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2007年4月


2007/4/30(月)

 最近の海運セクターを語るに無視できない、不定期の乾物用海上輸送運賃指数「バルティック ドライ インデックス(Baltic Dry Index)」について、データを取ろうとしたのですが、本家からはアカウントを取得しないとデータが取れないのですね。

 代わりに公表しているサイトはないかと探していたら、ありました。Bloomberg のサイトです。CHARTタブを押すと、日足チャートも見れます。ただ残念ながら時系列データを取り込むことはできません。

 この指数の動きと、日本の海運セクターの株式はどれくらい連動しているのか、試しに商船三井(9104)と比較してみました。最初は随分株価に反映するのが遅れていたのですが、最近はピッタリ動いています。最近は歴史的な高値圏にあるのですね。(出典: BLOOMBERG L.P.)



 ここまでピッタリだと、バルティック ドライ インデックスの先物と商船三井とのペアトレードなんかいいんじゃないかと思いますが、さすがにそんな先物はないんでしょうね。

 この指数と、中国、米国、日本の株価との関係を調べてみるもの面白いかと思ったのですが、時系列データが取れずです。この指数が崩れると、世界の景気の雲行きが怪しくなるのかも。

 ちなみに、バルティック ドライ インデックスとは何か? については、infobunchさんのサイトをご覧下さい。


2007/4/29(日)

 週間ダイヤモンド最新号(4/28・5/5合併号)は「新興市場に気をつけろ!」の表題で販売されています。「既にいくつか報道されている事が書いてあるのかな?」 程度で期待せずに手に取って見たのですが、これが意外と面白かった。

 普段あまり報道されにくい「仕手」について、実際の企業名を挙げて、その手法についても詳しく書いてあります。特に圧巻だったのは、37-38Pageの企業との人脈相関図です。名前の上に「仕」とマークを書いて、仕手筋であることを明記しています。最近、斉藤手法にずっとひっかかりっぱなしだった銘柄も散見されます。私は思わず納得してしまいました。

 また、「怪しいアナリスト」の候補のように挙げられたロラン・ハルモス氏は、この記事が引き金になったわけではないのでしょうが、日興シティグループを退職しました。会社もまた4/26日に、彼が調査していたいくつかの銘柄のカバレッジを停止してしまいました。

 記事の全てが新興銘柄の批判というわけではなく、新興市場での割安株や将来有望な銘柄についても取り上げています。

 いずれにせよ、こういった新興市場の批判記事や、見放したようなレポートが多くなったことで、いよいよ底が近いかなと思っています。でも重要なのは「その時がいつか」なんですよね。今は様子を見ながらじっと待ちです。


2007/4/28(土)

 掲示板での むき☆ばんだ(`・ω・´) さんのご指摘により、4/29日に記事内容を再構成しました。

 昨日は久々の貸借銘柄の立会外分売がありました。クリエイトSD(2794)です(参考: 立会外分売は貸借銘柄を狙え!)。東証1部上場を狙った株式分布状況の改善(特定株主の持分が多い)のためではないかと思いますが、全株式の4%程度にあたる900,000株と、結構な数を売り出しました。

  興味を引いたのは、分売日候補日と逆日歩との兼ね合いです。最初の山場は4/24(火)に迎えました。分配日候補日の初日の4/25(水)に売出を行うと予想した売り方が、株を継続的に売り浴びせます。ただこの日はGWの最初の連休の関係上、4日分の逆日歩を覚悟する必要がありました。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 ところが、4/25(水)に売出しを行う発表がありませんでした。しかも逆日歩は最高料率の5円で決定し、計4日分20円と1%程度の逆日歩がつき、ここで売り方に多少傷がつきます。

 しかしながら売り手が、今度こそと、翌日のの4/26(木)に売出を行うと予想し、引けにかけて更に株を売り浴びせます。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 ただこの売り浴びせは、水曜日であるからこそ可能でした。前日に逆日歩が既に最高料率5円ついていて、下手をすれば臨時措置の10倍料率50円の可能性もわずかながらもありましたが、水曜日であれば1日分だけの逆日歩で済むために勝負ができたのです。

