのですが、それでも一日の出来高は 247,000株。つまり247単位分しか売買が成立していません。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

ブルドックソース(2804)


 そして翌日金曜日は売買成立せずにストップ安で終了。途中の特別売り気配が続いていた時の板状況を見ていたのですが、記憶にある限り、売りが60単位、買いが9単位程度と、本当に板が薄かった。こんな状況ですから、実際に利益を出すのは相当難易度が高かったはずです。相当ハードなイベントでした。

 話題変更して、本日、東京国際ブックフェアに行ってきました。そこにはパンローリング社が出展していて、株式関係の書籍を40%OFFで販売していました(DVDは20%OFF)。私は今まで読んでいなかった「マーケットの魔術師」系の本をどっさり買いました。おまけの皮製のブックカバーも頂きました。明日も開催しています。よろしかったら行ってみて下さいね。特に文庫本が好きな方にはたまらないイベントでしょう。場所はお台場の東京国際展示場です。


2007/7/5(木)

 ETFはその製品としての特性上、2通りの取得方法があります。ひとつめは市場の売買で手に入れる方法です。これはよく皆様が利用する方法だと思います。ふたつめは、ETFに連動した株式を、決められた比率で全部用意して、ETFと交換する方法です。例えば、日経平均連動型ETFの場合、日経平均採用銘柄の225種類をウエイト通りに用意できれば、ETFと交換できます。逆に、ETFから日経平均採用銘柄の株式へも交換できます。

 ここで考慮する必要があるのは、ETFには分配金が出ることです。この分配金は7月上旬の権利日を通過すればもらえます。この分配金の原資は株式の配当金です。この配当金の多くは3月末の決算銘柄に集中しています。

 さてここで問題です。3月末の配当権利日通過後から7月までに、所有する株式とETFを交換したらどうなるでしょうか? そうなんです。配当金の権利を確保した上で、さらにETFからの分配金ももらえ、1株で2度おいしい配当を受けることができるのです。

 ということで「ETFをとってもお得に取得する」には、3月末の配当銘柄から配当金の権利を得た後に、所有株式を7上旬までにETFと交換することで、分配金を得る方法です。ただし、これを行うには資金を数十億単位で用意する必要があるので個人ではちょっと無理ですが、機関投資家ならできます。実際にこの方法でETFを手に入れているようです。

(7/10日追記)
 後日の調査で、実際にETFをとってもお得に取得する時期は存在しますが、そのタイミングと内容は全く違っていることが判明しました。詳細は7/10の記事で記載しましたので、そちらを参考にしてください。

 これによって割を食うのはETFの既存株主です。配当金がすでに支払い終えている株式を持ち込んで、ETFの分配金を公平にシェアするのですから。ちょっとひどいですね。...そんな内容が、昨日(7/4)の日本経済新聞に掲載されていました。

 この事が最近の「投資部門別売買状況」の株式数の値を短期的にゆがめている可能性はあります。もし私だったら配当権利を確定した後、ETF交換に足りない株式を購入 or 余った分を売却し、多少先物でヘッジします。7月の権利日を通過すれば、また元のポジションに戻しますけれど。

 本日発表された先週分の投資家部門別です。外国人投資家について、株式はわずかながら買い越しですが、先物がかなり売り越しで、総合的にも売り越しです。一進一退ですね。

期間 TOPIX先物 225先物 株式(3市場) 全合計
5月4週 -84,087 7,299 342,346 265,559
5月5週 186,826 317,229 544,528 1,048,583
6月1週 62,525 -432,132 572,242 202,635
6月2週 -67,846 153,589 305,203 390,946
6月3週 6,417 22,185 237,265 265,867
6月4週 -96,674 -206,366 30,953 -272,087

 また、面白いところでは、半期末のウインドウドレッシングということもあるのか、それとも持分の微妙な調整なのか、信託銀行が久々に買い越ししています。


2007/7/3(火)

 四季報発売から3週間程度が経過しました。まだ四季報の影響が続いているのかチェックしてみました。例のごとく「絶好調」(サプライズがない海運系は除く)に加え、メールで kotori さんから教えて頂いた「急回復」「急拡大」「急伸」といった用語を"見出し"に使っている銘柄も追ってきました。

 市場の影響を排除するため、TOPIXで差分調整しています(TOPIXをどれだけアウトパフォームしたか)。全部東証1部銘柄に限っています。凡例の中にあるカッコは該当銘柄数です。



 「急拡大」はいまいちですが、その他は全部TOPIOXを3%以上アウトパフォームしています。この間のTOPIXの上昇率は+1.4%ですので、実質4.5%程上昇しています。他の用語でも調べてみると面白いかも知れません。

  ご参考までにここで取り上げた銘柄です。表に記載されている「上昇率」はTOPIXで調整していないそのままの値です。

コード 名称 用語 上昇率
2908 フジッコ 急回復 105.02%
4518 富山化学 急回復 115.17%
4548 生化学工業 急回復 97.93%
6701 日本電気 急回復 102.11%
7873 アーク 急回復 110.32%
8142 トーホー 急回復 101.79%
9751 TIS 急回復 104.78%
1925 大和ハウス 急拡大 102.21%
6917 デンセイ・ラムダ 急拡大 99.00%
7236 ティラド 急伸 109.16%
8042 日本マタイ 急伸 100.38%
5947 リンナイ 絶好調 109.14%
5959 岡部 絶好調 103.24%
7541 メガネトップ 絶好調 111.32%
7731 ニコン 絶好調 104.88%
7745 エー・アンド・デイ 絶好調 105.33%
8761 あいおい損害保険 絶好調 92.80%
TOPIX 101.44%


バッグナンバー

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