 ところが、またもや4/26(木)に売出しを行う発表がありませんでした。これで困ったのは売り方です。もう一日売り建てを継続保持する選択もありましたが、連休の都合上、木曜日も保持すると追加で5日分の逆日歩を負担しなければなりません。更に売り超株数が前日より増えており、逆日歩がどこまで高くなるのか分かりませんでした。

 そういった事情から、すっかり当てが外れた売り方が買戻しに入り、朝方は高く寄り付きます。その後、水曜日分の逆日歩は2円と発表があり、前日より貸株が増えたのにも関わらず逆日歩が下がりました。これで安心した売り方が、再度引けに売り浴びせます。一方で逆日歩やリバウンド狙いの買い方も、厚く板を引いて受け止め、2,035円で引けます。そして4/27(金)に終値2,035円に対して、2.5%ディスカウントの1,984円で売出することが決定しました。



 私は貸借銘柄であり、5月末に権利日を迎えることと、業績が良く、逆日歩がついていて、更に最近の値下がり率が大きかったため、立会外分売に応募しました。いつも最低単位しか取れないので、適当に500株の申し込みをしました。100株当たったらラッキー程度の考えです。

 翌朝の4/27(金)は、売り気配で始まります。最近の立会外分売の結果は9時ちょっと前頃に判明するので、当選者が2.5%のプレミアムが少しでも残っているうちに売却しようと、9時に近づくにつれ、みるみる売り板が厚くなっていきました。そして私もなんと300株も当選したのです。応募競争率2倍を切っていたようです。

 そして9:05分に1,988円と、分売価格のわずか4円高く寄り付きました。逆日歩に果敢に挑んだ売り方はここでようやく勝利の美酒を味わいます。また、当日発表された逆日歩も0.5円止まりで、売り方の勝利でした。その後はするすると株価が上昇し、買い方もそれほど損失を抱えずに済む段階まで戻しました。



 東証2部銘柄なので、この勝負を注目していた人は少なかったでしょうけれど、結構シビレる心理戦で、見ていて楽しかったです。

 最近の貸借銘柄の立会外分売は、当選しても値段がそれ以上に下がり、負けることも多いので、実際に応募する時には細心の注意が必要です。


2007/4/27(金)

 本日4月の最終取引日でしたので、先月に引き続き「似ているチャート」を掲載します。日経平均は月足で結構似ています。過去のチャート同じように辿るのであれば、5月はまだまだ。6月から上昇気流発生といった感じです。

日経平均 1986年(バブル前夜)〜

日経平均 2005年〜


 JASDAQ平均の方も似ているのですが、今回の方が下げ足が速く、前回は半年以上かけた下げを、3ヶ月で達成してしまった感じです。これもあと1ヶ月は我慢で、そこで一旦の底入れするイメージでしょうか。

JASDAQ平均 2000年(ITバブル崩壊後)〜

JASDAQ平均 2006年〜


 ついでに、3/31日を基準とした日経平均のグラフです。昨年とそっくりなペースで進んでいます。イメージ的にはGW期間中に上昇し「休み明けが勝負」です。



 先週分までの外国人投資家の動きを見る限り、今年は下げないかも... と思ったりしています。2004-2006年の4月1週目以降は、外国人投資家の買いが多少弱くなるのですが、それが見られないのです。

買い越し割合(bps)
2004年4月1週 12.51
2004年4月2週 -2.29
2004年4月3週 6.58
2004年4月4週 -3.47
2004年5月1週 -4.48

買い越し割合(bps)
2005年4月1週 6.99
2005年4月2週 -3.12
2005年4月3週 -0.96
2005年4月4週 -0.45
2005年5月1週 1.14

買い越し割合(bps)
2006年4月1週 10.56
2006年4月2週 -6.98
2006年4月3週 4.16
2006年4月4週 -3.74
2006年5月1週 1.77

買い越し割合(bps)
2007年4月1週 8.87
2007年4月2週 6.17
2007年4月3週 9.26

 いずれにせよ、6月からをちょっと期待してしまいます。


2007/4/26(木)

 今日は久々のTOPIX買い日でした。早速結果を見てみましょう。

コード 銘柄 時価総額(億) 前日比 当日比 VWAP比
4653 ダイオーズ 17 -1.57% -1.79% -0.01%
9380 東海運 27 -1.42% -3.38% -1.86%
4975 荏原ユージライト 27 -1.81% -0.31% 0.34%
3023 ラサ商事 31 -1.69% -0.78% -1.72%
9790 福井コンピュータ 36 1.14% 1.05% 0.55%
9366 サンリツ 38 -0.34% -0.34% -0.62%
7838 共立印刷 59 0.00% 1.11% -0.11%
4971 メック 65 2.61% 2.36% 1.97%
7256 河西工業 85 -1.24% -1.06% -1.73%
9039 サカイ引越センター 90 7.37% 7.06% 4.56%
6262 ペガサスミシン製造 94 0.82% 1.34% -0.25%
8255 原信ナルスホールディングス 126 1.00% 1.06% 1.07%
5702 大紀アルミニウム工業所 158 0.87% 1.62% 0.82%
3360 グリーンホスピタルサプライ 183 -0.62% 0.00% -0.47%
2413 ソネット・エムスリー 189 0.78% 3.46% 3.10%
6379 新興プランテック 242 10.02% 8.00% 2.76%

 順当に浮動株調整後の時価総額(ウエイト)の大きい銘柄から買われました。ソネット・エムスリー(2413)新興プランテック(6379)は終値とVWAPとの乖離(VWAP比)もあり、最後に大きく買われたことが分かります。(出典: Yahoo Japan Corporation.)

ソネット・エムスリー(2413)


新興プランテック(6379)


 実はサカイ引越センター(9039)の方がVWAP比が大きいのですが、これは大証銘柄であり、東証はほとんど出来高がありません。大紀アルミニウム工業所(5702)もそうです。両方取引所の1日チャートを比較してみます。基準となる東証の終値が決まった後での、15:00以降の大証の値動きが荒いです。

サカイ引越センター(9039) 東証

サカイ引越センター(9039) 大証


大紀アルミニウム工業所(5702) 東証

大紀アルミニウム工業所(5702) 大証


 今日は3月の昇格銘柄、定期見直し、調整係数の解除など、たくさんの銘柄の調整が入ったため、TOPIX買いが成功しやすい環境にありました。しかしながら、先回り買いとのバランスで、どっちに転ぶのかの予想は結構難しいです。

 因みに、自己株式の償却に伴う「TOPIX売り」についても見てみます。結構地味ですが、まあまあの結果は出ています。

コード 銘柄 時価総額(億) 前日比 当日比 VWAP比
4151 協和醗酵工業 -251 0.45% -0.27% -0.58%
8766 ミレアホールディングス -732 -1.55% -1.76% -0.87%

 話題変更して、本日発表の投資部門別売買状況ですが、意外に外国人投資家の大量買いが入っていました。これで上海ショックから8割程資金が戻ってきた計算です。先週までの結果を見る限り、外国人投資家が日本市場を見捨てているわけではなさそうです。4-5月のヘッジファンドの売りをこなせたら、意外に上昇復活は早いかも知れませんね。

期間 TOPIX先物 225先物 株式(3市場) 全合計
2月3週 316,542 -6,995 528,740 838,288
2月4週 -415,758 -271,506 -264,968 -952,232
3月1週 -93,105 -386,055 -390,040 -869,200
3月2週 -168,590 -176,672 -86,883 -432,145
3月3週 42,749 158,438 408,619 609,806
3月4週 -151,951 96,260 80,662 24,971
4月1週 -90,616 127,416 486,753 523,553
4月2週 -215,961 63,569 339,822 187,430
4月3週 -77,133 78,511 515,766 517,144

 売っているのは、個人投資家と信託銀行です。特に最近は信託銀行の売りが目立っています。年金基金からの売りでしょうか...いつ終わってくれるのやら。


2007/4/23(月)

 ニューヨーク市場が大幅高になると、ザラ場中に値を下げる最近の傾向を知っているためか、本日相当大量に日経先物ミニの「寄り売り ⇒ 大引け買い」が入ったのではないでしょか。本来は一致するはずの「日経先物(通称ラージ)」と「日経先物ミニ(通称ミニ)」の始値と、終値で、逆側に20円の差が出ました。

4/23日の4本値
始値 高値 安値 終値
ラージ 17630 17680 17420 17480
ミニ 17610 17680 17425 17500

 前回、ニューヨーク市場が1%以上の大幅高を記録した4/3日の翌日のラージとミニとの始値の差額も15円ありました。ザラ場は思惑とは逆に高くなり、途中でしっかりロスカットしたためか、終値は差が出ませんでした。

4/4日の4本値
始値 高値 安値 終値
ラージ 17440 17610 17420 17580
ミニ 17425 17610 17420 17580

 わずか2回だけの現象でも断言していいのやら分かりませんが、個人投資家の逆張り精神は徹底していますよね。

 さて本日、斉藤手法に該当する銘柄が21存在しました。できれば50銘柄程度出るまで引きつけたい所ですが、そこまでやってくるかどうか...。

 それにしてもこれだけ新興が急落したのなら、経験上ですが、東証1部銘柄にも新興銘柄とのセットの処分売りが出てもおかしくないのですが、それほど影響は受けていませんね。

 もう東証1部銘柄と新興銘柄のセット所有がなくなったためなのか、実は売りが出ているけれど、外国人投資家の支えで止まっているためなのか、それともこれから影響が出るのか...。


2007/4/22(日)

 エンジュクの講師の方は、どちらかといえば個人投資家として成功を収めている人が多かったのですが、今回のセミナー「システムトレード入門」はファンドマネージャーとして相場を張った人が講師を行う、とても興味深い開催です。

 私もよく利用しているエクセルをベースに、システムトレードの見つけ方や検証方法、落とし穴などについて説明して頂けるようで、これはもう参加するしかないと、申し込みを済ませました。

 実は私、土屋賢三さんとは2度ほど直接お話する機会がありまして(いちのみやあいこさんからのご紹介です。ありがとうございます)、以前から疑問をもっていた「業界の真実」や「何を基準に投資していたのか」等に対して、とても丁寧に回答して頂き、非常に参考になりました。また、ある投資戦略を作成した時に、参考にした書籍に土屋さんが関係していたことが分かり、ちょっとびっくりしました。

 セミナーは実践的な内容となるでしょうから、とても楽しみです。システムトレードについて勉強したい方には、有意義な時間となると思いますよ。


2007/4/21(土)

 本日発売の日経マネー6月号「勝利の株ワザ」の中に2つほど私の取材記事が紹介されました。

 ひとつ目が、日経平均銘柄入れ替え時の採用銘柄予想です。過去に掲載されたの日本証券新聞の記事と、2年前に行った私の投資戦略「日経平均の新規採用、除外銘柄を推測する!」をかき混ぜて、勝手にランキングしました。

 いつも採用候補となっていた日東電工(6988)はどこに行ったの? という疑問を持つ鋭い方もいらっしゃるでしょう。調べていて気が付いたのですが、いつの間にか日東電工は素材セクターに移動していて、もう技術セクターじゃないのです。

 また、技術セクターではHOYA(7741)がペンタックスと合併することを想定してNo.1候補としたのですが、最近の「ごたごた」は採用時にマイナスに影響されるような気がします。そうなると予想した No.2 と No.3 あたりが本命になりそうです。

 ふたつ目が、日経平均前日比大幅マイナスとなった場合の翌日の反発についてです。投資戦略「急落はその日のうちに買っちゃえ!」で書いた内容の要約といった感じですが、非常に分かりやすくコンパクトにまとめて頂いています。ひとつ目の記事内容もそうなのですが、さすがプロの方は「記事を仕立てる」のが素晴らしいですね。わが子が晴れ着を着て掲載されているような感覚で、とても嬉しいです。

 じつはあとひとつ、欄外に「斉藤手法」に対するコメントが掲載されています。確かに「下方乖離率が高いものを選ぶ」とお話したのは事実なのですが、実際にデータで証明されているわけではないので、ご注意下さいませ。あくまで私の経験上による銘柄選択時の基準です。

 あと、私が関連した記事ではないのですが、斉藤さんのコメントや「裁定買い残は時価評価されている」といった紹介など、結構面白い記事が掲載されていますので、よろしかったらご覧下さいませ。


2007/4/19(木)

 本日発表された投資家部門別売買状況ですが、外国人投資家はTOPIX先物売りの現物買いで、それほど大きくは買っていません。

外国人投資家の動向:
期間 TOPIX先物 225先物 株式(3市場) 全合計
2月3週 316,542 -6,995 528,740 838,288
2月4週 -415,758 -271,506 -264,968 -952,232
3月1週 -93,105 -386,055 -390,040 -869,200
3月2週 -168,590 -176,672 -86,883 -432,145
3月3週 42,749 158,438 408,619 609,806
3月4週 -151,951 96,260 80,662 24,971
4月1週 -90,616 127,416 486,753 523,553
4月2週 -215,961 63,569 339,822 187,430

 最近、やや目立っているのは信託銀行の売りです。トレーダーズ・ウェブのサイトを見る限り、信託銀行の売りは恒常化しているので(毎年4月はやや多めではあります)、今だからということではありませんが、積極的な買い手不在の時は、じわじわと効いてきますね。

 話変わって、毎年ゴールデンウィークで連想するのは、株価の急落ですので、以前掲載した日経平均4月ダッシュのグラフを、5月一杯までの日程に伸ばしてみました。3月最終取引日を100%にした、2004年以降の日経平均のグラフです。



 なんか、買う気が失せてしまうようなグラフですね。毎年3月最終取引日の株価水準に対して、連休明けにはおおよそ92%のレベルまで落ち込んでいます。今年であれば15,900円程度です。また今年もやってきますかねぇ。


2007/4/15(日)

 明日は大氣社(1979)の監理ポスト明けの最初の取引日です。ご参考までに、同じ時期に同じような理由で監理ポストに入った東日カーライフ(8291)の、監理ポスト明けの最初の取引日の一日チャートを見てみましょう。(出典: Yahoo Japan Corporation.)



 東日カーライフの監理ポスト解除は結構サプライズ気味だったのですが、大氣社は、ある程度予想がついていた点が違います。さてどうなることやら。


2007/4/14(土)

 最近、季節外れの突発的な花粉症に見舞われてしまいました(ヒノキかな)。熱も涙も鼻水も咳もやってきて「株式市場よりも我が身」と、すっかりページ更新が止まってしまいました。ようやく多少体調が戻ってきまして、調子が良いうちに更新しちゃいます。

 まず木曜日発表された投資部門別売買状況ですが、外国人投資家が再び買い越しです。これで急落で売り越しになった額の半分程は戻ってきました。グラフの形の上ではゴールデンクロスしました。今週の勢いを見る限り、そのまま上抜けするのは難しそうですし、短期間で短期と長期がクロスしあう「もみ合い」の状況ですね。

外国人投資家の動向:
期間 TOPIX先物 225先物 株式(3市場) 全合計
2月3週 316,542 -6,995 528,740 838,288
2月4週 -415,758 -271,506 -264,968 -952,232
3月1週 -93,105 -386,055 -390,040 -869,200
3月2週 -168,590 -176,672 -86,883 -432,145
3月3週 42,749 158,438 408,619 609,806
3月4週 -151,951 96,260 80,662 24,971
4月1週 -90,616 127,416 486,753 523,553



 細かな所では、年度切り替えのためか一瞬止まった信託銀行の売りが、再び活性化しています。そして2部とマザーズでは、外国人投資家が最近連続で買い越しです。その割には地盤沈下が進んでいますね。

 以前、グラフの説明時に「デットクロス」と表現したのですが、正確には「デッドクロス」とのご指摘を受けました。確かにその通りです。どうもありがとうございます。

 また、一度紹介した新年度からの株価推移グラフです。ほぼ例年通りの6営業日目に高値をつけて、その後に低空飛行中。「新年度入りの買い」と「ヘッジファンド解約に伴う売り」が拮抗するためではないかと思いますが、本当の所は良く分かりません。とりあえずは「2005年パターンに気をつけつつトレードする」といった所でしょうか。




2007/4/11(水)

 今日一日、株式相場から少し離れて芸術鑑賞に浸りました。午前は東京国立博物館にレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、午後はシルク・ドゥ・ソレイユのドラリオンを見に行きました。

 さすがに平日なので「受胎告知」はゆっくり見学できました。右下から鑑賞されることを計算して描かれているのではないかとの話でしたが、まさしくその通りに、右下からの鑑賞がGoodでした。マリアの右手が丁度良い長さになり、書見台も立体的に見えてきます。

 私は「受胎告知」よりも実は併設された展示の方が面白かったです。絵を描く前に徹底的に比率、色、影の研究をした様子が分かり、ある意味超オタクの世界です。これに比べたら、私の調査研究は全然甘いです。相場についてもっとたくさんの事象を研究する必要があるなあと刺激を受けました。

 ドラリオンは、やはりシルク・ドゥ・ソレイユらしく、とても幻想的な時間を過ごせました! ただ、仮設劇場なので、やっぱり専用劇場をもった、ラスベガスで演じている「O(オー)」にはちょっと届かないですね。そういった意味でも、来年東京ディズニーランドに完成予定のシルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場に期待してしまいます。オリエンタルランドさん、頼みますよ!

 そういえば、ドラリオンの会場に、政治家の綿貫さんがいらっしゃいました。休憩時間中に見かけたのですが、テレビでみたそのまんまの特徴あるメガネとダブルのスーツを着ていました。この方もシルク・ドゥ・ソレイユが好きなんでしょうかね。


2007/4/6(木)

 昨日発表された投資部門別売買状況ですが、どの部門も売りと買いが拮抗し、小動きでした。そんな中で相対的に目立ったのは、投資信託の売りと、事業法人の売り。事業法人は、年度末の決算が影響しているのでしょうかね。

 いつものグラフです(参考:外国人買いは上昇トレンドのサイン?)。外国人投資家の動きが止まってしまい、上値を追うにはつらい状況です。

 4,5月は「ヘッジファンドの決算」⇒「年に1-2度のファンド解約チャンス」⇒ 「ファンド解約に伴う売り(レバレッジがかかっているので大きく売られる)」が連想されますので、まあ、ゆっくりと行きましょう。




2007/4/4(水)

 日本証券新聞提供ネタなのですが、ここ10年、4月に入って3営業日目の日経平均値は、3月末の値に比べ9勝1敗の成績とのことです。今年も勝ちましたので、ここ11年で10勝1敗になりました。

 特に日経平均が大底を打った後の、2004年以降は絶好調で、結構似ているグラフになっています。4月に入ると新しい資金が流入してくるのでしょうかね。ただ、6営業日あたりで頭打ちになり、その後の伸びは今一歩です。

 過去と同じ傾向を示すのであれば、来週の月曜日あたりまでは上昇しますが、火曜日からは期待が薄くなります。その翌日はSQ前の「魔の水曜日」ですね。




2007/4/2(月)

 先週末に本屋さんの立ち寄った所、月刊BIG tomorrow 5月号に、ジム・ロジャースのインタービュー記事が掲載されていました。その中で、最近購入した日本株として、JAL(9205)サンリオ(8136) が紹介されていました。

 JALを購入したことは結構有名なのですが、サンリオは初めて聞いたので興味津々で記事を追いかけました。サンリオの購入理由は「日本が少子化対策に本腰を入れざるを得ず、それによって子供が増えるから」といった事でした。

 彼が本音を言っているすれば、ものすごいタイムスパンで物事を考えているのですね。少なくともこれから5-10年はかかるでしょう。

 昔、アメリカで「娘の誕生日ごとにディズニーの株をプレゼントし、結婚する時にはものすごい金額になっていた」といった話を聞いたことがあります。これからは日本でも、娘さんの誕生日毎にサンリオ株をプレゼントし、20年後にはものすごい金額になります...かね?


2007/4/1(日)

 このところずっと比較してきた、過去と似た月足チャートです。日経平均については、2月末からの急落により結構変わってしまったかなぁと思っていたのですが、この所の復活でまた似てきました。過去と同じ道をたどるとすれば、あと1-2ヶ月後にボックス抜けで新値更新が期待できそうな雰囲気です。

日経平均 1986年(バブル前夜)〜

日経平均 2005年〜


 一方でJASDAQの方は、これもまた、2月末からの急落から復活できずに、また似てきました。そんなに環境は悪くないと思うのですけれどもね...。

JASDAQ平均 2000年(ITバブル崩壊後)〜

JASDAQ平均 2006年〜



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